「和様建築」の版間の差分
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2008年11月29日 (土) 11:52時点における版
和様(わよう)とは、日本風、和風と同様の意味であるが、特に書道、建築史の分野で使われる。
- 【書道】中国から伝わった書法(唐様)に対して、日本で発達した書法。柔らかい書き方をする。
- 【建築史】鎌倉時代に中国から伝わった建築様式に対して、それまで日本で寺院建築に用いられてきた寺院建築の様式。(本項で詳述)
和様(わよう)とは、鎌倉時代に中国から伝わった建築様式(大仏様、禅宗様)に対して、それまで日本で寺院建築に用いられてきた寺院建築の様式を指す。
概要
もともと寺院建築の様式は中国から伝わってきたものであるが、平安時代の国風文化の時代に日本人好みに洗練されていった。大寺院では規模の大きな仏堂もあるが、住宅風に柱を細く、天井を低めにした穏やかな空間の仏堂も造られた。鎌倉時代に中国から新たな様式が伝わってくると、従来の様式との違いが意識されるようになり、やがて和様という言葉が生まれた。
中世においては、禅宗寺院では禅宗様、密教寺院には和様(一部に大仏様を取り入れた折衷様)と宗派と建築様式の区分もあったが、近世に入ると様式の折衷化が進み、密教寺院に一部禅宗様の要素が取り入れられることもあった。