「エーレスンド海峡」の版間の差分
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2011年7月24日 (日) 12:45時点における版
エーレスンド海峡 (スウェーデン語 Öresund, デンマーク語 Øresund) は、デンマークとスウェーデンの国境の海峡。バルト海に浮かぶデンマーク領シェラン島と、スウェーデン領のスカンジナビア半島南部を隔て、バルト海と北海を結ぶ。
オアスン海峡、オーレスン海峡、エーレソン海峡などともいう。ただし、スンドなどは海峡という意味なので、単にエーレスンドなど、あるいは一部訳しエーレ海峡などともいう。ドイツ語では単に Sund とも言うのでズンド海峡、あるいは英語 The Sound からサウンド海峡ともいう。
最も狭い所では7kmしかなく、近代までは海峡が凍結し徒歩で渡る事も出来た。現在では、温暖化の影響で凍結することはまずない。
歴史
北海からバルト海へのほぼ唯一の玄関口であり、1429年からは、デンマーク王エーリク7世によって海峡を通過する外国籍の船舶に対しての通行税が設けられた。1857年に廃止されるまでの間、この税金収入はデンマークの王室財政を潤す一方で、スウェーデンなどの近隣諸国との関係悪化の一因ともなった。そのためスウェーデンは、1645年から1720年まで自由通行権を自力で得ていた。海峡通行税徴収のために用いられたクロンボー城は、シェイクスピアの戯曲『ハムレット』の舞台としても名高い。
夏の観光地として人気が高い、2番目に大きいヴェン島は、16世紀の天文学者であるティコ・ブラーエが、ウラニボリ天文台とステルネボリ天文台を建設した事で知られる。
エーレスンド地域
海峡の両側のデンマーク東部コペンハーゲン地域とスウェーデン南部スコーネ地域を合わせてエーレスンド地域と呼ぶ。
エーレスンド・リンク
2000年にコペンハーゲンとマルメ間のこの海峡にエーレスンド・リンク(橋と海底トンネルからなる複合体)を通る道路と鉄道が開通した。デンマーク側が海底トンネル、人工島をはさんでスウェーデン側が橋梁となっている。