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「わいせつ物頒布等の罪」の版間の差分

すなわち、刑法175条は「上位法」である[[日本国憲法]]が保障する[[表現の自由]]に抵触するのではないかという点が争われたのである。ことに、[[チャタレー事件]]など文芸作品に本条の適用があるかが問題になった事件の裁判は、文芸裁判と呼ばれ、そこでは、猥褻性と芸術性との関係をいかに解すべきかが問題とされた。なお、本罪は主として、上記のような表現の自由(憲法21条)との関連で問題にされるが、学問の自由(憲法23条)、幸福追求権(憲法13条)など、他の憲法上の人権との関係で問題とされることもある。{{see also|悪徳の栄え事件}}
 
わいせつ物については国家の'''[[宗教]]倫理'''や国民感情によって判断基準と規制基準が異なる。たとえば[[イスラム教]]信仰国家では日本より厳しくわいせつ物を法規制で取締りしているが、[[キリスト教]]信仰する国家ではわいせつ物の行為を成人の[[権利]]として認めている。しかし成人であってもわいせつ物で[[公共]]の[[倫理]]・[[公序良俗]]を著しく乱す場合や、未成年によるわいせつ物閲覧は、法律により規制され罰則規定がある。
 
なお、宗教的文脈に着目すると、本罪の対象として[[秘仏]]が問題になった事件<ref>東京高判昭和29年11月12日。</ref>もあるが、日本国内には多数の[[性器崇拝]]の風習があり、これを禁圧するときには、[[信教の自由]]([[日本国憲法第20条]])との関連でも問題となりうる。
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