「遺伝子オントロジー」の版間の差分

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'''Gene Ontology''' (''GO: 遺伝子オントロジー'') とは、生物学的概念を記述するための、共通の語彙を策定しようとするプロジェクトである。現在、生物学における実験手法の革新([[DNAシーケンサー]]や[[マイクロアレイ]]など)や、[[バイオインフォマティクス]]的手法の発達により、様々な[[種]]の遺伝子関連情報がデータベース化されている。これらに蓄積された情報を有効に活用するためには、統一された語彙を用いて、機能情報などを記述する必要がある。統一された語彙を用いることで、異なった機関によって作成されたデータベース、更に異なった生物種のデータベース間で、データの結合や、横断比較を行うことが可能になる。
'''Gene Ontology''' (''GO'': 遺伝子オントロジー) とは、[[生物学]]的概念を記述するための、共通の語彙を策定しようとするプロジェクトである。現在、生物学における実験手法の革新([[DNAシーケンサー]]や[[DNAマイクロアレイ|マイクロアレイ]]など)や、[[バイオインフォマティクス]]的手法の発達により、様々な[[種]]の遺伝子関連情報が[[データベース]]化されている。これらに蓄積された情報を有効に活用するためには、統一された語彙を用いて、機能情報などを記述する必要がある。統一された語彙を用いることで、異なった機関によって作成されたデータベース、更に異なった生物種のデータベース間で、データの結合や、横断比較を行うことが可能になる。


==実際のデータ==
==実際のデータ==
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* molecular function (分子機能)
* molecular function (分子機能)


計算機上でGOのデータは、非循環有向グラフ(Directed Acyclic Graph: DAG)と呼ばれるデータ構造を用いて記述することができる。DAGの性質上、非常に[[XML]]との親和性が高いため、アノテーションと共にXML-RDFフォーマットでも提供されている。
計算機上でGOのデータは、非循環有向グラフ(Directed Acyclic Graph: DAG)と呼ばれるデータ構造を用いて記述することができる。DAGの性質上、非常に[[Extensible Markup Language|XML]]との親和性が高いため、アノテーションと共に[[Resource Description Framework|XML-RDF]]フォーマットでも提供されている。


==外部リンク==
==外部リンク==
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* [[ゲノミクス]]
* [[ゲノミクス]]


[[Category:バイオインフォマティクス|*]]
[[Category:バイオインフォマティクス]]
[[Category:生物学|はいおいんふおまていくす]]
[[Category:生物学]]
[[Category:生物学の研究技術|はいおいんふおまていくす]]
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[[category:情報学|はいおいんふおまていくす]]
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[[en:Gene Ontology]]
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[[zh:基因本体]]
[[zh:基因本体]]

2006年4月5日 (水) 07:27時点における版

Gene Ontology (GO: 遺伝子オントロジー) とは、生物学的概念を記述するための、共通の語彙を策定しようとするプロジェクトである。現在、生物学における実験手法の革新(DNAシーケンサーマイクロアレイなど)や、バイオインフォマティクス的手法の発達により、様々なの遺伝子関連情報がデータベース化されている。これらに蓄積された情報を有効に活用するためには、統一された語彙を用いて、機能情報などを記述する必要がある。統一された語彙を用いることで、異なった機関によって作成されたデータベース、更に異なった生物種のデータベース間で、データの結合や、横断比較を行うことが可能になる。

実際のデータ

GOで定義された用語は、GO Termと呼ばれる。Go Tremは三つのカテゴリーに分かれる:

  • biological process (生物学的プロセス)
  • cellular component (細胞の構成要素)
  • molecular function (分子機能)

計算機上でGOのデータは、非循環有向グラフ(Directed Acyclic Graph: DAG)と呼ばれるデータ構造を用いて記述することができる。DAGの性質上、非常にXMLとの親和性が高いため、アノテーションと共にXML-RDFフォーマットでも提供されている。

外部リンク

関連項目