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==参考文献==
==参考文献==
*佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本III合弁花類』、1981年、平凡社
*[[佐竹義輔]][[大井次三郎]][[北村四郎]]他編『日本の野生植物 草本III合弁花類』、1981年、平凡社
*林弥栄監修、平野隆久写真『山溪ハンディ図鑑1 野に咲く花』、1989年、山と溪谷社
*林弥栄監修、平野隆久写真『山溪ハンディ図鑑1 野に咲く花』、1989年、山と溪谷社
*牧野富太郎原著、大橋広好・邑田仁・岩槻邦男編『新牧野日本植物圖鑑』、2008年、北隆館
*[[牧野富太郎]]原著、[[大橋広好]]・邑田仁・[[岩槻邦男]]編『新牧野日本植物圖鑑』、2008年、北隆館
*[http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_srch_easy.html 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)]
*[http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_srch_easy.html 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)]
*[http://www.tropicos.org/Name/40010274 ''Lycopus''] Tropicos
*[http://www.tropicos.org/Name/40010274 ''Lycopus''] Tropicos

2014年12月18日 (木) 09:56時点における版

シロネ属
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: シソ目 Lamiales
: シソ科 Lamiaceae
: シロネ属 Lycopus
学名
Lycopus L.[1]
和名
シロネ属(白根属)[2]
  • 本文参照

シロネ属(シロネぞく、学名:Lycopus、和名漢字表記:白根属)はシソ科の一つ。

特徴

湿地に生育する多年草は対生し、縁に鋭い鋸歯があるか羽裂し、多くは葉柄は無い。は小型で各葉腋に密に生じ、小は多くは針形になる。は鐘形で等間隔に4-5裂する。花冠は小型の鐘形で、ほぼ等間隔に5裂する。雄蕊は4個で、うち下側の2個が完全雄蕊で、上側の2個は仮雄蕊となるかまたは無い。果実は分果で、扁3稜形のくさび状になり、先端は切形になる[3]

分布

ヨーロッパ、アジア、北アメリカに約10数種あり[4]、日本には5種が分布する[5]

日本に分布する種

  • コシロネ Lycopus cavaleriei H.Lév. - 別名、サルダヒコ、イヌシロネ。北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に分布する[5]
  • シロネ Lycopus lucidus Turcz. ex Benth. - 北海道、本州、四国、九州、東アジア、北アメリカに分布する[3]
  • ヒメシロネ Lycopus maackianus (Maxim. ex Herder) Makino - 北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国東北部、東シベリアに分布する[5]
  • ヒメサルダヒコ Lycopus ramosissimus (Makino) Makino var. ramosissimus - 本州、四国、九州、朝鮮半島、中国に分布する。コシロネ(L. cavaleriei)と区別しないことがある[5]
  • エゾシロネ Lycopus uniflorus Michx. - 北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島、中国東北部、シベリア、北アメリカに分布する[3]

和名、学名の由来

シロネ属のシロネは、「白根」を意味し、地下茎が白いのでいう[5]。また、学名の Lycopus は、ギリシャ語の lykos (オオカミ)+ pous (足)を意味し、オオカミの足に似ているためとされるが、意味は不明[6]

ギャラリー

脚注

  1. ^ Lycopus Tropicos
  2. ^ 『山溪ハンディ図鑑1 野に咲く花)』p.170
  3. ^ a b c 『日本の野生植物 草本III合弁花類』p.82
  4. ^ Lycopus The Plant List.
  5. ^ a b c d e 『新牧野日本植物圖鑑』pp.651-652
  6. ^ 『新牧野日本植物圖鑑』p.1300

参考文献