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ポンドはかつては "libra" という名称([[ラテン語]]で[[天秤]]の意味でもある)であったことから、UKポンドをはじめ多くのポンドの通貨記号は "[[L]]" の筆記体からきた "'''£'''" である。記号を互いに区別するため、£ のあと(まれに前)に国名の略記をつける。たとえば、[[キプロス・ポンド]]は £C となる(ただし、イギリスの場合は sterling の略の stg をつける)。£ は[[イタリア・リラ]]にも使用されていた(イタリアでは現在はユーロが使われている)。
ポンドはかつては "libra" という名称([[ラテン語]]で[[天秤]]の意味でもある)であったことから、UKポンドをはじめ多くのポンドの通貨記号は "[[L]]" の筆記体からきた "'''£'''" である。記号を互いに区別するため、£ のあと(まれに前)に国名の略記をつける。たとえば、[[キプロス・ポンド]]は £C となる(ただし、イギリスの場合は sterling の略の stg をつける)。£ は[[イタリア・リラ]]にも使用されていた(イタリアでは現在はユーロが使われている)。


ポンド-ドルは輸出入による為替需要が少なく取引のほとんどは投機であり、流通量が少ないためにその貨幣価値が変動しやすく、資金力があるトレーダー同士の激戦区となっている。別名「殺人通貨」と呼ばれるほどで、弱者の振り落としのための価格操作によりテクニカルを無視した値動きが頻発するため、[[FX]]では上級者向けの通貨であると言われている。
ポンド-ドルは輸出入による為替需要が少なく取引のほとんどは投機であり、流通量が少ないためにその貨幣価値が変動しやすく、ある程度の資金力を持つトレーダー同士の激戦区となっている。別名「殺人通貨」と呼ばれるほどで、弱者の振り落としのための価格操作によりテクニカルを無視した値動きが頻発するため、[[FX]]では上級者向けの通貨であると言われている。(ポンド-円の価格の変動幅は1日に5円~10円程度である)


== 現行通貨 ==
== 現行通貨 ==

2013年9月7日 (土) 02:45時点における版

ポンドオランダ語: pond)、パウンド英語: pound)は、いくつかの国で使用される通貨単位である。代表的なものはイギリスUKポンド。漢字ではがあてられている。

ポンドという名称は質量の単位にもあるが、通貨のポンドは、かつて1トロイポンドの高純度のを通貨の単位として使用していたことに由来する。質量のポンドと同じく、ラテン語で重さを表す pondus が語源。

ポンドはかつては "libra" という名称(ラテン語天秤の意味でもある)であったことから、UKポンドをはじめ多くのポンドの通貨記号は "L" の筆記体からきた "£" である。記号を互いに区別するため、£ のあと(まれに前)に国名の略記をつける。たとえば、キプロス・ポンドは £C となる(ただし、イギリスの場合は sterling の略の stg をつける)。£ はイタリア・リラにも使用されていた(イタリアでは現在はユーロが使われている)。

ポンド-ドルは輸出入による為替需要が少なく取引のほとんどは投機であり、流通量が少ないためにその貨幣価値が変動しやすく、ある程度の資金力を持つトレーダー同士の激戦区となっている。別名「殺人通貨」と呼ばれるほどで、弱者の振り落としのための価格操作によりテクニカルを無視した値動きが頻発するため、FXでは上級者向けの通貨であると言われている。(ポンド-円の価格の変動幅は1日に5円~10円程度である)

現行通貨

ポンドを通貨単位とする国および地域は以下の通りである。

以下の地域で使用されるポンドは、イギリス・ポンドと同等の価値を持つ。

アイルランドでも、かつてはポンドを通貨単位としていた(アイルランド・ポンド)。アイルランドのポンドは「プント」ともいう。この通貨は1928年Saorstát poundという名前で発行され、1979年までイギリス・ポンドと等価であった。アイルランドでは1999年ユーロに切り換えられた。また、オーストラリアニュージーランド南アフリカでもかつてポンドを通貨単位としていた。マルタでは、1983年に通貨の名称をポンド(マルタ・ポンド)からマルタ・リラに変更し、さらにこれも2008年1月からユーロに切り替えられた。

廃止された通貨

関連項目