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== 大学関係者と組織 ==
== 大学関係者と組織 ==
[[File:Junsei ryo.JPG|thumb|right|300px|順正学園敷地内に存在する順正女学校の跡地]]
=== 学祖 ===
=== 学祖 ===
* '''[[加計勉]]''' - 本学を設立した人物。本学の初代理事長・初代総長および名誉理事長。
* '''[[加計勉]]''' - 本学を設立した人物。本学の初代理事長・初代総長および名誉理事長。

2014年8月30日 (土) 16:20時点における版

吉備国際大学
吉備国際大学高梁キャンパス
大学設置/創立 1990年
学校種別 私立
設置者 学校法人順正学園
本部所在地 岡山県高梁市伊賀町8番地
北緯34度47分51秒 東経133度37分25秒 / 北緯34.79750度 東経133.62361度 / 34.79750; 133.62361座標: 北緯34度47分51秒 東経133度37分25秒 / 北緯34.79750度 東経133.62361度 / 34.79750; 133.62361
学部 社会科学部
保健医療福祉学部
心理学部
地域創生農学部
研究科 通学制
社会学研究科
文化財保存修復学研究科
保健科学研究科
社会福祉学研究科
心理学研究科
通信制
社会福祉学研究科
心理学研究科
連合国際協力研究科
環境リスクマネジメント研究科
保健科学研究科
知的財産学研究科
ウェブサイト http://kiui.jp/
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吉備国際大学(きびこくさいだいがく、英語: Kibi International University)は、岡山県高梁市伊賀町8番地に本部を置く日本私立大学1990年創立、1990年大学設置。大学の略称は吉備国(きびこく)、吉備、KIBI、KIUI、吉備大。

開学以来、高梁市を中心とした岡山県内を拠点に教育活動を展開していたが、2013年4月には兵庫県南あわじ市淡路島)に地域創成農学部を開設した[1]

概観

大学全体

社会学系と看護学・医療系を中心とした幅広い学科構成を持つ。吉備を冠する大学が本学の他に無いためか、通常国際大学の略称として代表的な名称である「国際大」はほとんど使われない。また、高梁キャンパス内には順正高等看護専門学校が、隣接する敷地には吉備国際大学短期大学部(旧順正短期大学)が設置されており、一体的に運用されている。

建学の理念

「学生一人ひとりのもつ能力を最大限に引き出し引き伸ばし、社会に有為な人材を養成する。」

教育および研究

中国地方で唯一社会学部をもち、社会調査士社会福祉主事任用資格などの専門資格が取得可能である。

学風および特色

  • 大学の敷地は丘陵地であり、施設のほとんどはその高低差に沿ってに建てられているため、学内を移動するためには常に上下の移動が伴う。そのため、中心にはエスカレーターが設置され、多くはその範囲で移動できるが、駐輪場や10号館など一部の施設へは階段や坂を上下しなければならない。
  • 大学の1号館(本部所在地)は短期大学部の敷地内にあり、一部の授業などはそこで行われる。

学生

当大学は典型的な地方大学の特徴として、自県やその周辺各県の出身者の割合が多い[2]。また近年、少子化による日本人学生の減少で留学生の割合も年々増加している。特に社会学部の国際社会学科とビジネスコミュニケーション学科は学生の過半数が留学生となっており、それら学科では日本人学生の方が少数派である。その留学生の出身地は中国が9割近くを占めており、次いで韓国・台湾で、その他の国はほとんど在籍していない。

学生に占める下宿生の割合は74%と高く、その中でも高梁市に居住する下宿生は90%に及ぶ[3]。これは最も近い総社市でさえJR伯備線で23分~32分かかることや、山間部に位置する高梁市の隔離性などが大きく影響しており、実際に高梁市の総人口(2005年国勢調査)に占める18歳~22歳までの年齢別人口は中山間地域としては異例の10.0%[4](全国平均5.6%[5])であり、2005年時点の旧高梁市全体が当大学を中心とした学生の町であることが表れている。

大学全体での男女比は男子が56%とわずかに多い[2]。ただしこれは学部(学科)別で大きな差があり、社会学部・保健科学部(理学療法学科)・社会福祉学部(健康スポーツ福祉学科)・国際環境経営学部は男子の比率が70%~80%と多い傾向にある。社会福祉学部(社会福祉学科)と心理学部は男子の比率が56.1%~61%であり、男子がわずかに多い当大学の平均に近い。男女の比率がほぼ同率なのは社会福祉学部(子ども福祉学科)と文化財学部であり、男子の比率が46.9%~50%である。逆に女子が圧倒的に多い学部(学科)も存在し、保健科学部(看護学科・作業療法学科)は女子の比率が74.2%~84.1%である。

沿革

  • 1967年(昭和42年)1月 - 学校法人高梁学園設置認可
  • 1989年(平成元年)12月 - 吉備国際大学設置認可(社会学部国際社会学科、産業社会学科)
  • 1990年(平成2年)4月 - 吉備国際大学開学(社会学部国際社会学科、産業社会学科を設置)
  • 1995年(平成7年)4月 - 吉備国際大学に保健科学部看護学科、理学療法学科、作業療法学科と社会福祉学部社会福祉学科、保健福祉学科を開設。吉備国際大学大学院社会学研究科社会学専攻修士課程を開設
  • 1997年(平成9年)4月 - 吉備国際大学大学院社会学研究科社会学専攻博士(後期)課程を開設
  • 1999年(平成11年)4月 - 吉備国際大学大学院社会福祉学研究科社会福祉学専攻修士課程を開設
  • 2000年(平成12年)4月 - 吉備国際大学社会学部産業社会学科をビジネスコミュニケーション学科に名称変更。社会福祉学部に精神保健福祉学科、臨床心理学科、福祉ボランティア学科を開設。吉備国際大学大学院保健科学研究科保健科学専攻修士課程を開設
  • 2001年(平成13年)
    • 4月 - 吉備国際大学社会学部に文化財修復国際協力学科を開設。吉備国際大学大学院社会福祉学研究科社会福祉学専攻博士(後期)課程を設置。
    • 12月 - 吉備国際大学大学院(通信制)社会福祉学研究科社会福祉学専攻修士課程に通信制を増設認可
  • 2002年(平成14年)4月 - 吉備国際大学社会福祉学部保健福祉学科を健康スポーツ福祉学科に名称変更。吉備国際大学大学院(通信制)社会福祉学研究科社会福祉学専攻修士課程を開設
  • 2003年(平成15年)3月 - 吉備国際大学社会福祉学部社会福祉学科に保育士養成課程の指定を受ける
  • 2004年(平成16年)4月 - 吉備国際大学に政策マネジメント学部知的財産マネジメント学科、環境リスクマネジメント学科を開設。吉備国際大学大学院臨床心理学研究科臨床心理学専攻修士課程を開設
  • 2005年(平成17年)4月 - 吉備国際大学社会学部にスポーツ社会学科を開設。吉備国際大学大学院に文化財保存修復学研究科文化財保存修復学専攻修士課程、保健科学研究科保健科学専攻博士(後期)課程を開設
  • 2006年(平成18年)4月 - 吉備国際大学社会福祉学部に子ども福祉学科を開設。吉備国際大学大学院臨床心理学研究科臨床心理学専攻博士(後期)課程、(通信制)臨床心理学研究科臨床心理学専攻博士(後期)課程、(通信制)国際協力研究科国際協力専攻修士課程を開設
  • 2007年(平成19年)4月 - 吉備国際大学社会福祉学部臨床心理学科を心理学部臨床心理学科に、社会学部文化財修復国際協力学科を文化財学部文化財修復国際協力学科に改組。
    同年、順正短期大学と合同で岡山駅前キャンパスを設立。
  • 2008年(平成20年)4月 - 吉備国際大学政策マネジメント学部知的財産マネジメント学科、環境リスクマネジメント学科を国際環境経営学部国際環境経営学科に改組。吉備国際大学大学院通信制の保健科学研究科理学療法専攻修士課程、知的財産学研究科知的財産学専攻修士課程、環境リスクマネジメント研究科環境リスクマネジメント専攻修士課程を開設
    同年同月、九州保健福祉大学大学院の(通信制)社会福祉学研究科社会福祉学専攻博士(後期)課程を(通信制)連合社会福祉学研究科社会福祉学専攻博士(後期)課程へと名称変更し、吉備国際大学大学院との連合研究科として開設
  • 2009年(平成21年)4月 - 社会福祉学部健康スポーツ福祉学科を社会学部スポーツ社会学科に統合
    同年同月、吉備国際大学大学院の(通信制)国際協力研究科国際協力専攻修士課程を、(通信制)連合国際協力研究科国際協力専攻修士課程に名称変更し、九州保健福祉大学大学院との連合研究科として開設
  • 2010年(平成22年)4月 - 学校法人高梁学園を学校法人順正学園に名称変更。順正短期大学を吉備国際大学短期大学部に名称変更。吉備国際大学文化財学部にアニメーション文化学科を開設。吉備国際大学に留学生別科を開設。吉備国際大学大学院の臨床心理学研究科を心理学研究科に名称変更(通学制、通信制ともに)。吉備国際大学大学院の心理学研究科に心理学専攻修士課程を開設。吉備国際大学大学院(通信制)保健科学研究科に作業療法学専攻修士課程を増設する
  • 2011年(平成23年)4月 - 吉備国際大学保健科学部を保健医療福祉学部へ名称変更し、社会福祉学科を開設。心理学部臨床心理学科を心理学部心理学科に名称変更し、子ども発達教育学科を増設
  • 2012年(平成24年)4月 - 通信教育部心理学部子ども発達教育学科を開設
  • 2013年(平成25年)4月 - 兵庫県南あわじ市に新キャンパス設置。地域創成農学部地域創成農学科を開設[1]。社会学部を社会科学部へと改称し、経営社会学科を増設。国際環境経営学部を募集停止
  • 2014年(平成26年)4月 - 岡山市北区に新キャンパス設置し、外国語学部外国学科を開設予定[6]。アニメーション文化学部を新設し、アニメーション文化学科を設置予定(文化財学部を募集停止)[7]

学部・学科

  • 社会科学部
    • 経営社会学科
    • スポーツ社会学科
      • スポーツマネジメント・サッカーコース
      • 健康スポーツコース
    • キャラクターコンテンツ学科(2014年度新設予定)
  • 保健医療福祉学部
    • 看護学科
    • 理学療法学科
    • 作業療法学科
    • 社会福祉学科
  • 心理学部
    • 心理学科
    • 子ども発達教育学科
  • 文化財学部(2014年4月学生募集停止予定(2014年4月入学生まで募集)、3年次編入学定員は2016年4月学生募集停止予定。)
    • 文化財修復国際協力学科
    • アニメーション文化学科
  • アニメーション文化学部(2014年4月開設予定)
    • アニメーション文化学科
  • 地域創成農学部
    • 地域創成農学科
  • 外国語学部(2014年度新設予定)
    • 外国学科

大学院

通学制

通信制

  • 社会福祉学研究科(修士課程)
    • 社会福祉学専攻
  • 連合国際協力研究科(修士課程)
    • 国際協力専攻
  • 心理学研究科(博士(後期)課程)
    • 心理学専攻
  • 保健科学研究科(修士課程)
    • 理学療法学専攻
    • 作業療法学専攻
  • 環境リスクマネジメント研究科(修士課程)
    • 環境リスクマネジメント専攻
  • 知的財産学研究科(修士課程)
    • 知的財産学専攻

上記の他、九州保健福祉大学大学院(通信制)連合社会福祉学研究科社会福祉学専攻博士(後期)課程に参加

別科

  • 別科
    • 留学生別科

基礎データ

所在地

  • 高梁キャンパス(岡山県高梁市伊賀町8番地)
  • 岡山駅前キャンパス(岡山県岡山市北区岩田町2番5号)
  • 南あわじ志知キャンパス(兵庫県南あわじ市志知佐礼尾370番地1)
  • 岡山キャンパス(岡山県岡山市北区奥田西町5番39号)2014年度新設予定。

マスコット

Kibi International University Internetの頭文字がKIUIであることから、果物のキウイをイメージして作られた架空の鳥をマスコットととしている。入学した学生をしっかりと教育し、「社会に有為な人材として国内外に飛び立って欲しい」という願いが込められている。

スクールカラー

スクールカラーはネイビー。

カレッジマーク

世界地図ないしは地球儀をイメージした経度緯度のみを記した楕円(モルワイデ図法ないしはハンメル図法のイメージに近い)の中に図案化された「KIU」の文字を配する。また、楕円の下にはこれに添う形で大学の英称であるKIBI INTERNATIONAL UNIVERSITY の文字が記される。短期大学部も同一のカレッジマークを使用している。

他大学との関係

国際・学術交流等協定校

系列大学・短期大学

学校法人 加計学園

学校法人 順正学園

系列学校

系列福祉施設

  • 順正保育園(岡山県岡山市)
  • 特別養護老人ホーム グリーンヒル順正(岡山県高梁市)

大学関係者と組織

順正学園敷地内に存在する順正女学校の跡地

学祖

  • 加計勉 - 本学を設立した人物。本学の初代理事長・初代総長および名誉理事長。
  • 福西志計子 - 明治時代、吉備国際大学(短期大学部)の存在する地に順正女学校を設立させた教育者。本学との直接の関わりは存在しないが高梁における私学(女子)教育の先駆者として、学祖に準ずる者(学園名「順正」の由来者[8])という形で推戴し、彼女を顕彰する碑を本学内に設置している。

歴代学長

氏名 就任時期 略歴
初代 大藤眞 1990年 - 1995年 岡山大学学長
第2代 萬成博 1995年 - 2001年 関西学院大学社会学部長
第3代 梅内拓生 2001年 - 2002年 東京大学名誉教授
第4代 窪田登 2002年 - 2004年 早稲田大学名誉教授
第5代 藤田和弘 2004年 - 2011年 筑波大学名誉教授
第6代 松本皓 2011年 - 岡山大学医学部教授

大学関係者一覧

交通

徒歩15~20分
備北バス備中高梁駅前バスステーションより高梁市内循環線に乗車。吉備国際大学前停留所下車。約3~5分

脚注

関連項目

外部リンク