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リボザイムは、それだけでRNA自身を切断したり、貼り付けたり、挿入したり、移動したりする活性・能力を持っている。つまり、RNAが自分で自分を編集することを可能にしている。リボザイムは、RNAの翻訳産物である[[蛋白質|タンパク質]]の多様化に非常に貢献していると考えられている。
リボザイムは、それだけでRNA自身を切断したり、貼り付けたり、挿入したり、移動したりする活性・能力を持っている。つまり、RNAが自分で自分を編集することを可能にしている。リボザイムは、RNAの翻訳産物である[[蛋白質|タンパク質]]の多様化に非常に貢献していると考えられている。


リボザイムの発見は、RNAが[[遺伝情報]]と[[反応]]の両方を扱うことができることを証明し、[[生命の起源]]時はRNAが重要な役割を果たしていたとする[[RNAワールド]]仮説を生み出すきっかけとなった。また[[HIV]]治療の新たな戦略になる可能性を提供し、幅広く研究が行われている。
リボザイムの発見は、RNAが[[遺伝情報]]と[[反応]]の両方を扱うことができることを証明し、[[生命の起源]]時はRNAが重要な役割を果たしていたとする[[RNAワールド]]仮説を生み出すきっかけとなった。また[[ヒト免疫不全ウイルス|HIV]]治療の新たな戦略になる可能性を提供し、幅広く研究が行われている。


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2008年6月22日 (日) 17:31時点における版

リボザイム(ribozyme)は、触媒としてはたらくRNAのこと。リボ酵素ともよばれる。トーマス・チェックシドニー・アルトマンによって発見された。

以前は、生体反応はすべてタンパク質でできた触媒である酵素が制御していると考えられていた。しかし、一部の反応はRNAが制御していることが見出され、これをRNAと酵素(Enzyme)に因んでリボザイムと命名した。

リボザイムは、それだけでRNA自身を切断したり、貼り付けたり、挿入したり、移動したりする活性・能力を持っている。つまり、RNAが自分で自分を編集することを可能にしている。リボザイムは、RNAの翻訳産物であるタンパク質の多様化に非常に貢献していると考えられている。

リボザイムの発見は、RNAが遺伝情報反応の両方を扱うことができることを証明し、生命の起源時はRNAが重要な役割を果たしていたとするRNAワールド仮説を生み出すきっかけとなった。またHIV治療の新たな戦略になる可能性を提供し、幅広く研究が行われている。