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[[土砂災害]]を原因とする死亡事故が過去に何度か発生しており、近年では[[2006年]](平成18年)[[12月16日]]19時半頃に奈良県吉野郡十津川村小山手で土砂崩れによる同村内の22歳〈当時〉男性運転の自動車転落死亡事故が発生している。
[[土砂災害]]を原因とする死亡事故が過去に何度か発生しており、近年では[[2006年]](平成18年)[[12月16日]]19時半頃に奈良県吉野郡十津川村小山手で土砂崩れによる同村内の22歳〈当時〉男性運転の自動車転落死亡事故が発生している。


2012年(平成24年)10月1日現在、三重県と奈良県の県境区間の三重県側において土砂災害の影響により、奈良県と和歌山県の県境区間は土砂災害などの影響でそれぞれ通行止(ぞれぞれ2014年3月31日までを予定)となっている<ref>[http://www.douro.pref.mie.jp/ 三重県道路規制情報]</ref><ref>[http://www2.wagamachi-guide.com/naradouro/map/map.asp?dtp=1&fid=131-001_0003&mpx=135.88271735&mpy=33.98292416 奈良県 道路規制情報提供サービス]</ref>。
2012年(平成24年)10月1日現在、三重県と奈良県の県境区間の三重県側において土砂災害の影響により、奈良県と和歌山県の県境区間は土砂災害などの影響でそれぞれ通行止(ぞれぞれ2014年3月31日までを予定)となっている<ref>[http://www.douro.pref.mie.jp/ 三重県道路規制情報]</ref><ref>{{cite web|url=http://www2.wagamachi-guide.com/naradouro/map.asp?dtp=1&fid=105-001_0003&mpx=135%2E650209665&mpy=33%2E96365496|title=奈良県道路規制情報|publisher=奈良県|accessdate=2013-08-19}}</ref>。


=== 道路改良 ===
=== 道路改良 ===

2013年8月19日 (月) 14:50時点における版

日本の道路 > 一般国道 > 国道425号
一般国道
国道425号標識
国道425号
路線延長 191.9 km(総延長)
175.3 km(実延長)
制定年 1982年指定
起点 三重県尾鷲市
主な
経由都市
奈良県吉野郡十津川村
終点 和歌山県御坊市
接続する
主な道路
記法
国道42号
国道169号
国道168号
国道371号
国道424号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
ファイル:Ushimawashigoe.JPG
牛廻越
十津川村上葛川地区:このような風景と狭路が全区間の大半にわたって続く。
尾鷲市・起点付近
下北山村・白谷トンネル付近(2005年4月5日)

国道425号(こくどう425ごう)は、三重県尾鷲市から和歌山県御坊市に至る一般国道である。

概要

路線データ

一般国道の路線を指定する政令[1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。

地図上を見る限りでは御坊市と尾鷲市をショートカットする国道であるが、御坊市及び印南町内の一部区間を除き、全線に渡り離合困難な場所が多くかつガードレールが設置されていない箇所も多い上に、悪路で落石や路肩崩落等の災害も多く、通行は極めて困難である。特に奈良・和歌山県境の牛廻越は、近畿では国道308号暗峠国道477号の百井別れと並んで、道路踏破趣味の者たちなどから俗に「酷道」などと当て字をされる程の名所で、岐阜県国道418号四国国道439号と並ぶ日本三大酷道路線」とまで言われる[要出典]こともある。安全面を考えた場合、深夜に好んで通行するような路線ではない。

歴史

県道時代の路線

  • 尾鷲市 - 下北山村池原ダム
    • 三重県道37号・奈良県道29号尾鷲上池原線(主要地方道1971年(昭和46年)6月26日 - 1982年(昭和57年)3月31日)
  • 下北山村池原 - 十津川村小原滝
    • 奈良県道33号吉野熊野国立公園折立線(主要地方道。1977年(昭和52年)3月28日 - 1982年(昭和57年)3月31日)
  • 十津川村十津川温泉 - 旧龍神村古宮
    • 和歌山県道9号・奈良県道32号田辺十津川線(主要地方道。1977年(昭和52年)3月28日 - 1993年(平成5年)3月31日)
  • 旧龍神村西 - 御坊市
    • 主要地方道御坊龍神線(1977年(昭和52年)4月1日 - 1982年(昭和57年)3月31日)

路線状況

土砂災害を原因とする死亡事故が過去に何度か発生しており、近年では2006年(平成18年)12月16日19時半頃に奈良県吉野郡十津川村小山手で土砂崩れによる同村内の22歳〈当時〉男性運転の自動車転落死亡事故が発生している。

2012年(平成24年)10月1日現在、三重県と奈良県の県境区間の三重県側において土砂災害の影響により、奈良県と和歌山県の県境区間は土砂災害などの影響でそれぞれ通行止(ぞれぞれ2014年3月31日までを予定)となっている[7][8]

道路改良

尾鷲北インター線
尾鷲北(おわせきた)インター線は、起点から尾鷲市坂場西町にかけて建設された延長392.4mの道路である[9][10]。起点から紀勢自動車道尾鷲北ICまでは尾鷲都市計画道路3・4・5尾鷲北インター線に位置づけられており[11]、同ICへのアクセス道路として2006年(平成18年)度に事業着手した[12]。その後は現道の拡幅を経て2011年(平成23年)11月11日に倉ノ谷交差点に通ずる終点側の供用を開始[13][14]し、尾鷲北ICの供用開始に先立って2012年(平成24年)1月27日に完成供用した[15][16]。かつて旧道は最小幅員3.8mの狭小な道路であり[9]、起点から終点方向への一方通行区間となっていた[17]が、南側を迂回する新道を建設することで当該区間を解消した[18]
  • 寺垣内道路
奈良県吉野郡下北山村大字寺垣内にあるバイパス道路で、渓谷沿いの隘路を寺垣内トンネルによって短絡・拡幅するもの[19]。2000年11月開通[20]
  • 蕨尾バイパス
奈良県吉野郡十津川村にあるバイパス道路[19]。1998年7月開通[21]
  • 広井原(ひろいはら)バイパス
和歌山県田辺市龍神村廣井原にある全長2.3kmの道路。幅員7.0m(両側2車線)。1988年7月に広井原トンネルが完成し、同年供用を開始した[22]。なお、同区間は国道371号との重複区間となっている。旧道は狭隘路であった。
  • 宮代(みやしろ)バイパス
和歌山県田辺市龍神村宮代にある全長1.5kmの道路。幅員7.0m(両側2車線)。1987年6月に宮代トンネルが完成し、同年に広井原バイパスとともに供用を開始した[22]。なお、同区間は国道371号との重複区間となっている。旧道は狭隘路であった。
  • 福井バイパス[23]
和歌山県田辺市龍神村柳瀬と同村福井を結ぶ全長2.4kmの道路。幅員9.75m(トンネル・橋梁部は9.0m)で往復2車線。2010年8月28日に全区間供用開始[24]。なお、本バイパスは全区間にわたり県道29号田辺龍神線との重複区間、甲斐ノ川地区側の0.3kmが国道424号との重複区間になっている。
  • 甲斐ノ川(かいのがわ)バイパス
和歌山県田辺市龍神村福井と同村甲斐ノ川を結ぶ全長2.0kmの道路。1997年に供用を開始した。なお、同区間は国道424号・県道29号田辺龍神線との重複区間となっている。
  • 切目川バイパス
切目川ダム建設に伴い和歌山県印南町上洞と同町田ノ垣内間の道路を付け替えるとともに拡幅する事業で、全長3.62km、幅員7m(トンネル部は6.5m)。2010年8月22日に一部区間が供用開始された[25]
  • 大峠拡幅
和歌山県印南町印南原の大峠トンネルとその前後の区間が狭隘なため、特殊改良事業としてバイパス(幅員9.8m、全長740m)を整備したもの。2008年3月19日に新大峠トンネル(L=231m)を含む全線の供用を開始した[26]
  • 王子川谷拡幅(おうじがわたにかくふく)
御坊市塩屋町北塩屋(旧道分岐点) - 印南町印南原(稲原トンネル東側の県道28号交点)間の全長6.8kmの道路拡幅事業。幅員7.0〜9.75m(往復2車線)。最後まで未改良だった阪和道西側 - 第二工業団地南交差点付近の区間が2010年6月30日に開通し、全線の供用を開始した[27]

別名

  • 龍神街道

重複区間

地理

通過する自治体

交差する道路

交差する道路 交差する場所 備考
国道42号 三重県 尾鷲市 坂場
紀勢自動車道尾鷲北IC 坂場西
国道169号 奈良県 吉野郡 下北山村 (上池原) ※ここから下北山村上池原まで国道169号と重複
国道169号 上池原
国道168号 十津川村 ※ここから十津川村平谷まで国道168号と重複
国道168号 (平谷)
国道371号 和歌山県 田辺市 (龍神村湯ノ又) ※ここから田辺市龍神村西まで国道371号と重複
国道371号 (龍神村西)
和歌山県道29号田辺龍神線 (龍神村柳瀬)
国道424号 (龍神村福井) ※ここから龍神村小家まで国道424号と重複
国道424号 (龍神村小家)
和歌山県道27号日高印南線 日高郡 印南町 (美里)
和歌山県道30号田辺印南線 (古井)
和歌山県道28号印南原印南線 (印南原)
和歌山県道28号印南原印南線 (印南原)
国道42号 御坊市 塩屋

※ 交差する場所の括弧書きは地名、それ以外は交差点名で表示

脚注

出典

  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. 法令データ提供システム. 総務省行政管理局. 2012年10月31日閲覧。
  2. ^ 道路統計年報2011 - II. 道路の現況 表26”. 国土交通省道路局. p. 24. 2012年10月31日閲覧。
  3. ^ 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. 法令データ提供システム. 総務省行政管理局. 2012年10月31日閲覧。
  4. ^ a b 一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(昭和56年4月30日政令第153号)”. 法庫. 2012年10月31日閲覧。
  5. ^ マップル広域版 pp.58-59
  6. ^ 一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(平成4年4月3日政令第104号)”. 法庫. 2012年10月30日閲覧。
  7. ^ 三重県道路規制情報
  8. ^ 奈良県道路規制情報”. 奈良県. 2013年8月19日閲覧。
  9. ^ a b 道路の区域変更及びその関係図面の縦覧(平成19年三重県告示第98号第12)『三重県公報』第1853号 (PDF) (2007年2月9日). pp.9-12
  10. ^ 三重県の道路/県管理道路一覧”. 三重県県土整備部. 2012年10月31日閲覧。
  11. ^ 尾鷲都市計画 都市計画区域の整備、開発及び保全の方針 計画書” (PDF). 三重県. p. 18. 2012年10月31日閲覧。
  12. ^ 平成23年度 当初予算 公共事業評価システム - 一般国道425号尾鷲北インター線” (PDF). 三重県. 2012年10月31日閲覧。
  13. ^ 道路の区域変更及びその関係図面の縦覧(平成22年三重県告示第175号第14)『三重県公報』第2174号 (PDF) (2010年3月26日). pp.4-7
  14. ^ 道路の供用開始及びその関係図面の縦覧(平成23年三重県告示第711号)『三重県公報』第2342号 (PDF) (2011年11月11日). p.3
  15. ^ 道路の供用開始及びその関係図面の縦覧(平成24年三重県告示第82号)『三重県公報』第2362号 (PDF) (2012年1月27日). p.16
  16. ^ 尾鷲事務所 平成23年度 道路事業計画” (PDF). 三重県. 2012年10月31日閲覧。
  17. ^ 『スーパーマップルデジタル10』昭文社 (2009年7月)。
  18. ^ 『スーパーマップルデジタル13』昭文社 (2012年7月)。
  19. ^ a b 幹線道路の開通・改良(奈良県)の「この10年間に開通した主な道路」の項を参照
  20. ^ 県政10年の歩み「年表」>> 平成12年 - 奈良県
  21. ^ 県政10年の歩み「年表」>> 平成10年 - 奈良県
  22. ^ a b 供用当初は国道371号のみ指定されていた
  23. ^ 一般国道425号 福井バイパス - 和歌山県(2010年8月31日閲覧)
  24. ^ 一般国道425号『福井バイパス』の供用開始 - 和歌山県
  25. ^ 一般国道425号『切目川バイパス』(切目川ダム付替国道)高串〜田ノ垣内間の供用開始 - 和歌山県
  26. ^ 新大峠トンネルが開通 通行の安全・利便性向上へ - 紀伊民報
  27. ^ 一般国道425号『王子川谷拡幅』の供用開始 - 和歌山県

注釈

  1. ^ a b c d 2005年5月1日に田辺市ほか2町2村が合併して田辺市発足。
  2. ^ 2010年4月1日現在

参考文献

関連項目