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2017年8月19日 (土) 15:53時点における版

京（けい）は漢字文化圏における数の単位の一つ。京がいくつを示すかは時代や地域により異なる。現在、日本・台湾・韓国では $10^{16}$ を示し、中華人民共和国では用いられていない。

当初は、10倍ごとに位取りの名称を定める「下数」が行われていたので、一・十・百・千・万・億・兆・京で「京」は $10^{7}$ となる。後に行われた「上数」では、京は兆（ $10^{16}$ ）の兆倍で $10^{32}$ を指した。「中数」の万万進では兆（ $10^{16}$ ）の億倍で $10^{24}$ 、万進では兆（ $10^{12}$ ）の万倍で $10^{16}$ となる。

日本では江戸時代に万進に統一されたので $10^{16}$ となり、かつて日本統治下にあった台湾・韓国でも $10^{16}$ となった。ただし、いずれの国でも京まで使われることは稀であり、台湾・韓国では京以上の命数はあまり知られていない。

中華人民共和国では、近代まで万進と万万進が混用されており、「億」を越える数単位はあまり用いられなかった。現在、 $10^{16}$ は「万万億」または「億億（亿亿）」のように称するか、科学的用途では指数表現を用いる。

京の位および前後の位の命数は以下のようになる。

下数		万進（現在）		万万進		上数
$10^{6}$	兆	$10^{12}$	一兆	$10^{16}$	一兆	$10^{16}$	一兆
$10^{7}$	京	—		—		-
$10^{8}$	垓	$10^{15}$	千兆	$10^{23}$	千万兆	$10^{31}$	千万億兆
—		$10^{16}$	一京	$10^{24}$	一京	$10^{32}$	一京
		$10^{17}$	十京	$10^{25}$	十京	$10^{33}$	十京
		$10^{18}$	百京	$10^{26}$	百京	$10^{34}$	百京
		$10^{19}$	千京	$10^{27}$	千京	$10^{35}$	千京
		$10^{20}$	一垓	$10^{28}$	一万京	$10^{36}$	一万京
		—		$10^{29}$	十万京	$10^{37}$	十万京
				$10^{30}$	百万京	$10^{38}$	百万京
				$10^{31}$	千万京	$10^{39}$	千万京
				$10^{32}$	一垓	$10^{40}$	一億京
				—		$10^{41}$	十億京
						$10^{42}$	百億京
						$10^{43}$	千億京
						$10^{44}$	一万億京
						$10^{45}$	十万億京
						$10^{46}$	百万億京
						$10^{47}$	千万億京
						$10^{48}$	一兆京
						$10^{49}$	十兆京
						$10^{50}$	百兆京
						$10^{51}$	千兆京
						$10^{52}$	一万兆京
						$10^{53}$	十万兆京
						$10^{54}$	百万兆京
						$10^{55}$	千万兆京
						$10^{56}$	一億兆京
						$10^{57}$	十億兆京
						$10^{58}$	百億兆京
						$10^{59}$	千億兆京
						$10^{60}$	一万億兆京
						$10^{61}$	十万億兆京
						$10^{62}$	百万億兆京
						$10^{63}$	千万億兆京
						$10^{64}$	一垓

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-'''京'''（けい）は[[漢字文化圏]]における[[数]]の[[単位]]の一つ。京がいくつを示すかは時代や地域により異なる。現在、[[日本]]・[[台湾]]・[[韓国]]では10<sup>16</sup>を示し、[[中華人民共和国]]では用いられていない。
+'''京'''（けい）は[[漢字文化圏]]における[[数]]の[[単位]]の一つ。京がいくつを示すかは時代や地域により異なる。現在、[[日本]]・[[台湾]]・[[韓国]]では<math>10^{16}</math>を示し、[[中華人民共和国]]では用いられていない。
-当初は、10倍ごとに位取りの名称を定める「[[下数]]」が行われていたので、[[一]]・[[十]]・[[百]]・[[千]]・[[万]]・[[億]]・[[兆]]・京で「京」は10<sup>7</sup>となる。後に行われた「[[上数]]」では、京は兆（10<sup>16</sup>）の兆倍で10<sup>32</sup>を指した。「[[中数]]」の[[万万進]]では兆（10<sup>16</sup>）の億倍で10<sup>24</sup>、[[万進]]では兆（10<sup>12</sup>）の万倍で10<sup>16</sup>となる。
+当初は、10倍ごとに位取りの名称を定める「[[下数]]」が行われていたので、[[一]]・[[十]]・[[百]]・[[千]]・[[万]]・[[億]]・[[兆]]・京で「京」は<math>10^{7}</math>となる。後に行われた「[[上数]]」では、京は兆（<math>10^{16}</math>）の兆倍で<math>10^{32}</math>を指した。「[[中数]]」の[[万万進]]では兆（<math>10^{16}</math>）の億倍で<math>10^{24}</math>、[[万進]]では兆（<math>10^{12}</math>）の万倍で<math>10^{16}</math>となる。
-日本では江戸時代に万進に統一されたので10<sup>16</sup>となり、かつて日本統治下にあった台湾・韓国<!-- 北朝鮮も? -->でも10<sup>16</sup>となった。ただし、いずれの国でも京まで使われることは稀であり、台湾・韓国では京以上の命数はあまり知られていない。
+日本では江戸時代に万進に統一されたので<math>10^{16}</math>となり、かつて日本統治下にあった台湾・韓国<!-- 北朝鮮も? -->でも<math>10^{16}</math>となった。ただし、いずれの国でも京まで使われることは稀であり、台湾・韓国では京以上の命数はあまり知られていない。
-[[中華人民共和国]]では、近代まで万進と万万進が混用されており、「億」を越える数単位はあまり用いられなかった。現在、10<sup>16</sup>は「万万億」または「億億（<span lang="zh">亿亿</span>）」のように称するか、科学的用途では指数表現を用いる。
+[[中華人民共和国]]では、近代まで万進と万万進が混用されており、「億」を越える数単位はあまり用いられなかった。現在、<math>10^{16}</math>は「万万億」または「億億（<span lang="zh">亿亿</span>）」のように称するか、科学的用途では指数表現を用いる。
 京の位および前後の位の命数は以下のようになる。
-{| class="wikitable"
+{|class="wikitable"
-! colspan=2 | 下数 !! colspan=2 | 万進（現在） !! colspan=2 | 万万進 !! colspan=2 | 上数
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 |-
-| [[1 E6|10<sup>6</sup>]] || [[兆]] || [[1 E12|10<sup>12</sup>]] || 一兆 || 10<sup>16</sup> || 一兆 || 10<sup>16</sup> || 一兆
+|<math>10^{6}</math>||[[兆]]||<math>10^{12}</math>||一兆||<math>10^{16}</math>||一兆||<math>10^{16}</math>||一兆
 |-
-| [[1 E7|10<sup>7</sup>]] || 京 || colspan=2 style="text-align:center" | - || colspan=2 style="text-align:center" | - || colspan=2 style="text-align:center" | -
+|<math>10^{7}</math>||京||colspan=2 style="text-align:center"|&mdash;||colspan=2 style="text-align:center"|&mdash;||colspan=2 style="text-align:center"|-
 |-
-| [[1 E8|10<sup>8</sup>]] || [[垓]] || [[1 E15|10<sup>15</sup>]] || 千兆 || [[1 E23|10<sup>23</sup>]] || 千万兆 || 10<sup>31</sup> || 千万億兆
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 |-
-| colspan=2 rowspan=33 | || [[1 E16|10<sup>16</sup>]] || 一京 || [[1 E24|10<sup>24</sup>]] || 一京 || 10<sup>32</sup> || 一京
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 |-
-| [[1 E17|10<sup>17</sup>]] || 十京 || [[1 E25|10<sup>25</sup>]] || 十京 || [[1 E33|10<sup>33</sup>]] || 十京
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 |-
-| [[1 E18|10<sup>18</sup>]] || 百京 || [[1 E26|10<sup>26</sup>]] || 百京 || [[1 E34|10<sup>34</sup>]] || 百京
+|<math>10^{18}</math>||百京||<math>10^{26}</math>||百京||<math>10^{34}</math>||百京
 |-
-| [[1 E19|10<sup>19</sup>]] || 千京 || [[1 E27|10<sup>27</sup>]] || 千京 || [[1 E35|10<sup>35</sup>]] || 千京
+|<math>10^{19}</math>||千京||<math>10^{27}</math>||千京||<math>10^{35}</math>||千京
 |-
-| [[1 E20|10<sup>20</sup>]] || 一垓 || [[1 E28|10<sup>28</sup>]] || 一万京 || [[1 E36|10<sup>36</sup>]] || 一万京
+|<math>10^{20}</math>||一垓||<math>10^{28}</math>||一万京||<math>10^{36}</math>||一万京
 |-
-| colspan=2 rowspan=28 | || [[1 E29|10<sup>29</sup>]] || 十万京 || [[1 E37|10<sup>37</sup>]] || 十万京
+|colspan=2 rowspan=28|&mdash;||<math>10^{29}</math>||十万京||<math>10^{37}</math>||十万京
 |-
-| [[1 E30|10<sup>30</sup>]] || 百万京 || [[1 E38|10<sup>38</sup>]] || 百万京
+|<math>10^{30}</math>||百万京||<math>10^{38}</math>||百万京
 |-
-| [[1 E31|10<sup>31</sup>]] || 千万京 || [[1 E39|10<sup>39</sup>]] || 千万京
+|<math>10^{31}</math>||千万京||<math>10^{39}</math>||千万京
 |-
-| [[1 E32|10<sup>32</sup>]] || 一垓 || [[1 E40|10<sup>40</sup>]] || 一億京
+|<math>10^{32}</math>||一垓||<math>10^{40}</math>||一億京
 |-
-| colspan=2 rowspan=24 | || [[1 E41|10<sup>41</sup>]] || 十億京
+|colspan=2 rowspan=24|&mdash;||<math>10^{41}</math>||十億京
 |-
-| [[1 E42|10<sup>42</sup>]] || 百億京
+|<math>10^{42}</math>||百億京
 |-
-| [[1 E43|10<sup>43</sup>]] || 千億京
+|<math>10^{43}</math>||千億京
 |-
-| [[1 E44|10<sup>44</sup>]] || 一万億京
+|<math>10^{44}</math>||一万億京
 |-
-| [[1 E45|10<sup>45</sup>]] || 十万億京
+|<math>10^{45}</math>||十万億京
 |-
-| [[1 E46|10<sup>46</sup>]] || 百万億京
+|<math>10^{46}</math>||百万億京
 |-
-| [[1 E47|10<sup>47</sup>]] || 千万億京
+|<math>10^{47}</math>||千万億京
 |-
-| [[1 E48|10<sup>48</sup>]] || 一兆京
+|<math>10^{48}</math>||一兆京
 |-
-| [[1 E49|10<sup>49</sup>]] || 十兆京
+|<math>10^{49}</math>||十兆京
 |-
-| [[1 E50|10<sup>50</sup>]] || 百兆京
+|<math>10^{50}</math>||百兆京
 |-
-| [[1 E51|10<sup>51</sup>]] || 千兆京
+|<math>10^{51}</math>||千兆京
 |-
-| [[1 E52|10<sup>52</sup>]] || 一万兆京
+|<math>10^{52}</math>||一万兆京
 |-
-| [[1 E53|10<sup>53</sup>]] || 十万兆京
+|<math>10^{53}</math>||十万兆京
 |-
-| [[1 E54|10<sup>54</sup>]] || 百万兆京
+|<math>10^{54}</math>||百万兆京
 |-
-| [[1 E55|10<sup>55</sup>]] || 千万兆京
+|<math>10^{55}</math>||千万兆京
 |-
-| [[1 E56|10<sup>56</sup>]] || 一億兆京
+|<math>10^{56}</math>||一億兆京
 |-
-| [[1 E57|10<sup>57</sup>]] || 十億兆京
+|<math>10^{57}</math>||十億兆京
 |-
-| [[1 E58|10<sup>58</sup>]] || 百億兆京
+|<math>10^{58}</math>||百億兆京
 |-
-| [[1 E59|10<sup>59</sup>]] || 千億兆京
+|<math>10^{59}</math>||千億兆京
 |-
-| [[1 E60|10<sup>60</sup>]] || 一万億兆京
+|<math>10^{60}</math>||一万億兆京
 |-
-| [[1 E61|10<sup>61</sup>]] || 十万億兆京
+|<math>10^{61}</math>||十万億兆京
 |-
-| [[1 E62|10<sup>62</sup>]] || 百万億兆京
+|<math>10^{62}</math>||百万億兆京
 |-
-| [[1 E63|10<sup>63</sup>]] || 千万億兆京
+|<math>10^{63}</math>||千万億兆京
 |-
-| [[1 E64|10<sup>64</sup>]] || 一垓
+|<math>10^{64}</math>||一垓
 |}

表話編歴日本語の数の単位
大数	一十百千万億兆京垓𥝱穣溝澗正載極恒河沙阿僧祇那由他不可思議無量大数
小数	分厘毛糸忽微繊沙塵埃渺漠模糊逡巡須臾瞬息弾指刹那六徳虚空清浄

2017年8月19日 (土) 15:53時点における版

関連項目