王柏融

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王 柏融 (ワン・ボーロン)
Lamigoモンキーズ #9
基本情報
国籍 中華民国の旗 中華民国台湾
出身地 台湾屏東県万丹郷
生年月日 (1993-09-09) 1993年9月9日(24歳)
身長
体重
181 cm
90 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 外野手
プロ入り 2015年
初出場 CPBL / 2015年9月2日
年俸 600万台湾元(2018年)
※2017年から5年契約[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
プレミア12 2015年
王 柏融
職業: プロ野球選手外野手
各種表記
繁体字 王 柏融
拼音 Wáng Bóróng
和名表記: おう はくゆう
発音転記: ワン・ボーロン
ラテン字 Wang Po-Jung
テンプレートを表示
獲得メダル
男子 野球
チャイニーズタイペイの旗 チャイニーズタイペイ
アジア プロ野球チャンピオンシップ
2017
WBSC U-21ワールドカップ
2014
アジア競技大会
2014
ユニバーシアード
2015 野球

王 柏融(ワン・ボーロン、1993年9月9日 - )は、台湾中華民国)の屏東県万丹郷出身のプロ野球選手外野手)。右投げ左打ち。CPBLLamigoモンキーズに所属している。

ニックネーム柏融大王(ボーロンダーワン)であり、日本の報道機関では大王または台湾の大王と紹介されることが多い。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

台湾屏東県出身。王建民投手に憧れて野球を始め[2]、中学生の時に左打ちに転向[3]。穀保高級家事商業職業学校から、中国文化大学に進学[4]。 小中学校、高校時代に台湾のプロ野球選手としては珍しくチャイニーズタイペイ代表歴がほとんどない[4][5]。王はコンプレックスのせいで野球をやめようとさえ考えていたという[6]

高校時代のコーチ周宗志によると、高校時代に投手として王の球速は145キロ以上も記録したがバッティングの方がよりうまいので野手に専念させた[7]。王は第二の王建民投手になる夢を断念したが、今でも外野手以外で一番やりたい守備位置は投手である[2]

中国文化大学在学中に守備の負担が軽くて打撃に専念しやすいという理由で、本人の意向によって三塁手から外野手にコンバート。コーチの指導により流し打ちから引っ張り専門の打者になった。一生懸命に筋力トレーニングに励んだ王の体格は著しく成長し、高校通算本塁打0本の選手から台湾を代表する屈指のスラッガーへ化けた[4][5][8]

2014年9月に開催された仁川アジア競技大会の野球チャイニーズタイペイ代表選出された。同大会には外野手として出場し、「6番・右翼」で全試合先発した王は4割を超える打率をマークして同大会の準優勝を勝ち取った。当時の監督の呂明賜は王の打撃、守備共に高く評価した。第1回21U野球ワールドカップのチャイニーズタイペイ代表にも選出された。同大会には外野手として出場し、4番打者として活躍していた。同大会で、強豪勢を下し優勝を勝ち取った[9]シンシナティ・レッズのスカウトの注目を集め、当時コーチだったトミー・クルーズはマイナー入りを期待していたが契約には及ばなかった[10]

2015年6月29日に行われた中華職業棒球大聯盟のドラフト会議において全体4位でLamigoモンキーズが指名。500万台湾元(+100万台湾元インセンティブボーナス)で契約。会議の最初(全体1位)に名前が読み上げられた元MLBの林哲瑄に次いで指名されることが有力視されながら、統一セブンイレブン・ライオンズは王などの注目選手[注 1]を指名せず、このことに統一ファンは大きくショックを受けた[14][15]Lamigoモンキーズ洪一中監督も同様で、ドラフト会議にて王を指名できたことに驚愕したという[16]

7月に開催された光州夏季ユニバーシアードの野球チャイニーズタイペイ代表に選出された。同大会ではチームの勝利に貢献した王は、準決勝のチャイニーズタイペイ対韓国戦の勝利後、「私達の世代からは、今後も常に韓国に勝利していきたい」と力強く語った[17]。なお決勝戦は雨天により中止となり、大会はチャイニーズタイペイ、日本両チームの優勝で幕を閉じた。

Lamigo時代[編集]

2015年9月2日義大ライノズ戦でプロデビュー。同試合の8回裏にプロ初安打を放ち、義大・シスコのノーヒットノーランを阻止し見事試合のMVPに輝いた[18]。2日後の9月4日の統一戦ではプロ初本塁打を放つ。その後も好調を維持し、シーズン打率は.324、本塁打9本を記録。プレーオフ台湾シリーズでは打率.500、2本塁打、8打点の活躍でチームの台湾一に貢献し、シリーズ史上最多となる14安打を記録して優秀選手に選出された[19]

オフの9月30日に第1回WBSCプレミア12チャイニーズタイペイ代表に選出された[20]。プレミア12のオープニングラウンド・対カナダ戦では「9番・右翼」で先発。五回には本塁打を記録した直後に豪快にバットを放り投げ、その姿はMLB.com内の人気コーナーCut4でも特集された[21]。同大会でチャイニーズタイペイは1次ラウンドを突破できなかったものの、王は4割を超える打率をマークした[22]

2016年FA移籍によりLamigoを退団し、中信ブラザーズに移籍した林智勝の後継者としてメディアに大々的に取り上げられた[23][24][25]6月2日の統一戦にはミネソタ・ツインズのスカウトが王の視察に訪れたが、王はこのことをしらなかった[26]。開幕前の期待に応えるようにブレイクした王は、シーズン打率.414、シーズン安打数200本のCPBLシーズン歴代記録を達成。最優秀選手、新人王に選出されたほか、打撃王、安打王、ゴールデングラブ賞、ベストテンなどのタイトルを獲得した。オフに5年総額3,180万台湾元で契約更改。

2017年開幕前には所属チームのLamigoモンキーズ2017 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)をボイコットしていたため、WBCには不参加となった[27]。しかし、2月28日にCPBL代表(チャイニーズ・タイペイ代表と異なるメンバーで構成された)として第4回ワールド・ベースボール・クラシックに出場する日本代表の壮行試合に出場して「対戦してみたい」と語っていた則本昂大から本塁打を記録した[28]

シーズンでは5月9日の富邦戦には阪神タイガースのスカウトが王の視察に訪れ[29]5月13日の統一戦には埼玉西武ライオンズ渡辺久信シニアディレクター兼編成部長が視察に訪れ[30]5月18日の中信戦には再び多数のメジャーリーグのスカウトが訪れ[31]5月26日の同カードには読売ジャイアンツ大森剛スカウトらも視察に訪れるなど、海外挑戦も期待されている[32]。最終的にリーグ史上2人目、台湾人選手としては初の三冠王と、最多安打で打撃4タイトルを獲得した[33]

オフの10月11日に第1回アジア プロ野球チャンピオンシップチャイニーズタイペイ代表に選出された[34]侍ジャパン・トップチームの稲葉篤紀監督はロッテとの練習試合では不振に陥った王への内角攻めを宣言し[35]、当大会にて王の打率は四割未満の三割三分三厘に抑えられる結果となったが[36]ベストナインの外野手部門で選出された[37]

選手としての特徴[編集]

打撃[編集]

特徴の一つとして、三振の少なさが挙げられる。2017年、規定打席に到達した打者として3位のK%「9.0%」と3位のBB/K「1.14」を記録した王はスラッガーとして極めて三振の取りにくい難攻不落の強打者である[38]。バットコントロールが巧みであり[28][39]、Lamigoコーチの劉家豪は王の打撃について「バットの軌跡が短い」「スイングの為の準備が早い」「ピッチャーのリズムにつられない」ことが主な特徴だと述べた[40]

トミー・クルーズの指導により球の内側を叩くことを意識するようになったという[40]洪一中監督は現役選手でスイングスピードが一番速いのは王だと考えている[41]。中華職業棒球大聯盟(CPBL)史上初となる3年連続の本塁打王に輝いた高國輝は「台湾のプロ野球界にはキレのあるボールを投げる強力なサウスポーは少ないので、王選手は抑えられませんよ」と王のバッティングについて語った[39]

本人公認の初球から打つタイプであり、初球の通算打率は5割を超えている[3]。初球本塁打率もずば抜けているが、その一方2ストライク後の通算打率は2割未満となっている[3]。足が速く、内野安打[3]や盗塁も得意とし、2016年に盗塁数はリーグ2位であった[42]

なおホームラン性の打球を放った際に見せるバット投げは王の代名詞である[21][43][44]

日本で王貞治に敷かれた「王シフト」と酷似した守備シフトを対戦相手に敷かれることがよくある[32][45][46][47]

守備[編集]

中信ブラザーズ打撃コーチ在任中の2017年に、トミー・クルーズは王の守備を「やや慎重すぎて積極さに欠けるきらいがありますが、基本的な守備能力は備えています。コーチの指導さえあれば確かな成長は果たせますよ」と評した[10]。実際2016年に400イニング以上出場した外野手としてやや低い守備Win Shares 1.73を記録した王の守備はセイバーメトリクス専門家にRank D+と評され[48]、ゴールデングラブ賞を受賞したものの王の守備範囲と送球は少々疑問視されている[49][50]

人物・エピソード[編集]

  • 憧れの打者として、ブライス・ハーパー[51]柳田悠岐[2][40][51][52]糸井嘉男[51]を挙げている。
  • CPBLオールスターゲーム2018のアトラクションとして行う球速競争に出場し、最速145km/hを記録した[53]
  • 生来の泣き虫であり、高校時代に台湾代表に選出されなかった時にも[8]U-21の韓国戦で逆転三塁打を打った時にも[54]、2016年台湾プロ野球(CPBL)年間表彰式にも号泣した[55]
  • 好きな小吃魯肉飯、鹹酥雞、炙り物、お鍋[2]
  • 左打ちだが、元々は右利きである[5]
  • サウスポーは左打者に強いとされるが、王はこの説を信じない[9]
  • 高校時代の同級生であるクリーブランド・インディアンス傘下投手の江少慶のようにアメリカへ行けないことを悔やんでいる[4]
  • 2016年最優秀選手などのタイトルを獲得した王は授賞式後のインタビューで「海外で羽ばたく夢は諦めません。機会さえあれば絶対に実現してみせます」と豪語した[56]
  • 日本のプロ野球球団への入団の噂について、王は日本語が分からないので台湾の報道をほんの少し見ただけだという[57][58]
  • Lamigo TVのオンライン番組である大應猿天團へゲスト出演をし、海外進出するなら日本かアメリカかと訊かれ「日本」と答えた[2]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2015 Lamigo 29 122 111 18 36 6 1 9 71 29 0 1 0 1 9 0 1 22 2 .324 .377 .640 1.017
2016 116 550 483 130 200 40 3 29 333 105 24 8 0 5 51 3 8 59 6 .414 .476 .689 1.165
2017 115 517 437 107 178 33 1 31 306 101 16 10 0 4 50 15 11 44 6 .407 .491 .700 1.192
通算:3年 260 1189 1031 255 414 79 5 69 710 235 40 19 0 10 110 18 20 125 14 .402 .473 .689 1.162
  • 2017年度シーズン終了時
  • 各年度の赤字はリーグ歴代最高、太字はリーグ最高

[59][60]

年度別打撃成績所属リーグ内順位[編集]

























O
P
S
2015 22 CPBL - - - - - - - - - -
2016 23 1位 1位 1位 6位 4位 3位 2位 1位 2位 2位
2017 24 1位 1位 2位 - 1位 1位 3位 1位 1位 1位
  • -は10位未満(打率、出塁率、長打率、OPSは規定打席未到達の場合も-と表記)

[59]

WBSCプレミア12での打撃成績[編集]

















































O
P
S
2015 チャイニーズ・タイペイ 5 21 18 2 8 2 0 1 13 4 1 0 0 0 3 0 0 3 1 .444 .524 .722 1.246

[22]

タイトル[編集]

CPBL

表彰[編集]

CPBL
チャイニーズタイペイ代表

記録[編集]

  • CPBL記録
    • シーズン打率:.414(2016年)
    • シーズン安打:200(2016年)
    • シーズン得点:130(2016年)
    • シーズン長打数:72(2016年)
    • シーズン塁打数:333(2016年)

背番号[編集]

  • 9 (2015年 - )

代表歴[編集]

関連情報[編集]

出演[編集]

CM[編集]

台湾

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ このドラフト会議はCPBL史上最大の豊作ドラフト会議といわれる[11]。全体1位にボストン・レッドソックスの外野手だった林哲瑄、全体3位にシアトル・マリナーズ傘下AAAに所属した経験を持つ蒋智賢、全体4位に王、全体5位にデトロイト・タイガースでプレーした経験を持つ倪福徳、全体6位に東北楽天ゴールデンイーグルスの所属する宋家豪、全体7位にオークランド・アスレチックス傘下に所属した経験を持つ潘志芳、全体8位に18歳の若さでレギュラーの座を確保した林承飛。他に北海道日本ハムファイターズが入団テストを行った羅華韋[12]ニューヨーク・ヤンキース傘下でプレーした経験を持つ郭阜林シカゴ・カブス傘下に所属していた経験を持つ王躍霖、マリナーズ傘下に所属した経験を持つ陳敏賜など大物ぞろいのドラフト会議であった。元福岡ソフトバンクホークス陽耀勳が指名漏れになるほどだった[13]

出典[編集]

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外部リンク[編集]