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「わいせつ物頒布等の罪」の版間の差分

これに対して、見たくない者の自由や青少年の保護だけに本条の処罰根拠があると考える論者もいるが<ref>[[平野龍一]]『刑法概説』など。</ref>、そうすると、わいせつ物を見たくて見る大人に頒布・販売する行為は処罰する必要がない、という結論になるが、最高裁は、このような立場はとっていない。{{see also|ポルノカラー写真誌事件}}
 
以上のような伝統的な議論に対して、最近では、[[ラディカル・フェミニズム]]の観点から、わいせつ物は女性差別や性犯罪を助長するものであるから、そのような弊害を防ぐために処罰するのだ、と捉える論者も出てきている<ref>長谷部恭男編『リーディングス現代の憲法』紙谷雅子執筆部分参照)。しかし、わいせつ物が犯罪等を助長するという科学的根拠はないと言われている(1970年のアメリカ大統領委員会報告書など。</ref>。
 
なお、忘れがちだが、人権は「見たい者」にも「見たくない者」と同様に存在している。この為、片方の権利を蔑ろにする<ref>「見たい者の人権」はもとより「見たくない者の人権」も該当する。</ref>事はれっきとした人権侵害にあたり、意図的に行えば差別に該当する可能性もある。また、現状ではゾーニングやレイティングによる区分陳列の普及で両者への配慮は十分為されているという見方もあり、現行の条文が過不足無く社会風紀に適しているとは言い切れない側面がある。
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