「ジェネシス (バンド)」の版間の差分

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[[1966年]]に[[ピーター・ガブリエル]]が[[アンソニー・フィリップス]]と共に'The Spoken World'結成。同年中にクリス・スチュワートや[[トニー・バンクス]]を加えて'The Garden Wall'へと移行。そして、[[1967年]]にマイク・ラザフォードを加えてついにジェネシスが結成される。
[[1966年]]に[[ピーター・ガブリエル]]が[[アンソニー・フィリップス]]と共に'The Spoken World'結成。同年中にクリス・スチュワートや[[トニー・バンクス]]を加えて'The Garden Wall'へと移行。そして、[[1967年]]にマイク・ラザフォードを加えてついにジェネシスが結成される。


[[1969年]]に「創世記(From Genesis To Revelation)」でデビュー。しかし、この作品は評価が芳しくなく、プロ意識の欠如を反省したメンバーはアートロックの方向性を強く意識し、練りに練った作品をリリースするようになった。
[[1969年]]に「創世記 - From Genesis To Revelation」でデビュー。しかし、この作品は評価が芳しくなく、プロ意識の欠如を反省したメンバーはアートロックの方向性を強く意識し、練りに練った作品をリリースするようになった。

[[1970年]]、2作目の「侵入 - Trespass」リリース後、アンソニー・フィリップスが健康上の理由で脱退(一説にはステージ恐怖症だった)。
初期のサウンドはアンソニー・フィリップスの力量によるところが大きかった。彼の代わりに[[クワイエット・ワールド]](Quiet World)のメンバーであった[[スティーブ・ハケット]]が加入する。


3作目にあたる「怪奇骨董音楽箱 - Nursery Cryme」([[1971年]])で[[プログレッシブ・ロック|プログレッシブロック]]バンドとしての評価を確立。ピーター・ガブリエルの演劇性をもった独特のステージパフォーマンスもあって、[[ヨーロッパ]]で大人気となる。[[1975年]]、ピーター・ガブリエルが「幻惑のブロードウェイ(The Lamb Lies Down On Broadway)」ツアーの後に脱退、以降はソロとして活動している。
3作目にあたる「怪奇骨董音楽箱 - Nursery Cryme」([[1971年]])で[[プログレッシブ・ロック|プログレッシブロック]]バンドとしての評価を確立。ピーター・ガブリエルの演劇性をもった独特のステージパフォーマンスもあって、[[ヨーロッパ]]で大人気となる。[[1975年]]、ピーター・ガブリエルが「幻惑のブロードウェイ(The Lamb Lies Down On Broadway)」ツアーの後に脱退、以降はソロとして活動している。

2005年10月22日 (土) 11:11時点における版

ジェネシスGenesis)は、イギリスプログレッシブロックバンドである。

バイオグラフィー

1966年ピーター・ガブリエルアンソニー・フィリップスと共に'The Spoken World'結成。同年中にクリス・スチュワートやトニー・バンクスを加えて'The Garden Wall'へと移行。そして、1967年にマイク・ラザフォードを加えてついにジェネシスが結成される。

1969年に「創世記 - From Genesis To Revelation」でデビュー。しかし、この作品は評価が芳しくなく、プロ意識の欠如を反省したメンバーはアートロックの方向性を強く意識し、練りに練った作品をリリースするようになった。

1970年、2作目の「侵入 - Trespass」リリース後、アンソニー・フィリップスが健康上の理由で脱退(一説にはステージ恐怖症だった)。 初期のサウンドはアンソニー・フィリップスの力量によるところが大きかった。彼の代わりにクワイエット・ワールド(Quiet World)のメンバーであったスティーブ・ハケットが加入する。

3作目にあたる「怪奇骨董音楽箱 - Nursery Cryme」(1971年)でプログレッシブロックバンドとしての評価を確立。ピーター・ガブリエルの演劇性をもった独特のステージパフォーマンスもあって、ヨーロッパで大人気となる。1975年、ピーター・ガブリエルが「幻惑のブロードウェイ(The Lamb Lies Down On Broadway)」ツアーの後に脱退、以降はソロとして活動している。

その後は、3作目以降のドラマーであったフィル・コリンズボーカルも担当し、よりリズムを強調した新しいプログレサウンドに変化する(フィル・コリンズがボーカルをとることにより、ドラム担当としてビル・ブラッフォードが一時的に加入してライブ活動に加わったりしたが、それ以降はチェスター・トンプソンが準レギュラーとしてグループに参加している)。

さらに、ギタリストスティーブ・ハケット脱退後は、ベーシストのマイク・ラザフォードがギターも担当するというトリオ編成となった(ステージではダリル・ステューマーが準レギュラー参加し、ギターとベースを兼任)。3人でレコーディングした「そして3人が残った - And Then There Were Three (1978年)」では、それまでよりポップス色を深め、アメリカでの人気を不動のものとする。その後、1986年の「インヴィジブル・タッチ - Invisible Touch 」は世界的大ヒットとなり、アルバムタイトル曲はバンドとして最初で最後の全米NO.1ヒットとなった。

フィル・コリンズの脱退後、無名のボーカリスト、レイ・ウイルソンを迎え、1997年に「コーリング・オール・ステーションズ(Calling All Stations)」を発表する。イギリス本国やヨーロッパでは好評だったが、アメリカでのセールスに恵まれず、その後は活動を停止している。

現在エンジニアのニック・デービスによって、過去のアルバムのSACD化が進められている。

メンバーと基本的な担当楽器

  • 創世記 - From Genesis To Revelation (1969年
    ピーター・ガブリエル - Vocals/Flute/Perc.
    トニーバンクス - Key
    マイク・ラザフォード - Bass
    アンソニー・フィリップス - Guitar
    ジョン・シルバー - Drums
  • 侵入 - Trespass (1970年
    ピーター・ガブリエル - Vocals/Flute/Perc.
    トニーバンクス - Key
    マイク・ラザフォード - Bass
    アンソニー・フィリップス - Guitar
    ジョン・メイヒュー - Drums
  • 怪奇骨董音楽箱 - Nursery Cryme (1971年)~幻惑のブロードウェイ - The Lamb Lies Down On Broadway (1974年
    ピーター・ガブリエル - Vocals/Flute/Perc.
    トニーバンクス - Key
    マイク・ラザフォード - Bass
    スティーブ・ハケット- Guitar
    フィル・コリンズ - Drums
  • トリック・オブ・ザ・テイル - A Trick Of The Tail (1976年)~静寂の嵐 - Wind & Wuthering (1976年)
    トニーバンクス - Key
    マイク・ラザフォード - Bass
    スティーブ・ハケット- Guitar
    フィル・コリンズ - Drums/Vocals
  • そして3人が残った - And Then There Were Three (1978年)~ウィ・キャント・ダンス - We Can't Dance (1991年
    トニーバンクス - Key
    マイク・ラザフォード - Bass/Guitar
    フィル・コリンズ - Drums/Vocals
  • コーリング・オール・ステーションズ - Calling All Stations (1997年
    トニーバンクス - Key
    マイク・ラザフォード - Bass/Guitar
    レイ・ウィルソン - Vocals

ディスコグラフィー

  • 創世記 - From Genesis To Revelation (1969年
  • 侵入 - Trespass (1970年
  • 怪奇骨董音楽箱 - Nursery Cryme (1971年
  • フォックストロット - Foxtrot (1972年
  • 月影の騎士 - Selling England By The Pound (1973年
  • ライヴ - Genesis Live (1973年
  • 幻惑のブロードウェイ - The Lamb Lies Down On Broadway (1974年
  • トリック・オブ・ザ・テイル - A Trick Of The Tail (1976年
  • 静寂の嵐 - Wind & Wuthering (1976年)
  • 幻惑のスーパー・ライヴ - Seconds Out (1977年
  • そして3人が残った - And Then There Were Three (1978年
  • デューク - Duke (1980年
  • アバカブ - Abacab (1981年
  • スリー・サイド・ライヴ - Three Sides Live (1982年
  • ジェネシス - Genesis (1984年
  • インヴィジブル・タッチ - Invisible Touch (1986年
  • ウィ・キャント・ダンス - We Can't Dance (1991年
  • もうひとつのジェネシス~ライヴ - Live The Way We Walk Vol 1 (1992年
  • もうひとつのジェネシス~ライヴ後編 - Live The Way We Walk Vol 2 (1993年
  • コーリング・オール・ステーションズ - Calling All Stations (1997年
  • ジェネシス・アーカイヴ1967-1975 - GENESIS ARCHIVE 1967-1975 (1998年
  • ジェネシス・ベスト・アルバム - TURN IT ON AGAIN (1999年
  • ジェネシス・アーカイヴ2 1976-1992 - GENESIS ARCHIVE 1976-1992 (2000年