王妃マルゴ (漫画)

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王妃マルゴ
ジャンル 歴史漫画、恋愛漫画
漫画
作者 萩尾望都
出版社 集英社
掲載誌 YOU
レーベル 愛蔵版コミックス
発表期間 2012年9月号 - 連載中
巻数 既刊6巻(2018年2月現在)
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プロジェクト 漫画
ポータル 漫画

王妃マルゴ』(おうひマルゴ)は、萩尾望都による日本漫画集英社の女性漫画誌『YOU』にて、2012年9月号から連載されている。16世紀フランス宮廷を舞台に、やがて王妃マルゴと呼ばれるマルグリット・ド・ヴァロワを主人公とする。マルゴの恋の本能に素直に従う性愛と、カトリックプロテスタントの対立を軸に、その後のユグノー戦争の内乱、バルテルミーの大虐殺へいたる複雑な歴史的背景と流れの中の混乱と様々な人間群像を描く。萩尾にとって初のオリジナル歴史漫画である。

作品の特色と物語の時代背景[編集]

  • 単行本第1巻後頁の資料と写真で、アレクサンドル・デュマの小説『王妃マルゴ』を(原作としてでなく)参考資料の一つに挙げている。本作はデュマの小説より古い時代、マルゴが6歳で、姉のエリザベトと叔母のマルグリットが結婚を控える1559年から始まる。
  • キュロットと呼ばれる半ズボンを男性貴族が着けている。これについて池田理代子は「18世紀を舞台にした『ベルサイユのばら』で、史実であってもオスカルにはついに描けず、ズボンを穿かせていたので、萩尾の勇気に感嘆した」と対談で述べている[1]
  • 窓にカーテンが無い。布が高額なため王宮ですら無く、ベッドも天蓋があり、周りを幕で囲むようになっている[1]
  • 当時の貴族は親が決めた結婚に従うように教育され、本人も周囲も疑問に思うことはなかった。王家では特に国家の重要事項であった。その中でマルゴは、自分の恋に素直で、そのために当時問題にされ、後世に「不道徳な男性遍歴」だとますますその非難は大きくなった。だが、それは自分に自然で忠実だったからだと萩尾は述べている[1]

あらすじ[編集]

登場人物[編集]

中心人物[編集]

マルゴ
マルグリット・ド・ヴァロワ(1553年5月14日 - 1615年5月27日)、幼少より「マルゴ」と呼ばれている。
王妃カトリーヌ・ド・メディシス
マルゴの母親。商人の家からフィレンツェ公として支配者となったメディチ家の娘で、本作中では「毒と薬に詳しい」。14歳でヴァロワ王家に嫁ぎ、10人の子供を産んだが、夫アンリ2世の寵愛は愛妾ディアーヌに独占されていた。
ギーズ公アンリ
有力貴族ギーズ公の嫡男。

ヴァロワ王家の家族[編集]

フランス国王アンリ2世
マルゴの父親。モンゴメリ伯との騎馬試合で重傷を負って間もなく死去する。
フランソワ
マルゴの長兄。父王の死後にフランス国王になる。
エリザベト
マルゴの姉。スペイン国王フェリペ2世と結婚する。
シャルル
マルゴの次兄。
アンリ
マルゴの三兄。
エルキュール
マルゴの弟。
マルグリット
アンリ2世の妹でマルゴの伯母(正しくは叔母)。サヴォア公と結婚する。
マルゴと同名であるが、主人公はもっぱら「マルゴ」、こちらは「マルグリット」と呼んで区別されている。

王家の姻族、側室[編集]

メアリ・スチュアート
長兄フランソワの妻でスコットランド女王。イングランドエリザベス女王とイングランド王位をめぐり対立している。
ディアーヌ
アンリ2世の愛妾。寵愛を独占していた。

ブルボン家・コンデ家[編集]

コンデ公アンリ
有力貴族コンデ公の嫡男。
コンデ公アンリの父親
ユグノー戦争時のユグノー派首領で、将軍。ユグノー派の中心として戦う。
ナヴァル王子アンリ
ナヴァル王国女王の嫡男。後にマルゴの夫となる。

ギーズ家[編集]

ギーズ公アンリの父
ユグノー排撃に注力し、1562年にヴァシーのプロテスタントのミサを急襲し、70人以上を殺す「ヴァシーの虐殺」を起こす。1563年、プロテスタント側に(その首領のコリニー提督が黒幕らしいが)暗殺されている。

その他の貴族たち[編集]

ヌヴェール公

その他の人物[編集]

ノストラダムス
予言者。プロヴァンス州サロン・ド・クロー(本作中では「サロン」)在住。本作に登場する以前の1555年7月に、国王アンリ2世と王妃カトリーヌからの招待を受け、翌月に謁見。1564年の国内大巡航の時「常任侍医兼顧問」の称号を名誉職として与えられた。

書誌情報[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 『YOU』2013年2、3月号「萩尾望都×池田理代子 対談」

外部リンク[編集]