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{{Hotel
|名称 = 京王プラザホテル
|正式名称 = 京王プラザホテル
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|運営 = 株式会社京王プラザホテル
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|ホテル面積 = 12,579m²
|最低階 = 地下3階
|最高階 = 地上47(本館)
|部屋数 = 1,438
|開業日 = 1971年6月5日
|閉業日 =
|最寄駅 = [[都庁前駅]]
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{{基礎情報 会社
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{{ウィキプロジェクトリンク|東京ディズニーリゾート}}
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|正式名称 = 京王プラザホテル
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'''株式会社京王プラザホテル'''([[英語|英文]]社名:KEIO PLAZA HOTEL CO.,LTD)は、[[東京都]][[新宿区]]に本社を置く[[京王グループ]]のホテル運営会社である<ref name="会社概要">[https://www.keioplaza.co.jp/corporate/corporate/index.html 会社概要] 株式会社京王プラザホテル</ref>。'''京王プラザホテル'''(けいおうプラザホテル、{{lang-en-short|Keio Plaza Hotel}})は、株式会社京王プラザホテルが運営し、東京都新宿区[[西新宿]]に立地する2棟建ての[[超高層建築物|超高層]][[ホテル]]。[[東京ディズニーリゾート・グッドネイバーホテル]]の一つである。株式会社京王プラザホテルの本社は京王プラザホテル内に所在する。


'''京王プラザホテル'''(けいおうプラザホテル、{{lang-en-short|Keio Plaza Hotel}})は、[[東京都]][[新宿区]][[西新宿]]にあ2棟建ての[[超高層建築物|超高層]][[ホテル]]。[[東京ディズニーリゾート・グッドネイバホテル]]の一つまた、運営会社である'''株式会社京王プラザホテル'''が展開するホテル[[チェーンストア|チェーン]]名称でもある。
京王プラザホテルは、同社が運営するホテル[[チェンスア|チェ]]の名称でもある本項では、運営企業の株式会社京王プラザホテル、および同社が運営する'''京王プラザホテルチェーン'''ホテルについて一括して記述する。


== 概要 ==
== 会社概要 ==
{{節スタブ|date=2022-01-16}}
=== 京王プラザホテル ===
本社がある新宿の京王プラザホテルのほか、直営のグループホテルを[[多摩地域]]で2か所、子会社の運営により[[札幌市|札幌]]で1か所運営する。多摩地域の2つのホテルも当初は子会社による運営であったが、[[1997年]](平成9年)4月に株式会社京王プラザホテルへ[[合併 (企業)|吸収合併]]され<ref name="沿革">[https://www.keioplaza.co.jp/corporate/corporate/history.html 沿革] 株式会社京王プラザホテル</ref>直営化された。
[[1968年]](昭和43年)11月、[[京王帝都電鉄]](現:京王電鉄)は、「新宿副都心建設計画」に基づき、[[西新宿]]の[[淀橋浄水場]]跡地に造成された新都心6号地に超高層ホテルを建設することを発表。翌年4月10日、運営会社となる京王プラザホテルを設立した後、ホテル建設に着手し、2年7か月の工期を経て、[[1971年]](昭和46年)6月5日に開業した<ref>『京王電鉄五十年史』p.85</ref>。


[[プリファード・ホテル・グループ]]に加盟している。[[1972年]]から[[2003年]]までは[[インターコンチネンタルホテルズグループ]]に加盟していた。外国客向けのリザベーション契約で、[[ホテルオークラ東京|ホテルオークラ]]の後を引き継ぐ形であった。
京王プラザホテルは、西新宿の[[日本の超高層建築物|超高層ビル]]群で一番最初に建設され、当時としては世界一の超高層ホテルとして建てられた。計画された時、新宿は国際ホテルに適さないと危惧されたが、開業5年目には黒字を計上し、[[1980年]](昭和55年)11月1日には地上35階・地下3階の南館を開業している<ref>『京王電鉄五十年史』p.86</ref>。


なお、親会社の[[京王電鉄]]は[[2002年]](平成14年)から、低価格ビジネスホテルチェーンとして「'''[[京王プレッソイン]]'''」、[[2018年]](平成30年)からは宿泊特化型アッパーミドルホテルとして「'''京王プレリアホテル'''」を展開している<ref>{{cite news |title=札幌駅前にホテル開業 京王、新ブランドの2号店を19年夏に|author= |agency=|newspaper=日本経済新聞 |date=2017-05-09|url=https://r.nikkei.com/article/DGXLZO16101910Y7A500C1L41000|accessdate=2019-02-03}}</ref>。これらは京王電鉄の直営事業として、京王プラザホテルチェーンとは別に運営されている。
高さは本館が178メートル、南館が138メートル。客室総数1,438の巨艦ホテルである。[[1974年]](昭和49年)に[[新宿住友ビル]]に抜かれるまでは、日本で最も高い超高層ビルであった。その後もホテル単体の建物としての高さは長らく日本一の座を誇っていたが、[[1993年]](平成5年)の[[幕張]][[プリンスホテル]](現:[[アパホテル&リゾート東京ベイ幕張]])の完成により、日本一の座を譲った。


* 本社:東京都新宿区西新宿2-2-1
最上階の47階は有料の展望台として一般に公開されていたが、現在はカラオケフォーティーセブンが営業している。メインエントランスは3階で、[[新宿駅西口地下広場]]への通路につながるエントランスは2階になる。
* 営業所:札幌、仙台、西日本(大阪)、ロサンゼルス
* グループホテル:札幌、多摩、八王子
* 提携ホテル:プリファードホテルズ&リゾーツ
* 会員制度:47倶楽部、エグゼクティブクラブ


== 沿革 ==
その高さを利用して[[在日米軍]]が[[横田飛行場]]・[[赤坂プレスセンター]]・安立会館([[アンリツ]]の施設。[[防衛施設庁]]が借り上げ在日米軍に提供されている<ref>[http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/098/syuh/s098018.htm 質問主意書](参議院HP)</ref>)の3か所をネットワーク化する際の無線中継所設置を計画したことがあり、“民間施設の軍事転用を狙うもの”として問題になった(計画は後に撤回された)<ref>[http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/102/syuh/s102005.htm 質問主意書](参議院HP)</ref>。
* [[1968年]]([[昭和]]43年)
** 2月:京王帝都電鉄(現:[[京王電鉄]])が東京都からホテル建設用地を購入<ref name="沿革"/>。
** 3月:ホテル建設のため、京王帝都電鉄内に企画調査室第一調査部を設置。
** 4月:京王帝都電鉄、[[日本設計]]、[[鹿島建設]]によりホテル建設委員会を発足。
** 11月:京王帝都電鉄内にホテル準備室を発足、建設計画を発表。起工式を行う。
* [[1969年]](昭和44年)
** 3月:新宿[[新都心]]開発協議会を発足。ホテルの基本設計を完了。
** 4月10日:'''株式会社京王プラザホテル'''を設立<ref name="会社概要"/><ref name="沿革"/>。京王帝都電鉄[[代表取締役]][[社長]](第2代)<ref name="keio30">{{Cite book|和書 |author=京王帝都電鉄株式会社総務部 |year=1978 |title=京王帝都電鉄30年史 |publisher=京王帝都電鉄}}</ref>であった[[井上定雄]]が初代代表取締役社長に就任。
* [[1970年]](昭和45年)
** 3月:高さ日本一(当時)となる47階の鉄骨が完成。翌4月に[[上棟式]]を行う。
* [[1971年]](昭和46年)
** 3月:京王プラザホテル[[竣工]]式を行う。
** 5月:京王プラザホテル(新宿)47階展望室オープン。大阪営業所(現:西日本営業所)を開設。
** 6月5日:京王プラザホテル(新宿)全館グランドオープン<ref name="会社概要"/>。
* [[1972年]](昭和47年)
** 1月:[[インターコンチネンタルホテルズグループ]]加盟。


== 運営するホテル ==
[[帝国ホテル|帝国]]・[[ホテルオークラ|オークラ]]・[[ニューオータニ]]の[[御三家|旧御三家]]や、[[ハイアットホテルアンドリゾーツ|ハイアット]]・[[フォーシーズンズホテル|フォーシーズンズ]]・[[スターウッド・ホテル&リゾート|ウェスティン]]の[[御三家|新御三家]]とは一線を画した営業を行う。[[2008年]](平成20年)11月21日、「[[ミシュランガイド]]東京日本語版2009」の「快適なホテル格付け順」で、「黒い家マーク3つ」を獲得した。
=== 京王プラザホテル(新宿)===
[[1968年]](昭和43年)11月、[[京王帝都電鉄]](現:京王電鉄)は「新宿[[副都心]]建設計画」に基づき、[[西新宿]]の[[淀橋浄水場]]跡地に造成された新都心6号地に超高層ホテルを建設することを発表。翌年4月10日、運営会社となる株式会社京王プラザホテルを設立した後、ホテル建設に着手し、2年7か月の工期を経て、[[1971年]](昭和46年)6月5日に開業した<ref>『京王電鉄五十年史』p.85</ref>。


京王プラザホテルは、西新宿の[[日本の超高層建築物|超高層ビル]]群で一番最初に建設され、当時としては世界一の超高層ホテルとして建てられた。計画時には新宿は国際ホテルに適さないと危惧されたが、開業5年目には黒字を計上し、[[1980年]](昭和55年)11月1日には地上35階・地下3階の南館を開業している<ref>『京王電鉄五十年史』p.86</ref>。
グループホテルを[[多摩地区]]に2か所のほか、子会社の運営によって札幌にも展開する。なお、親会社の[[京王電鉄]]は、[[2002年]](平成14年)から低価格ビジネスホテルチェーンとして「'''[[京王プレッソイン]]'''」、[[2018年]](平成30年)からは宿泊特化型アッパーミドルホテルとして「'''京王プレリアホテル'''」を展開しているが、京王プラザホテルチェーンとは別に運営されている<ref>{{cite news |title=札幌駅前にホテル開業 京王、新ブランドの2号店を19年夏に|author= |agency=|newspaper=日本経済新聞 |date=2017-05-09|url=https://r.nikkei.com/article/DGXLZO16101910Y7A500C1L41000|accessdate=2019-02-03}}</ref>。


高さは本館が178メートル、南館が138メートル。客室総数1,438の巨艦ホテルである。[[1974年]](昭和49年)に[[新宿住友ビル]]に抜かれるまでは、日本で最も高い超高層ビルであった。その後もホテル単体の建物としての高さは長らく日本一の座を誇っていたが、[[1993年]](平成5年)の[[幕張]][[プリンスホテル]](現:[[アパホテル&リゾート東京ベイ幕張]])の完成により日本一の座を譲った。
=== グループホテル ===
* '''[[京王プラザホテル札幌]]''' ([[北海道]][[札幌市]])
** [[1982年]](昭和57年)5月16日開業。京王電鉄の子会社<!-- 京王プラザホテル札幌は、京王電鉄が直接所有。京王プラザホテルの子会社ではない。-->である[[京王プラザホテル札幌|株式会社京王プラザホテル札幌]]の運営。
* '''京王プラザホテル多摩''' ([[東京都]][[多摩市]])
** [[1990年]](平成2年)4月28日開業<ref>{{Cite news |title=4番目の京王プラザホテル 東京・多摩にオープン |newspaper=[[交通新聞]] |publisher=交通新聞社 |date=1990-05-08 |page=1 }}</ref>。[[多摩ニュータウン]]の中心地区である[[多摩センター駅|京王多摩センター駅]]前に立地し、[[1996年]](平成8年)3月20日には西館も開業した。しかし営業継続には大幅な改修が必要であるほか、[[コロナ禍]]のによる利用客の減少もあり、[[2023年]](令和5年)1月15日で閉館する<ref>{{cite news |title=多摩地域のビジネス・観光拠点「京王プラザホテル多摩」、23年1月に営業終了 |author= |agency=|newspaper=読売新聞オンライン |date=2021-12-22|url=https://www.yomiuri.co.jp/economy/20211222-OYT1T50089/|accessdate=2021-12-25}}</ref>。
* '''京王プラザホテル八王子''' (東京都[[八王子市]])
** [[1994年]](平成6年)9月9日開業。[[東日本旅客鉄道|JR]][[八王子駅]]前に立地しており、[[京王八王子駅]]からはやや離れている。このホテルが建設された土地は、[[京王線]]の国鉄八王子駅乗り入れ計画用に確保されていたもので、乗り入れ計画断念後は、[[1960年]](昭和35年)から[[1992年]](平成4年)まで[[京王電鉄|京王帝都電鉄自動車事業部]](現 [[京王電鉄バス]])[[京王電鉄バス八王子営業所|八王子営業所]]として使用されていた。


最上階の47階は有料[[展望台]]として一般に公開されていたが、現在はカラオケフォーティーセブンが営業している。メインエントランスは3階で、[[新宿駅西口地下広場]]への通路につながるエントランスは2階になる。
==== かつて運営していたホテル ====
* '''京王プラザホテル高松''' ([[香川県]][[高松市]])
** 旧 高松プレジデントホテルの運営を引き継いで、[[1976年]](昭和51年)7月1日開業。[[1996年]](平成8年)に閉館し、[[東横イン]]高松中新町となったが、[[2016年]](平成28年)6月30日に閉館。


その高さを利用して、[[在日米軍]]が[[横田飛行場]]・[[赤坂プレスセンター]]・安立会館([[アンリツ]]の施設。[[防衛施設庁]]が借り上げ[[在日米軍]]に提供している<ref>[http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/098/syuh/s098018.htm 質問主意書] [[参議院]]</ref>)の3か所をネットワーク化する際の無線中継所設置を計画したことがあったが「民間施設の軍事転用を狙うもの」として問題となり<ref>[http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/syuisyo/102/syuh/s102005.htm 質問主意書] [[参議院]]</ref>、計画は後に撤回された。
=== 会社概要 ===

* 本社:東京都新宿区西新宿2-2-1
[[帝国ホテル|帝国]]・[[ホテルオークラ|オークラ]]・[[ニューオータニ]]の[[御三家|旧御三家]]や、[[ハイアットホテルアンドリゾーツ|ハイアット]]・[[フォーシーズンズホテル|フォーシーズンズ]]・[[スターウッド・ホテル&リゾート|ウェスティン]]の[[御三家|新御三家]]とは一線を画した営業を行う。[[2008年]](平成20年)11月21日には「[[ミシュランガイド]]東京日本語版2009」の「快適なホテル格付け順」で「黒い家マーク3つ」を獲得した。
* 営業所:札幌、仙台、西日本(大阪)、ロサンゼルス

* グループホテル:札幌、多摩、八王子
=== 京王プラザホテル札幌 ===
* 提携ホテル:プリファードホテルズ&リゾーツ
* 所在地:[[北海道]][[札幌市]]
* 会員制度:47倶楽部、エグゼクティブクラブ
* [[1982年]](昭和57年)5月16日開業。京王電鉄の子会社<!-- 京王プラザホテル札幌は、京王電鉄が直接所有。京王プラザホテルの子会社ではない。-->である[[京王プラザホテル札幌|株式会社京王プラザホテル札幌]]が運営する。
{{Main|京王プラザホテル札幌}}

=== 京王プラザホテル多摩 ===
* 所在地:[[東京都]][[多摩市]]
* [[1990年]](平成2年)[[4月28日]]開業<ref>{{Cite news |title=4番目の京王プラザホテル 東京・多摩にオープン |newspaper=[[交通新聞]] |publisher=交通新聞社 |date=1990-05-08 |page=1 }}</ref>。当初は子会社の'''株式会社京王プラザホテル多摩'''が運営していたが、[[1997年]](平成9年)4月に株式会社京王プラザホテルへ吸収合併された。
* [[多摩ニュータウン]]の中心地区である[[多摩センター駅|京王多摩センター駅]]前に立地し、[[1996年]](平成8年)3月20日には西館も開業した。
* 株式会社京王プラザホテルは[[2021年]](令和3年)12月21日、[[2023年]](令和5年)[[1月15日]]をもって京王プラザホテル多摩の営業を終了すると発表した<ref name="nr211221">{{Cite web|title=京王プラザホテル多摩 営業終了のお知らせ |url=https://www.keioplaza.co.jp/tama/news/notice/20211221.html |archiveurl=https://archive.is/jqe53 |date=2021年12月21日 |accessdate=2021年12月22日 |archivedate=2021年12月22日}}</ref><ref name="読売211222">{{cite news |title=多摩地域のビジネス・観光拠点「京王プラザホテル多摩」、23年1月に営業終了 |author= |agency=|newspaper=[[読売新聞]]オンライン |date=2021-12-22|url=https://www.yomiuri.co.jp/economy/20211222-OYT1T50089/|accessdate=2021-12-25}}</ref><ref name="朝日211222">[https://www.asahi.com/articles/ASPDP747DPDPUTIL056.html 京王プラザホテル多摩が23年で営業終了へ] [[朝日新聞]]デジタル、[[朝日新聞社]]、2021年12月22日、2022年1月16日閲覧。</ref><ref name="東京新聞211224">[https://www.tokyo-np.co.jp/article/150759 京王プラザ多摩が23年1月 営業終了] [[東京新聞]] TOKYO Web、2021年12月24日、2022年1月16日閲覧。</ref>。[[コロナ禍]]による利用客急減に加え、開業から31年が経過して建物が老朽化し営業継続には大幅な改修が必要となることから営業終了を決定した<ref name="読売211222"/><ref name="朝日211222"/>。同社によれば、コロナ禍以前は8割から9割だった客室稼働率が、2020年度は約4割まで落ち込み、[[緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置|緊急事態宣言]]解除後も6割から7割までしか回復していないという<ref name="朝日211222"/>。京王プラザホテル多摩の営業終了後は、多摩地域での営業は京王プラザホテル八王子に集約する<ref name="読売211222"/><ref name="朝日211222"/>が、営業終了後の建物の扱いについては、土地・建物所有者の京王電鉄は発表時点では未定としている<ref name="朝日211222"/><ref name="東京新聞211224"/>。

=== 京王プラザホテル八王子 ===
* 所在地:東京都[[八王子市]])
* [[1994年]](平成6年)[[9月9日]]開業。当初は子会社の'''株式会社京王プラザホテル八王子'''が運営していたが、[[1997年]](平成9年)4月に株式会社京王プラザホテルへ吸収合併された。
* [[東日本旅客鉄道|JR]][[八王子駅]]前に立地しており、[[京王八王子駅]]からはやや離れている。このホテルが建設された土地は、[[京王線]]の国鉄八王子駅乗り入れ計画用に確保されていたもので、乗り入れ計画断念後は、[[1960年]](昭和35年)から[[1992年]](平成4年)まで[[京王電鉄|京王帝都電鉄自動車事業部]](現 [[京王電鉄バス]])[[京王電鉄バス八王子営業所|八王子営業所]]として使用されていた。

=== 過去に運営していたホテル ===
==== 京王プラザホテル高松 ====
* 所在地:[[香川県]][[高松市]][[中央町 (高松市)|中央町]]11-5<ref name="開店閉店"/>
* [[1976年]](昭和51年)7月<ref name="沿革"/>1日開業、[[1997年]](平成9年)4月閉業<ref name="沿革"/>。[[中央通り (高松市)|中央通り]]と八幡通りの交差点付近にあった旧・高松プレジデントホテル([[1974年]]開業)の運営を引き継いだもの。
* 閉館後は[[居抜き出店|居抜き]]で[[東横イン]]高松[[中新町 (高松市)|中新町]]となったが<ref name="香川経済">[https://www.kagawabiz-news.media/todayskagawa/358 コロナ禍の中でも“アフターコロナ”を見据え新設ホテルの建設相次ぐ高松市。対するホテル川六は?] 2021年1月23日、かがわ経済ニュース、香川経済レポート社</ref>、老朽化により<ref name="香川経済"/>[[2016年]](平成28年)6月29日に閉館<ref name="開店閉店">[https://kaiten-heiten.com/toyoko-inn-takamatsunakashimachi/ 【閉店】東横イン高松中新町] 開店閉店.com、2016年6月26日</ref>。建物は解体され、跡地には分譲[[タワーマンション]]「グラディス高松ザ・タワー」<ref>[https://gladis.jp/671/location/index.html グラディス高松ザ・タワー ロケーション] 株式会社マリモ。紹介文に「[[中央通り (高松市)|中央通り]]と八幡通りが交差する、京王プラザホテル跡地という由緒。」「計画地は、京王プラザホテルのあった場所として地元高松では広く知られています。」とある。</ref><ref>[https://www.athome.co.jp/mansion/shinchiku/119000/ グラディス高松ザ・タワー] at home 新築マンション、[[アットホーム]]株式会社。紹介文に「高松の中軸 中央通りに面する一画 京王プラザホテル跡地」とある。</ref>が建設された。


== ギャラリー ==
== ギャラリー ==
92行目: 127行目:
File:KEIO-PLAZA-HOTEL.SAPPORO01.JPG|京王プラザホテル札幌
File:KEIO-PLAZA-HOTEL.SAPPORO01.JPG|京王プラザホテル札幌
</gallery>
</gallery>

== 京王プラザホテルが登場する作品 ==
* [[ゴジラ (1984年の映画)]]
** [[1984年]]公開の[[東宝]]製作の映画。劇中で[[ゴジラ (架空の怪獣)|ゴジラ]]が[[スーパーX]]との戦いで、[[放射能]]火炎で本館の真ん中部分に大穴を空けた。
* [[ゴジラvsキングギドラ]]
** [[1991年]]公開の東宝製作の映画。劇中でゴジラが[[キングギドラ#メカキングギドラ|メカキングギドラ]]との戦いで、転倒して南館の一部が崩壊する。

== その他 ==
* [[アントニオ猪木対モハメド・アリ]](格闘技世界一決定戦)
** 試合3日前の[[1976年]][[6月23日]]にここで調印式とセレモニーなどが行われ、その模様が『[[水曜スペシャル]]』([[テレビ朝日|NET]][[All-nippon News Network|系列]])で放送された。
* [[ズームイン!!朝!]]
** [[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系で[[1979年]]から[[2001年]]まで放送されていた情報番組。番組初期に[[笑福亭仁鶴 (3代目)|笑福亭仁鶴]]司会の「おはようさん!新婚さん」というコーナーが京王プラザホテルの最上階から放送されていた。
* [[モハメド・アリ]]
** 来日の際には宿舎として利用していた。
* [[KEIRINグランプリ]]
** [[KEIRINグランプリ2013|2013年]]、[[KEIRINグランプリ2016|2016年]]の共同記者会見・前夜祭会場。
* [[和田研究所]]/[[ミス日本]]
** 南館に和田研究所本部と、同研究所が主催する[[ミスコンテスト]]・ミス日本の運営事務局がある。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
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== 参考文献 ==
== 参考文献 ==
*{{Cite book|和書 |author=京王帝都電鉄株式会社総務部 |year=1978 |title=京王帝都電鉄30年史 |publisher=京王帝都電鉄}}
* 京王電鉄広報部編 『京王電鉄五十年史』 [[京王電鉄|京王電鉄株式会社]]、1998年。
* 京王電鉄広報部編 『京王電鉄五十年史』 [[京王電鉄|京王電鉄株式会社]]、1998年。


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
{{Commonscat|Keio Plaza Hotel}}
{{ウィキプロジェクトリンク|東京ディズニーリゾート}}
{{Portal ディズニー}}
* [[京王グループ]]
** [[井上定雄]]
* [[インターコンチネンタルホテルズグループ]]
* [[インターコンチネンタルホテルズグループ]]
** [[1972年]]から[[2003年]]まで加盟していたホテルチェーン。外国客向けのリザベーション契約。[[ホテルオークラ東京|ホテルオークラ]]の後を引継ぐ形であった。
* [[プリファード・ホテル・グループ]]
* [[プリファード・ホテル・グループ]]
* [[沖雅也]]
** [[1983年]][[6月28日]]、本館の最上階から飛び降り自殺を図り死去。
* [[モハメド・アリ]]
** 来日の際には宿舎として利用していた。
* [[アントニオ猪木対モハメド・アリ]](格闘技世界一決定戦)
** 試合3日前の[[1976年]][[6月23日]]にここで調印式が行われ、またセレモニーなどが行われた。この模様は『[[水曜スペシャル]]』([[テレビ朝日|NET]][[All-nippon News Network|系列]])で放送された。
* [[ズームイン!!朝!]]
** [[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系で[[1979年]]から[[2001年]]まで放送されていた情報番組。番組初期に[[笑福亭仁鶴 (3代目)|笑福亭仁鶴]]司会の「おはようさん!新婚さん」というコーナーが京王プラザホテルの最上階から放送されていた。
* [[ゴジラ (1984年の映画)]]
** [[1984年]]公開の[[東宝]]製作の映画。劇中で[[ゴジラ (架空の怪獣)|ゴジラ]]が[[スーパーX]]との戦いで、[[放射能]]火炎で本館の真ん中部分に大穴を空けた。
* [[ゴジラvsキングギドラ]]
** [[1991年]]公開の東宝製作の映画。劇中でゴジラが[[キングギドラ#メカキングギドラ|メカキングギドラ]]との戦いで、転倒して南館の一部が崩壊する。
* [[和田研究所]]/[[ミス日本]]
** 南館に和田研究所本部と、同研究所が主催する[[ミスコンテスト]]・ミス日本の運営事務局がある。
* [[KEIRINグランプリ]]
** [[KEIRINグランプリ2013|2013年]]、[[KEIRINグランプリ2016|2016年]]の共同記者会見・前夜祭会場。


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [http://www.keioplaza.co.jp/ 京王プラザホテル]
* [https://www.keioplaza.co.jp/ 京王プラザホテル]


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2022年1月15日 (土) 19:12時点における版

株式会社京王プラザホテル
KEIO PLAZA HOTEL CO.,LTD
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
160-8330
東京都新宿区西新宿2丁目2番1号[1]
設立 1969年4月10日[1][2]
業種 サービス業
法人番号 7011101026125 ウィキデータを編集
事業内容 ホテル事業等
代表者 代表取締役社長 若林克昌[1]
資本金 1億円[1]
売上高 291億円(2018年3月期)
純利益 ▲134億2400万円(2021年03月31日時点)[3]
純資産 ▲41億7500万円(2021年03月31日時点)[3]
総資産 34億1300万円(2021年03月31日時点)[3]
従業員数 1,026名(2021年4月現在)
所有者 京王電鉄株式会社 (100%)
関係する人物 井上定雄(初代社長)
志村康洋(元社長)
外部リンク https://www.keioplaza.co.jp/
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京王プラザホテル

京王プラザホテル

地図
ホテル概要
正式名称 京王プラザホテル
運営 株式会社京王プラザホテル
階数 地下3階 - 地上47(本館)階
部屋数 1,438室
開業 1971年6月5日[1]
最寄駅 都庁前駅
最寄IC 首都高速道路新宿出入口
所在地 〒160-8330
東京都新宿区西新宿2丁目2番1号
位置 北緯35度41分24秒 東経139度41分40秒 / 北緯35.68989度 東経139.69444度 / 35.68989; 139.69444座標: 北緯35度41分24秒 東経139度41分40秒 / 北緯35.68989度 東経139.69444度 / 35.68989; 139.69444
公式サイト 公式サイト
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株式会社京王プラザホテル英文社名:KEIO PLAZA HOTEL CO.,LTD)は、東京都新宿区に本社を置く京王グループのホテル運営会社である[1]京王プラザホテル(けいおうプラザホテル、: Keio Plaza Hotel)は、株式会社京王プラザホテルが運営し、東京都新宿区西新宿に立地する2棟建ての超高層ホテル東京ディズニーリゾート・グッドネイバーホテルの一つである。株式会社京王プラザホテルの本社は京王プラザホテル内に所在する。

「京王プラザホテル」は、同社が運営するホテルチェーンの名称でもある。本項では、運営企業の株式会社京王プラザホテル、および同社が運営する京王プラザホテルチェーンのホテルについて一括して記述する。

会社概要

本社がある新宿の京王プラザホテルのほか、直営のグループホテルを多摩地域で2か所、子会社の運営により札幌で1か所運営する。多摩地域の2つのホテルも当初は子会社による運営であったが、1997年(平成9年)4月に株式会社京王プラザホテルへ吸収合併され[2]直営化された。

プリファード・ホテル・グループに加盟している。1972年から2003年まではインターコンチネンタルホテルズグループに加盟していた。外国客向けのリザベーション契約で、ホテルオークラの後を引き継ぐ形であった。

なお、親会社の京王電鉄2002年(平成14年)から、低価格ビジネスホテルチェーンとして「京王プレッソイン」、2018年(平成30年)からは宿泊特化型アッパーミドルホテルとして「京王プレリアホテル」を展開している[4]。これらは京王電鉄の直営事業として、京王プラザホテルチェーンとは別に運営されている。

  • 本社:東京都新宿区西新宿2-2-1
  • 営業所:札幌、仙台、西日本(大阪)、ロサンゼルス
  • グループホテル:札幌、多摩、八王子
  • 提携ホテル:プリファードホテルズ&リゾーツ
  • 会員制度:47倶楽部、エグゼクティブクラブ

沿革

  • 1968年昭和43年)
    • 2月:京王帝都電鉄(現:京王電鉄)が東京都からホテル建設用地を購入[2]
    • 3月:ホテル建設のため、京王帝都電鉄内に企画調査室第一調査部を設置。
    • 4月:京王帝都電鉄、日本設計鹿島建設によりホテル建設委員会を発足。
    • 11月:京王帝都電鉄内にホテル準備室を発足、建設計画を発表。起工式を行う。
  • 1969年(昭和44年)
    • 3月:新宿新都心開発協議会を発足。ホテルの基本設計を完了。
    • 4月10日:株式会社京王プラザホテルを設立[1][2]。京王帝都電鉄代表取締役社長(第2代)[5]であった井上定雄が初代代表取締役社長に就任。
  • 1970年(昭和45年)
    • 3月:高さ日本一(当時)となる47階の鉄骨が完成。翌4月に上棟式を行う。
  • 1971年(昭和46年)
    • 3月:京王プラザホテル竣工式を行う。
    • 5月:京王プラザホテル(新宿)47階展望室オープン。大阪営業所(現:西日本営業所)を開設。
    • 6月5日:京王プラザホテル(新宿)全館グランドオープン[1]
  • 1972年(昭和47年)

運営するホテル

京王プラザホテル(新宿)

1968年(昭和43年)11月、京王帝都電鉄(現:京王電鉄)は「新宿副都心建設計画」に基づき、西新宿淀橋浄水場跡地に造成された新都心6号地に超高層ホテルを建設することを発表。翌年4月10日、運営会社となる株式会社京王プラザホテルを設立した後、ホテル建設に着手し、2年7か月の工期を経て、1971年(昭和46年)6月5日に開業した[6]

京王プラザホテルは、西新宿の超高層ビル群で一番最初に建設され、当時としては世界一の超高層ホテルとして建てられた。計画時には新宿は国際ホテルに適さないと危惧されたが、開業5年目には黒字を計上し、1980年(昭和55年)11月1日には地上35階・地下3階の南館を開業している[7]

高さは本館が178メートル、南館が138メートル。客室総数1,438の巨艦ホテルである。1974年(昭和49年)に新宿住友ビルに抜かれるまでは、日本で最も高い超高層ビルであった。その後もホテル単体の建物としての高さは長らく日本一の座を誇っていたが、1993年(平成5年)の幕張プリンスホテル(現:アパホテル&リゾート東京ベイ幕張)の完成により日本一の座を譲った。

最上階の47階は有料展望台として一般に公開されていたが、現在はカラオケフォーティーセブンが営業している。メインエントランスは3階で、新宿駅西口地下広場への通路につながるエントランスは2階になる。

その高さを利用して、在日米軍横田飛行場赤坂プレスセンター・安立会館(アンリツの施設。防衛施設庁が借り上げ在日米軍に提供している[8])の3か所をネットワーク化する際の無線中継所設置を計画したことがあったが「民間施設の軍事転用を狙うもの」として問題となり[9]、計画は後に撤回された。

帝国オークラニューオータニ旧御三家や、ハイアットフォーシーズンズウェスティン新御三家とは一線を画した営業を行う。2008年(平成20年)11月21日には「ミシュランガイド東京日本語版2009」の「快適なホテル格付け順」で「黒い家マーク3つ」を獲得した。

京王プラザホテル札幌

京王プラザホテル多摩

  • 所在地:東京都多摩市
  • 1990年(平成2年)4月28日開業[10]。当初は子会社の株式会社京王プラザホテル多摩が運営していたが、1997年(平成9年)4月に株式会社京王プラザホテルへ吸収合併された。
  • 多摩ニュータウンの中心地区である京王多摩センター駅前に立地し、1996年(平成8年)3月20日には西館も開業した。
  • 株式会社京王プラザホテルは2021年(令和3年)12月21日、2023年(令和5年)1月15日をもって京王プラザホテル多摩の営業を終了すると発表した[11][12][13][14]コロナ禍による利用客急減に加え、開業から31年が経過して建物が老朽化し営業継続には大幅な改修が必要となることから営業終了を決定した[12][13]。同社によれば、コロナ禍以前は8割から9割だった客室稼働率が、2020年度は約4割まで落ち込み、緊急事態宣言解除後も6割から7割までしか回復していないという[13]。京王プラザホテル多摩の営業終了後は、多摩地域での営業は京王プラザホテル八王子に集約する[12][13]が、営業終了後の建物の扱いについては、土地・建物所有者の京王電鉄は発表時点では未定としている[13][14]

京王プラザホテル八王子

過去に運営していたホテル

京王プラザホテル高松

ギャラリー

京王プラザホテルが登場する作品

その他

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 会社概要 株式会社京王プラザホテル
  2. ^ a b c d e f 沿革 株式会社京王プラザホテル
  3. ^ a b c 株式会社京王プラザホテル 第23期決算公告
  4. ^ “札幌駅前にホテル開業 京王、新ブランドの2号店を19年夏に”. 日本経済新聞. (2017年5月9日). https://r.nikkei.com/article/DGXLZO16101910Y7A500C1L41000 2019年2月3日閲覧。 
  5. ^ 京王帝都電鉄株式会社総務部『京王帝都電鉄30年史』京王帝都電鉄、1978年。 
  6. ^ 『京王電鉄五十年史』p.85
  7. ^ 『京王電鉄五十年史』p.86
  8. ^ 質問主意書 参議院
  9. ^ 質問主意書 参議院
  10. ^ “4番目の京王プラザホテル 東京・多摩にオープン”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1990年5月8日) 
  11. ^ 京王プラザホテル多摩 営業終了のお知らせ” (2021年12月21日). 2021年12月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月22日閲覧。
  12. ^ a b c “多摩地域のビジネス・観光拠点「京王プラザホテル多摩」、23年1月に営業終了”. 読売新聞オンライン. (2021年12月22日). https://www.yomiuri.co.jp/economy/20211222-OYT1T50089/ 2021年12月25日閲覧。 
  13. ^ a b c d e 京王プラザホテル多摩が23年で営業終了へ 朝日新聞デジタル、朝日新聞社、2021年12月22日、2022年1月16日閲覧。
  14. ^ a b 京王プラザ多摩が23年1月 営業終了 東京新聞 TOKYO Web、2021年12月24日、2022年1月16日閲覧。
  15. ^ a b 【閉店】東横イン高松中新町 開店閉店.com、2016年6月26日
  16. ^ a b コロナ禍の中でも“アフターコロナ”を見据え新設ホテルの建設相次ぐ高松市。対するホテル川六は? 2021年1月23日、かがわ経済ニュース、香川経済レポート社
  17. ^ グラディス高松ザ・タワー ロケーション 株式会社マリモ。紹介文に「中央通りと八幡通りが交差する、京王プラザホテル跡地という由緒。」「計画地は、京王プラザホテルのあった場所として地元高松では広く知られています。」とある。
  18. ^ グラディス高松ザ・タワー at home 新築マンション、アットホーム株式会社。紹介文に「高松の中軸 中央通りに面する一画 京王プラザホテル跡地」とある。

参考文献

  • 京王帝都電鉄株式会社総務部『京王帝都電鉄30年史』京王帝都電鉄、1978年。 
  • 京王電鉄広報部編 『京王電鉄五十年史』 京王電鉄株式会社、1998年。

関連項目

外部リンク