「プリティ・ウーマン」の版間の差分
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2021年4月26日 (月) 13:46時点における版
プリティ・ウーマン | |
---|---|
Pretty Woman | |
監督 | ゲイリー・マーシャル[1][2] |
脚本 | J・F・ロートン |
製作 |
アーノン・ミルチャン スティーヴン・ルーサー |
製作総指揮 | ローラ・ジスキン |
出演者 |
リチャード・ギア ジュリア・ロバーツ |
音楽 | ジェームズ・ニュートン・ハワード |
撮影 | チャールズ・ミンスキー |
編集 |
ラジャ・ゴズネル パトリシア・ネッド |
製作会社 |
タッチストーン・ピクチャーズ シルバー・スクリーン・パートナーズⅣ リージェンシー・インターナショナル・ピクチャーズ(ノンクレジット) |
配給 |
ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ ワーナー・ブラザース |
公開 |
1990年3月23日 1990年12月14日 |
上映時間 | 119分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $14,000,000[3] |
興行収入 | $463,406,268[3] |
配給収入 | 30億9000万円[4] |
『プリティ・ウーマン』(原題: Pretty Woman)は、1990年公開のアメリカ映画である。リチャード・ギアとジュリア・ロバーツが主演するロマンティック・コメディ。
ゲイリー・マーシャル監督。また、ロイ・オービソンの「オー・プリティ・ウーマン」が主題歌に起用され、リバイバルヒットとなった。『マイ・フェア・レディ』を下敷きにした、現代版ストーリーである。実際のオリジナルの脚本では、「プリティ・ウーマン」ではなく契約金の「$3000」という題名であったがタッチストーン・ピクチャーズ社の幹部が「$3000」だとサイエンス・フィクションの映画のような響きだと異議を唱えたので「プリティ・ウーマン」という題名になった。
1990年度全米興行収入第1位。ロバーツは、この作品でゴールデングローブ賞 主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞した。
劇中で見事なボディを披露しているロバーツだが、実際はボディダブルが多用されている。この映画は、ボディダブルの重要性や必要性を再認識させた映画であり、ロバーツをハリウッドのトップスターに押し上げた、彼女の出世作である。
ストーリー
「ウォール街の狼」と呼ばれる実業家とコールガールが出会い、次第に惹かれ合う姿を描いたアメリカ的シンデレラストーリー。
ビバリーヒルズでの友人のホームパーティーに招かれた実業家のエドワード・ルイスは、パーティーを抜け出さなければならなくなり友人のロータス・エスプリを借り出したものの、慣れないマニュアルシフトに手こずった上に道に迷い、ハリウッドの繁華街の路肩に車を止める。その時、売春婦のビビアン・ワードに声をかけられる。高級ホテルまでの運転を頼み、1晩300ドルで話し相手をしてくれるよう頼む。
ペントハウスではしゃぎながらも「体は売っても唇へのキスはお断り」というビビアンに惹かれたエドは、ロサンゼルス滞在中の6日間を3000ドルで契約する。10億ドルで買収した会社を分割して売却して儲けるというエドに、ビビアンは「盗んだ車のパーツを売るのと一緒ね」と言う。
仕事の一環として、エドの仕事の会食に同伴することになったビビアン。エドから渡されたお金で会食用のドレスを買いに行ったものの、派手かつ下品な装いのせいで高級ブティックでは入店を断られてしまう。しかし、見かねたホテルの支配人のおかげで、見事完璧なレディに変身する。テーブルマナーも学び、ディナーに臨む[5]。
エドの行動に危機感を感じた顧問弁護士はビビアンをスパイと疑い、エドに忠告したことからエドは「心配要らない」と、彼に彼女の素性をばらしてしまう。ビビアンの素性を知った弁護士は彼女を売春婦として蔑んだ扱いをする。傷つき契約金も受け取らないで出て行こうとするビビアンをエドは引き止め、二人は過去を慰め合う。
翌日は仕事を休み、二人でオペラや散歩を楽しむ。
約束の6日目がやってきて、生活の援助を申し出るエドに「幼い頃から、白馬にまたがった騎士(王子様)が助けにきてくれることを夢見ていた」と、エドが自らを幸せに迎えてくれないと失意したことを間接的に告げて、ビビアンはホテルを出る。エドは顧問弁護士の反対を押し切り、造船会社との買収を友好的な業務提携に変更する。故郷に戻って高校をきちんと卒業しようと決心したビビアンがアパートを出た時、赤いバラの花束を手にしてエドが迎えに来た。
出演
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
ソフト版 | フジテレビ版 | TBS版 | テレビ朝日版 | 機内上映版 | ||
エドワード・ルイス | リチャード・ギア | 小川真司 | あおい輝彦 | 石田純一 | 山寺宏一 | |
ビビアン・ワード | ジュリア・ロバーツ | 戸田恵子 | 高島雅羅 | 浅野ゆう子 | 深見梨加 | 幸田直子 |
ジェームズ・モース | ラルフ・ベラミー | 村松康雄 | 富田耕生 | 久米明 | ||
フィリップ・スタッキー | ジェイソン・アレクサンダー | 山下啓介 | 西村知道 | 野島昭生 | 牛山茂 | |
キット・デ・ルカ | ローラ・サン・ジャコモ | 松本梨香 | 金野恵子 | 土井美加 | 岡村明美 | |
デヴィッド・モース | アレックス・ハイド=ホワイト | 星野充昭 | 堀内賢雄 | 宮本充 | 真地勇志 | |
エリザベス・スタッキー | エイミー・ヤスベック | 金野恵子 | ||||
ブリジット | エリノア・ドナヒュー | 寺内よりえ | ||||
バーニー・トンプソン支配人 | ヘクター・エリゾンド | 吉水慶 | 阪脩 | 羽佐間道夫 | 麦人 | |
その他 | 火野カチコ 速見圭 さとうあい 仁内建之 藤本譲 東美江 古田信幸 沢木郁也 伊井篤史 秋元羊介 高宮俊介 小関一 森一 |
牛山茂 麦人 水野龍司 一城みゆ希 田中敦子 目黒裕一 辻親八 幹本雄之 達依久子 紗ゆり 村山明 藤本譲 秋元千賀子 稲葉実 大山高男 柳沢紀男 種田文子 有馬瑞香 |
寺内よりえ 中村秀利 田中敦子 後藤敦 伊藤和晃 佐藤しのぶ 筒井巧 |
日野由利加 大川透 北村弘一 湯屋敦子 後藤敦 長島雄一 喜田あゆみ 竹村叔子 中庸助 藤生聖子 辻親八 西村知道 園田恵子 重松朋 |
- ソフト版:VHS・DVD・BD収録
- フジテレビ版:初回放送1994年4月9日『ゴールデン洋画劇場』
- TBS版:初回放送1995年12月29日(同局のTVドラマ『長男の嫁2〜実家天国』の番組宣伝として制作)
- テレビ朝日版:初回放送1997年5月18日『日曜洋画劇場』
ポスターに関する逸話
リチャード・ギアとジュリア・ロバーツが背中合わせに立つ国際版ポスターの写真は、いったん撮影されたが、ヒールを履いているロバーツのほうがギアよりも高く写ってしまったために、ボディダブルを使用し再撮影を行ったうえで、頭部のみをふたりの俳優にすり替えた。ロバーツがギアのネクタイを水平に引っ張っているのは、写真の継ぎ目を隠すための苦肉の策である。この修正前のポスターがコレクターの間に出回る話が松岡圭祐のミステリー小説『万能鑑定士Qの事件簿IV』の冒頭に描かれている。
エピソード
エドワードとビビアンのベッドシーンで、ビビアンがエドワードのシャツを脱がせている途中で、一瞬エドワードのシャツもネクタイもはだけずに身に着けたままで、次のカットでははだけている、というものがあった。このシーンはダウトをさがせ!でクイズ問題として紹介された。
脚注
- ^ プリティ・ウーマンの上映スケジュール・映画情報|映画の時間
- ^ プリティ・ウーマン | 映画 | WOWOWオンライン
- ^ a b “Pretty Woman (1990)”. Box Office Mojo. 2009年12月9日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)504頁
- ^ 支配人トンプソンから学んでいたものの、並んだフォークに戸惑い、エスカルゴを上手にトングで掴むことができず、4、5メートル飛ばしてしまう。ボーイがナイスキャッチをして「よく飛ぶんです」と、嫌味の混じった温かいフォローをしてくれる。
外部リンク
- プリティ・ウーマン|ブルーレイ・DVD・デジタル配信|ディズニー公式(日本語)
- プリティ・ウーマン - allcinema
- プリティ・ウーマン - KINENOTE
- Pretty Woman - オールムービー(英語)
- Pretty Woman - IMDb(英語)