猿丸神社

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猿丸神社


拝殿と神使の石猿(右手前)


地図
所在地 京都府綴喜郡宇治田原町禅定寺粽谷44
位置 北緯34度52分48.5秒 東経135度53分3.0秒 / 北緯34.880139度 東経135.884167度 / 34.880139; 135.884167 (猿丸神社)座標: 北緯34度52分48.5秒 東経135度53分3.0秒 / 北緯34.880139度 東経135.884167度 / 34.880139; 135.884167 (猿丸神社)
主祭神 猿丸大夫
例祭 4月13日
9月13日
主な神事 火焚き祭(6月13日・12月13日)
地図
猿丸神社の位置(京都府内)
猿丸神社
猿丸神社
猿丸神社の位置(日本内)
猿丸神社
猿丸神社
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猿丸神社(さるまるじんじゃ)は、京都府綴喜郡宇治田原町にある神社。社格は旧無格社。瘤取り(がん封じ)の効験あらたかと喧伝されており、近畿一円から参詣者が訪れる。

祭神[編集]

歴史[編集]

創建年代等については不詳であるが、正保2年(1645年)に社殿が再建されたと伝えられる。「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の 声聞く時ぞ秋は悲しき」[1]の歌で 有名な猿丸大夫(さるまるだゆう)は古来、歌道の神として崇められ、その徳を慕う多くの文人墨客がこの地を訪ね崇敬した。近世に入り、瘤取りの神、癌封じの神として信仰されている[2][3]

行事[編集]

  • 例祭(4月13日・9月13日)
  • 火焚き祭(6月13日・12月13日)
  • 縁日(毎月13日)

その他[編集]

鳥居と参道
石川県金沢市の猿丸神社

井沢元彦江戸川乱歩賞を受賞した小説、『猿丸幻視行』の舞台であり、この小説を読んで来る人もいる。

アクセス[編集]

  • JR奈良線宇治駅京阪宇治駅近鉄新田辺駅より京都京阪バスの宇治田原町方面の便(維中前・緑苑坂・工業団地・奥山田正寿院口行き)に乗車し、長山口停留所より北東へ徒歩37分(維中前止りの便の場合は同停留所より徒歩45分)。維中前停留所にはタクシーが待機していることが多く、待機していない場合も電話で呼び出しができる[4]
    • 例祭の開催される毎月13日は、維中前停留所より臨時バスが運行される(1時間に1~2便)[5]
    • 維中前停留所からは宇治田原町の町営バスも運行されている(1日5往復、運賃無料、全区間自由乗降、土日祝、お盆、年末年始などは運休)。「北ルート」にて終点の禅定寺停留所下車後、東へ徒歩10分[6]

脚注[編集]

  1. ^ 古今和歌集 秋上 215
  2. ^ 塚本編1922年 「鬼に瘤を取られること」「宇治拾遺物語」4-9頁
  3. ^ 小林保治訳 「鬼に瘤を取られること」『宇治拾遺物語・十訓抄』 小学館、14–18頁、2007年。
  4. ^ 交通情報(宇治田原町サイト)
  5. ^ 京都京阪バスで猿丸神社へ!
  6. ^ 福祉バス(宇治田原町サイト)

出典[編集]

稲田浩二;小沢俊夫編 「こぶとり爺じじい」「日本昔話通観」9巻 47頁 同朋舎1998年

関敬吾 「日本昔話大成」 4巻 194頁 岩波文庫

稲田浩二;稲田和子編 「こぶとり爺じい」「日本昔話百選」130-135頁 講談社 1971年

外部リンク[編集]