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===付属機関===
===付属機関===
*付属図書館
*情報基盤センター

*共通機器センター
*全学教育システム改革推進本部
*ラジオアイソトープ実験センター
*生活環境教育研究センター
**教育開発センター
*糖鎖科学教育研究センター
**外国語教育センター
*ソフトマター教育研究センター
**総合学修支援センター

*比較日本学教育研究センター
*国際本部
*生命情報学教育研究センター
*シミュレション科学教育研究センター
**グロバル教育センター
*教育研究特設センター
**グローバル協力センター

*湾岸生物教育研究センター
*男女共同参画推進本部  
*サイエンス&エデュケーションセンター
*ライフワルド・ウオセンター
**リダーシプ養成教育研究センター

*人間発達教育研究センター
*ジェンダー研究センター
*センター本部
**情報基盤センター
*動物実験施設
**共通機器センター
**ラジオアイソトープ実験センター
**生活環境教育研究センター
**糖鎖科学教育研究センター
**ソフトマター教育研究センター
**比較日本学教育研究センター
**生命情報学教育研究センター
**シミュレーション科学教育研究センター
**教育研究特設センター
**湾岸生物教育研究センター
**サイエンス&エデュケーションセンター
**ライフワールド・ウオッチセンター
**人間発達教育研究センター
**ジェンダー研究センター
**動物実験施設



2013年4月19日 (金) 16:21時点における版

お茶の水女子大学
南門
大学設置 1949年
創立 1875年
学校種別 国立
設置者 国立大学法人お茶の水女子大学
本部所在地 東京都文京区大塚二丁目1番1号
学生数 2,075
学部 文教育学部
理学部
生活科学部
研究科 人間文化研究科
ウェブサイト http://www.ocha.ac.jp/
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お茶の水女子大学(おちゃのみずじょしだいがく、英語: Ochanomizu University)は、東京都文京区大塚二丁目1番1号に本部を置く日本国立大学1875年創立、1949年大学設置。大学の略称はお茶大。

概観

本学は1875年に開校した官立の東京女子師範学校が起源である。1885年に東京師範学校の女子部となり合併されたが、1890年に分離し女子高等師範学校となる。1908年、奈良女子高等師範学校(現 奈良女子大学)の設置に伴い東京女子高等師範学校と改称する。戦後の1949年、国立学校設置法により新制大学お茶の水女子大学」となり現在に至る。

元々は東京師範学校とともに御茶ノ水にあった。1923年の関東大震災で校舎を焼失したこと、また、東京女子高等師範学校の敷地の一部を間借りしていた東京高等歯科医学校(現在の東京医科歯科大学)が建物の拡張の必要に迫られたことなどから、東京師範学校とともに現在の大塚の地に移転した。

大塚の地にあるので校名を「大塚女子大学」にしようとする話も持ち上がったが、「塚」の字は墓を意味するので縁起が悪いという反対があり、学校発祥の地である「お茶の水」を名乗ることとなる[1]。学校発祥の地の最寄り駅は御茶ノ水の表記だが、本校の最初の「お」と中の「の」は平仮名表記である。現在は、茗荷谷駅護国寺駅近く、正門はちょうど日本図書センターの向かいにある。

国立の女子大学は本学と奈良女子大学の2校だけであり、日本の女子大学を代表する存在として長年にわたり多くの人材を輩出してきた(お茶の水女子大学の人物一覧を参照)。

大学憲章

2004年平成16年)の国立大学の法人化に伴い、次の標語を掲げ、この下に大学憲章を定めている。

「お茶の水女子大学は、学ぶ意欲のあるすべての女性にとって、 真摯な夢の実現される場として存在する。」

沿革

前身

校地の変遷

新制大学

  • 1949年(昭和24年)
    • 4月1日- 国立学校設置法により、お茶の水女子大学新制大学)となる。
      • 設置学部 - 文学部理家政学部の2学部
      • 東京女子高等師範学校は包括され、お茶の水女子大学東京女子高等師範学校となる。
    • 11月5日 - 東京女子高等師範学校創立75周年・お茶の水女子大学開学記念式典を挙行。
  • 1950年(昭和25年)4月1日
    • 国立学校設置法の一部改正により、文教育学部理学部家政学部の3学部とする。
    • 幼稚園教員臨時養成課程を設置。
  • 1952年(昭和27年)4月1日
    • 国立学校設置法の一部改正により、東京女子高等師範学校が廃止。
    • 附属高等学校・中学校・小学校・幼稚園は、いずれもお茶の水女子大学文教育学部附属学校となる。
  • 1954年(昭和29年)4月1日
    • 家政学部に家政学専攻科、産業教育教員養成課程を設置。
  • 1955年(昭和30年)4月1日 - 文教育学部に文教育学専攻科を設置。
  • 1956年(昭和31年)4月1日 - 理学部に理学専攻科を設置。
  • 1959年(昭和34年)4月1日 - 家政学部に附属食物化学研究施設を設置。
  • 1963年(昭和38年)4月1日
    • 家政学専攻科を廃止し、大学院家政学研究科(修士課程・3専攻)を設置。
    • 産業教育教員養成課程を家庭科教員養成課程と改称。
  • 1964年(昭和39年)4月1日 - 理学専攻科を廃止し、大学院理学研究科(修士課程・4専攻)を設置。
  • 1966年(昭和41年)4月1日 - 大学院人文科学研究科(修士課程・7専攻)を設置。
  • 1967年(昭和42年)10月11日 - 電子計算機室を設置。
  • 1968年(昭和43年)4月1日 - 家政学部に家庭経営学科を設置。
  • 1970年(昭和45年)
  • 1972年(昭和47年)
    • 4月1日 - 大学院家政学研究科に家庭経営学専攻を設置。
    • 5月1日 - 保健管理センターを開設。
  • 1973年(昭和48年)4月1日 - 文教育学専攻科を廃止し、大学院人文科学研究科に舞踊教育学専攻を設置。
  • 1975年(昭和50年)
    • 4月1日 - 女性文化資料館を設置。
    • 11月1日 - (前身も合わせ)創立100周年記念式典を挙行。
  • 1976年(昭和51年)6月1日 - 大学院人間文化研究科(博士課程・2専攻)を設置。
  • 1977年(昭和52年)4月1日
    • 文教育学部文学科を国文学科と外国文学科に改組。
    • 大学院人間文化研究科に人間環境学専攻を設置。
  • 1980年(昭和55年)4月1日
    • 家政学部附属食物化学研究施設を廃止し、生活環境研究センターを設置。
    • 附属学校部の組織に伴い、附属高等学校・中学校・小学校・幼稚園は、文教育学部附属から大学附属となる。
  • 1982年(昭和57年)4月1日 - 文教育学部の教育学科を教育学科と舞踊教育学科に改組。
  • 1986年(昭和61年)4月5日 - 女性文化資料館を女性文化研究センターに改称。
  • 1988年(昭和63年)10月1日 - 電子計算機室を情報処理センターに改称。
  • 1990年平成2年)4月1日 - 理学部に情報科学科を設置。
  • 1991年(平成3年)4月1日 - 大学院人文科学研究科に日本言語文化専攻を設置。
  • 1992年(平成4年)10月1日 - 家政学部を生活科学部に改称。
  • 1994年(平成6年)4月1日 - 大学院理学研究科に情報科学専攻を設置。
  • 1995年(平成7年)11月8日 - 創立120周年記念式典を挙行。
  • 1996年(平成8年)
    • 3月31日 - 女性文化研究センターを廃止。
    • 4月1日 - 文教育学部の学科を改組。
      • 改組前 - 哲学科、史学科、地理学科、国文学科、外国文学科、教育学科、舞踊教育学科(7学科)
      • 改組後 - 人文科学科、言語文化学科、人間社会科学科、芸術・表現行動学科 (4学科)
    • 5月11日 - ジェンダー研究センターを設置。
  • 1997年(平成9年)4月1日
    • 大学院人文科学・理学・家政学研究科(修士課程)を廃止し、大学院人間文化研究科(博士前期課程・6専攻)に改組。
    • 大学院人間文化研究科(博士後期課程)複合領域科学専攻を設置。
  • 1998年(平成10年)4月1日 - 大学院人間文化研究科(博士後期課程)の人間発達学専攻を人間発達科学専攻に、人間環境学専攻を人間環境科学専攻に改組。
  • 1999年(平成11年)4月1日 - 大学院人間文化研究科(博士後期課程)の比較文化学専攻を比較社会文化学専攻及び国際日本学専攻に改組。
  • 2001年(平成13年)4月1日 - 留学生センターを設置。
  • 2002年(平成14年)
    • 4月24日 - 子どもの発達研究センターを設置。
  • 2003年(平成15年)
  • 2004年(平成16年)4月1日
    • 国立大学法人法により、国立大学法人お茶の水女子大学となる。
    • 附属臨海実験所を湾岸生物教育研究センターに改称。
    • ラジオアイソトープ実験室をラジオアイソトープ実験センターに改称。
    • 比較日本学研究センター、語学センターを設置。
  • 2005年(平成17年)4月1日
    • 留学生センターを国際教育センターに改称。
    • サイエンス&エデュケーションセンター、学生支援センター、いずみナーサリーを設置。

基礎データ

所在地

  • 大塚キャンパス(東京都文京区大塚2-1-1)
    • 大学だけでなく附属校も全てキャンパス内に併設されている。

象徴

校章

お茶の花のデザインである。なお、附属中学・高校の校章は、女高師時代の校章を受け継いだ、蘭、菊、鏡のデザインである。また、蘭組、菊組、梅組というクラス名や中学生のセーラー服に付けるベルトなどに女高師附属からの伝統を残している。

校歌

校歌「みがかずば」は日本初の校歌である。お茶の水女子大学の前身である東京女子師範学校開校の際、1875年(明治8年)12月に明治天皇の皇后(昭憲皇太后)から下賜された御製歌。当時の宮内省によって作曲された。

学長

羽入佐和子(2009年~)

組織

学部・学科


大学院

  • 人間文化創成科学研究科(博士前期課程/博士後期課程)
    • 比較社会文化学専攻
    • 人間発達科学専攻
    • ジェンダー社会科学専攻
    • ライフサイエンス専攻
    • 理学専攻


付属機関

  • 付属図書館
  • 全学教育システム改革推進本部
    • 教育開発センター
    • 外国語教育センター
    • 総合学修支援センター
  • 国際本部
    • グローバル教育センター
    • グローバル協力センター
  • 男女共同参画推進本部  
    • リーダーシップ養成教育研究センター
  • センター本部
    • 情報基盤センター
    • 共通機器センター
    • ラジオアイソトープ実験センター
    • 生活環境教育研究センター
    • 糖鎖科学教育研究センター
    • ソフトマター教育研究センター
    • 比較日本学教育研究センター
    • 生命情報学教育研究センター
    • シミュレーション科学教育研究センター
    • 教育研究特設センター
    • 湾岸生物教育研究センター
    • サイエンス&エデュケーションセンター
    • ライフワールド・ウオッチセンター
    • 人間発達教育研究センター
    • ジェンダー研究センター
    • 動物実験施設

附属校

2002年(平成14年)創立の保育園。当初は教職員や学生の福利厚生のための保育所だったが、2005年に乳幼児の発達過程の研究施設として大学附属となった。実際、乳幼児を抱えて研究を続ける大学院生もおり、女子大ならではの施設である。
1876年(明治9年)に創立された日本で初めての幼稚園である。教育学者・倉橋惣三の理論に基づく優れた幼児教育を行っている。
1877年(明治10年)創立。女子大の附属小学校だが、男子生徒もいる共学校である。
1947年(昭和22年)東京女子高等師範学校附属高等女学校が新制中学校と高校に分かれてできた中学校。中学までは共学である。制服は、男子は詰襟。女子はセーラー服に校章入りベルト(通称「お茶中ベルト」)を付ける。
1882年(明治15年)創立。東京女子高等師範学校(女高師)附属高等女学校だった時代から「お茶の水」の通称で呼ばれる女子高。お茶の水女子大との高大連携により、同大学への内部進学(人数限定)や大学の授業を受講できる制度などがある。

教育および研究

研究

21世紀COEプログラム

以下の2件が文部科学省の21世紀COEプログラムに採択された。

  • 2002年度
    人文科学
    • 誕生から死までの人間発達科学
  • 2003年度
    学際、複合、新領域
    • ジェンダー研究のフロンティア


対外関係

国内

学際生命科学東京コンソーシアム

2010年、東京医科歯科大学とともに学際生命科学東京コンソーシアム(東京医科歯科大学、お茶の水女子大学、学習院大学、北里大学)を設立した。

海外

交流協定校


進路

伝統的に教職に強いと言われているが、実際の就職先はIT業界から金融、メーカー、公務員と多岐にわたっている。また、学部全体で大学院への進学率が30%(理学部では50%以上)を超えている。

大学関係者一覧

関連校として桜蔭中学・高校がある。桜蔭中学校・高等学校はお茶の水女子大学の同窓会である桜蔭会によって設立された私立学校であり、今も教職員にはお茶の水女子大の卒業生が多い。かつて女子の最高学府として「学べや学べ、いざ学べ」を信条としたお茶の水の校風は、ここでも現代に受け継がれている。[要出典]

脚注

  1. ^
    • 『大学図鑑』ダイヤモンド社。

関連項目

外部リンク