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== 概要 ==
== 概要 ==
[[写真家|カメラマン]]のトオルが「ポケモンアイランド」で、野生のポケモンのありのままの姿いろんな[[道具]]を使って[[カメラ]]に収めていき、[[被写体]]の大きさや向き・ポーズなどで高得点を目指す。
アニメ版[[ポケットモンスター (アニメ)|「ポケットモンスター」]]に登場したキャラクター・[[写真家|カメラマン]]の'''トオル'''主人公のスピンオフ作品。プレイヤーは「ポケモンアイランド」で、野生のポケモンをカメラで撮影し、[[被写体]]の大きさや向き・ポーズなどで高得点を目指す。撮影時にはカメラの他にも色々な道具を使って撮影をサポートすることができるほか、気に入った写真は[[アルバム]]に残すことも出来る
気に入った写真は[[アルバム]]に残すことが出来る。


大量の画像データを扱うゲームシステムのため、元は[[64DD]]用として開発が始まったが、64DDの度重なる延期を受けてロムカセットで発売される事となった。
大量の画像データを扱うゲームシステムのため、元は[[64DD]]用として開発が始まったが、64DDの度重なる延期を受けてロムカセットで発売される事となった。

2017年1月6日 (金) 08:56時点における版

ポケモンスナップ
Pokémon Snap
ジャンル カメラアクション
対応機種 NINTENDO64(N64)
Wiiバーチャルコンソール(VC)))
Wii U(バーチャルコンソール(VC))
開発元 HAL研究所(ジャックアンドビーンズ)
発売元 任天堂
人数 1人
メディア ROMカセット
発売日 N64:
日本の旗 1999年3月21日
アメリカ合衆国の旗 1999年6月30日
欧州連合の旗 オーストラリアの旗 2000年9月15日
WiiVC):
日本の旗 2007年12月4日
アメリカ合衆国の旗 2007年12月10日
欧州連合の旗 オーストラリアの旗 2007年12月11日
Wii UVC):
日本の旗 2016年4月6日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
ESRB: E(Everyone)
売上本数 日本の旗 約50万本
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ポケモンスナップPokémon Snap)は、HAL研究所開発、任天堂発売のNINTENDO64専用ゲームソフト

概要

アニメ版「ポケットモンスター」に登場したキャラクター・カメラマントオルが主人公のスピンオフ作品。プレイヤーは「ポケモンアイランド」で、野生のポケモンをカメラで撮影し、被写体の大きさや向き・ポーズなどで高得点を目指す。撮影時にはカメラの他にも色々な道具を使って撮影をサポートすることができるほか、気に入った写真はアルバムに残すことも出来る。

大量の画像データを扱うゲームシステムのため、元は64DD用として開発が始まったが、64DDの度重なる延期を受けてロムカセットで発売される事となった。 そのため、保存容量が約38Mbyteから約1Mbit(約128Kbyte、1byte=8bit)へと大幅に縮小されている。 また、発売当時はコンビニエンスストアローソンにカセットを持ち込むと、プリクラ風のシールに出力してくれる画期的なサービスを行っていた。

制作はゲーム業界で史上初の広告による公募で選抜された、任天堂とHAL研究所のプロジェクトチーム「ジャックアンドビーンズ」[1]。なお、開発当初はポケモンとは全く別のオリジナルキャラクターを撮るゲームとして開発が進められていたが、途中でポケモンへと変更になった。岩田曰く「遊びの動機がはっきりしなかったため」[2]

2007年12月4日より、Wiiバーチャルコンソールとして配信開始された。撮った写真をWii伝言板で他のユーザーに送信できる機能が追加された。新規のプロモーションムービーを制作してみんなのニンテンドーチャンネルで配信したり、ポケモンだいすきクラブで発売記念キャンペーンを実施し、「Yahoo!きっずポケモン」で本作の主人公であるトオルが主要キャラとなった話の6話分を配信した(配信は2008年1月14日で終了)など、新作ソフト並の扱いとなっており、後のWiiウェアの登場を示唆している。

2016年4月6日より、Wii Uバーチャルコンソールとして配信開始。

登場するポケモンは全てアニメ版の鳴き声になっている。

評価
ゲームレビュー
評価者 点数
All Game
星4 / 5[3]

登場人物


設定

以前はとポケモンが仲良く暮らしていたポケモンアイランドは、火山噴火のため人間はすべて移住してしまった。 人間のいなくなったポケモンアイランドはポケモンだけのとして保護されるようになった。 ポケモン研究の権威であるオーキド博士はポケモンの自然の姿を研究したいと思い、ポケモンの写真家として有名なトオルに調査を依頼する。

全てのコースで、ポケモンアイランドに生息しているポケモンを全て撮ることがゲームの目的である。 そのためには隠れているポケモンを探し出したりもしなければならず、中には謎解きの要素のような少し複雑な方法もある。 ポケモンの姿がなるべくわかりやすくなるように、はみ出さない程度に大きく、正面や後ろ向きで、特別なポーズや群れているところを撮影するなどいくつかの得点要素があるが、点数を気にせず面白い写真を撮ることもこのゲームの面白さのひとつである。

ゼロワン号

各コース内はゼロワン号での移動になる。 生息しているポケモンに影響を与えないようにオーキド博士が開発したもの。 01、つまり第1号という意味。下半球状で、上側には乗員の上にアーチがついている。 全長1.6m、高さ1.8m、重さ1.2tの1人乗り仕様。 ゴールゲートから発信される誘導電波を左右のビーコンセンサーでキャッチし、自動運転するためいつも同じ経路を通り、迷うことがない。 そのほかにも、障害物があったときに緊急停止するバンパー型衝突センサー、自動的に調光するスーパーヘッドライトなどを搭載している。 ダッシュマシンを装備することで、ボタン操作により早く進めることができるようになる。

コースの地形に応じて次のタイプに切り替わる。

地上タイプ
基本形。スーパークッションシステムを搭載しており、乗り心地がよい。タイヤは悪路用のもので、左右に1個ずつと、後部に小型のタイヤがある。
水上タイプ
オゾン層に無害な軽量ガスを使った左右のフローターにより、水上に浮くことができる。後部の、超伝導モーターで動くスクリューで前進する。このモーターは音が出ないように設計されている。
空中タイプ
左右のジェットエンジンを搭載している。後部にも小型のジェットエンジンがある。

コースと出現するポケモン

以下に各コースに登場するポケモン、及び「しるし」を記載する。なお「しるし」とはポケモンの形を象った地形であり、これを被写体に収めることが、シナリオ上重要なポイントとなっている。「→」は特定の条件で進化。

ビーチ
南国的な砂浜に沿って進む形になる。
しるし:キングラー海岸
出現ポケモン: ポッポ ドードー ピカチュウ バタフリー ラプラス カビゴン ニャース ストライク イーブイ ラッキー ガルーラ コイキング
トンネル
人間が住んでいた頃の地下の発電所が寂れたところ。ゴール付近に「かざん」コースへの入り口がある。
しるし:カイロス映写機で投影されたガラクタ
出現ポケモン: ピカチュウ マルマイン エレブー コクーン ズバット サンダー ゴースト コイキング ディグダダグトリオ コイルレアコイル
かざん
火山地帯を抜ける。炎ポケモンが大半を占める。
しるし:ドガース(噴火口から上る噴煙
出現ポケモン: ギャロップ ロコン ブーバー ヒトカゲリザード ファイヤー ガーディウインディ リザード→リザードン コイキング
リバー
流れの穏やかな川上を進む。左岸には土手が、右岸にはジャングルが広がっている。
しるし:カラカラ大岩
出現ポケモン: ニョロモ フシギダネ シェルダー ヤドンヤドラン ラフレシア コイキング トランセル パルシェン ポリゴン ピカチュウ コダック
どうくつ
広々とした神秘的な洞窟を抜けていく。ところどころに水溜りがある。
しるし:ミュウツー発光体
出現ポケモン: ズバット ベトベターベトベトン メタモン プリン ドガース コイキング ウツドンウツボット ルージュラ フリーザー ピカチュウ
けいこく
急な流れの渓流を降りていく。川は激しく蛇行しており、途中には渦潮がある。
しるし:ダグトリオ(岩山)
出現ポケモン: ゼニガメ コイキング→ギャラドス ミニリュウ トサキント マンキー イシツブテ サンド ゴローン サンドパン ヒトデマンスターミー カイリュー
にじのくも
ポケモンのしるしを全て集めると行けるようになる。まわりには星空が広がる。ミュウのみが出現する。
出現ポケモン: ミュウ

アイテム

アイテムを使うことで、ポケモンに様々な仕草をさせることができるようになっている。なお所持数に制限はないため、残量が無くなることはない。そのためフードなどは連射して使用したほうが効率がよい。

ポケモンフード
ポケモン専用のを使い、遠くからでも見つけられるようにリンゴに似せてある。ポケモンを特定の場所に誘導させたり、食べている仕草を写すことができるが、体に直接ぶつけると、イヤイヤボールに似た働きもする。
イヤイヤボール
物にぶつかった時に、ポケモンの嫌がる虫よけスプレーのガスが出る仕組みになっている。隠れているポケモンを飛び出させたり、倒れた仕草を写すことができる。また、火山の「しるし」を集める際に必要となる。
ポケモンのふえ
RPG作品のポケットモンスターシリーズ中では、カビゴンその他のポケモンを起こす道具だが、本作中では主にポケモンを躍らせることに使用される。もちろんカビゴンを起こすこともできる。トオルが習ったことのあるワルツロック盆踊りの3種類が吹け、曲ごとにポケモンの反応に違いがある。

備考

  1. ^ スタッフを選抜する際に面接・書類審査を行ったのは、岩田聡(開発当時HAL研究所代表)、糸井重里宮本茂中村光一の4人。 「ほぼ日刊イトイ新聞」より、スタッフ公募広告
  2. ^ 社長が訊く『毛糸のカービィ』
  3. ^ Pokémon Snap”. All Game (1999年7月26日). 2012年8月24日00:26閲覧。

関連作品

  • 激写ボーイ - 指定した被写体を収める等、類似したゲームシステム。

外部リンク