犬釘

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犬釘(いぬくぎ、railroad spike レイルロード・スパイク、あるいはrail spike、あるいは単にspike)とは、鉄道レール枕木に固定する締結装置の一種で、鉄道の黎明期から長きに渡って使われている、専用の「」である。

呼称の由来は、初期に日本に入ってきたヨーロッパ型(イギリス型)のレール固定用の、釘頭部のレールまたはプレートを押さえる部分がを、釘を引き抜くための両側の突起が同じく垂れたを連想させることからそう呼ばれるようになった。英語でも”dog(spike)”と呼称される[1]

それに対して、アメリカのくぎの釘頭部はまるっぽくのような形をしているので”turtle”と呼ばれている。近年の日本の鉄道では、後者(「亀頭型」と呼称される[1])のほうが一般的である。

時代とともに改良が進み、製法は鋳造から鍛造へ、頭部形状も扁平な半状へと変化していったが、いずれも釘本体の水平断面は「回り止め」効果のある四角形である。

犬釘は枕木に直接打ち込まれることで、枕木上のレールを押さえつけて固定する。しかし、振動によって緩みやすいこと、再度打ち込んでも同じ拘束力が発揮できないこと、また、枕木側にも割れや腐朽など天然材ならではの問題があり、列車の高速化や高頻度化を果たす上で大きな障害となっていった。

これらの問題を解決するため、木製マクラギと犬釘は幹線をはじめとして次第に使われなくなり、代わりにPCコンクリートマクラギやスラブ軌道、締結装置にはボルトと板ばねの組み合わせか、ロール形ばねが用いられるようになった。

脚注[編集]

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  1. ^ a b 太田幸夫 『北の保線 線路を守れ、氷点下40度のしばれに挑む』 交通新聞社2011年8月15日、41-42頁。ISBN 978-4-330-23211-9

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