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そして、[[バブル景気|バブル期]]における無理な多角経営と、1980年代以降の赤字路線増加によって巨額の[[負債|債務]]を抱え、1980年前半には経営不振となった。[[1986年]]に[[子会社]]の福島交通不動産と合併し、多額の債務は福島交通不動産が継承、交通事業部門を新たに設立した新福島交通に譲渡し、同年中に新福島交通は福島交通に改称した。その後の福島交通不動産はエフ・アール・イーと改称し、所有不動産の売却を行っていたが、[[1999年]]に[[破産|自己破産]]を申請した。
そして、[[バブル景気|バブル期]]における無理な多角経営と、1980年代以降の赤字路線増加によって巨額の[[負債|債務]]を抱え、1980年前半には経営不振となった。[[1986年]]に[[子会社]]の福島交通不動産と合併し、多額の債務は福島交通不動産が継承、交通事業部門を新たに設立した新福島交通に譲渡し、同年中に新福島交通は福島交通に改称した。その後の福島交通不動産はエフ・アール・イーと改称し、所有不動産の売却を行っていたが、[[1999年]]に[[破産|自己破産]]を申請した。


本体である福島交通自身も、近年の過疎化によるバス・電車の需要低下と、バス事業における規制緩和による競争激化により収益が悪化。さらに、中途[[退職]]者が会社の予想以上に多く出て、退職金債務が数億円に膨らみ、財務状況が悪化<ref name="kahokushimpo20080426">[http://www.kahoku.co.jp/news/2008/04/20080426t62024.htm 福交再生へ - 法的整理の内幕 想定外の債務超過]([[河北新報]] 2008年4月26日)</ref>。[[2008年]]初頭にも法的整理に入ることが検討されたが、2月が国と県の[[補助金]](約1億6千万円)交付決定時期であり、また、3月上旬に創立100周年記念の[[福島空港]]発着[[ハワイ]]ツアーを子会社が催行する予定だったため見送った<ref name="kahokushimpo20080426" />。しかし、中途退職者への退職金支払い時期前にあたる2008年[[4月11日]]、[[東京地方裁判所]]に[[会社更生法]]の適用を申請した。<ref name="kahokushimpo20080426" />
本体である福島交通自身も、近年の過疎化によるバス・電車の需要低下と、バス事業における規制緩和による競争激化により収益が悪化。さらに、中途[[退職]]者が会社の予想以上に多く出て、退職金債務が数億円に膨らみ、財務状況が悪化<ref name="kahokushimpo20080426">[http://www.kahoku.co.jp/news/2008/04/20080426t62024.htm 福交再生へ - 法的整理の内幕 想定外の債務超過]([[河北新報]] 2008年4月26日)</ref>。[[2008年]]初頭にも法的整理に入ることが検討されたが、2月が国と県の[[補助金]](約1億6千万円)交付決定時期であり、また、3月上旬に創立100周年記念の[[福島空港]]発着[[ハワイ]]ツアーを子会社が催行する予定だったため見送った<ref name="kahokushimpo20080426" />。しかし、中途退職者への退職金支払い時期前にあたる2008年[[4月11日]]、[[東京地方裁判所]]に[[会社更生法]]の適用を申請した。<ref name="kahokushimpo20080426" />


その後[[経営共創基盤]]がスポンサーとなり、[[2009年]][[1月31日]]に会社更生計画の認可を決定<ref>[http://www.fukushima-koutu.co.jp/x/modules/bulletin1/index.php?page=article&storyid=50 会社更生計画の認可決定のお知らせ](福島交通ニュースリリース 2009年2月3日)</ref>、同年5月31日に更生手続きが完了した<ref>[http://www.fukushima-koutu.co.jp/x/modules/bulletin1/index.php?page=article&storyid=77 更生手続きの終結と新体制の発足に関するお知らせ](福島交通ニュースリリース 2009年6月2日)</ref> 今後は経営共創基盤が出資する[[持株会社]]・[[みちのりホールディングス]]の傘下に入り経営の立て直しを図る。
その後[[経営共創基盤]]がスポンサーとなり、[[2009年]][[1月31日]]に会社更生計画の認可を決定<ref>[http://www.fukushima-koutu.co.jp/x/modules/bulletin1/index.php?page=article&storyid=50 会社更生計画の認可決定のお知らせ](福島交通ニュースリリース 2009年2月3日)</ref>、同年5月31日に更生手続きが完了した<ref>[http://www.fukushima-koutu.co.jp/x/modules/bulletin1/index.php?page=article&storyid=77 更生手続きの終結と新体制の発足に関するお知らせ](福島交通ニュースリリース 2009年6月2日)</ref>今後は経営共創基盤が出資する[[持株会社]]・[[みちのりホールディングス]]の傘下に入り経営の立て直しを図る。


== 沿革 ==
== 沿革 ==
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*[[2010年]](平成22年)[[5月6日]] - 同年秋から県内一般路線バスに新たなバスICカードが導入されると発表される(自治体バスは磁気カード式を導入する予定)。
*[[2010年]](平成22年)[[5月6日]] - 同年秋から県内一般路線バスに新たなバスICカードが導入されると発表される(自治体バスは磁気カード式を導入する予定)。
*2010年(平成22年)[[8月25日]] - 高速バス「あだたら号」が[[浦和美園駅]]に乗り入れ開始する。
*2010年(平成22年)[[8月25日]] - 高速バス「あだたら号」が[[浦和美園駅]]に乗り入れ開始する。
*2010年(平成22年)10月30日 - 新バスICカード「NORUCA」を導入<ref name="fukushima-koutu100910">[http://www.fukushima-koutu.co.jp/x/modules/bulletin1/index.php?page=article&storyid=135 新型ICカード名称決定について]福島交通ニュース 2010年9月10日(2010年9月11日閲覧)</ref>。
*2010年(平成22年)10月30日 - 新バスICカード「NORUCA」を導入<ref name="fukushima-koutu100910">[http://www.fukushima-koutu.co.jp/x/modules/bulletin1/index.php?page=article&storyid=135 新型ICカード名称決定について]福島交通ニュース 2010年9月10日2010年9月11日閲覧</ref>。


<!-- ダイヤ改正について記述する場合は実施対象を明記してください。(バスなのか鉄道なのか)-->
<!-- ダイヤ改正について記述する場合は実施対象を明記してください。(バスなのか鉄道なのか)-->
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{{現在進行|section=1}}<!--バスカードについて-->
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;バスカード(磁気式・IC)
;バスカード(磁気式・IC)
:福島支社管轄路線のうち、福島市中心部を運行する特定路線では専用の中型車が運用され、磁気式[[乗車カード#東北地方|バスカード]]が利用できる。郡山支社管内の路線(郡山駅発着の全路線と、郡山市周辺を運行する路線)では、[[バスICカード (福島交通)|バスICカード]]が利用できる。特に、バスICカードシステムの導入については[[東北地方]]初、全国のバス事業者の中では[[山梨県]]の[[山梨交通]]と[[北海道]]の[[道北バス]]に続く、3番目の導入となった。<br />[[2010年]][[10月30日]]には、紙製回数券や各バスカード等に代わる、新しいバスICカード「NORUCA」を当社全路線(高速バス及び、一部各市町村の生活バス等を除く)において導入する予定となっている。<ref>[http://www.fukushima-koutu.co.jp/x/modules/bulletin1/index.php?page=article&storyid=125 新ICカード及び新運賃箱導入について] 福島交通ニュース 2010年5月6日(2010年5月7日閲覧)</ref><ref>[http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&blockId=7281385&newsMode=article 福島交通バス新カード導入へ 運賃支払いで高い利便性目指す] [[福島民報]] 2010年5月7日(2010年5月7日閲覧)</ref><ref name="fukushima-koutu100910"/>[詳細については「[[バスICカード (福島交通)#今後]]」の項を参照のこと。
:福島支社管轄路線のうち、福島市中心部を運行する特定路線では専用の中型車が運用され、磁気式[[乗車カード#東北地方|バスカード]]が利用できる。郡山支社管内の路線(郡山駅発着の全路線と、郡山市周辺を運行する路線)では、[[バスICカード (福島交通)|バスICカード]]が利用できる。特に、バスICカードシステムの導入については[[東北地方]]初、全国のバス事業者の中では[[山梨県]]の[[山梨交通]]と[[北海道]]の[[道北バス]]に続く、3番目の導入となった。<br />[[2010年]][[10月30日]]には、紙製回数券や各バスカード等に代わる、新しいバスICカード「NORUCA」を当社全路線(高速バス及び、一部各市町村の生活バス等を除く)において導入する予定となっている。<ref>[http://www.fukushima-koutu.co.jp/x/modules/bulletin1/index.php?page=article&storyid=125 新ICカード及び新運賃箱導入について]福島交通ニュース 2010年5月6日2010年5月7日閲覧</ref><ref>[http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&blockId=7281385&newsMode=article 福島交通バス新カード導入へ 運賃支払いで高い利便性目指す][[福島民報]] 2010年5月7日2010年5月7日閲覧</ref><ref name="fukushima-koutu100910" />詳細については「[[バスICカード (福島交通)#今後]]」の項を参照のこと。
;[[回数乗車券|回数券]]
;[[回数乗車券|回数券]]
:一般路線全線で終日利用できるタイプ(11枚で10枚分と、数種類の金額を組み合わせ・セット式で販売)のほか、毎月1日のみ使用できる、路線バス乗車促進用の「[[回数乗車券#その他のバス回数券の種類|バス・鉄道利用促進デー専用回数乗車券]]」(100円券5枚と50円券4枚綴りを500円で発売)、同社が指定する学校へ通学・受講する生徒向けの「[[回数乗車券#その他のバス回数券の種類|通学回数券]]」が発売されている。
:一般路線全線で終日利用できるタイプ(11枚で10枚分と、数種類の金額を組み合わせ・セット式で販売)のほか、毎月1日のみ使用できる、路線バス乗車促進用の「[[回数乗車券#その他のバス回数券の種類|バス・鉄道利用促進デー専用回数乗車券]]」(100円券5枚と50円券4枚綴りを500円で発売)、同社が指定する学校へ通学・受講する生徒向けの「[[回数乗車券#その他のバス回数券の種類|通学回数券]]」が発売されている。

2010年9月11日 (土) 16:44時点における版

Template:経営問題

福島交通 株式会社
Fukushima-kotsu Co.,Ltd.
福島交通本社・福島支社
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 福交
本社所在地 日本の旗 日本
960-8132
福島県福島市東浜町7-8
設立 1986年7月9日
業種 陸運業
法人番号 9380001001389 ウィキデータを編集
事業内容 乗合バス事業
貸切バス事業
特定貨物運送事業
鉄道事業他
代表者 代表取締役社長 松本順
資本金 3億5000万円
従業員数 1010名(2005年5月現在)
主要株主 みちのりホールディングス (100%)
主要子会社 福島交通観光
福交整備
福交建設
東北観光バス他
関係する人物 小針暦二
外部リンク http://www.fukushima-koutu.co.jp/
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福島交通株式会社(ふくしまこうつう)とは、福島県を地盤とする日本のバス事業者鉄道事業者である。本社は福島県福島市東浜町7番8号、貸切部門の本拠は福島県郡山市向河原町2番23号にある。

概要

福島県中通り地方と浜通り北部で路線バス事業と、福島駅郡山駅を中心に各地を結ぶ高速バス事業、及び福島駅と飯坂温泉駅を結ぶ鉄道として飯坂線を運営している。

1907年に創立した信達軌道が前身で、開業後間もなく雨宮敬次郎大日本軌道との合併・再度の信達軌道設立、電化改軌による軽便鉄道から路面電車への変更、福島電気鉄道への社名変更、飯坂電車の合併を経て、バス事業の拡大により1962年に福島交通と社名を改めた。1971年飯坂東線廃止後、鉄道路線は飯坂線を残すのみとなった。現在の同社の主力はバス事業である。

1970年代、当時の会長で「東北の政商」と称された小針暦二が中心となり、福島民報社ラジオ福島・同社を中核とする「福島交通グループ(小針グループ)」を形成し、那須ロイヤルセンター岩瀬牧場等のレジャー事業、不動産事業、運送業、酒造業等の関連会社を経営、グループの規模を大きくしていった。この巨大企業グループは、小針暦二の長男である小針美雄が同社社長に就任し、1997年に経営から退くまで、小針暦二・美雄による同社の経営体制が20数年の長きに渡り続いた。

そして、バブル期における無理な多角経営と、1980年代以降の赤字路線増加によって巨額の債務を抱え、1980年前半には経営不振となった。1986年子会社の福島交通不動産と合併し、多額の債務は福島交通不動産が継承、交通事業部門を新たに設立した新福島交通に譲渡し、同年中に新福島交通は福島交通に改称した。その後の福島交通不動産はエフ・アール・イーと改称し、所有不動産の売却を行っていたが、1999年自己破産を申請した。

本体である福島交通自身も、近年の過疎化によるバス・電車の需要低下と、バス事業における規制緩和による競争激化により収益が悪化。さらに、中途退職者が会社の予想以上に多く出て、退職金債務が数億円に膨らみ、財務状況が悪化[1]2008年初頭にも法的整理に入ることが検討されたが、2月が国と県の補助金(約1億6千万円)交付決定時期であり、また、3月上旬に創立100周年記念の福島空港発着ハワイツアーを子会社が催行する予定だったため見送った[1]。しかし、中途退職者への退職金支払い時期前にあたる2008年4月11日東京地方裁判所会社更生法の適用を申請した。[1]

その後経営共創基盤がスポンサーとなり、2009年1月31日に会社更生計画の認可を決定[2]、同年5月31日に更生手続きが完了した[3]。 今後は経営共創基盤が出資する持株会社みちのりホールディングスの傘下に入り経営の立て直しを図る。

沿革

創立 - 1950年代

  • 1907年明治40年)8月1日 - 信達軌道(旧)設立。
  • 1908年(明治41年)4月14日 - 信達軌道が福島停車場 - 長岡 - 飯坂(湯野村、のちの湯野町)間開業。
  • 1908年(明治41年)7月13日 - 軌道線 長岡 - 保原間開業。
  • 1908年(明治41年)7月28日 - 信達軌道ほか7社が合併し大日本軌道設立。同社の福島支社となる。
  • 1910年(明治43年)6月18日 - 軌道線 保原 - 梁川間開業。
  • 1911年(明治44年)4月8日 - 軌道線 保原 - 掛田間開業。
  • 1915年大正4年)12月13日 - 軌道線 川俣 - 掛田間開業。
  • 1917年(大正6年)9月6日 - 信達軌道(新)設立。
  • 1918年(大正7年)1月8日 - 信達軌道が大日本軌道福島支社の全事業を承継。
  • 1918年(大正7年)10月13日 - 自動車線 川俣 - 松川間開業。
  • 1922年(大正11年)4月11日 - 軌道線 保原 - 桑折間開業。
  • 1922年(大正11年)5月19日 - 機関車の飛び火が原因で、鎌田村周辺で火災が発生。
  • 1926年(大正15年)1月 - 信達軌道が福島電気鉄道に社名変更。
  • 1926年(大正15年)4月6日 - 軌道線 福島 - 伊達 - 飯坂(湯野)間 電化開通。
  • 1926年(大正15年)11月6日 - 軌道線 伊達 - 保原間 電化開通。
  • 1926年(大正15年)12月2日 - 軌道線 保原 - 掛田間 電化開通。
  • 1926年(大正15年)12月21日 - 軌道線 保原 - 梁川間 電化開通。
  • 1927年昭和2年)6月28日 - 軌道線 保原 - 桑折間、掛田 - 川俣間 廃止。
  • 1927年(昭和2年)10月1日 - 福島電気鉄道が飯坂電車を合併。福島 - 飯坂温泉間を飯坂西線、福島駅前 - 長岡 - 湯野町間などを飯坂東線とする。
  • 1930年(昭和5年)11月11日 - 保原町(現在の伊達市)に自動車営業所開設。
  • 1931年(昭和6年)8月31日 - 福島 - 藤田間の乗合自動車運転開始。
  • 1938年(昭和13年)7月11日 - 長岡電車車庫火災。
  • 1938年(昭和13年)7月15日 - 福島市内で乗合自動車運転開始。
  • 1943年(昭和18年)8月12日 - 国策により、乗合自動車12業者を福島電気鉄道に統合。
  • 1945年(昭和20年)3月1日 - 飯坂西線が地方鉄道法の適用を受け、営業を開始。

1960 - 1970年代

  • 1961年(昭和36年)10月1日 - 福島市内のバス車両がワンマン化される。
  • 1961年(昭和36年)7月20日 - 福島電気鉄道がバス会社の福島県南交通を合併。
  • 1962年(昭和37年)1月18日 - 福島交通観光(株)を設立。
  • 1962年(昭和37年)7月12日 - 福島電気鉄道が福島交通に社名変更。
  • 1967年(昭和42年)9月16日 - 飯坂東線 聖光学院前 - 湯野町間 廃止。
  • 1968年(昭和43年)5月23日 - 福島交通不動産(株)を設立。
  • 1969年(昭和44年)7月10日 - 特急バス「会津若松 - 郡山 - 平線」運行開始。国道49号経由。
  • 1971年(昭和46年)4月12日 - 飯坂東線全線廃止。
  • 1971年(昭和46年)10月1日 - 福交整備(株)を設立。
  • 1975年(昭和50年)3月31日 - (株)福島交通アド・エージョンシー(現在のフクコー・アド)を設立。

1980年代

1990年代

2000年代

2002年に運行を開始した、福島市内循環線の中型ワンステップバス
三菱ふそう KK-MK23HH
福島市太田町にあった、同社旧本社(2003年10月撮影)。本社移転後、跡地はラウンドワンへ売却。
  • 2000年(平成12年)3月15日 - 高速バス「仙台 - 郡山線」の運行を開始。
  • 2001年(平成13年)4月2日 - 郡山駅前発着の一般路線8路線でバスICカードのシステム運用を開始。同年10月1日には、郡山市内の一般路線全路線へ運用拡大。
  • 2001年(平成13年)10月1日 - 夜行高速バス「ギャラクシー号」で、2階建てバスの運用を開始。
  • 2001年(平成13年)10月1日 - 一般路線バスの最高運賃を1,000円まで(大人)とする運賃上限制を導入する。同日より、福島駅東口発の市内循環線の100円バス実験運行を開始する(実施期間延長により現在も継続中)。
  • 2002年(平成14年)4月1日 - 霊山町(現在の伊達市)内の4系統を廃止し、同町運行の町営バスへ移管する。
  • 2003年(平成15年)9月10日 - 福島市内で公共車両優先システム (PTPS) の運用を開始。
  • 2003年(平成15年)12月1日 - 高速バス「福島 - 仙台空港線」の運行を開始。宮城交通JRバス東北と共同運行(利用客減少により、2004年6月30日廃止)。
  • 2003年(平成15年)12月1日 - 日本郵政公社と共同で「バス待ち郵便局真っ向サービス」を開始(二本松市)。
  • 2003年(平成15年)6月12日 - 高速バス・福島 - 山形線「ピーチライナー」の運行を開始。山形高速バス(当時)と共同運行(利用客減少により、2004年10月31日休止)。
  • 2004年(平成16年)3月20日 - 高速バス「郡山 - 新潟線」の運行を開始。
  • 2004年(平成16年)9月1日 - 福島市内・蓬莱団地循環バスを、同年11月30日まで試験的に運行する。
  • 2004年(平成16年)10月1日 - 新地町内の3系統と大玉村内の2系統を廃止し、同町・村から路線バス撤退。
  • 2004年(平成16年)11月 - 福島空港 - 東武日光駅・鬼怒川温泉線、福島空港 - 那須温泉・塩原温泉線の試験運行を開始(2005年11月運転打ち切り、当初の予定では2006年3月まで)
  • 2005年(平成17年)1月 - 同社の本社機能が、福島市太田町から現在地へ移転。
  • 2005年(平成17年)3月14日 - 同社創業100周年のプレイベントで、一般公募で採用された新デザインの貸切バス車両を公開。
  • 2005年(平成17年)10月14日 - 高速バス「福島 - 成田空港線」の運行を開始。千葉交通と共同運行で、1日4往復設定。
  • 2006年(平成18年)4月1日 - 葛尾村内の2系統を廃止し、同村から路線バス撤退。
  • 2006年(平成18年)4月 - 南相馬市原町区内の一部の路線を、新常磐交通へ譲渡。
  • 2006年(平成18年)7月25日 - 高速バス「あだたら号」郡山 - 新越谷間の運行を開始。
  • 2006年(平成18年)10月1日 - バスダイヤ改正により、多数の路線廃止・経路変更が行なわれる。
  • 2006年(平成18年)12月15日 - 2001年10月から行われていた、一般路線バスの運賃上限制を廃止。同日、福島市の平野車庫跡地に、福島高速バスターミナルを開設。
  • 2007年(平成19年)5月10日 - 高速バス「福島 - いわき線」で、予約制度を導入。
  • 2007年(平成19年)7月1日 - 高速バス「福島 - 成田空港線」の福島交通便を廃止。千葉交通のみの運行となる。
  • 2007年(平成19年)10月1日 - 高速バス「福島 - 郡山線」・「あだたら号」・「仙台 - 福島線」・「福島 - いわき線」・「会津若松 - 郡山 - いわき線」にて、ダイヤ改正を実施。
    同日、石川駅 - 上遠野間の路線が廃止。いわき市から路線バス撤退。
  • 2007年(平成19年)10月20日10月21日 - 福島市市制施行100周年の記念イベントとして、「まちなか循環線(東口まわり)」が福島交通初の日野自動車製の「ポンチョ」で運転される。
  • 2007年(平成19年)11月3日11月4日 - 福島市市制施行100周年の記念イベントとして、「まちなか循環(西口まわり)」が運行される。
  • 2007年(平成19年)12月1日 - 夜行高速バス「ギャラクシー号」の福島方起終点を、福島高速バスターミナルまで延長する。
  • 2008年(平成20年)1月16日 - 原油価格の高騰などを理由に、路線バス(一部を除く)の運賃と郡山 - 福島空港リムジンの運賃値上げを実施。
  • 2008年(平成20年)4月11日 - 会社更生法の申請をする。
  • 2008年(平成20年)7月10日 - 「ギャラクシー号」でダイヤ改正を実施。
  • 2008年(平成20年)9月20日 - 初開催されたバスの日の記念イベント「福島バスまつり」に出展。
  • 2009年(平成21年)1月27日 - 初めて日野自動車製・いすゞ自動車製の路線バスが4台導入される(福島2台、郡山1台、須賀川1台)。
  • 2009年(平成21年)1月31日 - 会社更生計画の認可を決定。
  • 2009年(平成21年)3月31日 - 既存株式を100%減資し、みちのりホールディングスから7億円の出資を受け、同社の100%子会社となる。
  • 2009年(平成21年)4月1日 - 本宮市内の2系統を廃止し、同市から路線バス撤退[4]する。
  • 2009年(平成21年)5月31日 - 会社更生手続き完了。
  • 2009年(平成21年)9月29日 - 新車貸切バスを2台導入。福島と郡山に1台ずつ導入される。
  • 2009年(平成21年)10月1日 - バスダイヤ改正を実施。
  • 2009年(平成21年)10月30日 - 新車高速バスを3台導入。福島2台、郡山1台ずつ導入される。

2010年代

  • 2010年(平成22年)5月6日 - 同年秋から県内一般路線バスに新たなバスICカードが導入されると発表される(自治体バスは磁気カード式を導入する予定)。
  • 2010年(平成22年)8月25日 - 高速バス「あだたら号」が浦和美園駅に乗り入れ開始する。
  • 2010年(平成22年)10月30日 - 新バスICカード「NORUCA」を導入[5]


鉄道事業

飯坂線 7000系電車

路線

廃止路線

バス事業

観光貸切車

一般路線

1960年代から1970年代後半まで、中通り全域と浜通り北部へバス路線を広げていった関係上、1980年代初めからの利用者減少によって赤字路線が次第に多くなり、現在もバス事業の経営は厳しいものとなっている。これにより同事業者は、赤字路線を市町村生活バスへの変更や、不採算路線の廃止・短縮、合理化による路線の統廃合、バス営業所・出張所の統廃合を行った。2007年5月に、原油価格高騰等を理由に高速バス運賃・回数券発売額の値上げを行った(一部路線を除く)。さらに同年12月には、2008年1月から一般路線バス等の運賃値上げ・賃率改正等を実施する予定と発表し、予定通り2008年1月16日に値上げを実施している。

バスカード(磁気式・IC)
福島支社管轄路線のうち、福島市中心部を運行する特定路線では専用の中型車が運用され、磁気式バスカードが利用できる。郡山支社管内の路線(郡山駅発着の全路線と、郡山市周辺を運行する路線)では、バスICカードが利用できる。特に、バスICカードシステムの導入については東北地方初、全国のバス事業者の中では山梨県山梨交通北海道道北バスに続く、3番目の導入となった。
2010年10月30日には、紙製回数券や各バスカード等に代わる、新しいバスICカード「NORUCA」を当社全路線(高速バス及び、一部各市町村の生活バス等を除く)において導入する予定となっている。[6][7][5]詳細については「バスICカード (福島交通)#今後」の項を参照のこと。
回数券
一般路線全線で終日利用できるタイプ(11枚で10枚分と、数種類の金額を組み合わせ・セット式で販売)のほか、毎月1日のみ使用できる、路線バス乗車促進用の「バス・鉄道利用促進デー専用回数乗車券」(100円券5枚と50円券4枚綴りを500円で発売)、同社が指定する学校へ通学・受講する生徒向けの「通学回数券」が発売されている。
定期券
一般的な「通勤定期券」・「通学定期券」・「通勤通学定期券」を発売しているほか、「通学片道定期」・「バス・電車乗継定期」、65歳以上の人が全線利用できる「フリーパス」、土・日・祝日と平日の10時 - 17時の間に降車する際に全線利用できる「ショッピングパス」が発売されている(フリーパス・ショッピングパス共に、高速バス・空港バス・市町村生活バス・飯坂電車は、利用できない。詳細は、予め確認されたい)。その他、各団体等で5名以上通勤定期を購入する際、さらに割引される「企業定期券」という独自サービスも取り扱っている。
高速バス会津若松 - 郡山 - いわき線においても、定期券の発売が行なわれている。発売開始当初は若松 - いわき間通しの定期券も発売されていたが、後にこの全区間通しの定期券は廃止されている。その後、小野インター停留所が新設され、小野発着の定期券発売が開始されている。

高速バス

1992年の大阪線「ギャラクシー号」開業を皮切りに、県内の主要地域や首都圏仙台方面にも路線網を広げていった。高速バスの経営状況については一般路線とは異なり、運行本数の増回やハイデッカー車両2階建て車両といったグレードの高い車両を導入するサービスを行うなど、利用者が多く好調である。

車両

同社が所有しているバス車両については、三菱自動車工業が同社の大株主である関係から長年三菱ふそう製で統一されていた。しかし、2009年(平成21年)に導入された新型バスでは、初めて日野いすゞのバスが導入され、また中古車両として日産ディーゼル(当時、現「UDトラックス」)製車両が導入されたため、一挙に日本国内4メーカー全社の車両が揃うこととなった。一時期、社用車として導入している普通乗用車でも、三菱自動車製で統一されていたことがある。

エアロスターの車体が二社で製造されていた頃は、福島交通では三菱名自(大江工場)製のものが選択されていた(ただし中古車では呉羽自動車工業製の車体のものが導入されたことがある)。

1997年までは、中古車両がなく、全車自社発注車で統一されていたが、1998年より中古車両の導入が始まっている。あぶくま号の予備車としてジェイアールバス関東のエアロバスが導入された以外は一般路線車に限定されており、都営バスのエアロスターのみが導入されていたが、2009年からは三菱ふそう製に限定することなく、東急バス関東バスの中古車両を導入している。

高速バスの使用車両については以下のとおり。

  • ギャラクシー号はエアロキング。増発便はこの限りではない。
  • あぶくま号・あだたら号・郡山 - 新潟線は、基本的にトイレ付き高速エアロバス新車を使用。
  • 県内外路線、福島空港線は貸切改造車両を使用。最近は転用車のみならず、エアロバス、エアロエース新車導入もあり。

車両画像一覧

路線一覧

高速バス(福島・郡山発着)

<>内は共同運行会社

※郡山市ではすべての高速バスが郡山駅前で乗車し、コパル前までは降車できない。

福島空港発着路線

  • 郡山駅前 - 中央工業団地 - 福島空港

2004年11月から2005年11月には栃木県発着の福島空港リムジンも運行されていた。

一般路線

各支社・営業所の項目を参照のこと。

受託バス路線

三春町営バス 「さくら号」(三菱ふそう・ローザ
  • 三春町町営バス「さくら号」
    • 田村郡三春町からの委託により、同社郡山支社(出張所統合前は旧:三春出張所)が運行する。御木沢地区・JR要田駅を経由する「北回りコース」、三春ダム滝桜を経由する「南回りコース」、中妻・斎藤両地区を経由する「斎藤コース」の3つのルートがある。運賃は200円均一。
    • 一部区間は、田村市船引町を経由する。
  • 西郷村住民バス
    • 新白河駅高原口 - 白河警察署 - 谷地中 - 下羽太 - 西郷役場 - 森の湯 - 新白河駅高原口(北部循環)
    • 新白河駅高原口 - オリンパス前 - 千本桜入口 - 原中 - 西郷役場入口 - 南真船 - 新白河駅高原口(南部循環)

主な営業所

鉄道

バス支社・営業所・出張所

旧営業所・旧出張所

  • 三春営業所(田村郡三春町)→現在は郡山支社配下の車庫に格下げ
  • 本宮営業所(本宮市) → 建物は解体、現在は回転所。営業所廃止後も長らくバス停「本宮営業所」として郡山方面からのバスの終点であった。その後「舘町」に名称が変更となったが、路線廃止に伴い当バス停も廃止。
  • 熱海出張所(郡山市熱海町) → 建物は解体、跡地は売却。国道49号沿いの現:太田熱海病院の向かい側に所在。
  • 原町営業所(南相馬市)→現在は相馬営業所配下の車庫に格下げ→売却
  • 梁川営業所(伊達市)→現在は福島支社配下の車庫に格下げ
  • 小野出張所(田村郡小野町)→現在は郡山支社配下の車庫に格下げ
  • 棚倉出張所東白川郡棚倉町)→現在は白河営業所配下の車庫に格下げ
  • 川俣出張所(伊達郡川俣町)→現在は福島支社配下の車庫に格下げ

関連会社

  • 福島交通観光
  • 福交整備 - 福島交通と同じく更生会社となった。
  • 福交電算システム - 2008年11月、エフコムに全株式を譲渡し子会社から離脱。ただし社名はそのまま。
  • 福交建設
  • フクコー・アド
  • 福交保険サービス
  • 東北観光バス
  • 阿武隈急行 - 開業するにあたり、並行するバス路線と競合することから、阿武隈急行の株式を51パーセント取得して筆頭株主となった(現在は20パーセントに減少)。


脚注

  1. ^ a b c 福交再生へ - 法的整理の内幕 想定外の債務超過河北新報 2008年4月26日)
  2. ^ 会社更生計画の認可決定のお知らせ(福島交通ニュースリリース 2009年2月3日)
  3. ^ 更生手続きの終結と新体制の発足に関するお知らせ(福島交通ニュースリリース 2009年6月2日)
  4. ^ ただし、二本松-初森線の平田石停留所は本宮市内に存在する
  5. ^ a b 新型ICカード名称決定について(福島交通ニュース 2010年9月10日。2010年9月11日閲覧)
  6. ^ 新ICカード及び新運賃箱導入について(福島交通ニュース 2010年5月6日。2010年5月7日閲覧)
  7. ^ 福島交通バス新カード導入へ 運賃支払いで高い利便性目指す福島民報 2010年5月7日。2010年5月7日閲覧)

参考文献

  • 福島交通株式会社『写真でつづる福島交通七十年のあゆみ』毎日写真ニュースサービス社,1977年9月
  • 福島民報縮刷版(1981年4月 - 2001年10月),福島民報社

関連項目

外部リンク