狩野川放水路

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狩野川放水路の全区間を示した航空写真。星印は分流点と河口を表す。(平成11年
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

狩野川放水路(かのがわほうすいろ)は、狩野川流域の水害を防止する治水事業の一環として造られた放水路で、静岡県田方郡江間村墹之上(ままのうえ)(建設中の1954年伊豆長岡町となり、現在は伊豆の国市 地図狩野川左岸と沼津市口野の江浦湾地図)を結ぶ。

1951年昭和26年)6月に建設が着手されたが、完成を待たずして1958年(昭和33年)9月26日の夜に狩野川台風伊豆地方を襲い、狩野川上流部に大きな被害が発生してしまった。それから7年後の1965年(昭和40年)7月に、着工以来14年の歳月と約700億円の巨費を投じて狩野川放水路は完成した。

放水路は伊豆の国市側の長岡トンネルと沼津市側の口野トンネルを、開放型水路で結んだ構成を取り、流量の制御は伊豆の国市側に設けられた可動堰によって行われる。

放水路は並行して走る国道414号から観ることができる。

2015年9月10日愛知県知多半島に上陸した平成27年台風第18号では、静岡県でも狩野川上流の天城山で400mm超の大雨を観測、この放水路がなければ浸水被害もあり得たほどの雨量に達していたことが判明した[1]

諸元[編集]

  • 全長 = 2,980m
    • 墹之上開水路 = 650m
    • 長岡トンネル = 850m
    • 中央開水路 = 1,050m
    • 口野トンネル = 210m
    • 口野開水路 = 205m
  • 水路の幅
    • 最狭地 = 約50m
    • 最広地 = 約120m
  • 流量 = 2,000立方メートル/秒

脚注[編集]

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外部リンク[編集]