「ブヌン族」の版間の差分
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2013年11月17日 (日) 22:10時点における版
総人口 | |
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51447人[1] | |
居住地域 | |
台湾(南投県、花蓮県、台東県、台北市他) | |
言語 | |
ブヌン語、台湾語、北京語、日本語 | |
宗教 | |
キリスト教、アニミズム、シャーマニズム |
ブヌン族(布農族)またはヴンヌム族[2]は台湾原住民の一つ。南投県信義郷、仁愛郷、花蓮県卓渓郷、万栄郷の山岳部を中心にその他高雄市桃源区、ナマシャ区、台東県海端郷、延平郷などにも分布している。人口は約5万人。独自のブヌン語を有し、ブヌンとはブヌン語で人を意味する言葉である。
社会組織は、長老制度による父系氏族大家族社会で、長老者会議各家族の長老たちが集まり村の政策決定を行なう。民族意識が強く、民族の固有言語を保っている数少ない台湾原住民族である。
「小米(粟)の豊作を祈る歌」など八部和音唱法の歌をもつことで知られる。
分布
ブヌン族は主に中央山脈の両側に住み、典型的な高山民族といえる。 18世紀頃、南投あたりのブヌン族が大規模な移民をはじめ、結果、南投・高雄・花蓮・台東県まで居住範囲をひろげた。
ブヌン族には5つの群がある。
- 卓社群 (take-todo):南投県信義郷久美村、仁愛郷中正、法治、万豊村。
- 卡社群 (take bakha):信義郷南潭、地利、双竜三村。
- 丹社群 (take vatan):信義郷地利村、花蓮県万栄郷馬遠村。
- 巒社群 (takebanuad):信義郷豊丘、望郷、新郷、人倫及び花蓮県卓渓郷。
- 郡社群 (isbukun):信義郷東埔、羅娜、明徳、台東県海端郷、延平郷及び高雄市ナマシャ区、桃源区。ブヌン族最大の群。
文字
ブヌン族は独自の文字をもっていたという伝説がある。それによると、台湾で大洪水がおこったとき、村人が祖先が遺した宝物などをもたずに避難し、そのなかにあったブヌン文字について書かれた書物は流され、流失したといわれている。
Y染色体ハプログループ
ブヌン族のY染色体ハプログループの構成は、C*(C-M130)20%、D*(YAP)30%、O2a*(O-M95)40%、O3*(O-M122)10%となっており[3]、インド洋のアンダマン諸島やフィリピンのセブ島と並んで日本固有種のD2の祖系にあたるY染色体が検出されている種族である。
ブヌン族出身の有名人
- 拉荷阿雷(1854~1943)- ブヌン族の民族英雄。
- 王宏恩 - 男性歌手。
- 秀蘭瑪雅 - 女性歌手、漢民族とのハーフ。
- 余賢明 - プロ野球選手。
- 邱俊文 - プロ野球選手。
- 許文雄 - プロ野球選手。
- 王國進 - プロ野球選手。
- 霍斯陸曼伐伐 - 作家。故人。多くのブヌン族文化の書物を遺している。
脚注
- ^ 行政院原住民族委員會來源(引用於2010年2月)
- ^ 台湾生蕃種族写真帖 : 附・理蕃実況. 成田写真製版所. (1912)
- ^ Genetic origin of Kadai-speaking Gelong people on Hainan island viewed from Y chromosomes