「名もなき塀の中の王」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
プロジェクト:映画/映画作品スタイルガイドを適用。情報と仮リンクを追加。出典を詳細化。
2行目: 2行目:
| 作品名 = 名もなき塀の中の王
| 作品名 = 名もなき塀の中の王
| 原題 = Starred Up
| 原題 = Starred Up
| 画像 =
| 画像 = Starred_Up_cast_and_crew.jpg
| 画像サイズ =
| 画像サイズ =
| 画像解説 =
| 画像解説 = 2013年10月の[[ロンドン映画祭]]にて
| 監督 = [[デヴィッド・マッケンジー]]
| 監督 = [[デヴィッド・マッケンジー]]
| 脚本 = ジョナサン・アッセル
| 脚本 = ジョナサン・アッセル
13行目: 13行目:
| ナレーター =
| ナレーター =
| 出演者 = [[ジャック・オコンネル (俳優)|ジャック・オコンネル]]<br/>[[ベン・メンデルソーン]]<br/>[[ルパート・フレンド]]
| 出演者 = [[ジャック・オコンネル (俳優)|ジャック・オコンネル]]<br/>[[ベン・メンデルソーン]]<br/>[[ルパート・フレンド]]
| 音楽 = トニー・ドゥーガン<br />デヴィッド・マッケンジー
| 音楽 =
| 主題歌 =
| 主題歌 =
| 撮影 = マイケル・マクドノー
| 撮影 = マイケル・マクドノー
| 編集 = [[ジェイク・ロバーツ (編集技師)|ジェイク・ロバーツ]]<br/>ニック・エマーソン
| 編集 = [[ジェイク・ロバーツ (編集技師)|ジェイク・ロバーツ]]<br/>ニック・エマーソン
| 制作会社 =
| 制作会社 =
| 製作会社 = {{仮リンク|フィルム4・プロダクションズ|label=フィルム4|en|Film4 Productions}}<br />{{仮リンク|クリエイティヴ・スコットランド|en|Creative Scotland}}<br />Quickfire Films<br />{{仮リンク|ノーザン・アイルランド・スクリーン|en|Northern Ireland Screen}}<br />LipSync Productions<br />{{仮リンク|シグマ・フィルムズ|en|Sigma Films}}
| 製作会社 =
| 配給 = [[フォックス・サーチライト・ピクチャーズ]]
| 配給 = [[フォックス・サーチライト・ピクチャーズ]]
| 公開 = {{flagicon|GBR}} 2013年10月10日([[ロンドン映画祭]])<br/>{{flagicon|GBR}} 2014年3月21日
| 公開 = {{flagicon|GBR}} 2013年10月10日([[ロンドン映画祭]])<br/>{{flagicon|GBR}} 2014年3月21日
25行目: 25行目:
| 言語 = 英語
| 言語 = 英語
| 製作費 =
| 製作費 =
| 興行収入 = {{flagicon|World}} $3,025,189<ref>{{Cite web|url=https://www.boxofficemojo.com/title/tt2567712/|title=Starred Up|publisher=[[Box Office Mojo]]|language=en|access-date=2020-05-10}}</ref>
| 興行収入 =
| 配給収入 =
| 配給収入 =
| 前作 =
| 前作 =
| 次作 =
| 次作 =
}}
}}
『'''名もなき塀の中の王'''』(なもなきへいのなかのおう、原題: ''Starred Up'')は、[[2013年の映画|2013年]]の[[イギリスの映画|イギリス]]の[[クライム映画|犯罪ドラマ映画]]である。監督[[デヴィッド・マッケンジー]]が務め[[ジャック・オコンネル (俳優)|ジャック・オコンネル]]が務めている
『'''名もなき塀の中の王'''』(なもなきへいのなかのおう、''Starred Up'')は、[[2013年の映画|2013年]]の[[イギリスの映画|イギリス]]の[[クライム映画|犯罪ドラマ映画]]。監督[[デヴィッド・マッケンジー]]、[[ジャック・オコンネル (俳優)|ジャック・オコンネル]]と[[ベン・メンデルソーン]]など
[[ロンドン]]の[[刑務所]]で実際に囚人相手の[[心理療法士]]として働いた経験を持つジョナサン・アッセルの脚本をもとに、少年院から成人刑務所に移送された19歳の不良少年が刑務所内で再会した父親や心理療法士との対話を通じて成長していく姿を描いている<ref>{{Cite web|url=https://www.wowow.co.jp/detail/108393|title=名もなき塀の中の王|publisher=[[WOWOW]]|access-date=2020-05-10}}</ref>。


==あらすじ==
==ストーリー==
エリック・ラブ([[ジャック・オコンネル (俳優)|ジャック・オコンネル]])が、その暴力性を問題視されて、少年院から成人刑務所へと移送されてくる。そこで彼は、幼い頃に生き別れた父親のネビル([[ベン・メンデルソーン]])と再会する。終身刑で収監されているネビルは「ここで生き残りたければ目立つな」とエリックに助言するが、エリックは耳を貸そうとしない。
エリック・ラブ([[ジャック・オコンネル (俳優)|ジャック・オコンネル]])が、その暴力性を問題視されて、少年院から成人刑務所へと移送されてくる。そこで彼は、幼い頃に生き別れた父親のネビル([[ベン・メンデルソーン]])と再会する。終身刑で収監されているネビルは「ここで生き残りたければ目立つな」とエリックに助言するが、エリックは耳を貸そうとしない。


46行目: 47行目:


==キャスト==
==キャスト==
()内は日本語吹声優。
括弧内は日本語吹替声優。
*エリック・ラブ - [[ジャック・オコンネル (俳優)|ジャック・オコンネル]]([[中尾智]])
*エリック・ラブ: [[ジャック・オコンネル (俳優)|ジャック・オコンネル]]([[中尾智]])
*ネビル・ラブ - [[ベン・メンデルソーン]] ([[西垣俊作]])
*ネビル・ラブ: [[ベン・メンデルソーン]] ([[西垣俊作]])
*オリバー・バーマー - [[ルパート・フレンド]]([[大塚智則]])
*オリバー・バーマー: [[ルパート・フレンド]]([[大塚智則]])
*副刑務所長ヘインズ - サム・スプルエル([[福里達典]])
*副刑務所長ヘインズ: {{仮リンク|サム・スプルエル|en|Sam Spruell}}([[福里達典]])
*ハッサン - アンソニー・ウェルシュ([[相樂真太郎]])
*ハッサン: {{仮リンク|アンソニー・ウェルシュ|en|Anthony Welsh}}([[相樂真太郎]])
*マクドナルド - ダーレン・ハート([[佐々木祐介]])
*マクドナルド: ダーレン・ハート([[佐々木祐介]])
*タイロン - デヴィッド・アジャラ
*タイロン: {{仮リンク|デヴィッド・アジャラ|en|David Ajala}}
*デニス・スペンサー - ピーター・フェルディナンド([[龍波しゅういち]])
*デニス・スペンサー: {{仮リンク|ピーター・フェルディナンド|en|Peter Ferdinando}}([[龍波しゅういち]])
*デス - ガーシュウィン・ユスターシュ・Jr.
*デス: ガーシュウィン・ユスターシュ・Jr.
*ライアン - アシュレー・チン([[入倉敬介]])
*ライアン: {{仮リンク|アシュレー・チン|en|Ashley Chin}}([[入倉敬介]])
*ジェイゴ - ラファエル・ソウォル([[對馬芳哲]])
*ジェイゴ: ラファエル・ソウォル([[對馬芳哲]])
*看守主任スコット - ジリー・ギルクリスト([[庄司然]])
*看守主任スコット: ジリー・ギルクリスト([[庄司然]])
*看守セルフ - トミー・マクドネル([[長谷部忠]])
*看守セルフ: トミー・マクドネル([[長谷部忠]])
*看守ジェントリー - フレデリック・シュミット([[中村勘]])
*看守ジェントリー: {{仮リンク|フレデリック・シュミット|en|Frederick Schmidt}}([[中村勘]])


==上映==
==上映==
2013年10月10日、[[ロンドン映画祭]]にて上映された<ref>{{cite web|url=http://deadline.com/2013/09/toronto-uta-signs-starred-up-scottish-helmer-david-mackenzie-592157/|title=Toronto: UTA Signs ‘Starred Up’ Scottish Helmer David Mackenzie|work=Deadline|first=A|date=2013-09-20|access-date=2016-09-23}}</ref>。イギリスでは2014年3月21日に一般公開された<ref>{{cite web|url=http://www.empireonline.com/movies/news/new-starred-trailer-thumps/|title=New Starred Up Trailer Thumps In|work=Empire|date=2014-01-24|access-date=2016-09-23}}</ref>。
2013年10月10日、[[ロンドン映画祭]]にて上映された<ref>{{cite news|first=Mike|last=Fleming Jr|url=https://deadline.com/2013/09/toronto-uta-signs-starred-up-scottish-helmer-david-mackenzie-592157/|title=Toronto: UTA Signs ‘Starred Up’ Scottish Helmer David Mackenzie|newspaper=[[Deadline.com]]|language=en|date=2013-09-20|access-date=2016-09-23}}</ref>。イギリスでは2014年3月21日に一般公開された<ref>{{cite news|first=Phil|last=De Semlyen|url=https://www.empireonline.com/movies/news/new-starred-trailer-thumps/|title=New Starred Up Trailer Thumps In|newspaper=Empire|language=en|date=2014-01-24|access-date=2016-09-23}}</ref>。


==評価==
==評価==
[[Metacritic]]では、26件の批評家レヴューで平均値は81点だった<ref>{{cite web|url=http://www.metacritic.com/movie/starred-up|title=Starred Up|work=Metacritic|publisher=CBS Interactive|access-date=2016-09-23}}</ref>。[[Rotten Tomatoes]]では、105件の批評家レヴューで平均値は7.9点、支持率は99%だった<ref>{{cite web|url=http://www.rottentomatoes.com/m/starred_up/|title=Starred Up|work=Rotten Tomatoes|publisher=Flixster|access-date=2016-09-23}}</ref>。
[[Metacritic]]では、26件の批評家レヴューで平均値は81点だった<ref>{{cite web|url=https://www.metacritic.com/movie/starred-up|title=Starred Up|work=[[Metacritic]]|publisher=CBS Interactive|language=en|access-date=2016-09-23}}</ref>。[[Rotten Tomatoes]]では、105件の批評家レヴューで平均値は7.9点、支持率は99%だった<ref>{{cite web|url=https://www.rottentomatoes.com/m/starred_up/|title=Starred Up|work=[[Rotten Tomatoes]]|publisher=Flixster|language=en|access-date=2016-09-23}}</ref>。


[[The Hollywood Reporter]]の[[トッド・マッカーシー]]は、「今から数年後、本作は、ジャック・オコンネルという新たなスターの到来を告げた作品として記憶されているであろう」と述べて、本作におけるオコンネルの演技を称賛した<ref>{{cite web|url=http://www.hollywoodreporter.com/review/starred-up-telluride-review-619077|title=Starred Up: Telluride Review|work=The Hollywood Reporter|first=Todd|last=McCarthy|date=2013-09-01|access-date=2016-09-23}}</ref>。
[[ハリウッド・リポーター]]の[[トッド・マッカーシー]]は、「今から数年後、本作は、ジャック・オコンネルという新たなスターの到来を告げた作品として記憶されているであろう」と述べて、本作におけるオコンネルの演技を称賛した<ref>{{cite news|url=https://www.hollywoodreporter.com/review/starred-up-telluride-review-619077|title=Starred Up: Telluride Review|newspaper=[[ハリウッド・リポーター|The Hollywood Reporter]]|first=Todd|last=McCarthy|language=en|date=2013-09-01|access-date=2016-09-23}}</ref>。


==脚注==
==出典==
{{Reflist}}
{{Reflist}}


==外部リンク==
==外部リンク==
*{{Official website|www.heinonaka.ayapro.ne.jp}}
*{{Wayback|url=http://heinonaka.ayapro.ne.jp|title=公式ウェブサイト|date=20170510120703}}{{ja icon}}
*{{allcinema title|353477|名もなき塀の中の王}}
*{{allcinema title|353477|名もなき塀の中の王}}
*{{Kinejun title|84460|名もなき塀の中の王}}
*{{Kinejun title|84460|名もなき塀の中の王}}

2020年5月10日 (日) 06:52時点における版

名もなき塀の中の王
Starred Up
2013年10月のロンドン映画祭にて
監督 デヴィッド・マッケンジー
脚本 ジョナサン・アッセル
製作 ジリアン・ベリー
出演者 ジャック・オコンネル
ベン・メンデルソーン
ルパート・フレンド
音楽 トニー・ドゥーガン
デヴィッド・マッケンジー
撮影 マイケル・マクドノー
編集 ジェイク・ロバーツ
ニック・エマーソン
製作会社 フィルム4英語版
クリエイティヴ・スコットランド英語版
Quickfire Films
ノーザン・アイルランド・スクリーン英語版
LipSync Productions
シグマ・フィルムズ英語版
配給 フォックス・サーチライト・ピクチャーズ
公開 イギリスの旗 2013年10月10日(ロンドン映画祭
イギリスの旗 2014年3月21日
上映時間 106分
製作国 イギリスの旗 イギリス
言語 英語
興行収入 世界の旗 $3,025,189[1]
テンプレートを表示

名もなき塀の中の王』(なもなきへいのなかのおう、Starred Up)は、2013年イギリス犯罪ドラマ映画。監督はデヴィッド・マッケンジー、出演はジャック・オコンネルベン・メンデルソーンなど。 ロンドン刑務所で実際に囚人相手の心理療法士として働いた経験を持つジョナサン・アッセルの脚本をもとに、少年院から成人刑務所に移送された19歳の不良少年が刑務所内で再会した父親や心理療法士との対話を通じて成長していく姿を描いている[2]

ストーリー

エリック・ラブ(ジャック・オコンネル)が、その暴力性を問題視されて、少年院から成人刑務所へと移送されてくる。そこで彼は、幼い頃に生き別れた父親のネビル(ベン・メンデルソーン)と再会する。終身刑で収監されているネビルは「ここで生き残りたければ目立つな」とエリックに助言するが、エリックは耳を貸そうとしない。

エリックは、カウンセラーのオリバー・バーマー(ルパート・フレンド)が開くグループ・セラピーに参加する。はじめは反抗的な態度をとるエリックであったが、しだいに他の囚人たちと打ち解けていく。グループ・セラピーのセッションの中で、エリックは自らの過去を語る。母親を早くに亡くして施設に入れられた彼は、施設の職員から性的虐待を受けたのだという。

ネビルがグループ・セラピーのセッションを訪ねてくる。エリックとネビルは心を通わせることができず、口論を始める。その場にいた他の囚人たちが2人のあいだに入って喧嘩を止めるが、エリックとネビルは懲罰房に入れられる。この1件で刑務所長たちの対応に業を煮やしたオリバーは辞職し、刑務所を去っていく。

ネビルは、囚人たちの頂点に君臨するデニス・スペンサー(ピーター・フェルディナンド)の独房を訪れる。デニスと会話を交わす中で、ネビルは、エリックの命が危険にさらされていることを知る。ネビルはデニスを殺害し、エリックのもとへ向かう。

懲罰房にいたエリックは、副刑務所長ヘインズ(サム・スプルエル)と看守たちの襲撃を受ける。ヘインズたちはエリックの首に縄をかけて、彼を天井から吊るす。そこへネビルが駆けつけて、看守たちを撃退する。ネビルはヘインズに縄を切らせ、エリックを胸元に抱く。やがて意識を取り戻したエリックは、ネビルの腕のなかで泣き崩れる。

ネビルがデニス殺害の罪で移送されようとしているところに、ネビルを見送るため、エリックが現れる。後ろ手に手錠をかけられている2人は、抱擁する代わりに顔を寄せ合う。ネビルは「お前の父親であることを誇りに思う」と告げると、看守たちに連れられて、その場をあとにする。エリックは、遠ざかっていくネビルの背中を無言で見つめるのであった。

キャスト

括弧内は日本語吹替声優。

上映

2013年10月10日、ロンドン映画祭にて上映された[3]。イギリスでは2014年3月21日に一般公開された[4]

評価

Metacriticでは、26件の批評家レヴューで平均値は81点だった[5]Rotten Tomatoesでは、105件の批評家レヴューで平均値は7.9点、支持率は99%だった[6]

ハリウッド・リポーター誌のトッド・マッカーシーは、「今から数年後、本作は、ジャック・オコンネルという新たなスターの到来を告げた作品として記憶されているであろう」と述べて、本作におけるオコンネルの演技を称賛した[7]

出典

  1. ^ Starred Up” (英語). Box Office Mojo. 2020年5月10日閲覧。
  2. ^ 名もなき塀の中の王”. WOWOW. 2020年5月10日閲覧。
  3. ^ Fleming Jr, Mike (2013年9月20日). “Toronto: UTA Signs ‘Starred Up’ Scottish Helmer David Mackenzie” (英語). Deadline.com. https://deadline.com/2013/09/toronto-uta-signs-starred-up-scottish-helmer-david-mackenzie-592157/ 2016年9月23日閲覧。 
  4. ^ De Semlyen, Phil (2014年1月24日). “New Starred Up Trailer Thumps In” (英語). Empire. https://www.empireonline.com/movies/news/new-starred-trailer-thumps/ 2016年9月23日閲覧。 
  5. ^ Starred Up” (英語). Metacritic. CBS Interactive. 2016年9月23日閲覧。
  6. ^ Starred Up” (英語). Rotten Tomatoes. Flixster. 2016年9月23日閲覧。
  7. ^ McCarthy, Todd (2013年9月1日). “Starred Up: Telluride Review” (英語). The Hollywood Reporter. https://www.hollywoodreporter.com/review/starred-up-telluride-review-619077 2016年9月23日閲覧。 

外部リンク