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[[江戸時代]]に入り、戦場での有効性という観点が重要にならなくなると、「'''女薙刀'''」が発展し、[[武家]]の女性の武術としての地位を確立した。稽古用の[[防具 (剣道)|防具]]も製作され、[[剣術]]の[[竹刀稽古]]に相当する試合が行われるようになった。
[[江戸時代]]に入り、戦場での有効性という観点が重要にならなくなると、「'''女薙刀'''」が発展し、[[武家]]の女性の武術としての地位を確立した。稽古用の[[防具 (剣道)|防具]]も製作され、[[剣術]]の[[竹刀稽古]]に相当する試合が行われるようになった。


[[明治|明治時代]]には[[撃剣興行]]や[[異種試合]]で人気を博し、[[大正]]から[[昭和]]にかけて[[競技]]武道「なぎなた」として発展し、今に至る。
[[明治|明治時代]]には[[撃剣興行]]や[[異種試合]]で人気を博し、[[大正]]から[[昭和]]にかけて[[競技]]武道「なぎなた」として発展し、今に至る。[[第二次大戦]]前まで「剣に対する薙刀」として実施されていたが、現在は「なぎなた対なぎなた」として実施されている。


なぎなた制定時に参画した流派の大部分は男薙刀の流派である。一般に女性の武道というイメージが強いが、男性にも競技者が存在する。
なぎなた制定時に参画した流派の大部分は男薙刀の流派である。一般に女性の武道というイメージが強いが、男性にも競技者が存在する。
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*[[楊心流薙刀術]]
*[[楊心流薙刀術]]
*その他
*その他

== なぎなたの理念 ==
「なぎなたは、なぎなたの修錬により、心身ともに調和のとれた人材を育成する」


== 基本 ==
== 基本 ==
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*演技競技
*演技競技
合計八本ある演技の型を二人一組、しかけと応じで行う。一回の試合に行う演技は3本と決まっており、それは一年ごとに変わる。高校生までは一~五本目の内の三本、それ以上は一~八本目までのうち三本を行う。
合計八本ある演技の型を二人一組、しかけと応じで行う。一回の試合に行う演技は3本と決まっており、それは一年ごとに変わる。高校生までは一~五本目の内の三本、それ以上は一~八本目までのうち三本を行う。
 
*一本目
*一本目
  〈仕掛け〉振り上げて面、左中段からのすね〈応じ〉振り上げて面を下がりながら物打ちで受ける、下がりながらひっくり返り石突ですねを受ける、斜め左後ろに抜き八相に構え右側面を打つ
〈仕掛け〉振り上げて面、左中段からのすね〈応じ〉振り上げて面を下がりながら物打ちで受ける、下がりながらひっくり返り石突ですねを受ける、斜め左後ろに抜き八相に構え右側面を打つ



*試合規定
*試合規定

*[[審判員|審判]]規定
*[[審判員|審判]]規定

== 参考文献 ==
*[[日本武道館]]編『日本武道協議会設立30周年記念日本の武道』
*日本武道館編集・発行『[[月刊武道]]』


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==

2013年10月14日 (月) 03:21時点における版

なぎなた
使用武器 薙刀
発生国 日本の旗 日本
発生年 明治大正
源流 薙刀術
公式サイト 全日本なぎなた連盟
テンプレートを表示

なぎなた(薙刀)は、薙刀術競技化した武道

薙刀木刀及び竹刀に似たなぎなたを使う。防具剣道の面・胴に独自の小手・すね当てである。の形状も大きく異なっている。

歴史

薙刀鎌倉時代から室町時代にかけて歩兵の主武器であり、薙刀術が生まれた。

戦国時代には、戦術が発達した結果、個人の武勇よりも集団での効率性が重視され、振り回して使う薙刀より、部隊ごとの一斉突撃に向いたに取って代わられた。そのため、戦場では使われなくなった。

江戸時代に入り、戦場での有効性という観点が重要にならなくなると、「女薙刀」が発展し、武家の女性の武術としての地位を確立した。稽古用の防具も製作され、剣術竹刀稽古に相当する試合が行われるようになった。

明治時代には撃剣興行異種試合で人気を博し、大正から昭和にかけて競技武道「なぎなた」として発展し、今に至る。第二次大戦前まで「剣に対する薙刀」として実施されていたが、現在は「なぎなた対なぎなた」として実施されている。

なぎなた制定時に参画した流派の大部分は男薙刀の流派である。一般に女性の武道というイメージが強いが、男性にも競技者が存在する。

団体

薙刀を構える師範の女性
全日本なぎなた連盟
なぎなた競技の統括団体。多くの薙刀術流派を統合。段級位制をとっている。日本武道協議会日本体育協会日本オリンピック委員会に加盟。

参加流派

なぎなたの理念

「なぎなたは、なぎなたの修錬により、心身ともに調和のとれた人材を育成する」

基本

  • 八方振り

八方振りは上下振り、斜め振り(上から)、横振り、斜め振り(下から)でなる。8呼間の場合、各4回ずつ行う。

  • 打ち返し

振り上げて面、左右面、左右すね、間合いを取って振り上げて面の順番で行う。基本的な打突で構成され、ウォーミングアップや、有効打突になるように練習するために行う。

競技

第56回全日本薙刀選手権大会の動画

試合競技と演技競技がある。

  • 演技競技

合計八本ある演技の型を二人一組、しかけと応じで行う。一回の試合に行う演技は3本と決まっており、それは一年ごとに変わる。高校生までは一~五本目の内の三本、それ以上は一~八本目までのうち三本を行う。

  • 一本目

〈仕掛け〉振り上げて面、左中段からのすね〈応じ〉振り上げて面を下がりながら物打ちで受ける、下がりながらひっくり返り石突ですねを受ける、斜め左後ろに抜き八相に構え右側面を打つ

  • 試合規定

参考文献

外部リンク