王キ (秦)
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本来の表記は「王齮」です。この記事に付けられた題名は技術的な制限または記事名の制約により不正確なものとなっています。 |
王 齮(おう き、? - 紀元前244年)は、中国の戦国時代の秦の将軍。同じ秦の将軍、王齕との同一人物説がある[1]。
略歴[編集]
紀元前246年(秦始皇元年)、秦王政が即位すると、蒙驁・麃公らと共に将軍に任じられる[2]。
紀元前244年(秦始皇3年)、同僚の蒙驁が韓を攻め十三城を取るも、同年に死没[3]。
なお、『史記』の「秦本紀」に登場し長平の戦いなどで活躍した将軍王齕は「秦始皇本紀」では一切触れられず、逆に「秦始皇本紀」で初めて現れる王齮は「秦本紀」には登場しない。遅くとも南朝宋代には王齕と同一人物である可能性が論じられており、裴駰の『史記集解』は徐広の説を引いて、「齮」字について「一に齕に作る」と述べている[1]。
関連項目[編集]
- 王齕 - 紀元前247年(「秦本紀」の末年)まで活躍した秦の将軍。紀元前246年(「秦始皇本紀」の初年)に初めて現れた王齮と同一人物説がある。
登場作品[編集]
- キングダム (漫画) - 秦の六大将軍の一人「王騎」として登場。
- 達人伝-9万里を風に乗り-- 秦の若手の指揮官で、王齕と同一人物ではなく甥として登場。
脚注[編集]
参考文献[編集]
- 司馬遷『史記』秦始皇本紀 - 原文:Chinese Text Project 『史記』秦始皇本紀
- 裴駰『史記集解』秦始皇本紀 - 原文:早稲田大学古典籍総合データベース 『史記集解』