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'''哲学探究'''は、[[ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン]]の著作の名。ただし、彼が編集したものではない。
'''哲学探究'''は、[[ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン]]の著作の名。ただし、彼が編集したものではない。
 通常後期ウィトゲンシュタイン哲学の代表作とされ、後期のウィトゲンシュタインにおける重要な概念、「語ゲーム」や「家族的類似性」の概念が記されている。かつて、哲学探求とも訳された。原語をそのまま訳すると、「哲学的研究」が最も近いものとなる。しかし、日本語訳者がその表現を嫌い、「哲学研究」と訳したもので発表しようとしたものの、研究より探求のほうがよいのではないかと迷い、その結果まず研の文字だけ直したものが定着したという逸話を持つ。
 通常後期ウィトゲンシュタイン哲学の代表作とされ、後期のウィトゲンシュタインにおける重要な概念、「語ゲーム」や「家族的類似性」という語や、同じく重要なアイディアである「規則に従うこと」「私的言語の不可能性」「志向性」等考察が記されている。かつて、哲学探求とも訳された。原語をそのまま訳すると、「哲学的研究」が最も近いものとなる。しかし、日本語訳者がその表現を嫌い、「哲学研究」と訳したもので発表しようとしたものの、研究より探求のほうがよいのではないかと迷い、その結果まず研の文字だけ直したものが定着したという逸話を持つ。


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2007年5月16日 (水) 16:19時点における版

哲学探究は、ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインの著作の名。ただし、彼が編集したものではない。  通常後期ウィトゲンシュタイン哲学の代表作とされ、後期のウィトゲンシュタインにおける重要な概念、「言語ゲーム」や「家族的類似性」という語や、同じく重要なアイディアである「規則に従うこと」「私的言語の不可能性」「志向性」等の考察が記されている。かつて、哲学探求とも訳された。原語をそのまま訳すると、「哲学的研究」が最も近いものとなる。しかし、日本語訳者がその表現を嫌い、「哲学研究」と訳したもので発表しようとしたものの、研究より探求のほうがよいのではないかと迷い、その結果まず研の文字だけ直したものが定着したという逸話を持つ。