「フランクフルト地下鉄」の版間の差分

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; A線を走行するもの
; A線を走行するもの
* U1系統 フランクフルト南駅~欧州中央銀行前~ハウプトヴァッヘ~ヘッデルンハイム~ツァイルヴェク~ギンハイム
* U1系統 フランクフルト南駅~欧州中央銀行前~ハウプトヴァッヘ~ヘッデルンハイム~ツァイルヴェク~ギンハイム
* U2系統 フランクフルト南駅~欧州中央銀行前~ハウプトヴァッヘ~ヘッデルンハイム~バートホームブルク/ゴンツェンハイム
* U2系統 フランクフルト南駅~欧州中央銀行前~ハウプトヴァッヘ~ヘッデルンハイム~バートホブルク/ゴンツェンハイム
* U3系統 フランクフルト南駅~欧州中央銀行前~ハウプトヴァッヘ~ヘッデルンハイム~ツァイルヴェク~オーベルーゼル~ホーエマルク
* U3系統 フランクフルト南駅~欧州中央銀行前~ハウプトヴァッヘ~ヘッデルンハイム~ツァイルヴェク~オーウルゼル~ホーエマルク
フランクフルト南駅を起点に、市街中心地を地下線で北上、ドルンブッシュから道路中央の専用軌道を走行する。
フランクフルト南駅を起点に、市街中心地を地下線で北上、ドルンブッシュから道路中央の専用軌道を走行する。


ヘッデルンハイムから高速鉄道となり同時にU2系統を分岐、次のツァイルヴェクでU3系統を分岐する。U1系統は終点のギンハイムまでフランクフルト市内だが、U2、U3系統は田園地帯を走行し、他の自治体に入る。U2系の統点バートホームブルク/ゴンツェンハイムはゴンツェンハイム町、U3系統の終点ホーエマルクはオーベルウルゼル町である。
ヘッデルンハイムから高速鉄道となり同時にU2系統を分岐、次のツァイルヴェクでU3系統を分岐する。U1系統は終点のギンハイムまでフランクフルト市内だが、U2、U3系統は田園地帯を走行し、他の自治体に入る。U2系の統点バートホブルク/ゴンツェンハイムはゴンツェンハイム町、U3系統の終点ホーエマルクはオーバーウルゼル町である。
なおU3系統はドイツ鉄道と接続するオーベルウルゼル駅から再び道路中央の専用軌道となり、末端区間には単線部分も存在する。
なおU3系統はドイツ鉄道と接続するオーバーウルゼル駅から再び道路中央の専用軌道となり、末端区間には単線部分も存在する。


車庫はヘッデルンハイムに工場併設の大規模なものがあるほか、ボメアスハイムに小規模なものがある。
車庫はヘッデルンハイムに工場併設の大規模なものがあるほか、ボメアスハイムに小規模なものがある。


; B線を走行するもの
; B線を走行するもの
* U4系統 ボッケンハイム校舎~[[フランクフルト中央駅]]~欧州中央銀行前~コンシュトブラーヴァッヘ~ゼックバッハーラント通り
* U4系統 ボッケンハイム校舎~[[フランクフルト中央駅]]~欧州中央銀行前~コンスタープラーヴァッヘ~ゼックバッハーラント通り
* U5系統 フランクフルト中央駅~欧州中央銀行前~コンシュトブラーヴァッヘ~プロインゲスハイム
* U5系統 フランクフルト中央駅~欧州中央銀行前~コンスタープラーヴァッヘ~プロインゲスハイム
U4系統は上述の通り、唯一の地下のみを走行する系統。市街西部のボッケンハイム校舎を起点に、フランクフルト中央駅前、コンシュトブラーヴァッヘを経由し、市内東部のゼックバッハーラント通りに至る。
U4系統は上述の通り、唯一の地下のみを走行する系統。市街西部のボッケンハイム校舎を起点に、フランクフルト中央駅前、コンスタープラーヴァッヘを経由し、市内東部のゼックバッハーラント通りに至る。


U5系統は、U4系統と中央駅前~コンシュトブラーヴァッヘを共用する。コンシュトブラーヴァッヘで分岐後は、[[路面電車]]となり市内北東部のプロインゲスハイムに至る。
U5系統は、U4系統と中央駅前~コンスタープラーヴァッヘを共用する。コンスタープラーヴァッヘで分岐後は、[[路面電車]]となり市内北東部のプロインゲスハイムに至る。


車庫はゼックバッハーラント通りにの先に東車庫が存在し、その先で地上を走行するU7系統のシェフレ通りに合流する。またU5系統のエッケンハイマーランド通り附近にも車庫が存在し、こちらはU1~U3系統への連絡線を有する。
車庫はゼックバッハーラント通りにの先に東車庫が存在し、その先で地上を走行するU7系統のシェフレ通りに合流する。またU5系統のエッケンハイマーランド通り附近にも車庫が存在し、こちらはU1~U3系統への連絡線を有する。
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; C線を走行するもの
; C線を走行するもの
* U6系統 ヘール通り~インダシュトリーホフ/ノイエベルゼ~ボッケンハイム校舎~ハウプトヴァッヘ~コンシュトブラーヴァッヘ~動物園前~フランクフルト東駅
* U6系統 ヘール通り~インドゥストリーホフ/ノイエベルゼ~ボッケンハイム校舎~ハウプトヴァッヘ~コンスタープラーヴァッヘ~動物園前~フランクフルト東駅
* U7系統 ハウゼン~インダシュトリーホフ/ノイエベルゼ~ボッケンハイム校舎~ハウプトヴァッヘ~コンシュトブラーヴァッヘ~動物園前~エンクハイム
* U7系統 ハウゼン~インドゥストリーホフ/ノイエベルゼ~ボッケンハイム校舎~ハウプトヴァッヘ~コンスタープラーヴァッヘ~動物園前~エンクハイム
U6・U7系統は市の西側、それぞれヘール通りとハウゼンを起点とする。両系統が合流するインダシュトリーホフ/ノイエベルゼまでは道路中央の専用軌道を走行、その先は地下鉄となり中心市街を横断する。市街東部の動物園前で再度分岐しU6線は、次のフランクフルト東駅が終点である。一方U7系統はジョアンナテッシュ広場から再び地上の専用軌道もしくはセンターリザベーションとなり、市内東部のエンクハイムを終点とする。なお、途中、ハウプトヴァッヘ~コンシュトブラーヴァッヘではドイツ鉄道の通勤電車([[Sバーン]])と一体構造の複々線となっており、特に、コンシュトブラーヴァッヘ駅は方向別ホームとなっている。
U6・U7系統は市の西側、それぞれヘール通りとハウゼンを起点とする。両系統が合流するインドゥストリーホフ/ノイエベルゼまでは道路中央の専用軌道を走行、その先は地下鉄となり中心市街を横断する。市街東部の動物園前で再度分岐しU6線は、次のフランクフルト東駅が終点である。一方U7系統はジョアンナテッシュ広場から再び地上の専用軌道もしくはセンターリザベーションとなり、市内東部のエンクハイムを終点とする。なお、途中、ハウプトヴァッヘ~コンスタープラーヴァッヘではドイツ鉄道の通勤電車([[Sバーン]])と一体構造の複々線となっており、特に、コンスタープラーヴァッヘ駅は方向別ホームとなっている。


車庫は先述の東車庫のほか、ヘール通りの近くにこれら地下鉄の中央工場を備える。
車庫は先述の東車庫のほか、ヘール通りの近くにこれら地下鉄の中央工場を備える。
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== 車輌 ==
== 車輌 ==
[[ファイル:Frankfurt U-Bahn Train Type U4.jpg|thumb|フランクフルト南駅へ向かうU2系統のU4型車輌(ハウプトヴァッフェ駅)]]
[[ファイル:Frankfurt U-Bahn Train Type U4.jpg|thumb|フランクフルト南駅へ向かうU2系統のU4型車輌(ハウプトヴァッ駅)]]
[[ファイル:U-Bahn Frankfurt - U2-Wagen alte Farbgebung.jpg|thumb|U3系統オーベルーゼル駅構内に留置中のU2型]]
[[ファイル:U-Bahn Frankfurt - U2-Wagen alte Farbgebung.jpg|thumb|U3系統オーウルゼル駅構内に留置中のU2型]]
路面電車然とした形態が特徴だが、Ptb型を除きステップレスで、2車体連接、2,650mmの幅広な車体が特徴である。なお、工場入場時は、いずれの車種も路面電車の線路を自力回送することがある。
路面電車然とした形態が特徴だが、Ptb型を除きステップレスで、2車体連接、2,650mmの幅広な車体が特徴である。なお、工場入場時は、いずれの車種も路面電車の線路を自力回送することがある。



2010年11月8日 (月) 19:21時点における版

Festhalle/Messe

フランクフルト地下鉄 (U-Bahn Frankfurt) は、ドイツの都市であるフランクフルト・アム・マイン地下鉄である。フランクフルト市交通公社(Stadtwerke Verkehrsgesellschaft Frankfurt am Main、略称VGF)が市内の路面電車・路線バスと共に運営している。

概要

3路線7系統(A~C線、U1~U7系統)を有し、全長は85.3キロ。軌間は1435mm、使用電力は直流600Vで架線集電式である。 その正式名称と、完全に地下のみを走行する路線もあることから「地下鉄」と分類されるが、日本などの多くの地下鉄、あるいはドイツでもミュンヘンやベルリンなどと異なり、路面電車を高規格化したものとして計画された。 この方式は、後に西ドイツ各地に広まり、シュタットバーン(Stadtbahn, ライトレールに相当する)と呼ばれるようになる。したがって、地下を走るのは都心部のみで、郊外では路面電車、または通常の高速鉄道となる。現在、全区間が地下を走行するのはU4系統のみである。

駅数は85で、このうち27駅が地下駅で58駅が地上駅。地上駅の中には併用軌道上の停留所も含まれる。

路線

路線図

第二次世界大戦後の復興が進む中で、従来の路面電車網での輸送に限界が見えだした。そのため、新たな交通網整備の計画が建てられた。これに基き、1963年に着工され、1968年10月4日、現在のU1系統の一部、ハウプトヴァッヘ~北西センターが開業した。従来の路面電車およびそれに乗り入れる郊外電車の都心部路線を地下線に切り替えたものである。その後も建設、延伸が進められている。

A線を走行するもの
  • U1系統 フランクフルト南駅~欧州中央銀行前~ハウプトヴァッヘ~ヘッデルンハイム~ツァイルヴェーク~ギンハイム
  • U2系統 フランクフルト南駅~欧州中央銀行前~ハウプトヴァッヘ~ヘッデルンハイム~バートホンブルク/ゴンツェンハイム
  • U3系統 フランクフルト南駅~欧州中央銀行前~ハウプトヴァッヘ~ヘッデルンハイム~ツァイルヴェーク~オーバーウルゼル~ホーエマルク

フランクフルト南駅を起点に、市街中心地を地下線で北上、ドルンブッシュから道路中央の専用軌道を走行する。

ヘッデルンハイムから高速鉄道となり同時にU2系統を分岐、次のツァイルヴェークでU3系統を分岐する。U1系統は終点のギンハイムまでフランクフルト市内だが、U2、U3系統は田園地帯を走行し、他の自治体に入る。U2系の統点バートホンブルク/ゴンツェンハイムはゴンツェンハイム町、U3系統の終点ホーエマルクはオーバーウルゼル町である。 なおU3系統はドイツ鉄道と接続するオーバーウルゼル駅から再び道路中央の専用軌道となり、末端区間には単線部分も存在する。

車庫はヘッデルンハイムに工場併設の大規模なものがあるほか、ボメアスハイムに小規模なものがある。

B線を走行するもの
  • U4系統 ボッケンハイム校舎~フランクフルト中央駅~欧州中央銀行前~コンスタープラーヴァッヘ~ゼックバッハーラント通り
  • U5系統 フランクフルト中央駅~欧州中央銀行前~コンスタープラーヴァッヘ~プロインゲスハイム

U4系統は上述の通り、唯一の地下のみを走行する系統。市街西部のボッケンハイム校舎を起点に、フランクフルト中央駅前、コンスタープラーヴァッヘを経由し、市内東部のゼックバッハーラント通りに至る。

U5系統は、U4系統と中央駅前~コンスタープラーヴァッヘを共用する。コンスタープラーヴァッヘで分岐後は、路面電車となり市内北東部のプロインゲスハイムに至る。

車庫はゼックバッハーラント通りにの先に東車庫が存在し、その先で地上を走行するU7系統のシェフレ通りに合流する。またU5系統のエッケンハイマーランド通り附近にも車庫が存在し、こちらはU1~U3系統への連絡線を有する。

なお、ボッケンハイム校舎~フランクフルト中央駅は正式にはD線であり、現在は暫定的にU4系統が乗り入れている状態である。 将来は、ボッケンハイム校舎から北へ伸ばし、ギンハイムでU1系統と接続する予定である。

C線を走行するもの
  • U6系統 ヘール通り~インドゥストリーホーフ/ノイエベルゼ~ボッケンハイム校舎~ハウプトヴァッヘ~コンスタープラーヴァッヘ~動物園前~フランクフルト東駅
  • U7系統 ハウゼン~インドゥストリーホーフ/ノイエベルゼ~ボッケンハイム校舎~ハウプトヴァッヘ~コンスタープラーヴァッヘ~動物園前~エンクハイム

U6・U7系統は市の西側、それぞれヘール通りとハウゼンを起点とする。両系統が合流するインドゥストリーホーフ/ノイエベルゼまでは道路中央の専用軌道を走行、その先は地下鉄となり中心市街を横断する。市街東部の動物園前で再度分岐しU6線は、次のフランクフルト東駅が終点である。一方U7系統はジョアンナテッシュ広場から再び地上の専用軌道もしくはセンターリザベーションとなり、市内東部のエンクハイムを終点とする。なお、途中、ハウプトヴァッヘ~コンスタープラーヴァッヘではドイツ鉄道の通勤電車(Sバーン)と一体構造の複々線となっており、特に、コンスタープラーヴァッヘ駅は方向別ホームとなっている。

車庫は先述の東車庫のほか、ヘール通りの近くにこれら地下鉄の中央工場を備える。

なお、上記以外に非営業の回送線が存在し、地下鉄同士、あるいは路面電車と接続している。

車輌

フランクフルト南駅へ向かうU2系統のU4型車輌(ハウプトヴァッヘ駅)
U3系統オーバーウルゼル駅構内に留置中のU2型

路面電車然とした形態が特徴だが、Ptb型を除きステップレスで、2車体連接、2,650mmの幅広な車体が特徴である。なお、工場入場時は、いずれの車種も路面電車の線路を自力回送することがある。

U1型
地下鉄車輌の試作的位置づけとして、デュワグ社で1965年に2編成が製造された。曲面ガラスを持つ3枚窓の前面が特徴。当初は1001・1002であったが、68年に301・302に改番されている。当初はかつての市電同様クリームに紫帯であったが、後にU2型同様に赤・白の塗り分けとなった。76年に使用停止。1編成は復元のうえ市電博物館に保存されている。
U2型
1968年から85年までデュワグ社で計102編成製造された。量産型で、いまなお多数がU1~U3、U7系統で使用されている。2枚窓の前面が特徴で、常時2~4編成の連結運転である。当初は赤・白、次いで旧標準色のオレンジ・ベージュ・アイボリーとなり、現在は大半がターコイズグリーンとなっている。また、菱形とシングルアームパンタが混在している。現在は床面の改造などにより、U2e、U2hといった派生形式になっている。ほぼ同一設計の電車がカナダのカルガリー、エドモントン、アメリカのサンディエゴのライトレールに存在する。フランクフルト地下鉄では2008年以降、後述のU5型が導入され、旧型車の置き換えが行われる予定であり、今後の去就が注目される。
U3型
1979年から製造された。U2型と異なり、前面は大きな一枚ガラスで、前方の扉と客室窓が入れ替わっている。出力も若干アップしているが、27編成が製造されたのみ。U4系統で使用されている。かつてはオレンジ・ベージュ・アイボリーのカラーリングであったが、現在はほぼ全車がターコイズグリーン塗装となっている。
U4型
1994年から量産されたもので、傾斜した前面、角ばった車体にプラグドアを装備しているのが特徴。インバータ制御の交流モーター車でもある。39編成存在し、U1~U3系統でU2型と共に使用されている。カラーリングは当初からターコイズグリーンのみ。
U5型
U2型置き換えを目的に、2008年から増備が始まった。ボンバルディア製の“フレキシティ・スウィフト”で、当市標準の2車体連接・高床を踏襲している。また、初の冷房車でもある。今後146編成が製造される予定であり、更にU3型の置き換えも検討されている。
Ptb型
1972年から製造された3車体連接の路面電車P型を、高床・低床双方に対応可能な可動ステップ付きとし(Pt型)、更に地下鉄規格に対応するようにステップ部分を張り出させたもの。58編成が存在し、2~3編成を連結して末端区間に併用軌道を有するU5~U7系統で使用されている。オレンジ・ベージュ・アイボリーとターコイズグリーンの車輌が混在しているほか、パンタグラフもシングルアームと菱形の両方が存在する。ステップの張り出し部には、赤・白斜線の警戒色が施されている。

関連項目

外部リンク

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