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2011年(平成23年)[[9月27日]]に東宝が跡地利用計画を発表した<ref>{{PDFlink|[http://www.toho.co.jp/4less/cgi-bin/cs4view_obj.php/ir_disclosure/264/11.09.27%E5%BA%83%E5%B3%B6%E9%96%8B%E7%A4%BA.pdf 広島宝塚会館 再開発計画の概要]}} - 東宝株式会社 2011年9月27日プレスリリース 2011年10月10日確認</ref>。これまでの建物を取り壊し、地下1階地上14階の建物を建築。1階から3階には[[パルコ]]が出店。本館・新館に次いで3館目になる。新設する施設は、新形態の店舗を予定している<ref>{{PDFlink|[http://www.parco.co.jp/group/pdf/press_110927.pdf 広島宝塚会館 再開発ビルへの出店について]}} - 株式会社パルコ 2011年9月27日プレスリリース 2011年10月10日確認</ref>。4階から14階には、[[藤田観光]]が運営する[[ワシントンホテル (藤田観光)|広島ワシントンホテル]]が入居する<ref>[http://www.fujita-kanko.co.jp/news/724e8187911ecda.html 2013年秋 広島ワシントンホテル開業] - 藤田観光 2011年10月10日確認</ref>
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<ref group="脚注">1993年10月から2006年9月まで、『広島ロイヤルワシントンホテル』→『広島ワシントンホテルプラザ』(現・[[オリエンタルホテル広島]])が存在したが、そちらの運営元は[[ワシントンホテル (愛知県の企業)|ワシントンホテル]]で、運営元が異なる</ref>。


== 沿革 ==
== 沿革 ==

2012年3月5日 (月) 14:54時点における版

広島宝塚
Hiroshima Takarazuka
広島宝塚1・2・3
情報
通称 広島宝塚1・2・3
正式名称 広島宝塚会館
旧名称 新天地劇場
広島宝塚劇場・宝塚地下劇場
完成 1951年
開館 1951年9月22日
開館公演 麦秋
閉館 2011年8月31日
最終公演 コクリコ坂から(宝塚1)
アンダルシア 女神の報復(宝塚2)
ロック 〜わんこの島〜(宝塚3)
収容人員 (3館合計)1,046人
設備 ドルビーデジタルサラウンドEX、DTS(宝塚1・3)
ドルビーステレオ(宝塚2)
用途 映画上映
運営 関西共栄興行株式会社
所在地 730-0034
広島市中区新天地2-10
広島宝塚会館内
アクセス 広電八丁堀電停から中央通りを徒歩5分、パルコ新館南隣
外部リンク 広島宝塚
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広島宝塚(ひろしまたからづか)は、広島市中区中央通り)にかつて存在した東宝系の映画館である。

経営・運営は東宝グループの関西共栄興行株式会社が行っていた。

概要

1949年(昭和24年)、地元有志が東宝と提携し、『新天地株式会社』(当初は広島東宝劇場株式会社)が設立され、1951年(昭和26年)9月22日、総工事費2千5百万円をかけて『新天地劇場』が開場した。当初は映画上映と実演興行を交互に行う劇場だったが、1952年(昭和27年)8月に東宝に経営権が移り『広島宝塚劇場』になる。1971年(昭和46年)8月に閉館時まで使われる建物に建て替えられ、最盛期には4スクリーンを有する映画館だった。

末期は、アニメ作品(主にドラえもんクレヨンしんちゃんポケットモンスター)は宝塚1・2・3では上映されず、近隣のシネマコンプレックスでの上映に移行していた。また、2009年(平成20年)9月6日広島スカラ座が、11月13日広島東映・ルーブルが閉館したため、松竹東急系の洋画と邦画作品(例:『おとうと』『ソーシャル・ネットワーク』等)も一部上映されるなど、番組編成が徐々にフリー化していった。

2011年(平成23年)6月に同年8月末での閉館を発表。8月31日、午後6時42分終映の『コクリコ坂から』を持って閉館した。広島宝塚の閉館で、広島市内から序破急(シネツイン・サロンシネマ・八丁座)や成人館などを除いて、広島市中心部から大手映画会社系映画館は消滅した。

2011年(平成23年)9月27日に東宝が跡地利用計画を発表した[1]。これまでの建物を取り壊し、地下1階地上14階の建物を建築。1階から3階にはパルコが出店。本館・新館に次いで3館目になる。新設する施設は、新形態の店舗を予定している[2]。4階から14階には、藤田観光が運営する広島ワシントンホテルが入居する[3] [脚注 1]

沿革

  • 1951年(昭和26年)9月22日:前身となる「新天地劇場」がオープン。
  • 1952年(昭和27年)8月31日東宝に経営が譲られ「広島宝塚劇場」と改称。
  • 1971年(昭和46年)8月2日:全面改築し、「広島宝塚劇場」(3階)、「宝塚地下劇場」(地下1階。後に「広島東宝」となる)の2館体制となる。
  • 1987年(昭和62年)3月1日:ミニシアター「広島宝塚2」を新設。これに伴い宝塚劇場は「広島宝塚1」に、広島東宝は「広島宝塚3」に改称。
  • 1995年(平成7年)3月18日:新天地レジャービル5階の宝塚4(座席数200)を加え4館体制となる。
  • 1997年(平成9年)7月12日:宝塚1にて『もののけ姫』公開。わずか半年に及ぶロングランヒットを記録する。
  • 2004年(平成16年)5月23日:宝塚4をサロンシネマなどを運営する「序破急」に譲渡(→シネツイン新天地)し3館体制に戻す。
  • 2008年(平成20年)2月1日:運営会社が東宝関西興行から関西共栄興行に変更。
  • 2011年(平成23年)6月:近隣のシネマコンプレックス[脚注 2]に客足を奪われたことや、建物の老朽化などの事情により閉館を発表する[4]
  • 2011年(平成23年)8月31日:午後6時42分終映の『コクリコ坂から』(宝塚1)をもって完全閉館。新天地劇場時代から60年の歴史に幕を下ろす。

各館の特徴

宝塚1

定員588人。常に洋画の大作と、ヒット予想の高い邦画を上映。TOHOシネマズ日劇スクリーン1、TOHOシネマズスカラ座系の作品が多かった。

宝塚2

定員62人。規模の小ささからか、主に宝塚1・3で上映された作品のムーブオーバー(続映)や、TOHOシネマズ限定上映作品(六本木ヒルズ系のTOHOシネマズ系チェーンやお台場シネマメディアージュ系のTOHOシネマズ単館作品)が上映されていた。3館内で唯一、定員入替制を導入しており、前売券・株主券などのチケットは、当日券(時間指定券)に引き替えてから入場するシステムとなっていた。

宝塚3

定員396人(車椅子用の2席を含む)。東宝邦画系作品(TOHOシネマズ日劇スクリーン2系列のチェーン)のみを上映。1ヵ月に1作程度の割合で、新作が公開されていた。

※ただし、ヒット予想の高い作品によっては、客入りなどで上映館が変わることもあった。

サラウンドEXDTSは宝塚2を除き対応していた。

脚注

  1. ^ 1993年10月から2006年9月まで、『広島ロイヤルワシントンホテル』→『広島ワシントンホテルプラザ』(現・オリエンタルホテル広島)が存在したが、そちらの運営元はワシントンホテルで、運営元が異なる
  2. ^ 同劇場を中心とした10km圏内にはワーナー・マイカル・シネマズ広島広島バルト11TOHOシネマズ緑井109シネマズ広島の4サイトが存在する。

出典

  1. ^ 広島宝塚会館 再開発計画の概要 (PDF) - 東宝株式会社 2011年9月27日プレスリリース 2011年10月10日確認
  2. ^ 広島宝塚会館 再開発ビルへの出店について (PDF) - 株式会社パルコ 2011年9月27日プレスリリース 2011年10月10日確認
  3. ^ 2013年秋 広島ワシントンホテル開業 - 藤田観光 2011年10月10日確認
  4. ^ 最後の老舗 広島宝塚閉館へ”. 中国新聞 (2011年6月7日). 2011年7月15日閲覧。

関連項目

広島県内にある東宝系のシネマコンプレックス

外部リンク