「$」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
41行目: 41行目:
*[[ドル]] ({{lang|en|dollar}})
*[[ドル]] ({{lang|en|dollar}})
*[[パアンガ]] ({{lang|to|paʻanga}}) - [[トンガ]]。P$とも。
*[[パアンガ]] ({{lang|to|paʻanga}}) - [[トンガ]]。P$とも。
*[[ペソ]] ({{lang|es|peso}}) - Pとも。[[チリ・ペソ]]などは縦棒は2本。[[フィリピン・ペソ]]は$ではなく[[ファイル:PhilippinePeso.svg|20px]]
*[[ペソ]] ({{lang|es|peso}}) - Pとも。[[チリ・ペソ]]などは縦棒は2本。[[フィリピン・ペソ]]は$ではなく
*[[レアル]] ({{lang|pt|real}}) - [[ブラジル]]。R$とも。縦棒は2本。
*[[レアル]] ({{lang|pt|real}}) - [[ブラジル]]。R$とも。縦棒は2本。
*[[香港ドル]](Hong Kong Dollar) - [[香港]]。HK$とも。
*[[香港ドル]](Hong Kong Dollar) - [[香港]]。HK$とも。

2020年3月26日 (木) 10:23時点における版

$

$(ドル、ダラー、ペソ)は、通貨記号の1つ。ドル記号 (dollar sign)、ペソ記号 (signo de pesos)。

ドルペソのほか、主にスペイン語ポルトガル語圏のさまざまな通貨で使われる。

グリフ

縦線は1本($)と2本()のグリフがある。ドルなどはどちらでもいいが、一部の通貨では常に(コンピュータ上を除き)2本である。

LaTeXでは、縦線が2本の$記号を「\textdollaroldstyle」で表示できる。

歴史

最古の確かな使用としては、1770年代、イギリス領北アメリカメキシコとの間のビジネス文書で、スペイン領メキシコ・ペソの記号として使われた。なお、当時のペソは、ピアストル、(英語圏では)ダラーとも呼ばれた。

アメリカ合衆国は、独立後、通貨ダラー(ドル)と、通貨記号$を導入した。最初に$記号が刻印された硬貨が鋳造されたのは、1797年フィラデルフィアにてである。

記号の由来にはさまざまな説があり、

などがある。

$を使う通貨

国名を表す符号(US$のUSなど)を付けない場合について述べる。なお、縦棒が常に2本の通貨は、ここで指摘したものが全てとは限らない。

いずれかの国で現行

廃止

通貨記号以外の用法

コンピュータ関連

  • 正規表現で、文字列の終わりを表す。
  • PascalDelphiで、定数の前に付けて16進定数を表す。
  • 変数名の一部として、その変数の性質を示す。
    • BASICでは、$で終わる変数は文字列変数となる。
    • Perlでは、$で始まる変数がスカラー変数となる。
    • Rubyでは、$で始まる変数がグローバル変数となる。
    • PHPでは、変数名が常に$で始まる。
    • JavaScriptにおいては$も(アルファベットと同様に)変数名として使え、prototype.jsjQueryといったライブラリでは$に特別な意味を割り当てている。
  • シェルスクリプトで、環境変数を表す。
  • 表計算ソフト「Microsoft Excel」で、セルの絶対参照(参照するセルの番号を固定させる指示。セル番号「B5」とした場合、行・列の移動や挿入によって相対的に番号が変化するが、「$B$5」では強制的に参照先のセル番号が「B5」に固定される)を表す。$B5ならば行固定、B$5ならば列固定となる。
  • TeXでは、数式モードの区切りを示す。

符号位置

記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
$ U+0024 1-1-80 $
$
ドル記号
ペソ記号
DOLLAR SIGN
U+FE69 - ﹩
﹩
SMALL DOLLAR SIGN
CNS 11643互換用
U+FF04 1-1-80 $
$
ドル記号(全角)
ペソ記号
FULLWIDTH DOLLAR SIGN
💲 U+1F4B2 - 💲
💲
HEAVY DOLLAR SIGN