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2018年5月31日 (木) 11:52時点における版

NBA
今シーズン・大会:
現在進行のスポーツイベント 2017-2018シーズン
競技プロバスケットボール
コミッショナーアダム・シルバー
開始年1946年
参加チーム
30チーム(2カンファレンス・6ディビジョン)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カナダの旗 カナダ
前回優勝
 GSW  ゴールデンステート・ウォリアーズ(5回目)
最多優勝

NBANational Basketball Association、ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)は、北米で展開する男子プロバスケットボールリーグであり、30チームの内29チームがアメリカ合衆国、1チームがカナダを本拠としている。また、国際バスケットボール連盟(FIBA)に加盟しているUSAバスケットボール (USAB) のアクティブ・メンバーの1つであり、北米4大プロスポーツリーグの一つである。

1946年6月6日ニューヨークで設立。設立当初は、BAA (Basketball Association of America) という名称だった。ライバル関係にあったNBL (National Basketball League) から数チームを引き抜いたあと、1949年の秋に、NBAという名前に改称した。

NBAには各国に独立した事務所があるが、すべてニューヨーク5番街のオリンピック・タワー内にある本部の管理下にある。NBA EntertainmentとNBA TVスタジオは、ニュージャージー州セコーカスに本部がある。

概説

アメリカ合衆国カナダに全30チームがあり、東西2つのカンファレンス、さらにそれぞれ3つのディビジョン(各5チーム)に分かれて、10月から翌年4月までレギュラーシーズン82試合が行われる。その結果に応じてポストシーズンが行われ、カンファレンス優勝チーム間でファイナルが行われ最終的にシーズンのチャンピオンが決定する。

レギュラーシーズン

夏のオフシーズンに引き続きチームは9月下旬からトレーニングキャンプを開始する。トレーニングキャンプでは、若手(特にルーキー)を中心に選手の評価を行う。チームの弱点、強みをスカウトし、シーズン開始に備えて、選手補強を図り、12名のアクテブロースターと3名の控えプレーヤを揃える。キャンプ後に数試合のプレシーズンゲームを行う。大学や海外チームと対戦することもある。 NBAのレギュラーシーズンは10月の最終週に開幕する。レギュラーシーズンでは、各チームは全82試合を行う。41試合をホームで、41試合をアウェイで戦うこととなる。同じディビジョンの4チームとは4対戦(ホーム2、アウェイ2)で合計16試合を戦う。同カンファレンスで、他ディビジョンのチームとの対戦は、6チームと4試合(24試合)、残りの4チームと3試合(12試合)、合計36試合を戦う。異なるカンファレンスの15チームとは、2対戦(ホーム1、アウェイ1)し,合計30試合を戦う。 この非対称な構成は、チーム間にスケジュールの厳しさに不均衡をもたらすが、NFLMLB程ではない。5年間で、同じディビジョンの4チームと80試合、同カンファレンス他ディビジョンのチームとの対戦は、180試合(ホーム90、アウェイ90)、異なるカンファレンスのチームとは、150試合になり、スケジュールの不均衡がなくなるように調整される。 レギュラーシーズン終了後、各ディビジョン内の勝率1位、及びそれらのチーム以外でカンファレンス内の勝率上位5チームが、東西それぞれのカンファレンスで4戦先勝方式のプレーオフトーナメント「NBAプレーオフ」を戦う。

ポストシーズン(プレーオフ)

プレイオフはカンファレンス内の順位で組合せが決定し、それぞれ対戦する2チームで勝率が高い方に、(7戦目まで進んだ場合)一方のチームより1試合多くホームゲームを戦える「ホームコートアドバンテージ」が与えられる。※A:勝率が高いチーム B:勝率が低いチーム→AABBABAというホーム開催となる。各ラウンドは4勝したチームが勝ち抜ける。A(1位 - 8位)、B(2位 - 7位)、C(3位 - 6位)、D(4位 - 5位)の組み合わせで1stラウンドを戦い。カンファレンスセミファイナルは、A-D、B-Cで対戦し、それぞれの勝者でカンファレンスファイナルを戦う。

ファイナル

両カンファレンスを優勝したチーム同士で行われる決勝は「NBAファイナル」(6月上旬 - 中旬開催)と呼ばれ、世界各地に中継放送されて3億人が観戦していると言われる。ファイナルもレギュラーシーズンの勝率の高いチームが「ホームコートアドバンテージ」を獲得し、ファイナルでは、ホーム、ホーム、アウェイ、アウェイ、ホーム、アウェイ、ホームで試合が進められる。ファイナル終了後に、ファイナルMVPが選出される。

NBAの歴史

創成期

NBAはバスケットボール誕生から約半世紀後に創設された。創設の目的はプロアイスホッケーに利用されるアリーナの空き時間を埋めるためであり、初代コミッショナーにはAHLの会長であるモーリス・ポドロフが就任した。1946年11月1日に、トロント・ハスキーズニューヨーク・ニッカボッカーズの顔合わせで初めて試合が行われた。1949年NBLと合併し、ジョージ・マイカンがNBA入りした。

  • 1892年 カナダ人体育講師ジェームズ・ネイスミスにより考案されたバスケットボールの初めての試合が行われる。
  • 1946年 BAA創設。参加チームは11。
  • 1949年 ライバルリーグであったNBLを吸収合併し、NBAに名称を変更。参加チームは17に。

1950年代

この時期リーグは大きな2つの変化を経験する。その1つが24秒ショットクロック(ボールを保持したチームが24秒以内にシュートをしなければ、相手ボールとなる)の導入だった。NBLの吸収で17チームにまで膨れ上がったNBAだが人気は停滞し、1954年には8チームにまで減少した。このような状況を打破すべく導入されたショットクロックは、試合のテンポを早くし、より娯楽性の高いものとした。もう1つの変化は黒人選手の隆盛だった。公民権運動が活発化する前のNBAは選手の大半を白人が占めていたが、1950年にはNBA初の黒人選手チャック・クーパーがドラフト指名され、1956年にはビル・ラッセルがNBA入りし、1959年にはウィルト・チェンバレンが新人にして得点王、リバウンド王、新人王、MVP4冠を達成した。1950年代前半はマイカン率いるミネアポリス・レイカーズがNBA初の3連覇を達成。後半にはラッセル擁するボストン・セルティックスがリーグを支配し始める。

  • 1951年 ペイントエリア(制限区域)を6フィートから12フィートに拡大。
  • 1954年 24秒バイオレーションルール(ショットクロック)を導入。

1960年代

1960年代はセルティックスの時代だった。ラッセルを始めボブ・クージービル・シャーマンサム・ジョーンズジョン・ハブリチェックらを擁したセルティックスは、名将レッド・アワーバックに率いられ、1958 - 59シーズンから65 - 66シーズンまでの8連覇を達成した。セルティックスがリーグを支配する一方で、チェンバレンの1試合100得点やオスカー・ロバートソンのシーズン平均トリプルダブル達成などの記録も生まれた。NBAは60年代末には傘下チームを14に増やすなどしようやく軌道に乗り始めたが、1967年にはライバルリーグABAが誕生した。

1970年代

リーグはセルティックスの支配が終わり群雄割拠の時代を迎え、全体的にビッグマンが活躍する時代となる。70年代前半は大都市のロサンゼルス・レイカーズニューヨーク・ニックスが3回NBAファイナルで対戦して人気を博したが、70年代前半から中盤にかけてベトナム戦争の泥沼化などの暗い時代背景や薬物などの蔓延によりNBAの人気は低迷し、またABAとの競争のための事業拡大はリーグ全体の質の低下を招いた。カリーム・アブドゥル・ジャバーやABA出身のジュリアス・アービングらがリーグを牽引したが、人気の回復には至らなかった。

1980年代

どん底まで沈んでいたNBAを救ったのはマジック・ジョンソンラリー・バードの登場だった。両者のライバル関係はリーグを活性化させ、1980年代のNBAファイナルはジョンソンのロサンゼルス・レイカーズとバードのセルティックスのいずれかが争った。またマイケル・ジョーダンら次世代を担うスター選手らが続々とNBA入りを果たしたのもこの時期であり、また第4代コミッショナーに就任したデビッド・スターンはリーグのクリーン化に力を注いだ。NBAの人気は加速度的に増していき、チーム数は27にまで増加する。そして80年代末のバッドボーイズの連覇を経て、NBAはジョーダンの時代を迎えた。

1990年代

NBA史上最高の選手の一人に挙げられるジョーダン率いるシカゴ・ブルズがリーグを席巻し、2度の3連覇、6度の優勝を果たした。ジョーダンと個性溢れる様々なライバル選手との熱戦は世界中にテレビ中継され、アメリカ国内のみならず、海外のNBAブームにも火を着けた。そしてNBAの世界的な人気を決定的なものにしたのが、1992年バルセロナ五輪への「ドリームチーム」派遣であった。また海外出身のアキーム・オラジュワンが2年連続でファイナルMVPを受賞し、カナダに新チームを立ち上げるなどグローバリゼーションが進む一方、90年代は選手の年俸が高騰した時期でもあり、ブルズが2度目の3連覇を果たした1998年にはロックアウトが起き、開幕が大幅に遅れ、シーズンが短縮される事態に陥った。

2000年代

21世紀最初の王朝はシャキール・オニールコービー・ブライアントを擁し3連覇を果たしたロサンゼルス・レイカーズだった。またティム・ダンカン擁するサンアントニオ・スパーズも98-99シーズンを含む計4回の優勝を果たすなど、2000年代のNBAはウェスタン・カンファレンスに強豪チームが揃う西高東低と呼ばれる図式となった。また、2000年代は海外出身選手も急増し、2002年2005年2006年NBAドラフトではアメリカ国外出身選手が1位指名を受け、04-05シーズン以降3シーズン連続でシーズンMVPは海外出身選手が獲得しており、06-07シーズンにはシーズンMVPとファイナルMVPを海外出身選手が獲得した。

イリーガルディフェンスとは、ゾーンディフェンスが禁止されていた時代のルールで、マンツーマンディフェンスを強制するためのルールである。ディフェンダーがマッチアップする相手とワンアーム(手が届く位置)以内の距離から離れて3秒経つとイリーガルディフェンスがコールされた。ゾーンディフェンス解禁後は、これに変わってディフェンス3秒ルールが設定され、ペイントエリア内のディフェンダーが、相手とワンアーム(手が届く位置)以上離れて、3秒ペイントエリア内にとどまるとディフェンス3秒がコールされる。ペナルティは、同じく1フリースロー。

2010年代

2010年オフにマイアミ・ヒートがFAでレブロン・ジェームズクリス・ボッシュを同時に獲得して、スリーキングスを結成。大きな話題となる。ヒートは直ちに強豪チームとなり、初のシーズンは、2011年のファイナルでダラス・マーベリックスに敗れたものの、2012年、2013年とチャンピオンとなり連覇した。

  • 2011年 新労使協定の交渉に入ったが、2005年から適用されてきた労使協定の内容(選手側が売上の57%を受け取る)では不釣り合いだとオーナー側が主張をして、選手側の収益配分比率を低くする事を新労使協定の交渉で求めたために選手会との交渉が難航し、労使協定の失効日である6月30日までに合意に至らず、13年ぶりに2011年7月1日からロックアウトが実施された。プレシーズンゲームは全て中止となり、開幕日も大幅に遅れたが、12月8日に収益配分比率は選手とオーナーの間で50%ずつとする事で折り合いがつき、10年間の労使協定に合意して、5カ月に及んだロックアウトが正式に解消された。結果開幕日が12月25日となり、シーズンが66試合に短縮して行われる事となった。[2]
  • 2014年は、利己を排して、チームプレーを徹底したバスケットを展開したサンアントニオ・スパーズがスリーキングスを擁するヒートに前シーズンのリベンジを果たし、チャンピオンとなった。この年のスパーズのプレーは、“ビューティフル・バスケット”と賞賛を浴びた。またこの時のスパーズは、フランス、イタリア、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジルと多くの海外選手を使いこなし、NBAの国際化の頂点を極めた。また、オフには、レブロン・ジェームズが古巣のクリーブランド・キャバリアーズに戻り、カイリー・アービングケビン・ラブと新たなトリオを結成した事も話題を呼んだ。

NBA独自のルール

国際バスケットボール連盟 (FIBA) ルール[3]とは異なる独自のNBAルール[4]があり、その違いからオリンピック、世界選手権などでアメリカが苦戦を強いられる要素にもなっている。ただし、2010年10月から五輪や世界選手権で、2012年10月からは各国で、それぞれFIBAルールが改正され、3ポイントラインが50cm下がり、ペイントゾーンが長方形になる。これによって国際ルールとNBAルールが近づくことになる。

概要

フロントコート図
3秒ルール拡張仮想レーン
ロワー・ディフェンシブ・ボックス(LDB)図
  • コート規格、公認球規格が異なる。
  • ゴール下のペイントゾーンが長方形である。国際ルールでは台形であったが、これについては国際ルールがNBAと同様の長方形に変化し、過去の独自ルールとなっている。
  • 3ポイント・ラインが国際ルールよりもゴールからの距離が大きい。(アーチ部はリング中心から7.24m、両コーナー近傍の直線部は6.71m)3ポイントショットを、ショット・フロム・ダウンタウンと呼ぶこともある。
  • ノーチャージ・エリア:ゴール真下の半円より内側ではオフェンスのチャージングが適用されない。(国際ルールに適用済み)相手からチャージングを獲得することに長けたディフェンダーは両足がエリア外に付いている事を意識してプレーをしている。
  • 3秒ルール区域がペイントゾーンだけでなく、エンドゾーン外へ4フィート延長した仮想レーンでも適用される。3秒ヴァイオレイション回避に、安易にアウトオブバウンズを利用できなくしている。
  • パーソナルファウル6つで退場となる。またスポーツマンシップに反した暴言や乱闘が起きた場合、テクニカルファウルとなり相手チームに1フリースローとボール保持権が渡る。テクニカルファウル2つで退場となる。明らかに故意によるもの、相手選手に怪我を負わせるような悪質なものはフレグラントファウルと呼ばれ、2フリースローとボール保持権が渡る。一発退場や罰金、出場停止になる場合もある。罰金は2,000ドルを超える場合もあり高額である。
  • ディフェンス3秒ルール:オフェンスプレイヤーにマークマンとしてついていないディフェンダーは、ゴール下のペイントゾーンに3秒以上留まっていてはいけない。相手チームに1フリースロー。ショットクロックは14秒以上は保持されそれ以下は14秒にリセットし、サイドラインからのインバウンド(スローイン)で攻撃再開。
  • タイムアウト[5]
  • 2016-2017シーズン --- フルタイムアウト(90秒)が前後半合計6回20秒タイムアウト(実質60秒)が前後半各1回。オーバータイム時はフルタイムアウトが2回、20秒タイムアウトが1回。オフィシャル(マンダトリ)タイムアウトは2nd、4thクォーター各1回で、残り9分を切って最初にプレーが止まった時点。
  • 2017-2018シーズン --- タイムアウト(75秒)が前後半合計7回。4thクォーターには4回まで持ち越せる。4thクォーターでは①残り3分を切って以降と②2回目のオフィシャル(マンダトリ)タイムアウト後には、各チーム2回に制限される。オフィシャル(マンダトリ)タイムアウトは各クォーター2回で、残り①7分と②3分を切って最初にプレーが止まった時点。オーバータイム時はタイムアウトが3回。
タイムアウトの申請はヘッドコーチだけでなくプレー中ボールを保持している選手も可能。ショットクロックは保持される。タイムアウトは、ファウルゲームを仕掛けた際に残り試合時間のロスを防ぐなど、終盤になるほど戦術的に重要なものとなる。
  • 着用可能背番号は、00,0,1〜55(56以上はリーグ申請が必要)
  • 試合時間は、1試合各12分4分割(クォーター)方式、計48分である。クォーター間のインターバルは130秒。2Qと3Qの間に15分間ハーフタイムが入る。10分4クオーターで行われる国際ルールの試合よりも8分長い。1試合当たりの所要時間は、およそ2時間から2時間半に及ぶ。
  • ジャンプボールシチュエーション時、両チーム交互のスローインではなくジャンプボールとなる。
  • 攻撃中に起きたヘルドボール(両チームの選手が同時にボールをつかみ、どちらが保持か判断できない状態)の際は、ショットクロックは14秒以上の場合は保持され、14秒未満の場合は、14秒にリセットされ、ジャンプボールで再開される。
  • コート上の4つの単線で区画されるロワー・ディフェンシブ・ボックス(LDB)と呼ばれる区域が設定されており、ここでは、ボールを保持しゴールに正対していない(背を向けている或いは横を向いている)オフェンスに対して、ディフェンダーは肘を曲げた状態での上腕、あるいは肘を曲げた状態での手、またはそれら両方を触れてのディフェンスが許される。格闘技とも称されるNBA特有の激しい鬩ぎ合いが見られる。またボールを保持しその状態で5秒以上経過するとオフェンスにオーバータイムバイオレイションが課される。両手同時や、肘を伸ばした状態で当たった場合はディフェンスのファウルとなる。
  • インスタント・リプレー:規定の時間帯や必要に応じてビデオ判定が行われる。

補足

インスタントリプレイで確認するNBAオフィシャル
  • 微妙な判定や、クロックの修正(0.1秒単位での修正がある。)に、録画判定(インスタントリプレイと呼ばれる。)が使用される場合がある。
  • アリウープパスにおける違い:アリウープとは、パスされたボールを空中で受け取り、そのままダンクやレイアップを決めるプレーのこと。しかし、バスケットボールにおいてはシュートしたボールに対して落下を始めてから手を触れると反則となる。アリウープの場合、直前のパスがシュートと疑われる可能性がある。シュートと判断された場合は反則となる
  • トラベリングに関して、無意味な場面で必要以上に厳しく取らない傾向があり、初心者などが見ると理解できない場合があるが、攻撃側に少しでも有利となる場面では、非常に厳密に判定が為されるので、ゲームレベルを損なうことはない。
  • アマチュアの試合では、点差に拘わらず最後まで通常のプレーが行われるが、NBAの場合、点差と残り時間に応じて、勝利チームは最後の攻撃は行わず、フロントコートで、ドリブルキープなどをしてタイムアップを待つ事が対戦チームへの敬意を表するために行われる。NBAの場合、各ピリオドで残り1分以内は時間計測が0.1秒単位であるので、逆転の可能性が残っている場合は、残り時間が0になるまで、激しく攻防が繰り返されることは言うまでもない。但し、1プレーに際して、最低0.3秒はゲームクロックから減らされる。従ってゲームクロックが0.3秒を下回った時点で、ピリオドは終了となる。

ドレスコード

NBAでは、選手が、ゲームウェアー以外で、チームやリーグに関わる場で、相応しい装いをすることを規定している。ショートパンツ、ジャージ、ノースリーブシャツ、Tシャツ、サンダル、冠り物、ヘッドフォン、チェーンやペンダントなどが禁じられている。[6]

所属チーム

イースタン・カンファレンス

地区 チーム 創設年 加盟年 本拠地
イースタン・カンファレンス
アトランティック ボストン・セルティックス
 BOS  Boston Celtics
1946 アメリカ合衆国の旗マサチューセッツ州の旗 マサチューセッツ州ボストン
TDガーデン
ブルックリン・ネッツ
 BKN  Brooklyn Nets
1967 1976 アメリカ合衆国の旗ニューヨーク州の旗 ニューヨーク州ニューヨークブルックリン区
バークレイズ・センター
ニューヨーク・ニックス
 NYK  New York Knicks
1946 アメリカ合衆国の旗ニューヨーク州の旗 ニューヨーク州ニューヨークマンハッタン
マディソン・スクエア・ガーデン
フィラデルフィア・セブンティシクサーズ
 PHI  Philadelphia 76ers
1946 1949 アメリカ合衆国の旗ペンシルベニア州の旗 ペンシルベニア州フィラデルフィア
ウェルズ・ファーゴ・センター
トロント・ラプターズ
 TOR  Toronto Raptors
1995 カナダの旗オンタリオ州の旗 オンタリオ州トロント
エア・カナダ・センター
セントラル シカゴ・ブルズ
 CHI  Chicago Bulls
1966 アメリカ合衆国の旗イリノイ州の旗 イリノイ州シカゴ
ユナイテッド・センター
クリーブランド・キャバリアーズ
 CLE  Cleveland Cavaliers
1970 アメリカ合衆国の旗オハイオ州の旗 オハイオ州クリーブランド
クイックン・ローンズ・アリーナ
デトロイト・ピストンズ
 DET  Detroit Pistons
1941 1948 アメリカ合衆国の旗ミシガン州の旗 ミシガン州デトロイト
リトル・シーザーズ・アリーナ
インディアナ・ペイサーズ
 IND  Indiana Pacers
1967 1976 アメリカ合衆国の旗インディアナ州の旗 インディアナ州インディアナポリス
バンカーズ・ライフ・フィールドハウス
ミルウォーキー・バックス
 MIL  Milwaukee Bucks
1968 アメリカ合衆国の旗ウィスコンシン州の旗 ウィスコンシン州ミルウォーキー
BMOハリス・ブラッドリー・センター
サウスイースト アトランタ・ホークス
 ATL  Atlanta Hawks
1946 1949 アメリカ合衆国の旗ジョージア州の旗 ジョージア州アトランタ
フィリップス・アリーナ
シャーロット・ホーネッツ
 CHA  Charlotte Hornets
2004 アメリカ合衆国の旗ノースカロライナ州の旗 ノースカロライナ州シャーロット
スペクトラム・センター
マイアミ・ヒート
 MIA  Miami Heat
1988 アメリカ合衆国の旗フロリダ州の旗 フロリダ州マイアミ
アメリカン・エアラインズ・アリーナ
オーランド・マジック
 ORL  Orlando Magic
1989 アメリカ合衆国の旗フロリダ州の旗 フロリダ州オーランド
アムウェイ・センター
ワシントン・ウィザーズ
 WAS  Washington Wizards
1961 アメリカ合衆国の旗ワシントンD.C.の旗 ワシントンD.C.
キャピタル・ワン・アリーナ

ウェスタン・カンファレンス

地区 チーム 創設年 加盟年 本拠地
ウェスタン・カンファレンス
サウスウェスト ダラス・マーベリックス
 DAL  Dallas Mavericks
1980 アメリカ合衆国の旗テキサス州の旗 テキサス州ダラス
アメリカン・エアラインズ・センター
ヒューストン・ロケッツ
 HOU  Houston Rockets
1967 アメリカ合衆国の旗テキサス州の旗 テキサス州ヒューストン
トヨタセンター
メンフィス・グリズリーズ
 MEM  Memphis Grizzlies
1995 アメリカ合衆国の旗テネシー州の旗 テネシー州メンフィス
フェデックス・フォーラム
ニューオーリンズ・ペリカンズ
 NOP  New Orleans Pelicans
1988 アメリカ合衆国の旗ルイジアナ州の旗 ルイジアナ州ニューオーリンズ
スムージー・キング・センター
サンアントニオ・スパーズ
 SAS  San Antonio Spurs
1967 1976 アメリカ合衆国の旗テキサス州の旗 テキサス州サンアントニオ
AT&Tセンター
ノースウェスト デンバー・ナゲッツ
 DEN  Denver Nuggets
1967 1976 アメリカ合衆国の旗コロラド州の旗 コロラド州デンバー
ペプシ・センター
ミネソタ・ティンバーウルブズ
 MIN  Minnesota Timberwolves
1989 アメリカ合衆国の旗ミネソタ州の旗 ミネソタ州ミネアポリス
ターゲット・センター
オクラホマシティ・サンダー
 OKC  Oklahoma City Thunder
1967 アメリカ合衆国の旗オクラホマ州の旗 オクラホマ州オクラホマシティ
チェサピーク・エナジー・アリーナ
ポートランド・トレイルブレイザーズ
 POR  Portland Trail Blazers
1970 アメリカ合衆国の旗オレゴン州の旗 オレゴン州ポートランド
モダ・センター
ユタ・ジャズ
 UTA  Utah Jazz
1974 アメリカ合衆国の旗ユタ州の旗 ユタ州ソルトレイクシティ
ビビント・スマート・ホーム・アリーナ
パシフィック ゴールデンステート・ウォリアーズ
 GSW  Golden State Warriors
1946 アメリカ合衆国の旗カリフォルニア州の旗 カリフォルニア州オークランド
オラクル・アリーナ
ロサンゼルス・クリッパーズ
 LAC  Los Angeles Clippers
1970 アメリカ合衆国の旗カリフォルニア州の旗 カリフォルニア州ロサンゼルス
ステイプルズ・センター
ロサンゼルス・レイカーズ
 LAL  Los Angeles Lakers
1946 1948 アメリカ合衆国の旗カリフォルニア州の旗 カリフォルニア州ロサンゼルス
ステイプルズ・センター
フェニックス・サンズ
Phoenix Suns
1968 アメリカ合衆国の旗アリゾナ州の旗 アリゾナ州フェニックス
トーキング・スティック・リゾート・アリーナ
サクラメント・キングス
 SAC  Sacramento Kings
1945 1948 アメリカ合衆国の旗カリフォルニア州の旗 カリフォルニア州サクラメント
ゴールデン1センター

現在の各チーム所属選手

ホームコート

優勝の記録

---2022-2023年シーズン終了時---
チーム 優勝 優勝年 プレーオフ進出 DV優勝 CNF優勝 シーズン勝敗 プレーオフ勝敗
ロサンゼルス・レイカーズ 17 1949、1950、1952、1953、1954、1972、1980、1982、1985、1987、
1988、2000、2001、2002、2009、2010、2020
61 31 32 3222勝1972敗 444勝299敗
ボストン・セルティックス 17 1957、1959、1960、1961、1962、1963、1964、1965、1966、1968、
1969、1974、1976、1981、1984、1986、2008
51 26 21 3108勝2124敗 344勝253敗
ゴールデンステート・ウォリアーズ 7 1947、1956、1975、2015、2017、2018、2022 29 8 7 2482勝2866敗 110勝125敗
シカゴ・ブルズ 6 1991、1992、1993、1996、1997、1998 32 7 6 1975勝1830敗 177勝144敗
サンアントニオ・スパーズ 5 1999、2003、2005、2007、2014 33 19 5 2262勝1550敗 216勝189敗
フィラデルフィア・セブンティシクサーズ 3 1955、1967、1983 47 11 6 2679勝2379敗 217勝205敗
デトロイト・ピストンズ 3 1989、1990、2004 40 10 5 2511勝2611敗 187勝175敗
マイアミ・ヒート 3 2006、2012、2013 17 7 3 1031勝971敗 103勝82敗
ニューヨーク・ニックス 2 1970、1973 42 8 8 2615勝2614敗 186勝189敗
ミルウォーキー・バックス 2 1971、2021 27 13 2 1856勝1704敗 104勝114敗
ヒューストン・ロケッツ 2 1994、1995 27 4 2 1901勝1823敗 118勝125敗
サクラメント・キングス 1 1951 29 5 0 2374勝2749敗 80勝107敗
アトランタ・ホークス 1 1958 42 14 4 2505勝2557敗 140勝185敗
ポートランド・トレイルブレイザーズ 1 1977 29 4 3 1842勝1636敗 97勝115敗
ワシントン・ウィザーズ 1 1978 25 7 4 1873勝2232敗 77勝115敗
オクラホマシティ・サンダー 1 1979 26 7 4 1980勝1744敗 136勝135敗
ダラス・マーベリックス 1 2011 18 2 2 1341勝1317敗 86勝93敗
クリーブランド・キャバリアーズ 1 2016 18 3 1 1585勝1893敗 70勝78敗
トロント・ラプターズ 1 2019 5 1 0 581勝847敗 11勝20敗
デンバー・ナゲッツ 1 2023 24 8 1 1464勝1522敗 61勝101敗
フェニックス・サンズ 0 29 5 2 2012勝1630敗 133勝141敗
ユタ・ジャズ 0 25 7 2 1712勝1438敗 114勝127敗
インディアナ・ペイサーズ 0 21 4 1 1467勝1518敗 99勝97敗
ブルックリン・ネッツ 0 17 4 2 1257勝1729敗 55勝69敗
ロサンゼルス・クリッパーズ 0 16 2 0 1615勝2363敗 66勝77敗
オーランド・マジック 0 14 4 2 979勝941敗 57勝66敗
ニューオーリンズ・ペリカンズ 0 12 0 0 961勝1041敗 35勝49敗
ミネソタ・ティンバーウルブズ 0 8 1 0 762勝1158敗 17勝30敗
メンフィス・グリズリーズ 0 6 0 0 547勝881敗 18勝29敗
シャーロット・ホーネッツ 0 1 0 0 250勝472敗 0勝4敗


経営

リーグ
1チーム平均の資産価値
NFL 19億6531万ドル
MLB 11億9950万ドル
NBA 11億617万ドル
NHL 5億507万ドル
出典: フォーブス(2015年)[7][8][9][10]

2015年1月にアメリカの経済誌『フォーブス』が公表した統計によると[11]、NBAで最も資産価値の高いチームロサンゼルス・レイカーズであり、26億ドルと算定されている。2位は25億ドルのニューヨーク・ニックスである。

NBAの1チーム当たりの平均資産価値は11億ドルである。年間収入が最も多いのは2億9500万ドルのロサンゼルス・レイカーズであり、年間営業利益ではロサンゼルス・レイカーズが最も多く、1億4万ドルである。29チームが黒字経営、1チームが赤字経営と評価されている。

薬物違反

2005-06シーズンの前に合意した労使協定で、運動能力を高めるために人体に強い影響を及ぼす薬物を使用した選手に対する罰則を強化した。違反1回目で10試合、2回目で25試合、3回目で1年間の出場停止、そして、4回目にはリーグから追放される。全選手を対象に、シーズン中に4回、ランダムに検査が行われる。

乱闘

2004年11月19日のペイサーズピストンズ戦は、観客を巻き込んだ大乱闘となった(「パレスの騒乱」)。

人物

会長・コミッショナー

テレビ放映権

世界

NBAは157の放送局を通じて、214の国と地域に43の言語で放送されている。テレビ放映権は、全国放送やポストシーズンに限りリーグが管轄し、ローカル放送はチームが放送局と直接契約を結んでいる。そのため、レギュラーシーズン、ポストシーズン全試合の放映権を管轄しているNFLと違い、チームによって放映権料収入は大きく異なる。現在の放映権料は9億3000万ドルだが、新たな契約で2016-2017シーズンからNBAの放映権料収入は年間約26億6000万ドルとなった。

アメリカ

アメリカ国内ではESPNABCESPN on ABC)、TNTで放送される。ABCは日曜昼とファイナル全試合が、TNTでは木曜夜の試合とオールスターが放送されている。

日本

日本向け放映権は2017-18シーズンより楽天が独占放映権を取得。楽天ではRakuten TVで週9試合日本語実況を行う他、NBAリーグパスを販売(月額税抜900円)。他にはWOWOWで週に4試合程度(録画中継)放映されている。

かつてはNHK BS1フジテレビNEXTテレビ東京テレビ朝日TBSJ SPORTS、およびスカパーJSATスカチャンなどで放送)で中継していた時期もあったが、NHK以外は2010-11シーズンを持って終了となり、代わってそのシーズンからはWOWOWで放送開始した。なおプレーオフ決勝の「NBAファイナル」については双方とも生中継となっていた。2014-15シーズンはフジテレビNEXTでも放送されていた。

日本向けの中継の主な解説者

現在
過去

NBA.TV

2012年現在、NBAファン向けの有料サービスとして、NBA.TVがある。日本国内を含む世界各地へインターネットブロードバンド配信で、NBAのレギュラーシーズン、オールスターイベント、プレーオフ、ファイナルのすべてのゲームを配信している。HD画質で、ライブおよびオンデマンドで、パソコン上の視聴が可能である。この有料配信サービスはナローバンド低解像度画像で、数年前に開始され、その後ハイグレード化された。但し、放送はすべて現地で制作され配信されるので、音声は英語のみであるが、往年の名選手の解説を聞くことも出来る。

NBA.com/Stats

NBAの公式ウェブサイトの統計ページ。ボールの支配率、クラッチシュート数、ポゼッションあたりのエフィシェンシ―、プレイヤー/チームの比較などの統計情報のほか、NBA ボックス・スコア、シュートチャート、トップラインナップのコンビネーション、歴代NBAプレイヤー達の履歴などの情報が掲載されている。[12][13]

ドイツの大手ソフトウェア企業SAPと提携し、高速データ処理プラットフォーム「SAP HANA」を利用したことで膨大なデータをリアルタイムで表示できるようになったことに伴い、2013年2月から一般のNBAファンおよび報道関係者を問わず、誰でも無料で利用できるようになった。[12][13][14][15]

下部組織相当のリーグ

NBAが直接運営するマイナーリーグはなかったが、近年NBAデベロップメント・リーグ(通称Dリーグ)(旧・略称NBDL、現・略称NBADL)を直轄の下部リーグとして運営している。それ以外の組織は独立リーグセミプロ)と見なされる。

賞・タイトル

個人賞

セレクトチーム

  • オールNBAチーム(ポジションごとに最も優秀な選手を選出。ファーストチーム以下、セカンド、サードまで計15人が選ばれる。)
  • オールディフェンシブチーム(ポジションごとに最も守備の優秀な選手を選出。ファーストチーム以下、セカンドまで計10人が選ばれる。)
  • NBAオールルーキーチーム(ポジションに関係なく最も優秀な新人選手を選出。ファーストチーム以下、セカンドまで計10人が選ばれる。)

スタッツリーダー

脚註

関連項目

外部リンク