「デスナ川」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
編集の要約なし
19行目: 19行目:
}}
}}
[[ファイル:Dnepr Basin River Town German.png|300px|thumb|ドニエプル川流域]]
[[ファイル:Dnepr Basin River Town German.png|300px|thumb|ドニエプル川流域]]
'''デスナ川'''({{lang-ru|Десна}}, {{lang-uk|Десна}} ; Desna)は、[[ロシア]]から[[ウクライナ]]へ流れる大きな河川。[[ドニエプル川]]の左支流である。川の名は、[[古東スラブ語]]で「右手」を意味する。長さは1,130km、流域面積は88,900平方km。ウクライナ北部の[[湿地帯]]・[[ポリーシャ]]を流れる主要な河川の一つである。
'''デスナ川'''({{lang-ru|Десна}}, {{lang-uk|Десна}} ; Desna)は、[[ロシア]]から[[ウクライナ]]へ流れる大きな河川。[[ドニエプル川]]の左支流である。川の名は、[[古東スラブ語]]で「右手」を意味する。長さは1,130km、流域面積は88,900平方km。ウクライナ北部の[[湿地帯]]・[[ポリーシャ]]を流れる主要な河川の一つである。中流域のセイム川付近はかつて[[ジヴェーリア]]と称した


ウクライナ領内では川幅は60メートルから250メートルになり、深さは平均で3メートルほどになる。ドニエプル川との合流点付近での年間平均流量は360 m³/s となる。12月初頭から4月初頭にかけては凍結する。航行可能な部分は、河口から[[ノーウホロド=シーヴェルシクィイ]]までの535kmほど。
ウクライナ領内では川幅は60メートルから250メートルになり、深さは平均で3メートルほどになる。ドニエプル川との合流点付近での年間平均流量は360 m³/s となる。12月初頭から4月初頭にかけては凍結する。航行可能な部分は、河口から[[ノーウホロド=シーヴェルシクィイ]](ノヴゴロド・セーヴェルスキー)までの535kmほど。


== 流路 ==
== 流路 ==

2010年12月24日 (金) 15:51時点における版

デスナ川
チェルニーヒウを流れるデスナ川
チェルニーヒウを流れるデスナ川
水系 ドニエプル川
延長 1,130 km
平均流量 360 m3/s m³/s
(キエフ付近)
流域面積 88,900 km²
水源 スモレンスク高地(ロシア)
水源の標高 -- m
河口・合流先 ドニエプル川
流域

ロシアの旗 ロシア

 ウクライナ
テンプレートを表示
ドニエプル川流域

デスナ川ロシア語: Десна, ウクライナ語: Десна ; Desna)は、ロシアからウクライナへ流れる大きな河川。ドニエプル川の左支流である。川の名は、古東スラブ語で「右手」を意味する。長さは1,130km、流域面積は88,900平方km。ウクライナ北部の湿地帯ポリーシャを流れる主要な河川の一つである。中流域のセイム川付近はかつてジヴェーリアと称した。

ウクライナ領内では川幅は60メートルから250メートルになり、深さは平均で3メートルほどになる。ドニエプル川との合流点付近での年間平均流量は360 m³/s となる。12月初頭から4月初頭にかけては凍結する。航行可能な部分は、河口からノーウホロド=シーヴェルシクィイ(ノヴゴロド・セーヴェルスキー)までの535kmほど。

流路

デスナ川はロシア西部・スモレンスク州にあるスモレンスク高地に発する。水源はスモレンスク市の南東方向の、ナレチ村付近にある森林地帯で、エリニャからも遠くない。デスナ川はエリニャを通った後、沼地の多い谷間を南へと流れブリャンスクに至り、南西へ折れる。ブリャンスクはデスナ川右岸の丘の上に建てられた町である。

ロシアとウクライナの国境を超えるとほどなくノーウホロド=シーヴェルシクィイの町がある。チェルニーヒウ州スムィ州の州境付近を流れた後、西へ向きを変えチェルニーヒウ州に入る。バトゥールィンの北でデスナ川最大の支流セイム川合流して川幅は広がり、多くの分流をつくりながら氾濫原を流れる。チェルニーヒウを通ると南西へ折れ、オステールオステール川(ロシア語:オスチョール川)と合流し、キエフのすぐ北方でドニエプル川に合流している。

支流

デスナ川には大きな支流が右岸に18本、左岸に13本ある。主な支流には次のような川がある。

主要な都市

チェルニーヒウの生神女就寝修道院。背景にデスナ川が見える