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== 作品概要 ==
== 作品概要 ==
マイケル・マンの長編映画デビュー作であり、監督、製作総指揮、脚本を努める。興行的に成功したとは言えないが、夜間の撮影技術やリアリティを追求した強盗シーン、銃撃シーンの演出などその後のマイケル・マン作品の基本形とも言える演出が随所に見られる。「リアリティの追求」はシカゴ市警の元警察官である[[デニス・ファリーナ]]と[[チャック・アダムソン]]、元宝石泥棒の[[ジョン・サントゥッチ]]らを技術顧問として起用している点にも挙げられる。油圧ドリルや高熱のバーナーで金庫をこじ開けるシーンはサントゥッチが実際に犯行に使った方法を再現しており、主人公フランクの行動のモデルになっているとされる。
マイケル・マンの長編映画デビュー作であり、監督、製作総指揮、脚本を努める。興行的に成功したとは言えないが、夜間の撮影技術やリアリティを追求した強盗シーン、銃撃シーンの演出などその後のマイケル・マン作品の基本形とも言える演出が随所に見られる。「リアリティの追求」はシカゴ市警の元警察官である[[デニス・ファリーナ]]と[[チャック・アダムソン]]、元宝石泥棒の[[ジョン・サントゥッチ]]らを技術顧問として起用している点にも挙げられる。油圧ドリルや高熱のバーナーで金庫をこじ開けるシーンはサントゥッチが実際に犯行に使った方法を再現しており、主人公フランクの行動のモデルになっているとされる。
原作の”''The Home Invaders ''”は宝石泥棒のフランク・ホヒマー(本名''John Seybold)が書いた自伝で、ホヒマーは[[チャック・アダムソン]]が逮捕し刑務所に入れられた。この小説を基にアダムソンが脚色した。

原作の”''The Home Invaders”は宝石泥棒のフランク・ホヒマー(本名''John Seybold)''が書いた自伝で、ホヒマーは[[チャック・アダムソン]]が逮捕し刑務所に入れられた''。この小説を基にアダムソンが脚色した。

この映画は[[ロバート・プロスキー]]、[[デニス・ファリーナ]]、[[ウィリアム・ピーターセン]]、[[ジェームズ・ベルーシ|ジム・ベルーシ]]のデビュー作となった。デニス・ファリーナは現役の警察官だったが、マイケル・マンがロケ地を探しにシカゴを訪れた際、かつてファリーナの同僚だったチャック・アダムソンがシカゴ市街の案内役に適任だろうとマンに紹介した。これがきっかけでファリーナは映画界に転身した。
この映画は[[ロバート・プロスキー]]、[[デニス・ファリーナ]]、[[ウィリアム・ピーターセン]]、[[ジェームズ・ベルーシ|ジム・ベルーシ]]のデビュー作となった。デニス・ファリーナは現役の警察官だったが、マイケル・マンがロケ地を探しにシカゴを訪れた際、かつてファリーナの同僚だったチャック・アダムソンがシカゴ市街の案内役に適任だろうとマンに紹介した。これがきっかけでファリーナは映画界に転身した。



2020年1月6日 (月) 12:59時点における版

ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー
Thief
監督 マイケル・マン
脚本 マイケル・マン
原作 フランク・ホヒマー
『The Home Invaders』
製作 ロニー・カーン
ジェリー・ブラッカイマー
音楽 タンジェリン・ドリーム
撮影 ドナルド・ソーリン
配給 ユナイテッド・アーティスツ
公開 アメリカ合衆国の旗 1981年3月27日
日本の旗 1981年6月6日
上映時間 123分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 アメリカ合衆国の旗 $4,300,000
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ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー』(原題: Thief)は、1981年ユナイテッド・アーティスツから公開されたアメリカ映画マイケル・マンの初映画監督作品。フランク・ホヒマの小説の映画化。

ストーリー

シカゴで中古自動車の販売を営むフランク(ジェームズ・カーン)は裏の世界ではプロの金庫破りとして活躍しており刑務所に収監されている大泥棒のオークラ(ウィリー・ネルソン)を実の父の様に慕い教えを守り同じ仲間とともに仕事をこなしていた。しかしフランクはそんな生活に嫌気がさしてウェイトレスのジェシー(チューズディ・ウェルド)と新しい人生を始めようとしていたが犯罪組織のボスであるレオ(ロバート・プロスキー)がフランクの腕を買って仕事を依頼してくる。

作品概要

マイケル・マンの長編映画デビュー作であり、監督、製作総指揮、脚本を努める。興行的に成功したとは言えないが、夜間の撮影技術やリアリティを追求した強盗シーン、銃撃シーンの演出などその後のマイケル・マン作品の基本形とも言える演出が随所に見られる。「リアリティの追求」はシカゴ市警の元警察官であるデニス・ファリーナチャック・アダムソン、元宝石泥棒のジョン・サントゥッチらを技術顧問として起用している点にも挙げられる。油圧ドリルや高熱のバーナーで金庫をこじ開けるシーンはサントゥッチが実際に犯行に使った方法を再現しており、主人公フランクの行動のモデルになっているとされる。 原作の”The Home Invaders ”は宝石泥棒のフランク・ホヒマー(本名John Seybold)が書いた自伝で、ホヒマーはチャック・アダムソンが逮捕し刑務所に入れられた。この小説を基にアダムソンが脚色した。 この映画はロバート・プロスキーデニス・ファリーナウィリアム・ピーターセンジム・ベルーシのデビュー作となった。デニス・ファリーナは現役の警察官だったが、マイケル・マンがロケ地を探しにシカゴを訪れた際、かつてファリーナの同僚だったチャック・アダムソンがシカゴ市街の案内役に適任だろうとマンに紹介した。これがきっかけでファリーナは映画界に転身した。

銃の描写

ラストシーンではコンバットシューティングスタイルである「ウイーバースタンス」で迫力のガンアクションが見所。使用しているガバメントはナショナルマッチの改造で、リアサイトがボーマーサイトになっている。

ジェームズ・カーンは”.45オートの神様”の異名を持つジェフ・クーパーが所有していたアリゾナ州の射撃訓練場 ”The American Pistol Institute”(現在は”Gunsite Academy”)で、インストラクターのチャック・テイラーから3日間の指導を受けた[1]。当時ジェフ・クーパーは「泥棒が専門的な銃の知識を持っているとは考えにくい」と訓練に否定的だったという。カーンの手慣れた銃の扱いは、後の「エイリアン・ネイション」や「イレイザー」「誘拐犯」などでも見ることが出来る。

キャスト

※括弧内は日本語吹替(ソフト未収録)

使用銃器

  •   〃     ジム・ホーグ カスタム ロングスライド

脚注

外部リンク