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{{by|2010年}}は自宅で料理中に指を負傷するアクシデントに見舞われ、開幕は3Aスタートとなった。[[ブライアン・タレット]]のDL入りに伴い4月23日にメジャーへ昇格した<ref name="c">Jordan Bastian and James Hall,[http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20100502&content_id=9743662&notebook_id=9743666&vkey=notebook_tor&fext=.jsp&c_id=tor Cecil's new cut fastball improving],MLB.com(英語),2010/05/04閲覧</ref>。その後はシーズン終了まで先発ローテーションの一角を担い、リーグ2位の平均援護点(7.97)という運も味方してチーム最多の15勝(7敗)を挙げた。[[アメリカンリーグ東地区]]の上位3チームに対しては9勝2敗(対[[タンパベイ・レイズ|レイズ]]3勝1敗、対[[ニューヨーク・ヤンキース|ヤンキース]]4勝0敗、対[[ボストン・レッドソックス|レッドソックス]]2勝1敗)という成績を残した。対レイズの3勝、対ヤンキースの4勝はいずれも全投手中最多であり、強豪相手に勝負強さを発揮した。一方で、5失点以上を7度記録するなど不安定さも目立った<ref>[http://espn.go.com/mlb/players/splits?playerId=30296 Brett Cecil Stats, News, Photos - Toronto Blue Jays], ESPN(英語), 2010年10月7日閲覧</ref>。
{{by|2010年}}は自宅で料理中に指を負傷するアクシデントに見舞われ、開幕は3Aスタートとなった。[[ブライアン・タレット]]のDL入りに伴い4月23日にメジャーへ昇格した<ref name="c">Jordan Bastian and James Hall,[http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20100502&content_id=9743662&notebook_id=9743666&vkey=notebook_tor&fext=.jsp&c_id=tor Cecil's new cut fastball improving],MLB.com(英語),2010/05/04閲覧</ref>。その後はシーズン終了まで先発ローテーションの一角を担い、リーグ2位の平均援護点(7.97)という運も味方してチーム最多の15勝(7敗)を挙げた。[[アメリカンリーグ東地区]]の上位3チームに対しては9勝2敗(対[[タンパベイ・レイズ|レイズ]]3勝1敗、対[[ニューヨーク・ヤンキース|ヤンキース]]4勝0敗、対[[ボストン・レッドソックス|レッドソックス]]2勝1敗)という成績を残した。対レイズの3勝、対ヤンキースの4勝はいずれも全投手中最多であり、強豪相手に勝負強さを発揮した。一方で、5失点以上を7度記録するなど不安定さも目立った<ref>[http://espn.go.com/mlb/players/splits?playerId=30296 Brett Cecil Stats, News, Photos - Toronto Blue Jays], ESPN(英語), 2010年10月7日閲覧</ref>。

{{by|2011年}}はオープン戦から球速の低下に苦しみ、[[4月21日]]に3Aに降格した。


== 選手としての特徴 ==
== 選手としての特徴 ==

2011年4月26日 (火) 20:07時点における版

ブレット・セシル
Brett Cecil
トロント・ブルージェイズ #27
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アメリカ合衆国の旗 メリーランド州ダンカーク
生年月日 (1986-07-02) 1986年7月2日(37歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
235 lb =約106.6 kg
選手情報
投球・打席 左投右打
ポジション 投手
プロ入り 2000年 ドラフト1巡目補完(全体38位)でトロント・ブルージェイズから指名
初出場 2009年5月5日
年俸 $400,000[1](2009年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ブレット・アーリオン・セシル(Brett Aarion Cecil, 1986年7月2日 - )は、アメリカ合衆国メリーランド州ダンカーク出身の野球選手投手)。MLBトロント・ブルージェイズ所属。左投右打。Cecilという名字の発音は実際にはシースルに近く[1]シーセルというメディア表記も見られる[2]

左投げの投手であるが、本来は右利きである。4歳の誕生日に、叔母から間違って左利き用のグローブをプレゼントされたセシルは、そのまま左投げの投手になった[3]

経歴

メジャー昇格まで

ボルティモア近郊に生まれたが、ヤンキースファンとして育った[4]メリーランド大学カレッジパーク校ではクローザーとして活躍し、通算23セーブを記録。2007年ドラフト1巡目補完(全体38位)でトロント・ブルージェイズから指名を受け入団。プロ1年目は1A-のオーバーン・ダブルデイズからスタートし、先発投手として防御率1.27を記録。2008年は1A+からスタートし、最終的に3Aまで昇格した。

2009年は3Aラスベガス・フィフティワンズで開幕を迎えるが、4月は防御率8点台と不振に陥る。しかし、ブルージェイズの先発投手陣が相次いで故障したため、5月にメジャー昇格を果たした。

トロント・ブルージェイズ

2009年5月5日のメジャー初登板(インディアンス戦)では6回1失点と好投したが、勝ち負けは付かなかった。2度目の先発登板となった5月10日アスレチックス戦で、8回を無失点に抑えてメジャー初勝利をあげた。5月末に一旦3Aへ降格したが、6月中旬に再昇格。その後、故障者続出で新人主体の構成となった先発ローテーションに定着した。後半は打ち込まれることが増え、8月には左膝を負傷して先発を一度回避するアクシデントもあり[5]、月間防御率8.25と苦しんだ。その後、球団が設けた年間投球回数制限に達したため、9月10日のツインズ戦での先発登板を最後にシーズンを終えた[6]。最終的に防御率5.30ながら、7勝(4敗)をマークした。

2010年は自宅で料理中に指を負傷するアクシデントに見舞われ、開幕は3Aスタートとなった。ブライアン・タレットのDL入りに伴い4月23日にメジャーへ昇格した[7]。その後はシーズン終了まで先発ローテーションの一角を担い、リーグ2位の平均援護点(7.97)という運も味方してチーム最多の15勝(7敗)を挙げた。アメリカンリーグ東地区の上位3チームに対しては9勝2敗(対レイズ3勝1敗、対ヤンキース4勝0敗、対レッドソックス2勝1敗)という成績を残した。対レイズの3勝、対ヤンキースの4勝はいずれも全投手中最多であり、強豪相手に勝負強さを発揮した。一方で、5失点以上を7度記録するなど不安定さも目立った[8]

2011年はオープン戦から球速の低下に苦しみ、4月21日に3Aに降格した。

選手としての特徴

平均91マイル(約145.6km/h)の速球(ツーシーム)と鋭いスライダーチェンジアップが武器[2]。他にカーブも投げる[9]

ドラフト時は持ち球の中にチェンジアップがないことが弱点とされていたが[10]、プロ入り後にチェンジアップの習得を開始[11]。現在ではチェンジアップを決め球の1つにしており[12]、2010年からはカット・ファスト・ボールも投げるようになった[7]。しかし、あまり三振を奪えるタイプではなく、2010年奪三振率6.10はア・リーグの規定投球回数到達者43人中31位だった。ただしマイナーでの通産奪三振率は9を超えており、元々三振がとれないタイプの投手というわけではない。

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2009 TOR 18 17 0 0 0 7 4 0 0 0.636 422 93.1 116 17 38 0 5 69 0 0 59 55 5.30 1.65
2010 28 28 0 0 0 15 7 0 0 0.682 726 172.2 175 18 54 2 1 117 7 1 87 81 4.22 1.33
通算:2年 46 45 0 0 0 22 11 0 0 0.667 1148 266.0 291 35 92 2 6 186 0 0 146 146 4.60 1.44
  • 2010年度シーズン終了時

脚注

  1. ^ TOR@LAA: Cecil strikes out three over 7 1/3 innings,MLB.com
  2. ^ a b 城野井道人 「本誌激戦 2009注目のマイナーリーガー100人」 『月刊スラッガー』2009年6月号、日本スポーツ企画出版社、2009年、雑誌15509-8、41頁。
  3. ^ Campbell, Morgan (15 May 2009),Jays' Cecil throws left but he sure gets it right,Toronto Star(英語),2009年9月2日閲覧
  4. ^ Jordan Bastian(2010-08-26)Wells cargo: Cecil rides haul to win over NY,bluejays.com(英語),2010年8月26日閲覧
  5. ^ Jordan Bastian/MLB.com,08/16/09,Cecil, Downs working way back to Jays,bluejays.com(英語),2009年9月2日閲覧
  6. ^ Larry Millson,Cecil ends rookie season with a win,bluejays.com(英語),2009/09/10
  7. ^ a b Jordan Bastian and James Hall,Cecil's new cut fastball improving,MLB.com(英語),2010/05/04閲覧
  8. ^ Brett Cecil Stats, News, Photos - Toronto Blue Jays, ESPN(英語), 2010年10月7日閲覧
  9. ^ Drew Davison/Special to MLB.com,09/01/09,Lind provides history lesson in Jays' win,bluejays.com(英語),2009年9月2日閲覧
  10. ^ Minor League Baseball: Events: 2007 Draft Report,MiLB.com(英語),2009年9月2日閲覧
  11. ^ Dennis LePore, Special to SI.com,07/19/09,Sandlot Shrink: Watch for Cecil, Frasor, Blanks, Downs and others,SI.com(英語),2009年9月2日閲覧
  12. ^ Jays ride Cecil's one-hitter to winb,Toronto Sun(英語),2010/05/04閲覧

外部リンク