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2020年12月23日 (水) 11:02時点における版
六角形(ろっかくけい、ろっかっけい、英: hexagon)は、6つの辺と頂点を持つ多角形の総称である
正六角形
正六角形(せいろっかくけい)とは、各辺の長さがすべて等しく、内角も120゚と一定な六角形である。一辺をaとすれば周長はであり、外接円の直径(対角長)はであり、内接円の直径(対辺の距離)はであり、面積は下記のとおりとなる。
一辺の長さが1の正六角形は単位円に内接する。このとき、正六角形の周長は6であり、これは単位円の円周長より短い。単位円の直径は2であるので円周率(=円周長/直径)が 6/2 = 3 より大きいことの簡便な証明としてよく用いられる。古代より、この性質によって円周率が約3であることが知られていた。
合同な正六角形を規則正しく並べることによって平面を充填させることができる(平面充填形)。この構造はハチの巣などに見られ、頑丈な構造として工業的に用いられることもある(ハニカム構造)。
6つの正三角形を組み合わせて正六角形を作ることができる。これは正六角形の対角線のうち、中心を通る長い方の3本を引くことによっても見て取れ、正三角形も平面充填形であることがわかる。
また、点を正六角形の形に並べたとき、その点の総数にあたる数を六角数という。
例
- ハチの巣の各部屋は六角形の壁で囲まれている。同様のハニカム構造という。
- 雪の結晶(雪片)は正六角形を基調とした様々なパターンを成している。
- 鉛筆の芯と垂直な断面は正六角形のものが多い。
- ボルトの頭部は正六角形のものが多く、対辺を工具で把持して回転させる。
- 頭頂部に正六角形の穴が設けられたネジがあり、六角棒レンチを差し込んで回転させる。
- シミュレーションゲームのマス目にしばしば使用される。
- 都道府県道の標識は角に丸みを帯びた正六角形の形をしている。
- 土星の北極に大気がつくる六角形の模様(土星の六角形)が、探査機ボイジャー2号により1981年に初めて観測された[1]。
脚注
- ^ Voyager - Saturn Then and Now: 30 Years Since Voyager Visit < NASA Jet Propulsion Laboratory (JPL)(英語)(ジェット推進研究所)