「文明の衝突」の版間の差分

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ここで議論されている文明という概念については、文化的、歴史的な着眼から考察されている。そもそも文明とは何かという議論について、文明は複数は存在しないという見解がある。つまり文明とは未開状態の対置概念であり、そして西欧社会は唯一の文明であった。この文明の見解は社会の発展という観点からのみ定義されるものであるが、文明と文化の関連からも考察できる。文明は包括的な概念であり、広範な文化のまとまりであると考えられる。文明の輪郭は言語、歴史、宗教、生活習慣、社会制度、さらに主観的な自己認識から見出される。人間は重複し、また時には矛盾するアイデンティティを持っているために、それぞれの文明圏に明確な境界を定義することはできないが、文明は人間のアイデンティティとして最大限のものとして成立している。だからこそ文明は拡散しても消滅することはなく、ある一定のまとまりを持って存在している。
 
ただし世界政治における行為者として文明を位置づけているわけではない。文明は文化的なまとまりであって、政治的なまとまりではない。あくまで文明はさまざまな行為主体の政治行動を方向付けるものである。近代世界以後の日本を除く全ての主要文明が二カ国以上の国家主体を含んでいる。文明の総数については歴史研究において学説が分裂している。16個、21個、8個、9個などと文明の数え方にはいくつかの基準がある。しかしハンチントンの分析は、歴史的には最低限でも主要文明は12個存在し、そのうち7つはせず、新たに2個または3個の文明が加わったと考えれば、現在の主要文明は7個または8個であるとする。
[[Image:Clash of Civilizations map.png|thumb|center|400px|thumb|主要文明が有する文明圏の分布を示す世界地図<ref>http://s02.middlebury.edu/FS056A/Herb_war/clash3.htm</ref>]]
* [[中華文明]] - 紀元前15世紀頃に発生し、[[儒教]]に基づいた文明圏であり儒教文明とも呼ぶ。その中核を[[中国]]として、[[朝鮮]]、[[ベトナム]]、[[シンガポール]]、[[台湾]]から成る。経済成長と軍備の拡大、および国外在住の華人社会の影響力を含め、その勢力を拡大しつつある。
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