「ビターズ」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Idioma-bot (会話 | 投稿記録)
m ロボットによる 追加: fi, lt, sv, uk 除去: bg 変更: cs, de
11行目: 11行目:


===アンゴスチュラ・ビターズ===
===アンゴスチュラ・ビターズ===
アンゴスチュラ・ビターズ (Angostura bitters) は、[[ベネズエラ]]でドイツ人[[医師]]、Dr. J. G. B. Siegertによって考案されたとされるビターズ。アンゴスチュラ([[ミカン科]]の樹木)の樹皮などを原料にするとされる。一方、ベネズエラの町「アンゴスチュラ」で考え出されたのでこの名前になったのであり、アンゴスチュラの樹皮は含まれていないという説もある。実際、ラベルには"Does not contain Angostura Bark"の記述がある。
アンゴスチュラ・ビターズ (Angostura bitters) は、[[ベネズエラ]]でドイツ人[[医師]]、Dr. J. G. B. Siegertによって考案されたとされるビターズ。アンゴスチュラ([[ミカン科]]の樹木)の樹皮などを原料にするとされる。一方、ベネズエラの町「アンゴスチュラ」で考え出されたのでこの名前になったのであり、アンゴスチュラの樹皮は含まれていないという説もある。実際、ラベルには"Does not contain Angostura Bark"の記述がある。


[[マンハッタン (カクテル)|マンハッタン]]や[[ピンク・ジン]]をはじめ、多くのカクテルに使用される。
[[マンハッタン (カクテル)|マンハッタン]]や[[ピンク・ジン]]をはじめ、多くのカクテルに使用される。

2009年12月24日 (木) 13:54時点における版

ビターズ (bitters) は、薬草香草樹皮香辛料など数種類を酒に付け込んで作成する、苦味の強いアルコール飲料。苦味酒・苦味剤ともよばれる。昔は胃薬などとして使われていたが、現在では主にカクテルに苦味をつけたり、香りや色を良くしたりする目的で使用される。

イギリスの有名なエールの1種、「ビター」とはまったく別のものである。

ビターズの製法はブランドによって様々であり、またその詳しい製法は秘伝とされている場合が多い。したがって、詳しい原材料については不明であり、資料によっては記述が異なることもある。

ビターズは通常ごく少量のみ使われるため、「ビターズ・ボトル」(bitters bottle)という専用容器に入れておくことが多い。ビターズ・ボトルはひと振りすると中身が1ダッシュ(数滴程度)ずつ出るようになっている。

種類

有名なビターズとしては、アンゴスチュラ・ビターズとオレンジ・ビターズがある。

アンゴスチュラ・ビターズ

アンゴスチュラ・ビターズ (Angostura bitters) は、ベネズエラでドイツ人医師、Dr. J. G. B. Siegertによって考案されたとされるビターズ。アンゴスチュラ(ミカン科の樹木)の樹皮などを原料にするとされる。一方、ベネズエラの町「アンゴスチュラ」で考え出されたのでこの名前になったのであり、アンゴスチュラの樹皮は含まれていないという説もある。実際、ラベルには"Does not contain Angostura Bark"の記述がある。

マンハッタンピンク・ジンをはじめ、多くのカクテルに使用される。

オレンジ・ビターズ

オレンジ・ビターズ (orange bitters) は、オレンジの皮を原料とするビターズ。アンゴスチュラ・ビターズに比べ、使用されることは少ない。

参考文献

  • 岩松誠志 監修, 『ベストカクテル』, 大泉書店, 2000.
  • 日本バーテンダー協会 編著, 『ザ・カクテルブック』, 柴田書店, 1999.
  • 吉田芳二郎 著, 『洋酒入門』, 保育社, 1968.