「害獣」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Buddabi (会話 | 投稿記録)
27行目: 27行目:
* [[害鳥]]
* [[害鳥]]
* [[害虫]]
* [[害虫]]
* [[特定動物]]
* [[鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律]]
* [[鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律]]
* [[野生動物管理]]
* [[野生動物管理]]

2018年11月3日 (土) 04:27時点における版

害獣(がいじゅう)とは、人間活動に害をもたらす哺乳類に属する動物一般をさす言葉である。人間の多い地域では、家畜などの飼育動物以外はほとんどがこれに含まれる可能性がある。

概要

農地でイノシシなどの害獣を捕獲するための罠

哺乳類から受ける人間の被害には様々なものがある。直接に人間が肉体的被害を受ける場合(ヒグマイヌイノシシなど)、畑を荒らすなど農作物が被害を受ける場合(ニホンジカニホンザル、イノシシなど)、家畜や養殖魚などが被害を受ける場合(オオカミタヌキキツネイタチなど)、芝生が荒れるなど景観の被害(モグラなど)、糞尿による汚染(コウモリネコなど)、病原体の媒介(ネズミなど)があげられる。そのため、場合によっては地域のあらゆる哺乳類はその名を挙げられる可能性がある。

アイルランド以外のヨーロッパ全域に生息しているヨーロッパモグラのように、地下に穴を掘って土壌に酸素を供給したり害虫を抑制する働きが認められていながら、害獣として常に駆除の対象となってきた動物もいる[1]

基本的に獣の側が人間の生息域に出現する事で被害が顕在化することが多いが、環境破壊により生息地の餌資源不足及び生息地そのものを失うといった事や、アライグママングースチョウセンイタチキョンのような本来の生息域の存在しない動物(外来生物)を人間が持ち込んだ事が要因である場合もあり、その場合は人災であるともいえる。

また、人間の側も山村の過疎により、獣を撃退する人材不足の為に充分な対処が出来ずに状況が悪化する事も多い。

脚注

  1. ^ Tracey Greenwood, Kent Pryor, Richard Allan『ワークブックで学ぶ生物学の基礎 第2版』2011年、251頁

関連項目

外部リンク