「モプティ州」の版間の差分

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'''モプティ州'''(Mopti Region)は、[[マリ共和国]]の州。面積79,017 km²、人口2,037,330人(2001年)。州都は[[モプティ]]。
'''モプティ州'''(Mopti Region)は、[[マリ共和国]]の州。面積79,017 km²、人口2,037,330人(2001年)。州都は[[モプティ]]。


== 歴史 ==
マリ中央部に位置し、北を[[トンブクトゥ州]]、南を[[ブルキナファソ]]、西を[[セグー州]]と接する。住民は[[バンバラ人]]、[[フラニ人]]、[[ドゴン人]]、ソンガイ人、ボゾ人が多い。[[ニジェール川]]が州の中央部を貫流しており、最大の支流であるバニ川が州都モプティでニジェール川と合流する。そのため、州中央部は広大な内陸デルタ地帯となっている。州東部には[[バンディアガラの断崖]]があり、ドゴン人が多く住む。マリ最高峰である標高1153mのホンボリ山もモプティ州にある。気候的には、モプティ州は全域が[[サヘル]]に属する。
モプティ州の地域は、[[1820年]]には{{仮リンク|マシーナ帝国|en|Massina Empire}}の支配下に入った。その後{{仮リンク|トゥクロール帝国|en|Toucouleur Empire}}の支配下に入った。


19世紀末には[[フランス]]領となった。
モプティには空港がある。ニジェール川は交通の大動脈となっており、増水期には西の[[クリコロ]]や[[セグー]]、東の[[トンブクトゥ]]や[[ガオ]]まで船が就航する。この地域は[[灌漑農業]]が盛んで、ニジェール川の漁業や内陸デルタの[[稲作]]も行われている。観光地としては、[[世界遺産]]である[[ジェンネ]]の[[泥のモスク]]やバンディアガラの断崖に住むドゴン人の集落などがあり、世界中から観光客が訪れる。


== 地理 ==
モプティ州の地域は、1820年にはマシーナ帝国の支配下に入った。その後トゥクロール帝国の支配下に入ったものの、19世紀末には[[フランス]]領となった。
マリ中央部に位置し、北を[[トンブクトゥ州]]、南を[[ブルキナファソ]]、西を[[セグー州]]と接する。
[[ニジェール川]]が州の中央部を貫流しており、最大の支流であるバニ川が州都モプティでニジェール川と合流する。そのため、州中央部は広大な内陸デルタ地帯となっている。

== 住民 ==
住民は[[バンバラ人]]、[[フラニ人]]、[[ドゴン人]]、[[ソンガイ人]]{{仮リンク|ボゾ人|en|Bozo people}}が多い。州東部には[[バンディアガラの断崖]]があり、ドゴン人が多く住む。マリ最高峰である標高1153mのホンボリ山もモプティ州にある。気候的には、モプティ州は全域が[[サヘル]]に属する。

== 交通機関 ==
モプティには空港がある。ニジェール川は交通の大動脈となっており、増水期には西の[[クリコロ]]や{{仮リンク|セグー|en|Ségou}}、東の[[トンブクトゥ]]や[[ガオ]]まで船が就航する。

== 産業 ==
この地域は[[灌漑農業]]が盛んで、ニジェール川の漁業や内陸デルタの[[稲作]]も行われている。

観光地としては、[[世界遺産]]である[[ジェンネ]]の[[泥のモスク]]やバンディアガラの断崖に住むドゴン人の集落などがあり、世界中から観光客が訪れる。

== 行政区画 ==
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モプティ州は、8圏に分かれている。

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# {{仮リンク|ユーワルー圏|en|Youwarou Cercle}} --- [[:en:Youwarou]]


モプティ州は、バンディアガラ、バンカス、ジェンネ、ドゥエンツァ、コロ、モプティ、テネンク、ユーワルーの8圏に分かれている。


{{マリの行政区画}}
{{マリの行政区画}}

2013年1月24日 (木) 00:46時点における版

モプティ州(Mopti Region)は、マリ共和国の州。面積79,017 km²、人口2,037,330人(2001年)。州都はモプティ

歴史

モプティ州の地域は、1820年にはマシーナ帝国の支配下に入った。その後トゥクロール帝国の支配下に入った。

19世紀末にはフランス領となった。

地理

マリ中央部に位置し、北をトンブクトゥ州、南をブルキナファソ、西をセグー州と接する。 ニジェール川が州の中央部を貫流しており、最大の支流であるバニ川が州都モプティでニジェール川と合流する。そのため、州中央部は広大な内陸デルタ地帯となっている。

住民

住民はバンバラ人フラニ人ドゴン人ソンガイ人ボゾ人英語版が多い。州東部にはバンディアガラの断崖があり、ドゴン人が多く住む。マリ最高峰である標高1153mのホンボリ山もモプティ州にある。気候的には、モプティ州は全域がサヘルに属する。

交通機関

モプティには空港がある。ニジェール川は交通の大動脈となっており、増水期には西のクリコロセグー、東のトンブクトゥガオまで船が就航する。

産業

この地域は灌漑農業が盛んで、ニジェール川の漁業や内陸デルタの稲作も行われている。

観光地としては、世界遺産であるジェンネ泥のモスクやバンディアガラの断崖に住むドゴン人の集落などがあり、世界中から観光客が訪れる。

行政区画

モプティ州の

モプティ州は、8圏に分かれている。

  1. バンディアガラ圏 --- en:Bandiagara
  2. バンカス圏 --- en:Bankass
  3. ジェンネ圏 --- ジェンネ
  4. ドゥエンザ圏英語版 --- ドゥエンザ英語版
  5. コロ圏 --- en:Koro, Mali
  6. モプティ圏 --- モプティen:Sévaré
  7. テネンクー圏 --- en:Ténenkou
  8. ユーワルー圏 --- en:Youwarou