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猿沢池

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
猿沢池
興福寺五重塔を望む昼の猿沢池地図
位置 奈良県奈良市奈良公園
座標 北緯34度40分53秒 東経135度49分51秒 / 北緯34.68139度 東経135.83083度 / 34.68139; 135.83083座標: 北緯34度40分53秒 東経135度49分51秒 / 北緯34.68139度 東経135.83083度 / 34.68139; 135.83083
種類 人工池
建設 天平21年(749年
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猿沢池(さるさわいけ、さるさわのいけ)は、奈良県奈良市奈良公園にある周囲360メートルの。春日山歴史的風土特別保存地区内にあり、都市計画公園の一つである[1]。興福寺五重塔が周囲のと一緒に水面に映る風景はとても美しく、「猿沢池月」 は南都八景のひとつとなっている。

概要

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毎年4月に興福寺放生会(捕らえられた生き物を逃して供養する行事)が行われる放生池であり[2]天平21年(749年)に造られた人工池である[1]

猿沢池の名前の由来は、インドヴァイシャーリー国の獼猴池(びこういけ)または猿池から来たものと言われている[3]。獼猴あるいは猴の字義としては、大きなサル[4](または尾の短い種類のサル)を指している。

猿沢池の北には興福寺五重塔と五十二段と呼ばれる石段があり、その眺望が奈良県景観資産に指定されている[5]

2017年8月16日には初の取り組みとして10日間限定で、京都川床を参考に「池床」が設けられた[6]

水質悪化が問題になっていたため、2022年(令和4年)以降、水路を整備して奈良国立博物館の井戸水を導水して水質改善を図る計画である[7]

祭事

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猿沢池に浮かぶ采女祭の管絃船、背後は興福寺南円堂

猿沢池の七不思議

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猿沢池七不思議標

以下のような七不思議が伝わっている[2]

  1. 澄まず
  2. 濁らず
  3. 出ず
  4. 入らず
  5. 蛙はわかず
  6. 藻は生えず
  7. 魚が七分に水三分

(猿沢池の水は、決して澄むことなくまたひどく濁ることもない。水が流入する川はなくまた流出する川もないのに、常に一定の水量を保っている。はたくさんいるが、なぜかはいない。なぜかも生えない。毎年多くのが放たれているので増える一方であるにもかかわらず、魚であふれる様子がない。水より魚の方が多くてもおかしくないような池。)

— 猿沢池の七不思議[2]

伝説等

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  • 奈良時代に帝の寵愛が衰えたことを嘆き悲しんで入水した采女の伝説があり、池のほとりにある采女神社(うねめじんじゃ)はその霊を慰めるために建てられたという[1]
  • 宇治拾遺物語』には僧がいたずらで「猿沢池に竜が出る」という立て札を立てた話があり、芥川龍之介の小説「龍」はこの話を題材にしている[1]
  • 奈良県大淀町には、興福寺の僧・俊海に恋をした娘おいのが身を投げたといわれる「おいの池」がある[9]。伝説ではおいの池と猿沢池は地中でつながっており、身を投げたおいのの笠が猿沢池に浮かんでいたという[9]

ギャラリー

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交通アクセス

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池の北側には三条通りが東西に走り、JR奈良駅から春日大社へと通じ、近鉄奈良駅からはアーケード街「東向商店街」が三条通りの途中に通じる。

脚注

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関連項目

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