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2011年6月2日 (木) 07:21時点における版
音価(音楽理論)
音価(おんか)とは、音楽において、ある音(または休止)に与えられた楽譜上の時間の長さをいう。例えば、楽譜に2分音符が示されているならば、その2分音符の音の長さ(当然2分音符分)がその2分音符の音価である。
音価はその音符または休符が支配する時間を示すものであるから、その符の開始点から次の符の開始点までがその符の音価である。人間の耳は音の開始には敏感であるが音の終了にはあまり注意を払わない傾向がある。特にものを叩く音のような次第に弱くなっていく音においてその傾向は顕著である。したがって、音を音価の途中で始めることはなくても音価の途中でやめることはよくあることである。スタッカートは音を音価の途中でやめることを明示する記号の一つであるし、音が持続しない打楽器や撥弦楽器では実際の音がどこで終わったのか明確でないこともある。
また、音符(または休符)が拍に対する相対的な長さを示すものである以上、音価もまたそうであって、拍の長さが(すなわちテンポが)変わればそれに伴って同じ音価も長くなったり短くなったりする。
音価(音声学)
音声学での音価は、書き表される文字がどのような音声を表しているかを示す語である。たとえば「室町時代の「え」の音価は [je] であった」のように言う。