「立体角」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
計量単位を分けて記述
5行目: 5行目:
これに対し、空間上における立体角とは、空間上の同一の点(角の頂点)から出る半直線が動いてつくる[[錐面]]によって区切られた部分のことをいい、この錐面の開き具合を角度という。角度は、角の頂点を中心とする半径 1の球から錐面が切り取った面積の大きさで表すことができる。
これに対し、空間上における立体角とは、空間上の同一の点(角の頂点)から出る半直線が動いてつくる[[錐面]]によって区切られた部分のことをいい、この錐面の開き具合を角度という。角度は、角の頂点を中心とする半径 1の球から錐面が切り取った面積の大きさで表すことができる。


立体角の計量単位には次の2つがある。
立体角の単位には[[ステラジアン]]が使われる。また、天文学で天球上における面積を表すのに用いられる[[平方度]]も立体角の単位の一つである。
* [[ステラジアン]]:[[SI単位]]であり、日本の[[計量法]]において認められている。全立体角は4π[[ステラジアン]] = 約12.566 370 614 ステラジアン であり、約41 252.96 [[平方度]]である。


* [[平方度]]:天文学で天球上における面積を表すのに用いられる。非[[SI単位]]であり、日本の[[計量法]]においても認められていない。1 平方度は、約0.000 304 617 419 79 sr(ステラジアン)である。
全立体角は4π[sr(ステラジアン)](41252.96 平方度)(全平面角は2π[rad(ラジアン)]=360°である)。

== 関連項目 ==
* [[ステラジアン]]
* [[平方度]]


{{DEFAULTSORT:りつたいかく}}
{{DEFAULTSORT:りつたいかく}}

2016年8月22日 (月) 10:09時点における版

立体角(りったいかく、英語: solid angle)とは、二次元における角(平面角)の概念を三次元に拡張したものである。

平面上における角とは、平面上の同一の点(角の頂点)から出る二つの半直線によって区切られた部分のことをいい、この2半直線の開き具合を角度という。角度は、角の頂点を中心とする半径 1の円から、2半直線が切り取った円弧の長さで表すことができる。

これに対し、空間上における立体角とは、空間上の同一の点(角の頂点)から出る半直線が動いてつくる錐面によって区切られた部分のことをいい、この錐面の開き具合を角度という。角度は、角の頂点を中心とする半径 1の球から錐面が切り取った面積の大きさで表すことができる。

立体角の計量単位には次の2つがある。

  • 平方度:天文学で天球上における面積を表すのに用いられる。非SI単位であり、日本の計量法においても認められていない。1 平方度は、約0.000 304 617 419 79 sr(ステラジアン)である。

関連項目