「記譜法」の版間の差分
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また、合奏練習などのために、[[練習番号]]、[[小節]]番号といった楽譜上の位置を知るための記号を加えることがある。これらの記号は音符の下または上に書かれる。 |
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===五線記譜法の改良案=== |
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五線記譜法の改良案としては、2011年に発表された"[http://color5.jp/ color5]"が挙げられる。 |
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譜読みをしやすくするために提案されたこの案は、 |
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*臨時記号を4つの色に置き換える(ナチュラルは通常通り黒)ことにより、視覚的混乱を無くす |
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*2段楽譜を一段の楽譜ととらえ、上段と下段の間を音符二つ分のみ開けることにより楽譜内の音程を一定にする |
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*加線による視覚的混乱を避けるため、高音及び低音を記譜する際に適宜3段目、4段目の五線譜を追加する |
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というものである。 |
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== クラヴァールスクリボ == |
== クラヴァールスクリボ == |
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五線記譜法は、[[全音階]]の楽曲に適した記譜法であり、[[十二音音楽]]のような[[現代音楽]]の記譜には適さない。このため様々な記譜法が考案された。五線記譜法に慣れた演奏者たちにとってそれらは五線記譜法に取って代わるものとはなり得なかったが、それらの中でももっとも成功したといえるものである。 |
五線記譜法は、[[全音階]]の楽曲に適した記譜法であり、[[十二音音楽]]のような[[現代音楽]]の記譜には適さない。このため様々な記譜法が考案された。五線記譜法に慣れた演奏者たちにとってそれらは五線記譜法に取って代わるものとはなり得なかったが、それらの中でももっとも成功したといえるものである。 |
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五線記譜法は横軸に時間を、縦軸に音高をとるが、この記譜法では縦軸に時間を、横軸に音高をとる。五線の各線に相当する線は縦線で書かれ、2本、3本がまとめて書かれ、繰り返される。これらの線はピアノの黒鍵を表す。黒鍵の音は線上に音符を書く。白鍵の音は線のないところに(五線記譜法における「間」同様)音符を書く。たとえば、ハ/C音は、2本まとめて書かれた線の左の線の左に接して書かれる。 |
五線記譜法は横軸に時間を、縦軸に音高をとるが、この記譜法では縦軸に時間を、横軸に音高をとる。五線の各線に相当する線は縦線で書かれ、2本、3本がまとめて書かれ、繰り返される。これらの線はピアノの黒鍵を表す。黒鍵の音は線上に音符を書く。白鍵の音は線のないところに(五線記譜法における「間」同様)音符を書く。たとえば、ハ/C音は、2本まとめて書かれた線の左の線の左に接して書かれる。密集和音を見やすくするために白鍵の音は符幹(棒)と符尾(はた)を音符の上に、黒鍵の音は符幹と符尾を下に書く。また、音の長さは次の音符か停止記号(∨)で表わされるために[[タイ (音楽記号)|タイ]]は不要となる。 |
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だがこの方法は、 |
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#音程に合わせて線の幅が五線譜よりも広くなり、加線が増えるなど、目に負担をかけてしまうこと |
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#ピアノを前提として作られている(全音階)ために他の楽器には適合しないこと、 |
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という欠点がある[http://homepage1.nifty.com/iberia/equiton.htm]。 |
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== 博士 == |
== 博士 == |
2012年6月6日 (水) 07:50時点における版
記譜法(きふほう、英語: notation)は、楽譜を書くための一定の規則をいう。
文字譜
古代ギリシアで用いられた記譜法。歌詞の上に音高を文字で記す。 オクシリンコス・パピルスに現存する最古(紀元280年)のキリスト教(東方諸教会)の聖歌とされる『三位一体の聖歌』(オクシリンコスの賛歌)がギリシア記譜法で記されていた。
ネウマ
計量記譜法
五線記譜法
現在最も一般的な、水平に引かれた五本の線を用いる記譜法である。 配置された各種の音符は五本の水平線によって音高が相対的に示される。垂直線は普通小節線だけであり、水平線のようには細かく書かれないので、音符や休符を順次並べ、それの持つ音価によって時間要素を示す。
音高を絶対的に表すために普通音部記号を五線の左端などにおく。また、調を示し、その調の表記に便利なように、音部記号の次位に調号を置くことが多い。拍子記号はその次に置かれる。これらは五線の途中で変わるときには、そこに置かれる。音高の小さな半音単位の変化を示すためには、臨時記号を音符の左に置く。
音楽の要素は音高と時間の2要素ではないし、この2要素ですら五線と音符だけでは十分に表しきれないので、さまざまな補助的な記号を用いる。それらは演奏記号と総称するのが普通である。演奏記号には、文字を用いてことばによって示すものと、それ以外のマークやシンボルによるものとがある。(どちらも記号と呼ばれる。)
声楽曲では歌詞が加えられる。
また、合奏練習などのために、練習番号、小節番号といった楽譜上の位置を知るための記号を加えることがある。これらの記号は音符の下または上に書かれる。
五線記譜法の改良案
五線記譜法の改良案としては、2011年に発表された"color5"が挙げられる。 譜読みをしやすくするために提案されたこの案は、
- 臨時記号を4つの色に置き換える(ナチュラルは通常通り黒)ことにより、視覚的混乱を無くす
- 2段楽譜を一段の楽譜ととらえ、上段と下段の間を音符二つ分のみ開けることにより楽譜内の音程を一定にする
- 加線による視覚的混乱を避けるため、高音及び低音を記譜する際に適宜3段目、4段目の五線譜を追加する
というものである。
クラヴァールスクリボ
五線記譜法は、全音階の楽曲に適した記譜法であり、十二音音楽のような現代音楽の記譜には適さない。このため様々な記譜法が考案された。五線記譜法に慣れた演奏者たちにとってそれらは五線記譜法に取って代わるものとはなり得なかったが、それらの中でももっとも成功したといえるものである。
五線記譜法は横軸に時間を、縦軸に音高をとるが、この記譜法では縦軸に時間を、横軸に音高をとる。五線の各線に相当する線は縦線で書かれ、2本、3本がまとめて書かれ、繰り返される。これらの線はピアノの黒鍵を表す。黒鍵の音は線上に音符を書く。白鍵の音は線のないところに(五線記譜法における「間」同様)音符を書く。たとえば、ハ/C音は、2本まとめて書かれた線の左の線の左に接して書かれる。密集和音を見やすくするために白鍵の音は符幹(棒)と符尾(はた)を音符の上に、黒鍵の音は符幹と符尾を下に書く。また、音の長さは次の音符か停止記号(∨)で表わされるためにタイは不要となる。
だがこの方法は、
- 音程に合わせて線の幅が五線譜よりも広くなり、加線が増えるなど、目に負担をかけてしまうこと
- ピアノを前提として作られている(全音階)ために他の楽器には適合しないこと、
という欠点がある[1]。
博士
博士(はかせ)は声明(しょうみょう)の記譜法である。漢字で書かれた歌詞の一字一字の回りにその節回しを屈折した直線ないし曲線で書くもので、線は歌詞の近くから始まり、時間を追うごとにだんだん遠ざかる。おおむね、線の角度が音の高さを示す。
三味線や箏における記譜法
三味線や箏の楽譜は、一般に、楽器の演奏の仕方を書き記したタブラチュアに分類される楽譜で書かれる。弦名や勘所名、奏法、口三味線などの唱歌(しょうが)によって示される。極簡単な例は例えば篠笛#楽譜参照。
グラフィックによる記譜法
現代音楽などで五線による記譜法が不可能な場合に良く用いられる。例としてはブソッティなどの諸作品、アレックス・エッケルトの作品、ペーター・ホッホの作品、モートン・フェルドマンの諸作品、ケージ、シュトックハウゼンの「七つの日々から」、ミヒャエル・フェッターの諸作品、アネスティス・ロゴテティスなどが挙げられる。いずれも五線のような正確な演奏は望めなく、おおよそでやる即興音楽的な性格がとても強い。