「六角数」の版間の差分
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[[1]], [[6]], [[15]], [[28]], [[45]], [[66]], [[91]], [[120]], [[153]], [[190]], [[231]], [[276]], [[325]], [[378]], [[435]], [[496]], [[561]], [[630]], [[703]], [[780]], [[861]], [[946]],… となる。 |
[[1]], [[6]], [[15]], [[28]], [[45]], [[66]], [[91]], [[120]], [[153]], [[190]], [[231]], [[276]], [[325]], [[378]], [[435]], [[496]], [[561]], [[630]], [[703]], [[780]], [[861]], [[946]],… となる。 |
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n番目の六角数は2n-1番目(すなわち[[奇数]]番目)の[[三角数]]に等しい。 |
n番目の六角数は2n-1番目(すなわち[[奇数]]番目)の[[三角数]]に等しい。ゆえに全ての六角数は三角数でもある。 |
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また[[偶数]]の[[完全数]]は全て奇数番目の三角数でもあるので、知られている完全数は全て六角数でもある。 |
また[[偶数]]の[[完全数]]は全て奇数番目の三角数でもあるので、知られている完全数は全て六角数でもある。 |
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六角数は1から順に[[奇数]]と[[偶数]]が交互に現れる。また1以外の六角数は全て[[合成数]]である。 |
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全ての自然数は[[高々 (数学)|高々]]6つの六角数の[[和]]で表わすことができる(→[[多角数定理]])。 |
全ての自然数は[[高々 (数学)|高々]]6つの六角数の[[和]]で表わすことができる(→[[多角数定理]])。 |
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六角数の[[逆数]]の[[総和]]は |
六角数の[[逆数]]の[[総和]]は |
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:<math>\begin{align} \sum_{n=1}^{\infty} \frac{1}{n(2n-1)} & = 2\sum_{n=1}^{\infty} \left(\frac{1}{2n-1} - \frac{1}{2n} \right)\\ & = 2 \left(\frac{1}{1} - \frac{1}{2}+ \frac{1}{3} - \frac{1}{4} + \cdots \right)\\ & = 2 \ln{2}\\ |
:<math>\begin{align} \sum_{n=1}^{\infty} \frac{1}{n(2n-1)} & = 2\sum_{n=1}^{\infty} \left(\frac{1}{2n-1} - \frac{1}{2n} \right)\\ & = 2 \left(\left(\frac{1}{1} - \frac{1}{2}\right)+ \left(\frac{1}{3} - \frac{1}{4} \right) + \cdots \right)\\ & = 2 \ln{2}\\ |
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& \approx{1.386294}\cdots\\ |
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[[Category:数論|ろつかくすう]] |
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[[Category:整数の類|ろつくすう]] |
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[[en:Hexagonal_number]] |
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2007年1月22日 (月) 14:44時点における版
六角数(ろっかくすう、hexagonal number)とは多角数で、正六角形の形に点を下図のように並べたとき、図に含まれる点の総数にあたる自然数である。六角数は無数にあり、そのなかでは1が最も小さい。4で割ると1余る整数を1から小さい順に足した数と定義してもよい。例:6(=1+5)、15(=1+5+9)、120(=1+5+9+13+17+21+25+29)
1 | 6 | 15 | 28 | |||
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n番目の六角数を Hn とすると上図より
- H1 = 1 , Hn+1 = Hn + 4n + 1
が導かれる。よって六角数の式は
これはn=1のときも成り立つ。六角数を小さいものから順に列記すると 1, 6, 15, 28, 45, 66, 91, 120, 153, 190, 231, 276, 325, 378, 435, 496, 561, 630, 703, 780, 861, 946,… となる。
n番目の六角数は2n-1番目(すなわち奇数番目)の三角数に等しい。ゆえに全ての六角数は三角数でもある。
また偶数の完全数は全て奇数番目の三角数でもあるので、知られている完全数は全て六角数でもある。
六角数は1から順に奇数と偶数が交互に現れる。また1以外の六角数は全て合成数である。
全ての自然数は高々6つの六角数の和で表わすことができる(→多角数定理)。 ただし1791よりも大きな自然数は4つの六角数の和で表わすことができ、十分に大きい自然数は3つの六角数の和で表わすことができる。6つの六角数が必要な数は11と26の二つのみで次のような和の形で表わされる。11=1+1+1+1+1+6 、26=1+1+6+6+6+6