コンテンツにスキップ

玉村祐典

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
玉村 祐典
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 福井県鯖江市
生年月日 (1995-11-04) 1995年11月4日(28歳)
身長
体重
180 cm
78 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2014年 ドラフト4位
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

玉村 祐典(たまむら ゆうすけ、1995年11月4日 - )は、福井県鯖江市出身[1]の元プロ野球選手投手)。右投右打。

経歴

[編集]

プロ入り前

[編集]

鯖江市北中山小学校3年生の時に野球を始め、当時は主に捕手投手でプレーし、鯖江市東陽中学校時代は「鯖江ボーイズ」でエース投手だった[1]敦賀気比高等学校3年生時の春の選抜高校野球・福井大会では4試合24回を投げ無失点、32奪三振、2四死球の成績で[2]、全国大会では準々決勝・聖光学院高等学校戦でリリーフ登板、2/3回を無安打無失点だった[3]。同年6月に行われた春季北信越大会の準々決勝・上田西高等学校戦では延長14回2失点完投勝利を挙げた[3]第95回全国高等学校野球選手権大会・福井大会では2試合に登板[4]

3年生時、亜細亜大学のスポーツ推薦に合格[5]。高校卒業後は進学を予定していたが、野球への熱が失せてしまい、大学進学を取りやめ、地元・鯖江市に戻った。しかし、のちに野球への熱が再燃[6]。1年間どこにも所属しない無所属・「浪人」状態で、コンビニアルバイトとして働く傍ら「鯖江ボーイズ」の中学生に交じってトレーニングを行っていた[1][3]

2014年10月23日に行われたプロ野球ドラフト会議埼玉西武ライオンズに4巡目で指名され[7]、契約金3000万円、年俸600万円(金額は推定)で仮契約を結んだ[8]。背番号は「38」。

西武時代

[編集]

2015年7月、キャッチボール中に右肩を痛め、2ヶ月間離脱。復帰後も怪我が重なり、手首や肘も痛めたという[6]。1年目はイースタン・リーグ公式戦14試合に登板して1勝2敗、防御率7.94という成績に終わり[9]、一軍登板は果たせなかった。11月11日の契約更改では現状維持の推定年俸600万円でサインした[10]2016年はイースタン・リーグで4勝6敗、防御率6.41の成績だった[11]

2018年も右肩痛が再発してしまい[6]、結局、入団から一度も一軍登板がないまま10月4日に戦力外通告を受けた。現役続行を希望し、12球団合同トライアウトに参加。打者3人に対し、無安打1四球の結果だった[6]

西武退団後

[編集]

2019年1月、オールフロンティアに入社し、同社の硬式野球部への入部が発表された[12]。しかし、同年の写真名鑑つきの「グランドスラム」では玉村が掲載されておらず、程なくして退部したものと見られる。

選手としての特徴・人物

[編集]

浪人時での直球の最速は149km/h[1]。西武入団後にトレーニングを重ね、最速152km/hを計測するまでになっていたが、その後は怪我の影響で球速が落ちていってしまった[6]。変化球の持ち球はカーブスライダースプリット[3]

2013年に育成ドラフト1位で中日に入団した岸本淳希とは「鯖江ボーイズ」、敦賀気比時代のチームメイトで、玉村が指名された際には岸本から祝福のメッセージが贈られた[13]。なお、ドラフト指名されたとき、玉村は実家の自室で寝転びながらスマートフォンでドラフト速報サイトを見ており、更新ボタンを押したときに自分の名前が出た。そのときには半信半疑だったが、翌日にスカウトから電話が入ったことでようやく実感が湧いたという[6]

詳細情報

[編集]

年度別投手成績

[編集]
  • 一軍公式戦出場なし

背番号

[編集]
  • 38 (2015年 - 2018年)

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d 【西武】ドラ4玉村、時給720円から成り上がる スポーツ報知 2014年11月8日掲載
  2. ^ 玉村祐典投手を西武が4位指名 ドラフト会議、敦賀気比高校出身 福井新聞ONLINE 2014年10月23日掲載
  3. ^ a b c d 【西武】ドラフト隠し玉18歳無所属右腕!今春敦賀気比卒・玉村 スポーツ報知 2014年10月23日掲載
  4. ^ 7月20日の試合7月22日の試合 朝日新聞デジタル
  5. ^ “亜細亜大が推薦合格発表、大阪桐蔭・近田拓矢選手、星稜・北村拓己選手、崇徳・野村颯一郎選手、沖縄尚学・比嘉健一朗投手など22人が合格”. ドラフト会議ホームページ. (2013年12月11日). https://www.draft-kaigi.jp/university/univ-draftnews/15771/ 2020年9月30日閲覧。 
  6. ^ a b c d e f “西武戦力外の玉村「1軍に」望みかけたトライアウト”. 日刊スポーツ. (2018年11月14日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201811130001036.html 2020年9月30日閲覧。 
  7. ^ 2014年ドラフト会議 全指名選手 埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイト
  8. ^ 西武が4位・玉村、5位・山田と合意 スポニチ Sponichi Annex 2014年11月7日掲載
  9. ^ 2015年度 埼玉西武ライオンズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)”. 埼玉西武ライオンズ. 2016年11月13日閲覧。
  10. ^ 2016年度契約更改”. サンケイスポーツ. 2016年11月13日閲覧。[リンク切れ]
  11. ^ 2016年度 埼玉西武ライオンズ 個人投手成績(イースタン・リーグ)”. 埼玉西武ライオンズ. 2016年11月13日閲覧。
  12. ^ “西武退団の玉村祐典が社会人オールフロンティア入り”. 日刊スポーツ. (2019年1月9日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201901090000654.html 2020年9月30日閲覧。 
  13. ^ 4位指名の玉村祐典、挫折乗り越え ライバル岸本淳希から祝福 福井新聞ONLINE 2014年10月24日掲載

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]