珪化木

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三田市にて発掘された珪化木
福岡県北九州市戸畑区にある「夜宮の大珪化木」(国の天然記念物

珪化木(けいかぼく)は、植物化石の一形態。

概要[編集]

木化石とも呼ばれるように、古代に何らかの原因で土砂等に埋もれた樹木が、膨大な年月をかけ地層からかかる圧力により木の細胞組織の中にケイ素酸素水素との化合物であるケイ酸を含有した地下水が入り込むことによって、樹木が原型を変えずに二酸化ケイ素(シリカ)という物質に変化することで、石英水晶などと同様に固くなり、化石化したものである。

保存状態が良いものは年輪や木の形まで保存される。石炭とほぼ同所的に出土することもあるが、珪化木はケイ素分を多く含んでいてかなり硬く、石炭採掘の際には厄介な障害ともなる。一部が石炭、または石炭に近い状態になっているものもあり、いわば「石炭になり損なった木」ともいえる。

アフリカアルゼンチンブラジルなどで多く産出され、観賞用に高値で取引されている。ブレスレット数珠などにも加工され、製品化されることが多い。

日本でも各地で産出されるが、特に兵庫県東条町黒谷地区西側などの神戸層群の一帯からはブナ科メタセコイア属などの珪化木が多く産出されたが、乱獲もあり近年は採取されることが減少している。岩手県一戸町にある根反(ねそり)の大珪化木は国の特別天然記念物に指定されるなど、各地に国や自治体の天然記念物に指定されているものがある。

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