「ダイ・ハード」の版間の差分

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{{雑多な内容の箇条書き|date=2013年12月}}
| name = Die Hard
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| caption =
{{Infobox Film
| director = [[ジョン・マクティアナン]]
| 作品名 = ダイ・ハード
| producer = {{Plainlist|
| 原題 = Die Hard
* [[チャールズ・ゴードン (映画プロデューサー)|チャールズ・ゴードン]]
| 画像 =Die Hard film logo.png
* [[ジョエル・シルバー]]
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}}
| 画像解説 =
| 監督 = [[ジョン・マクティアナン]]
| 脚本 = [[スティーヴン・E・デ・スーザ]]<br/>[[ジェブ・スチュアート]]
| 原作 = 『[[ダイ・ハード (小説) |ダイ・ハード]]』<br/>[[ロデリック・ソープ]]
| 製作 = [[ローレンス・ゴードン]]<br/>[[ジョエル・シルバー]]
| 製作総指揮 = [[チャールズ・ゴードン (映画プロデューサー)|チャールズ・ゴードン]]
| 製作総指揮 = [[チャールズ・ゴードン (映画プロデューサー)|チャールズ・ゴードン]]
| 脚本 = {{Plainlist|
| 出演者 = [[ブルース・ウィリス]]<br/>[[アラン・リックマン]]<br/>[[アレクサンダー・ゴドノフ]]<br/>[[ボニー・ベデリア]]
* [[ジェブ・スチュアート]]
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* [[スティーヴン・E・デ・スーザ]]
| 主題歌 =
| 撮影 = [[ヤン・デ・ボン]]
| 編集 = ジョン・F・フィンク<br/>[[フランク・J・ユリオステ]]
| 製作会社 = [[シルバー・ピクチャーズ]]<br/>ゴードン・カンパニー
| 配給 = [[20世紀フォックス]]
| 公開 = {{Flagicon|USA}} 1988年7月15日<br/>{{Flagicon|JPN}} 1989年2月4日
| 上映時間 = 131分<ref name="BOM">[http://boxofficemojo.com/movies/?id=diehard.htm Die Hard (1988)]. Box Office Mojo. Retrieved on 2011-01-14.</ref>
| 製作国 = {{USA}}
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| 製作費 = $28,000,000<ref name="BOM"></ref>
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| 配給収入 = 11億5000万円<ref>『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)480頁</ref> {{flagicon|JPN}}
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| 次作 = [[ダイ・ハード2]]
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| 原作 = 『[[ダイ・ハード (小説) |ダイ・ハード]]』<br/>[[ロデリック・ソープ]]
『'''ダイ・ハード'''』(原題:{{en|''Die Hard''}})は、[[1988年の映画|1988年]]の[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ]]の[[アクション映画]]。[[ロデリック・ソープ]]の小説 ''Nothing Lasts Forever'' (1979年、邦題は『[[ダイ・ハード (小説) |ダイ・ハード]]』)を原作としている。監督は[[ジョン・マクティアナン]]で脚本は[[スティーヴン・E・デ・スーザ]]と[[ジェブ・スチュアート]]。アメリカでは1988年7月15日、日本では1989年2月4日に公開され、この映画の成功により4作の続編が作られた。
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* [[ブルース・ウィリス]]
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* [[ボニー・ベデリア]]
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| music = [[マイケル・ケイメン]]
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| budget = 2,500 - 3,500万ドル
| gross = 1億3,980 - 1億4,150万ドル
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『'''ダイ・ハード'''』(原題:Die Hard)は、1988年に公開された[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ映画]]。監督は[[ジョン・マクティアナン]]、脚本は[[ジェブ・スチュアート]]と[[スティーブン・E・デ・スーザ]]。主演を[[ブルース・ウィリス]]、敵のリーダーを[[アラン・リックマン]]が務める。別居中の妻に会うため、[[ロサンゼルス]]にやってきたニューヨーク市警の刑事[[ジョン・マクレーン (架空の人物)|ジョン・マクレーン]]が、ドイツ人テロリストの{{仮リンク|ハンス・グルーバー|en|Hans Gruber (character)}}率いるテロリスト集団によって占拠された高層ビルで奮闘する[[アクション映画|アクション]]。その他、[[ボニー・ベデリア]]と[[レジナルド・ヴェルジョンソン]]、[[ウィリアム・アザートン]]、[[ポール・グリーソン]]、[[ハート・ボックナー]]らが脇役として出演している。原作は1979年の[[ロデリック・ソープ]]の小説『Nothing Lasts Forever』(日本語タイトルは映画と同じ『[[ダイ・ハード (小説)|ダイ・ハード]]』{{efn|探偵ジョーゼフ・リーランドを主人公とする作品で、映画は大きく翻案されている。ただし、日本語翻訳版の発行にあたっては、本作の人気を踏まえて『[[ダイ・ハード (小説)|ダイ・ハード]]』とタイトルされた。}})。タイトルの「Die Hard」は「なかなか死なない」の意。


脚本のスチュアートは、ソープの原作小説を映画化するため、1987年に[[20世紀フォックス]]に雇われた。その後、完成したドラフト版は翌年の夏の大ヒットを期待していたフォックスによってすぐに採用された。当初、主人公マクレーン役には、[[アーノルド・シュワルツェネッガー]]や[[シルベスター・スタローン]]といった当時のアクション映画の人気俳優たちにオファーされたが断られ、主にテレビドラマで活動していたブルース・ウィリスに白羽の矢が立てられた。500万ドルでオファーを受け、これによってウィリスはハリウッドで最も稼いでいる俳優の一人になった。この契約は、当時の業界関係者の間では投資効果が悪いと見なされ、公開前に大きな波紋を広げた。撮影は1987年11月から1988年3月にかけて行われ、2500万ドルから3500万ドルの予算で、[[ロサンゼルス]]の[[フォックス・プラザ]]周辺でほぼすべてのロケが行われた。
"ダイ・ハード" という言葉には「なかなか死なない・しぶといヤツ」という意味がある。


公開前、本作への期待は低く、マーケティングチームは主人公マクレーンと同様に舞台が重要だと判断してウィリスの露出を抑えたマーケティングも行われた。1988年7月の封切り時でも初期のレビューは賛否両論であった。暴力表現やプロット、ウィリスの演技に批判が集まった一方で、マクティアナン監督の演出や悪役ハンス・グルーバーをカリスマ的に演じたリックマンの演技は評価された。予想に反して本作は約1億4千万ドルの興行収入を上げ、その年の興行収入ランキングで10位、アクション映画としては首位の記録を達成した。[[アカデミー賞]]には4部門でノミネートされたにとどまらず、ウィリスをスターに押し上げ、リックマンを有名にした。
『[[別冊宝島]]』では1988年のサブカル・流行の一つとしてダイ・ハードが紹介されている<ref>『別冊宝島』2611『80年代アイドルcollection』p.93.</ref>


『ダイ・ハード』は再評価され、現代においては最高のアクション映画の一作とされ、また最高のクリスマス映画の一つにも選ばれている。当時のアクション映画では一般的であった筋肉隆々で無敵のヒーローとは対照的な、脆弱で堕落した主人公としてマクレーンを描いたことで、アクションジャンルを活性化させたとみなされている。
== あらすじ ==
本作は多くの模倣作品を生み出し、「ダイ・ハード」という言葉は映画『[[スピード (映画)|スピード]]』が「バスのダイ・ハード」と呼ばれるように、主人公が限定された舞台で圧倒的に不利な状況と戦う物語形式の代名詞となった。続編には『[[ダイ・ハード2]]』『[[ダイ・ハード3]]』『[[ダイ・ハード4.0]]』『[[ダイ・ハード/ラスト・デイ]]』があり、そのほかゲームやコミックも含めて{{仮リンク|ダイ・ハードシリーズ|label=シリーズ化|en|Die Hard (film series)}}している。2017年には[[アメリカ議会図書館]]によって、[[アメリカ国立フィルム登録簿]]に「文化的、歴史的、または芸術的に重要」として保存されることが決定した。
[[ニューヨーク市警察]]の'''[[#ジョン・マクレーン|ジョン・マクレーン]]'''刑事は、別居中の妻'''[[#ホリー・マクレーン|ホリー]]'''に会うため[[ロサンゼルス]]にやって来た。そしてホリーが勤めている日系企業のナカトミ商事が手配したリムジンの陽気な運転手'''[[#アーガイル|アーガイル]]'''の運転で、同社のクリスマス・パーティに向かう。


== プロット ==
オフィスでホリーと再会したマクレーンだったが、2人は口論を交わしてしまう。突如そのパーティー会場のビルに、'''[[#ハンス・グルーバー|ハンス・グルーバー]]'''とその部下たちが、重武装で乱入してくる。パーティーの出席者全員が彼らの人質になるが、1人でホリーの事務室にいたマクレーンは発見されることなく脱出し難を逃れる。彼らの目的は、厳重なセキュリティーにより保管されている「6億4千万ドルの無記名債券」だった。
クリスマス・イヴ。ニューヨーク市警の刑事[[ジョン・マクレーン (架空の人物)|ジョン・マクレーン]]は別居中の妻ホリーに会うため、[[ロサンゼルス]]へとやってきた。そして彼女が勤める日系企業ナカトミ商事が開くクリスマス・パーティに参加するべく、同社が手配し、陽気な運転手アーガイルが運転するリムジンで会場の高層ビル「ナカトミ・プラザ」へ赴く。ホリーのオフィスで彼女と再会したマクレーンであったが和解するどころか口論となってしまう。


パーティ会場のエリアに突如、ドイツ人テロリストの{{仮リンク|ハンス・グルーバー|en|Hans Gruber (character)}}と、彼が率いる武装集団が乱入してくる。彼らは瞬く間にパーティ出席者らを人質にし、また警備員たちを射殺して、ビル全体のセキュリティを掌握してしまう。彼らの狙いは厳重なセキュリティの金庫に保管されている「6億4千万ドルの無記名債券」だった。
マクレーンはハンスらが占拠するフロアから脱出し、火災報知機を作動させるが、ハンス一味が報知器の誤作動だと通報したことによって、いったん出動した消防隊は引き返してしまう。次にマクレーンは一味の一人から奪った無線で[[ロサンゼルス市警察]]に通報する。しかし、ロス市警はマクレーンが有線(電話)ではなくわざわざ無線を使って通報してきたこと、報知機の誤作動を起こしたナカトミ・プラザだったことから、イタズラだと疑って取り合わない。しかし、その最中に銃撃戦が始まったことで、一応直近のパトロール警官に見回りを指令する。そこでマクレーンは、確認のためにナカトミ・プラザを訪れた'''[[#アル・パウエル|アル・パウエル]]'''巡査部長のパトカーへ、倒した一味の死体を落として異常事態を知らせる。一味からの銃撃も受けたパウエル巡査部長は、市警本部に応援を要請する。


偶然、会場から離れていたマクレーンは一人だけ難を逃れ、ハンスらが占拠するフロアから脱出する。そして外部に非常事態を伝えようとして火災報知器を作動させるなどするが、ハンスらに防がれてしまう。一方、謎の男の存在を知ったハンスらはマクレーンを捕まえようとし、銃撃戦が起こる。マクレーンの警察無線の通報で、ビルに確認しにやってきた{{仮リンク|アル・パウエル|en|Al Powell}}巡査部長は、警備員に化けたハンスの部下の嘘で追い返されようとしていたが、マクレーンは返り討ちにしたテロリストの死体をパウエルのパトカー目掛けて放り投げた上、マシンガンを乱射し、外部に非常事態を伝えることに成功する。
マクレーンを脅威とみなしたハンスは部下を動員して彼を捜させるが、マクレーンはゲリラ戦術でハンスの部下たちを一人ずつ制圧していく。重大テロ事件と判断したロス市警は、[[SWAT]]を派遣するが突入作戦は失敗し、[[FBI]]に現場指揮権を奪われる。ハンスはFBIに脱出用のヘリコプターを要求するが、彼には大きな目論見があった。


マクレーンを脅威と見なしたハンスは部下たちに彼を捜させる一方で、パウエルの報告で集まってきた[[ロサンゼルス市警察|ロス市警]]やFBIへの対応も迫られる。しかし、ハンスはこれもすべて想定しており、侵入しようとしてきたSWATを返り討ちにする。そして表向きは政治思想的なテロリストらしい要求を出し、合わせてFBIに脱出用のヘリコプターを要求する。
マクレーンと交戦状態になったハンスは、マクレーンが裸足である事を利用して、ガラスを乱射して足を負傷させ、起爆装置を取り返す。FBIはテロリスト対策のため付近一帯を停電にするが、それによりセキュリティーシステムの最終ロックが外れ、テロリスト達は金庫を開けることに成功してしまう。その後ハンスは、ホリー宅に突撃取材をした'''[[#リチャード・ソーンバーグ|リチャード・ソーンバーグ]]'''のテレビ報道により、マクレーンとホリーが夫婦であることに気付き、マクレーンに投降を求める。


一方のマクレーンはゲリラ戦術でテロリスト達を一人ずつ葬っていく。そんな中、後の計画の準備を直接確認中のハンスと出くわすが、彼は咄嗟に人質の一人の振りをしてマクレーンの目をくらます。途中でマクレーンはハンスの正体を見抜くが、駆け付けたハンスの部下達に襲撃され、裸足の状態でガラスの破片を踏みつけながら窮地を脱する。マクレーンはパウエルと無線通信で会話し、パウエルはかつて子供を誤射してしまい、銃を撃てなくなってしまったトラウマがあることを明かし、マクレーンもまた妻と和解できなかったことを後悔していると明かす。やがてマクレーンは、ハンスらが自分たちの脱出の隙を作るために、屋上を人質ごと爆破しようとしていることに気づく。
弟を殺された実働部隊のリーダー・'''[[#カール|カール]]'''を、格闘戦の末にチェーンで首吊り状態にして倒したマクレーンは、彼らの狙いが、呼び寄せた逃走用ヘリコプターごと人質もろともビルを爆破して、混乱に乗じて逃走を試みようとしている事に気付き、屋上に急行して阻止する。人質となっていたホリーを助けるため、ハンスらを追い詰めたマクレーンは、背中にガムテープで結びつけた拳銃により、受付係に扮していたエディを射殺するが、ハンスは即死に至らずホリーと共にビルの窓で宙吊りとなる。ホリーを助け上げようとするマクレーンを道連れにしようとするハンスだが、最期はマクレーンがハンスが掴んでいたホリーの腕時計を外したため単身ビルから落下して死亡する。


FBIは突入作戦のために付近一帯を停電させるが、実はこれがハンスの狙いであり、セキュリティの最終ロックが外れ、金庫を開けて有価証券を奪うことに成功する。また、ハンスは横暴なジャーナリスト、リチャード・ソーンバーグのテレビ中継により、マクレーンがホリーの夫であることを知り、彼女を人質にして彼に投降するように迫る。
その後、ビルから出たマクレーン達の前に、死亡したと思われたカールが、アサルトライフルを手にとって現れる。それを銃弾により止めたのは、過去に子供を誤射したトラウマにより銃を撃てなかったはずのパウエル巡査部長だった。大混乱を極めたロスに、ようやく穏やかなクリスマスが訪れるのであった。

弟を殺されて復讐に燃える実働部隊のリーダーであるカールを返り討ちにしたマクレーンは屋上の人質らを避難させ、ハンスの計画を妨害する。そしてホリーの行方を捜して、ハンスらが待ち受けるオフィスへと突入する。ホリーを人質に取るハンスと対峙したマクレーンは機転を利かせて手ぶらであるように見せかけ、隠し持っていた拳銃でハンスとその部下を撃つ。ビルから転落するハンスは咄嗟にホリーの腕を掴むが、マクレーンがハンスが掴んでいた彼女の腕時計のホックを外したことにより、そのままハンスは一人で転落死する。

ホリーと共にビルから出てきたマクレーンであったが、実はまだ生きていたカールが現れ、サブマシンガンで撃とうとする。対して銃にトラウマを持つパウエルはこれを克服して彼を射殺し、マクレーンを助ける。大混乱を極めたロスに、ようやく穏やかなクリスマスが訪れるのであった。


== キャスト ==
== キャスト ==
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{{multiple image|total_width=350
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| alt footer= Head shots of Bruce Willis and Alan Rickman |footer = [[ブルース・ウィリス]](2018年、左)と[[アラン・リックマン]](2011年、右)
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| image1 = Bruce Willis by Gage Skidmore 3.jpg
| footer = 2010年のブルース・ウィリス(左)と2009年のアラン・リックマン(右)。ウィリスは主人公[[#ジョン・マクレーン|ジョン・マクレーン]]を演じ、リックマンは悪役[[#ハンス・グルーバー|ハンス・グルーバー]]を演じた。
| image1 = Bruce Willis by Gage Skidmore.jpg
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| alt1 =

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; ジョン・マクレーン(John McClane) - [[ブルース・ウィリス]]
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: ナカトミビルを占拠したテロリストのリーダー。ドイツ人<ref name="ReviewNYT"/>。
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; [[ジョン・マクレーン (架空の人物)|ジョン・マクレーン]](''John McClane'')
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: [[ニューヨーク市警察]]本部の刑事(階級は巡査部長)で、'''最も不運なタイミングで最も不運な場所に居合わせる最も不運で簡単には死なない(不死身の)男'''。無鉄砲な一面もあるが、偽造された身分証明書を見抜いたり、煙草の銘柄から出身国を推測するなどの刑事としての洞察力が優れており、また屋上やコンピュータ室での銃撃戦でゲリラ戦を展開したり、即席爆弾を作ったりと戦術面や工作面でも高い技術を持っている。妻のホリーはロサンゼルスで働いている。自分はニューヨークの刑事であり、辞められないと話すが、実際はホリーがすぐに舞い戻ると思っていたために同行しなかった。ホリーに誘われて訪れたナカトミ・プラザが占拠されたことを知り、テロリストグループを相手に一人で立ち向かうことになる。
{{Anchors|ホリー・マクレーン}}
; ホリー・マクレーン(Holly Gennero-McClane) - [[ボニー・ベデリア]]
: マクレーンの別居中の妻。ナカトミ商事の社員<ref name="NewYorkerThemes"/>。
; [[ジョン・マクレーン (架空の人物)#ホリー・ジェネロ|ホリー・ジェネロ=マクレーン]](''Holly Gennero McClane'')
; アル・パウエル(Al Powell) - [[レジナルド・ヴェルジョンソン]]
: 演 - [[ボニー・ベデリア]]
: ロス市警の制服警官(巡査)<ref name="ReviewDesson"/>。
: ジョン・マクレーンの妻で、ナカトミ商事の重役。日系の企業では家族持ちは受けが悪いという理由から会社では旧姓の“ジェネロ”を名乗っており、それ故に夫と再会早々に結婚の概念の行き違いから諍いを起こしている。
: {{main|{{仮リンク|アル・パウエル|en|Al Powell}}}}
: ハンス達の襲撃に遭い、更にはリチャードの強引な取材で身元を明かされたために危機に陥るが、最終的には夫であるマクレーンに助けられた。事件解決後は悪びれもしないで取材しようとするリチャードの顔面に強烈なパンチを見舞う。[[ダイ・ハード2|第2作]]では、このパンチで歯が2本折れたリチャードに告訴されて互いに50m以内への接近を禁止されたことが明らかになる。
; ドウェイン・ロビンソン(Dwayne T. Robinson) - [[ポール・グリーソン]]
{{Anchors|アーガイル}}
: ロス市警察本部次長(階級は警視)<ref name="THRCast"/>。
; アーガイル(''Argyle'')
: - {{仮リンク|デヴロー・ホワイト|en|De'voreaux White}}
; アーガイル(Argyle) - {{仮リンク|デヴロー・ホワイト|en|De'voreaux White}}
: マクレーンを送迎する若い黒人のリムジン運転手<ref name="ReviewDesson"/>。
: マクレーンをロサンゼルス空港からナカトミ・プラザまで運ぶ役割を担う[[リムジン]]運転手で、今作におけるマクレーンに協力的な数少ない人物。送迎車で主人公にクリスマスソングとして[[Run-D.M.C.]]を聴かせた。以前はタクシー運転手を務めていたこともあって多弁である。
; リチャード・ソーンバーグ(Richard Thornburg) - [[ウィリアム・アザートン]]
: ビルの地下駐車場でマクレーンを待つうちに、ハンス達が閉鎖した駐車場から出られなくなってしまう。当初はビルで起きていることに全く気づかず呑気に酒を飲んだり恋人に電話を掛けたりしていたが、リチャードの報道によってようやく事態に気づく。終盤では脱走を図るテオを発見し、直後に運転するリムジンで体当たりを敢行、更にはテオを顔面パンチでノックアウトした。事件解決後は自力で駐車場から脱出し、マクレーン夫妻を乗せてナカトミ・プラザを後にした。
: WZDCテレビの記者<ref name="Thornburg1"/><ref name="DOGRankings"/>。
{{Anchors|リチャード・ソーンバーグ}}
; テオ(Theo) - {{仮リンク|クラレンス・ギルヤード|en|Clarence Gilyard}}
; リチャード・ソーンバーグ(''Richard Thornburg'')
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: 演 - [[ウィリアム・アザートン]]
; ハリー・エリス(Harry Ellis) - [[ハート・ボックナー]]
: [[イエロー・ジャーナリズム]]を職業理念とするWZDCテレビの記者。自己中心的な性格で、非常に強引な取材姿勢を行うなどの一切の手段を選ばず、またその事に関しては一切悪びれもしない。
: ナカトミ商事の幹部<ref name="DigitalSpyEllis"/>。
: マクレーン家まで押しかけた上に家政婦を脅迫して子供にインタビューし、ホリーの素性を明かして事態を悪化させた。事件解決後は悪びれもせずに取材し、その事に激怒したホリーに顔面を殴られ、その醜態をテレビに流されたためにホリーを逆恨みし、後に告訴した。
; ジョセフ・ヨシノブ・タカギ(Joseph Yoshinobu Takagi) - [[ジェームズ・シゲタ]]
{{Anchors|ハリー・エリス}}
: ナカトミ商事社長で、ナカトミコーポレーション副会長<ref name="NewYorkerThemes"/>。
; ハリー・エリス(''Harry Ellis'')

: 演 - [[ハート・ボックナー]]
その他の出演者として、グルーバーの部下としてフランコ(Franco)役のブルーノ・ドヨン(Bruno Doyon)、トニー役の[[アンドリアス・ウイスニウスキー]]、アレクサンダー(Alexander)役のジョーイ・プルーワ(Joey Plewa)、マルコ(Marco)役の{{仮リンク|ロレンゾ・カッチャランツァ|en|Lorenzo Caccialanza}}、クリストフ(Kristoff)役のジェラール・ボン(Gerard Bonn)、エディ(Eddie)役の{{仮リンク|デニス・ヘイデン|en|Dennis Hayden (actor)}}、ユーリ(Uli)役の[[アル・レオン]]、ハインリッヒ(Heinrich)役のゲイリー・ロバーツ(Gary Roberts)、フリッツ(Fritz)役のハンス・バーリンガー(Hans Buhringer)、ジェームズ(James)役の{{仮リンク|ウィルヘルム・フォン・ホンブルグ|en|Wilhelm von Homburg}}。また、FBI特別捜査官のビッグ・ジョンソンとリトル・ジョンソン(Big Johnson and Little Johnson)をそれぞれ[[ロバート・デヴィ]]と{{仮リンク|グランド・L・ブッシュ|en|グランド・L・ブッシュ}}が、ソーンバーグの助手役として{{仮リンク|トレイシー・ライナー|en|Tracy Reiner}}、マクレーン夫妻の子供ルーシーとジョンJr.役として、子役の{{仮リンク|テイラー・フライ|en|Taylor Fry}}とノア・ランド(Noah Land)が出演している<ref name="BFICast"/>。
: ナカトミ商事の重役。軽薄な性格で、夫がいると知りながらしつこくホリーをデートに誘うなどしている。また、エリート意識が非常に高いが、一方では[[コカイン]]の常習者であるなどの素行はかなり悪い。

: マクレーンが単独で抵抗していることを知り、「交渉」と称して彼をグループに引き渡す事を目論み、友人と偽ってハンスにマクレーンの名前や素性を暴露し、無線で彼に投降を呼びかける役を買って出る。マクレーンはエリスに銃を向けるハンスに「友人ではなく、初対面だ」と必死に説得したが、その説得虚しく、マクレーンが呼びかけに応じないと判断したハンスに射殺された<ref>生前自分たちで手を打って脱出する方法を考えねばといった際にホーリーからタカギの二の舞になると忠告されており、実際にその通りの結果となった。</ref>。
== 製作 ==
{{Anchors|ジョセフ・ヨシノブ・タカギ}}
=== 企画と脚本 ===
; ジョセフ・ヨシノブ・タカギ(''Joseph Yoshinobu Takagi'')
[[File:John McTiernan at the Cinémathèque Française (Cropped).jpeg|thumb|upright|alt= Director John McTiernan dressed in a blue shirt and glasses facing the camera|[[ジョン・マクティアナン]]監督(2014年)]]
: 演 - [[ジェームズ・シゲタ]]

: ナカトミ商事社長で、ナカトミコーポレーション副会長。[[1937年]]の[[京都]]生まれで、幼少時に一家でカリフォルニアに移住しており、また[[カリフォルニア大学]]卒で、[[ハーバード大学]][[MBA]]修了である。また、[[第二次世界大戦|大戦]]中は[[日系人の強制収容|強制収容]]された経験を持っており、[[日系アメリカ人]]<!--2世-->として苦学の末に栄達を果たすなどの輝かしき功績も誇っている。
『ダイ・ハード』の製作は、脚本家の[[ジェブ・スチュアート]]が経済的に困窮していた1987年に始まった。[[コロンビア ピクチャーズ|コロンビア映画]]が購入した彼の脚本は放棄され、[[ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ|ウォルト・ディズニー]]との契約では十分な収入が得られなかった。スチュアートは契約期間が6週間しかなかったため、代理人の{{仮リンク|ジェレミー・ジマー|en|Jeremy Zimmer}}が[[20世紀フォックス]]の製作部門であるゴードン・カンパニーの開発責任者[[ロイド・レヴィン]]に連絡を取った<ref name="VarietyBook"/>。
: テロリストに脅されつつも屈することなく毅然とした振る舞いを見せ、ハンスに3つ数える間に金庫の暗証番号を教えるように脅されても、自分を殺してから東京本社へ行って聞けと拒絶して、ハンスに射殺された。

レヴィンはスチュアートに、元警察官の[[ロデリック・スコープ]]が1978年に書いた小説『Nothing Lasts Forever』(日本版タイトルは『[[ダイ・ハード (小説)|ダイ・ハード]]』)の映画化を依頼した<ref name="VarietyBook"/><ref name=Independent1/>。スコープは、1974年に公開された[[ディザスター映画]]『[[タワーリング・インフェルノ]]』を見た後、ビルの中を武装した男たちに追われる男の夢を見て、小説の着想を得たという<ref name="VarietyBook"/><ref name="VanityFairat30"/>。フォックスは、1966年に出版されたこの本の前作『The Detective』を1968年に[[フランク・シナトラ]]がニューヨーク市警の刑事ジョー・リーランドを演じて映画化しており(『[[刑事 (1968年の映画)|刑事]]』)、『Nothing Lasts Forever』自体も、その執筆前に既に続編の権利を購入していた<ref name="VarietyBook"/><ref name="VanityFairat30"/>。

レヴィンは、彼が映画的に面白いと思った[[ロサンゼルス]]の[[クリスマス]]という設定さえ維持すれば他はスチュアートの自由で良いとした。本作は成功した映画シリーズである『[[ランボー]]』にちなんで「オフィスビルの中のランボー」として売り出された<ref name="EbertSeitz"/>。プロデューサーの[[ローレンス・ゴードン]]と[[ジョエル・シルバー]]は、1987年に公開されたアクション映画『[[プレデター (映画)|プレデター]]』で一緒に仕事をした[[ジョン・マクティアナン]]を監督に起用した<ref name="NYTimesSalaryAftermath"/><ref name="VultureRetro"/><ref name="EmpireRetro"/>。マクティアナン他のテロスト映画でよくみられるような単に「卑劣で不快な行為」だけではなく、「何らかの喜び(some joy)」を盛り込むのであれば、という条件で引き受けた<ref name="VanityFairat30"/>。

スチュアートは、バーバンクにあるウォルト・ディズニー・スタジオのオフィスで18時間労働するようになり、疲労感から「イライラ」していた<ref name="VarietyBook"/>。妻との喧嘩の後、ドライブに出掛けた先で自分の車線上に箱があり、結果として空箱ではあったが、避けられずに轢いてしまった。彼によれば、その後にフリーウェイの脇に車を止め、「心臓がドキドキした」という。ここからスチュアートは、「大惨事の前に妻に謝るべきだった男」という物語の中心テーマを構想した。そして妻と仲直りするために帰宅し、その夜に35ページを書き上げた<ref name="VarietyBook"/>。スチュアートは、マクレーン夫妻の関係を形作るために、離婚や配偶者が旧姓に戻るなど、同僚たちの結婚生活の問題も参考にした<ref name="VarietyBook"/>。

[[File:Disney studios burbank team disney building buena vista.jpg|thumb|alt=Walt Disney Studios in Burbank, California.|[[ジェブ・スチュアート]]はカリフォルニア州[[バーバンク (カリフォルニア州)|バーバンク]]の[[ウォルト・ディズニー・スタジオ (バーバンク)|ウォルト・ディズニー・スタジオ]]で初期草稿版を書き上げた。]]

当初、主人公[[ジョン・マクレーン (架空の人物)|ジョン・マクレーン]]の名前はジョン・フォードであったが、これは同名の物故監督[[ジョン・フォード]]に失礼だと20世紀フォックスは考えた。スチュアートは彼の出自であるケルト人由来の「善く力強い(good strong)スコットランドの名前」としてマクレーンを選んだ。彼はこのキャラクターを、最悪の状況から教訓を得て、別人というほどではないが良き人間に成長する欠陥のあるヒーローと表現した<ref name="VarietyBook"/>。
アクション映画を書いた経験がなかったスチュアートは、スリラー映画を書いた経験を生かして、マクレーンとホリー、そして彼らの和解を観客に気にかけてもらうことに注力した。スチュアートが幹部に物語の説明をしていると、ゴードンがそれを遮り、まずはドラフト版を完成させるように言って会議から退出した。スチュアートは6週間かけて脚本の初稿を完成させた<ref name="VarietyBook"/>。

スチュアートは『Nothing Lasts Forever』を理解するのに、レヴィンの助けを借りたと語っている<ref name="VarietyBook"/>。
彼はC-4爆弾がエレベーターシャフトに投げ込まれるシーンや、主人公のジョー・リーランドが屋上から飛び降りるシーンなど、多くの場面を忠実に再現した<ref name="VarietyBook"/><ref name="CreativeScreenwriting"/><ref name="AVNovel"/>。
しかし、小説はすべてリーランドの視点から語られる形式であり、彼がいなかった場面で起こった出来事については詳しくは書かれていなかった。また、小説のトーンはよりシニカルで[[ニヒリズム|虚無的]]であった。悪役のアントン・グルーバーはクラクソンが独裁政権を支援しているという理由で、世間知らずの男女のゲリラ兵を使ってクラクソン・ビルを襲撃し、また、リーランドは麻薬中毒の娘と会うためにビルを訪ねることになったが、最後には娘はグルーバーと共にビルから落ちて死んでしまう。
そのため、(リーランドの視点では)敵たちの動機がはっきりせず、リーランドは彼ら(特に女性)を殺すことに葛藤していた。またリーランドは、高給取りのセキュリティ・コンサルタントで、経験豊富な年配の男性として書かれていた<ref name="VarietyBook"/><ref name="EmpireRetro"/><ref name="AVNovel"/>。
スチュアートは、この小説のトーンを「悲しすぎる」と否定し、また60歳を超えた高齢のアクションヒーローというのも説得力がないと考えた。彼はマクレーンが登場しない場面において登場人物たちを増やしたり、設定を膨らませた。パウエルには妻子を与え、マクレーンとの関係をより親密にした。また、原作では序盤で姿を消すアーガイルは中盤以降もしばしば劇中に登場し、最後にマクレーンをサポートする。オリジナルキャラクターとしては悪徳ジャーナリストのリチャード・ソーンバーグが登場する<ref name="VarietyBook"/>。

西部劇の名優[[ジョン・ウェイン]]のファンだったスチュアートは、カウボーイ言葉を含めて、脚本全体に西部劇の要素を盛り込んだ。また、彼はロサンゼルスに建設中だった[[フォックス・プラザ]]の工事責任者と親しくなり、建物の中に入って登場人物やシーンの配置のアイデアを得ることができた。そして、1987年6月に完成した脚本を提出した。フォックスが1988年の夏の大作映画([[ブロックバスター (映画)|ブロックバスター]])を必要としていたこともあり、この作品は翌日には許可された<ref name="VarietyBook"/>。

=== キャスティング ===
[[File:Bonnie Bedelia 1974.JPG|upright|thumb|alt=Portrait of Bonnie Bedlia looking directly at the camera |[[ボニー・ベデリア]](1974年)。彼女が出演した1983年の伝記映画『Heart Like a Wheel』を観たウィリスによってマクレーンの別居中の妻に抜擢された。]]

本作は1968年の映画『[[刑事 (1968年の映画)|刑事]]』の続編として映画化権を獲得していたために契約上は[[フランク・シナトラ]]を主役にしなければならない義務があった。しかし、当時70歳であったシナトラはこれを断った<ref name=Independent1/><ref name="VanityFairat30"/><ref name="EmpireRetro"/>。そして、この役は、[[シルベスター・スタローン]]、[[リチャード・ギア]]、[[クリント・イーストウッド]]、[[ハリソン・フォード]]<ref name="VultureRetro" /><ref name="DevOtherActors" />、[[バート・レイノルズ]]、[[ニック・ノルティ]]<ref name="CastReynolds" />、[[メル・ギブソン]]、[[ドン・ジョンソン]]、[[リチャード・ディーン・アンダーソン]]<ref name="Independent1" />、[[ポール・ニューマン]]<ref name="CastNewman" />、[[ジェームズ・カーン]]<ref name="DailyBeastCaan" />
、[[アル・パチーノ]]<ref name="AlPacino"/>などのスターにオファーされた。
当時の有力なアクション映画の典型は[[アーノルド・シュワルツェネッガー]]のような筋肉隆々の無敵のマッチョマンであり、実際、シュワルツェネッガーにもオファーを出したが、コメディへの進出を希望していた彼は『[[ツインズ (映画)|ツインズ]]』(1988年)に出演するために辞退した<ref name=Independent1/>。
当時[[ブルース・ウィリス]]は、主にロマンティック・コメディのテレビシリーズ『[[こちらブルームーン探偵社]]』において、[[シビル・シェパード]]の相手役として、コメディタッチな役柄を演じていたことで知られていた。オファーを受けたウィリスは、当初『こちらブルームーン探偵社』出演のための契約義務からオファーを断ったが、シェパードが妊娠したことで番組の製作が11週間中断することとなり、オファーを受けるのに十分な時間が生じた<ref name=Independent1/>。

マクティアナンの彼女は、シネマスコアの担当者と偶然出会い、ウィリスを主役にした場合の分析を依頼した。その結果、彼を起用しても悪影響はないと判断され、2週間後にウィリスの参加が正式に決定した<ref name="lawrence20160830"/>。
それまでウィリスが出演した映画は、中程度の成功を収めたコメディ映画『[[ブラインド・デート (1987年の映画)|ブラインド・デート]]』(1987年)の1本だけであったため、この抜擢は物議を醸した<ref name=Independent1/><ref name="LATimesJuly03"/>。
当時、映画俳優とテレビ俳優は明確に区別されていた。『[[ゴーストバスターズ]]』(1984年)のような映画ではテレビスターでも大ヒット映画を製作できるとみなされていたが、[[シェリー・ロング]]や[[ビル・コスビー]]のような他のテレビ俳優は、映画への転身に失敗していた<ref name="VultureRetro"/><ref name="VultureJul16"/>

ウィリスはこの役で500万ドルの出演料を受け取り、これは[[ダスティン・ホフマン]]や[[ウォーレン・ビーティ]]、[[ロバート・レッドフォード]]など、既に成功を収めている映画俳優に匹敵する額であった<ref name="NYTimesSalaryAftermath" />。フォックスの社長である{{仮リンク|レナード・ゴールドバーグ|en|Leonard Goldberg}}は『ダイ・ハード』にはウィリスのような可能性のある俳優が必要だったと語り<ref name="NYTimesSalaryAftermath"/>、ゴードンは主人公が失敗するかもしれないという可能性を見せるには、ウィリスのような普通の人であることが重要だったと述べている<ref name="NYTimesPostRelease"/>。フォックス以外の関係者の情報によれば、多くの人気俳優に断られたために、スタジオは必死にスターを探していたという<ref name="DevWillisSalary"/>。
ウィリスは「彼らはこの映画と彼らのために価値があると思った額を支払ってくれた」と述べている<ref name="CloserWillis"/>。また、スタローンやシュワルツェネッガーが描くような大物キャラクターとは違うとし、「ヒーローと言っても彼は普通の男なんだ。異常な状況に放り込まれただけの普通の男にすぎない」と述べている<ref name="LATimesJuly03"/>。ウィリスは、{{仮リンク|サウス・ジャージー|en|South Jersey}}で育った労働者階級の人物を参考にして、「その態度や権威への軽蔑、悪辣なユーモアのセンス、不本意なヒーロー」などを表現した<ref name=Independent1/>。

本作の悪役{{仮リンク|ハンス・グルーバー|en|Hans Gruber (character)}}役には映画未経験の[[アラン・リックマン]]が起用された。これは[[ブロードウェイ]]版『{{仮リンク|危険な関係 (演劇)|label=危険な関係|en|Les Liaisons Dangereuses (play)}}』で悪役のヴィコント・ド・ヴァルモンを演じたのを見たシルバーによるものであり、映画デビュー時はすでに40代前半だった<ref name=Independent1/><ref name="LegacyEmpire"/>。
マクレーンの別居中の妻ホリー役にはボニー・ベデリアが起用され、これは1983年に公開された伝記映画『Heart Like a Wheel』に出演したのを見たウィリスの提案だった<ref name="StartTVBedelia"/>。
[[レジナルド・ヴェルジョンソン]]がマクレーンを外部から支援する{{仮リンク|アル・パウエル|en|Al Powell}}警官役に抜擢されることになったのは、以前一緒に働いていたキャスティング・ディレクターのジャッキー・バーチ(Jackie Burch)の提案によるものであった。これがヴェルジョンソンのメジャー映画デビューとなった。この役には他に[[ロバート・デュバル]]、[[ジーン・ハックマン]]、[[ローレンス・フィッシュバーン]]、[[ウェズリー・スナイプス]]などが候補に挙がっていた<ref name="SlashFilmVelJohnson"/><ref name="MaximVelJohnson"/><ref name="SlashSnipes"/>。
ホリーにちょっかいをかける軽薄な同僚エリス役には、シルバーの知人である[[ハート・ボックナー]]があてられた。この役は3週間かけて時系列順に撮影された。マクティアナンは俳優のケイリー・グラントのような洗練された人物として描きたかったが、ボックナーは彼の劇中の行動はコカインと不安から来るものと考えて役作りした。このため、マクティアナンは、ゴードンとシルバーがボックナーのおどけた演技を楽しんでいることに気づくまで、当初は彼の演技を嫌っていた<ref name="CastBochner"/>。

=== 脚本のリライト ===
[[File:Roy Rogers in The Carson City Kid.jpg|thumb|upright|alt=Roy Rogers dressed in cowboy gear. | 西部劇俳優の{{仮リンク|ロイ・ロジャース|en|Roy Rogers}}。[[ジョン・マクレーン]]の決めゼリフ「ippee-ki-yay、motherfucker(イッピカイェイ、マザーファッカー)」は彼のセリフ「Yippee-ki-yay, kids」に由来する。]]

脚本家の[[スティーブン・E・デ・スーザ]]は、アクションとコメディを合わせた経験を持ち、スチュアートの脚本を書き直した<ref name="SlashFilmSouza"/>。
彼はグルーバーが主人公であるかのようにアプローチした。「もし(グルーバーが)強盗を計画し、実行に移さなければ、(マクレーンは)ただパーティーに行って、妻と和解するだけだっただろう。本当に物語を動かしている悪役の視点を通して、自分の作品を見ることを時々考えるべきだ」<ref name="CreativeScreenwriting"/>。
デ・スーザは、[[フォックス・プラザ]]の設計図を使って、物語やキャラクターのロケーションを建物内にレイアウトした<ref name="SlashFilmSouza"/>。

脚本は撮影前から撮影中まで変更が続いた。撮影開始の最初の数週間は、まだウィリスの『こちらブルームーン探偵社』の撮影が行われていたため、彼はその撮影を最大10時間行い、夜に『ダイ・ハード』の撮影をするという生活を送ることになった。マクティアナンはウィリスに休養する時間を与え、その代わりデ・スーザに新しいシーンの追加を任せ、マクレーン以外の登場人物の設定や描写が膨らまされることになった。例えばホリーの家政婦のシーン、高木の死後にグルーバーと対峙するホリーのシーン、ソーンバーグの紹介シーン、パウエルと仲間の警官たちのシーンなどである<ref name="SlashFilmSouza"/>。

シルバーは映画の途中でマクレーンとグルーバーが出会うシーンを入れたいと考えていたが、デ・スーザは、そのための上手いシナリオが思いつけずいたところ、たまたまリックマンがアメリカ訛りの英語を話すところを耳にした。これによってグルーバーがマクレーンと会うときに正体を隠せると考え、マクレーンが彼だとわからないように高木の殺害シーンは撮り直された{{efn|完成版におけるこのシーンではマクレーンは物陰に隠れて様子を伺っており、ドイツ訛りの英語を話すグルーバーの声は聞けても彼の顔や姿は確認できなかった。}}。また、このマクレーンとグルーバーが出会うシーンの追加によって、マクレーンがテオを殺す別のシーンは削除された<ref name="SlashFilmSouza"/>。

スチュアートの元の脚本では、物語は3日間にわたるものであったが、マクティアナンは[[ウィリアム・シェイクスピア|シェイクスピア]]の『[[真夏の夜の夢]]』に触発されて、一晩で終わる物語に変えた。また、彼はテロリストを悪役にするのは「あまりにも悪辣」だと考え、テロリストの政治性に焦点を当てるのを避け、金銭的な追求を目的とした強盗にし、その方が夏の娯楽にふさわしいという狙いもあった<ref name="DevMisc"/>。

マクレーンのキャラクターが完全に確立したのは、製作のほぼ半分を過ぎた頃であった。マクティアナンとウィリスは、「マクレーンは、自分のことをあまり好きではないが、最悪の状況で最善を尽くす男」と決めた<ref name="DevMisc"/>。
マクレーンのキャッチフレーズ「イッピカイェイ、マザーファッカー(Yipee-ki-yay, motherfucker)」{{efn|"Yipee-ki-yay"は西部劇でみられる喜びを表す間投詞で、しばしば「ヒーハー」で意訳される。"motherfucker"はアメリカのスラングでの悪態の1つ。}}は、カウボーイ俳優{{仮リンク|ロイ・ロジャース|en|Roy Rogers}}の「Yippe-ki-yah, kids」をはじめとする古いカウボーイ用語を基にしたものであり、マクレーンの古いアメリカ人キャラを強調したものであった<ref name=Independent1/><ref name="CreativeScreenwriting"/>。
「Yippee-ki-yay, motherfucker」と「yippee-ti-yay, motherfucker」のどちらを使うかの議論もあったが、ウィリスが前者を支持した<ref name=Independent1/>。

=== 撮影 ===
[[File:Foxplaza la.jpg|thumb|upright|alt=A high-rise building known as Fox Plaza | [[ロサンゼルス]]の{{仮リンク|センチュリーシティ|en|Century City}}にある[[フォックス・プラザ]]が、ナカトミプラザの舞台となった。]]

本作は1987年11月に撮影が開始され、1988年3月初旬に終了し、予算は約2500万ドルから3500万ドルであった<ref name=Independent1/><ref name="LATimesJuly03"/><ref name="BOMGeneral"/><ref name="NYTimesPreview"/><ref name="LATimesFilming"/><ref name="afi"/>。撮影はほとんど{{仮リンク|センチュリーシティ|en|Century City}}の[[フォックス・プラザ]]とその周辺で行われ、{{仮リンク|アベニュー・オブ・ザ・スターズ|en|Avenue of the Stars, Century City}}に位置していた<ref name="EmpireRetro"/><ref name="SlashDeBont"/><ref name="Gizmodo"/>。
この場所が選ばれたのはプロダクション・デザイナーのJackson De Govia(ジャクソン・デ・ゴビア)が関わった製作の後半からであった<ref name="DevMisc"/>。
ほぼ未使用の建物が必要であり、日中の撮影は無理なこと、撮影による爆発の被害がないことの2つの条件<ref name="EmpireRetro"/>で、[[フォックス・プラザ]]が提供された<ref name="SlashDeBont"/>。


撮影監督の[[ヤン・デ・ボン]]は建物のデザインが特徴的で、それ自体でひとつのキャラクターになりうると評した。遠くからでもはっきりと建物が見えるために、マクレーンがビルに近づいていく際の[[エスタブリッシング・ショット]]を作ることもできた。また、建物内部からも周辺の街並みが見えたことは臨場感を増す効果があった<ref name="SlashDeBont"/>。デ・ボンは登場人物をより近くで撮影するため、手持ちカメラを頻繁に使用し、より映画的な「親密さ」を演出した。彼は複雑な絵コンテは自分の仕事を冗長にするとして、事前に絵コンテを切るようなことはほとんどしなかった。その代わり、マクティアナンとその日の撮影について詳細に話し合い、伝えたい感情や感覚について話し合った。デ・ボンは魅力的なショットよりもドラマチックなショットの方に拘った。ただ、本物のフレアを使用したことで予想不能なモヤが生じ、映像が見えなくなることもあったという<ref name="SlashDeBont"/>。
=== 警察・FBI ===
{{Anchors|アル・パウエル}}
; アル・パウエル(''Al Powell'')
: 演 - [[レジナルド・ヴェルジョンソン]]
: [[ロサンゼルス市警察]]の警察官(階級は巡査部長)。本作におけるマクレーンの相棒であり、彼に協力する数少ない人物でもある。好物は[[トゥインキー]]。妻は初子を身籠っている。また、過去にパトロール中、おもちゃの銃を向けてきた少年を誤射した[[トラウマ]]から発砲が出来なくなっており、通常は庶務を担当している。
: 偶然ナカトミ・プラザ付近のコンビニでトゥインキーを買い込んでいた際に司令センターからナカトミ・プラザを調べるように指示を受け、結果として事件に関わることとなる。当初は、警備員に扮したハンスの部下達の演技に騙されて一度はその場から去ろうとしたが、直後にマクレーンが投げ落としたテロリスト(マルコ)の遺体を見たことで事態を察し、すぐに応援を呼ぶ。その後は外から事件の状況を見届けていたが、終盤ではマクレーン夫妻を殺そうと追いかけてきたカールを射撃のトラウマを克服して射殺をし、2人を救う。
{{Anchors|ドウェイン・ロビンソン}}
; ドウェイン・ロビンソン(''Dwayne T. Robinson'')
: 演 - [[ポール・グリーソン]]
: ロス市警察本部次長(階級は警視)。高慢で、マクレーンやパウエルの話に聞く耳を持たない一方で、[[連邦捜査局]](FBI)には聞き入れなかったパウエル(がマクレーンから得た)の情報をさも自分の意見の様に言うなど、上の身分に対しては媚びへつらう一面もあり、更にはそのFBI捜査官達が死亡した際には「代わりのFBI(捜査官)を呼ばないと」とだけで片付けてしまう冷淡な一面さえも垣間見せる。[[SWAT]]を突入させるが、テロリストグループの予想以上の反撃に遭って失敗し、直後FBIに捜査主体を持って行かれたことで立場を失くす。事件後、マクレーンに対してはエリスの殺害[[幇助]]、ビルの損壊の件について問い詰めるなど、最後まで彼を見下す態度でいた<ref>その態度に対し、マクレーンもこれまでの仕打ちも併せて報復しようと食って掛かろうとしたが、直後に蘇生したカールの襲撃で未遂に終わり、ロビンソンの方もそれにより、マクレーンへの詰問は有耶無耶にされる事となった。</ref>。
{{Anchors|ビッグ・ジョンソン}}
; ビッグ・ジョンソン(''Big Johnson'')
: 演 - [[ロバート・デヴィ]]
: 白人のFBI特別捜査官。同じ苗字であるが、行動を共にしているジョンソン捜査官と血の繋がりはない。また、[[ベトナム戦争]]従軍の経験があり、作戦直前には「ベトナム戦争当時を思い出すぜ」と悦に浸っていた。
: ロス市警察本部のロビンソン警視に代わって指揮を取り、対テロリストマニュアルに沿った作戦を展開する<ref>その内容通りに電源を切らせた事が裏目に出て、金庫室の電磁ロックを突破されてしまう。</ref>。更にヘリに乗り込んでの犯人掃討作戦では人質が多少犠牲になっても構わないつもりで特攻するも、ハンス達が仕掛けた爆弾の爆発に巻き込まれて死亡した。
{{Anchors|リトル・ジョンソン}}
; リトル・ジョンソン(''Little Johnson'')
: 演 - [[グランド・L・ブッシュ]]
: 黒人のFBI特別捜査官。ジョンソン特別捜査官と血の繋がりはなく、年齢も下である。また、ジョンソン特別捜査官からベトナム戦争の話をされた際は「当時中学生であったこと」を明かしている。ジョンソン特別捜査官に従ってヘリで犯人掃討に向かうが、同じく爆弾の爆発に巻き込まれて死亡する。


ウィリスの撮影初日は、1987年11月2日だった。
=== 強盗グループ ===
『こちらブルームーン探偵社』の撮影現場から直接やってきたウィリスの最初の撮影シーンは、マクレーンが消防ホースを安全綱代わりに屋上から飛び降りると背後で爆発が起こり、助かるという重要な場面であった<ref name=Independent1/>。彼が本作における演技で難しいと感じたのは、それまでの経験と異なって他人と交わることが少なく、一人でいる場面が多かったことだという<ref name="CloserWillis"/>
{{Anchors|ハンス・グルーバー}}
。撮影の合間にはウィリスは他のキャストと一緒に過ごすことを好まず、新しいパートナーであった[[デミ・ムーア]]と過ごしており、一方でスクリーン上の役の関係とは対照的にベデリアとヴェルジョンソンは、リックマンと撮影の合間のほとんどを一緒に過ごしていた<ref name="PeopleBedelia"/><ref name="VultureTidbits"/>。
; ハンス・グルーバー(''Hans Gruber'')
: 演 - [[アラン・リックマン]]
: 強盗グループのリーダーで、[[西ドイツ]]民族解放機構(架空の左翼テロ組織)に所属していた元テロリスト。高級なスーツを着こなした容姿や振る舞いは紳士的だが、実際は極めて冷酷且つ冷徹な性格で、役に立たないと見なした人間は容赦無く殺害する。更に強盗グループ内でも自分の制御が利かないと判断した者を見限るところもある。
: FBIのテロ対策を先読みする、マクレーンと互いに顔を知らない状態で鉢合わせした時には咄嗟に脱出を試みていた人質を演じる(但しマクレーンからは怪しいと見抜かれており、渡した拳銃も弾丸を抜かれていた)、マクレーンが裸足だとわかるとガラスを撃つように指示を出す、激昂する部下を抑える等の知略や統率力に長けている。エリスの「マクレーンとは長年の友人」という嘘も即座に見抜いた。
: ビルの金庫に保管された6億4千万ドル相当の債券奪取を目論んでおり、その計画の手始めとしてナカトミ・プラザを占拠し、更には表向きの犯行声明として世界各国で囚われているテログループの解放を要求<ref>そのテロリストらの名前は「タイム誌で見た」だけである。カールの「本当に解放するかな?」という質問にも「知ったことか」と答え、ホリーからも「ただのこそ泥じゃない」と馬鹿にされている。</ref>する。
: 終盤でのマクレーンとの対峙では、ホリーを人質に取りマクレーンを射殺しようとしたが、直後にマクレーンが背中に隠していた銃で撃たれ、ホリーの腕時計を掴んだままビルから宙吊りの状態となる。宙吊りになって尚もマクレーン夫妻を道連れにしようとしたが、最期はマクレーンによって腕時計を外されたことで単身転落死した。
: [[ダイ・ハード3|第3作]]の敵役であるサイモン・グルーバーはハンスの兄であり、弟を殺したマクレーンへの復讐が事件の動機のひとつとなっている。
{{Anchors|カール}}
; カール(''Karl Vreski'')
: 演 - [[アレクサンダー・ゴドノフ]]
: 強盗グループの一員で、ハンスの右腕である実動部隊のリーダー。フリッツ、フランコと3人で行動している。序盤では他のメンバーと異なりテオと共にナカトミ・プラザの正面玄関から侵入し、1階にいたガードマン達を殺害。
: 非常に粗暴且つ好戦的な性格で、弟のトニーをマクレーンに殺された復讐心から幾度となく彼と壮絶な死闘を繰り広げる。それ故にハンスとは度々意見が衝突し、最終的に独断でマクレーンと決闘を挑んだ事からハンスに見限られてしまう<ref>終盤ビルの屋上を爆破して自分達が死んだ様に見せ掛ける作戦の際、まだ屋上付近にカールが残っており部下からも制止されたのにも関わらず爆破している。</ref>。
: 3度目の戦闘では首をチェーンで絞められた上で倒されたと思われていたが、マクレーンへの執着心から蘇生し、ビル脱出直後のマクレーン夫婦へ銃を向けるが、トラウマを克服したパウエルに射殺された。
{{Anchors|テオ}}
; テオ(''Theo'')
: 演 - クラレンス・ギルヤード・Jr
: 強盗グループの一員でメンバー中唯一の黒人。本人曰く「良い性格」だが、強盗グループに迎撃されるSWAT部隊やFBIを馬鹿にするなど残虐さはハンスにも劣らない。コンピューターの技術に優れており、ビルの金庫破りを担当している。
: 序盤ではカールと共に正面玄関から侵入。ガードマン殺害後、制御室にて業務用を除く館内の全ての[[エレベーター]]の設定を29階まで到着不能にし、[[シャッター]]を閉めて[[エスカレーター]]を停止した上で復旧できないように端末を蹴って破壊した。その後はビルの金庫の開錠作業をしていたが、SWAT隊が駆け付けた際にはビルの監視カメラなどを利用して仲間達に情報を送って支援した。
: 終盤では金庫破りを成功させ、地下駐車場に隠していた救急車で脱走の準備を進めていたが、アーガイルに発見された上にリムジンで体当たりされ、運転席の窓越しに顔面へのパンチを受けて気絶した。その後は警察に逮捕された。
{{Anchors|トニー}}
; トニー(''Tony Vreski'')
: 演 - [[アンドリアス・ウイスニウスキー]]
: 強盗グループの一員で、カールの弟。丸眼鏡をかけ、灰色のスウェットを着ている。兄と正反対に慎重な頭脳派で、序盤は電話線の配線変更などのビルへの電気工作を行っていたが、カールがその段取りを無視してチェーンソーで配線を切断する様子に焦る面もある。
: マクレーンが消防署へ通報を行ったのを知ったハンスの指示で単身捜索を行っている最中にマクレーンと接触したが、不意打ちを受けて揉み合いになり、最後は階段から転落した拍子に首の骨をへし折られて死亡した。遺体はマクレーンによって強盗グループへのメッセージに使われる。
{{Anchors|エディ}}
; エディ(''Eddie'')
: 演 - デニス・ヘイデン
: 強盗グループの一員。序盤は時間稼ぎのためにビルのガードマンに成り済まし、1階フロアに駐在して来客者への見張りを担当しており、通報で駆けつけたパウエルを騙し切った。
: SWAT到着後はユーリと共に1階で迎撃に当たり、SWAT隊を銃撃で撃退する。終盤ではハンスと共に逃走を図ろうとしていた際に現れたマクレーンに銃を向けるが、降参したという演技を行ったマクレーンに油断し、最後は彼が背中に隠し持っていた拳銃で瞬時に頭を撃ち抜かれて死亡する。
{{Anchors|ユーリ}}
; ユーリ(''Uli'')
: 演 - [[アル・レオン]]
: 強盗グループの一員で東洋人。序盤はマルコやハインリッヒと共にビルへ爆薬の設置の工作を行い、その後エディと共に1階の見張りを担当。SWAT到着後はエディと共に1階で迎撃に当たり、SWAT隊を銃撃で撃退するが、その際に売店の菓子類を失敬している。
: 終盤ではハンスらがマクレーンより奪い返した信管などの道具を用いて爆破工作の準備を終え、人質達を屋上に追いたてた後に下の階に下りてハンスらと合流しようとするが、駆けつけたマクレーンと鉢合わせし、最後は応射する暇も与えられずに射殺された。
{{Anchors|マルコ}}
; マルコ(''Marco'')
: 演 - ロレンゾ・カッチャランツァ
: 強盗グループの一員でイタリア人。序盤はハインリッヒやユーリと共にビルへ爆薬の設置の工作を行う。その後、物語前半にマクレーンが自分達の爆破工作の準備を行っている階の下に現れたとの連絡を受けて駆けつけるが、ちょうど鉢合わせして拳銃を突きつけられ、思わず命乞いをしてしまう。その後は駆けつけたハインリッヒの横槍で膠着を破られ、直後にハインリッヒが銃撃で死亡したことに激怒し、机の下に隠れたマクレーンに向けて銃を乱射することで一度は追い詰めるが、マクレーンからの応射が無かったことから油断して「殺す暇があったらためらうな」というアドバイスを与えながら弾倉の交換を行うという大きな隙を作り、最後は机越しに拳銃の猛射を受けて死亡する。その後、遺体は通報で駆けつけたパウエルへのメッセージに利用される。
{{Anchors|ハインリッヒ}}
; ハインリッヒ(''Heinrich'')
: 演 - ゲイリー・ロバーツ
: 強盗グループの一員。序盤は他のメンバーが乗った大型トラックの運転を担当。ナカトミ・プラザ占拠後、マルコやユーリと共にビルへ爆薬の設置の工作を行っており、爆破工作の指揮を執る。喫煙者。
: その後、物語前半にマクレーンが自分達の爆破工作の準備を行っている階の下に現れたとの連絡を受け、マルコを先行させて自分も向かうが、駆けつけた時にはマクレーンがマルコに拳銃を突きつけて膠着状態になっており、マルコに伏せるよう言い、マクレーンに拳銃を向けるが、反撃に出たマクレーンに射殺される。死亡後、起爆装置の入ったバッグと自身の煙草をマクレーンに奪われた。
{{Anchors|フリッツ}}
; フリッツ(''Fritz'')
: 演 - ハンス・バーリンガー
: 強盗グループの一員。カールやフランコと共に行動し、マクレーンと幾度となく銃撃戦を繰り広げる。3人の中では彼だけマクレーンや警察の登場に動揺する場面が多い。終盤ではエレベーターでカールやフランコと共にハンスとマクレーンの元に駆けつけた際、ドアが開いたと同時に放たれたマクレーンの発砲に対応出来ずに一方的に射殺される。
{{Anchors|フランコ}}
; フランコ(''Franco'')
: 演 - ブルーノ・ドヨン
: 強盗グループの一員でフランス人。カールやフリッツと共に行動し、マクレーンと幾度となく銃撃戦を繰り広げる。終盤ではカールと共にハンスと合流し、マクレーンとの銃撃戦の最中に走って移動していたが、直後にマクレーンの銃撃で足を撃ち抜かれて転倒し、最後はガラス壁に頭部を強打して死亡する。
{{Anchors|アレクサンダー}}
; アレクサンダー(''Alexander'')
: 演 - ジョーイ・プルーワ
: 強盗グループの一員。機関銃やロケット砲などの重火器を取り扱っており、ビルの屋上で機関銃を所持して見張りを行い、マクレーンのメッセージによって異常に気付いたパウエルのパトカーに向けて猛射を加えた。
: SWAT到着後はロケット発射筒をジェームズと共に運用し、前進してきたSWATの装甲車を破壊した。その後、装甲車へ向けて更なる砲撃を加えようとするが、最後はマクレーンにより投下されたプラスチック爆弾によってフロアごと吹き飛ばされて死亡する。
{{Anchors|ジェームズ}}
; ジェームズ(''James'')
: 演 - ウィルヘルム・フォン・ホンブルグ
: 強盗グループの一員。ビル屋上で見張りを担当していたが、SWAT到着後はロケット発射器をアレクサンダーと共に運用する。その後、装甲車へ向けて更なる砲撃を加えようと弾薬を準備していたが、最後はマクレーンにより投下されたプラスチック爆弾によってフロアごと吹き飛ばされて死亡する。
{{Anchors|クリストフ}}
; クリストフ(''Kristoff'')
: 演 - ジェラール・ボン
: 強盗グループの一員。テオの補佐を行っており、終盤では開放に成功した金庫から奪った債権を運んでいたが、直後に現れたマクレーンに殴打されて昏倒する。その後は警察に逮捕された様子。


撮影開始時点では、この映画の結末はまだ確定していなかった。完成版ではテオは大型トラックの荷台に入れて運び込んだ救急車に乗り脱出を図るが、これは後から追加されたシナリオであった。
== 制作 ==
このため、当初の撮影されたシーンでは、例えば物語冒頭のハンスらがビルに集結するシーンで、彼らが運転しやってきたトラックは、救急車を積み込むには小さすぎたし、また、ハンス達が[[タグ・ホイヤー]]の時計を同期させているシーンもあったが、ここでは荷台が空のトラックが映っていた。このため、これらシーンは削除されたり、必要な変更が加えられた。本来の台本では、マクレーンとハンスが出会うシーンでマクレーンが相手の正体に気づくのは、彼が他のテロリストたちと同じくタグ・ホイヤーの腕時計をしているのを確認したからであった。しかし、もはや腕時計のシーンは必要不可欠なプロットポイントではなくなっていた<ref name="DevMisc"/><ref name="NMERetro"/>。
{{see|ダイ・ハード (小説)}}
アーガイルのヒーローシーンを導入する必要が生じ、それはテオの逃亡を阻止するシーンになった。このシーンではデボローがギリアードを実際に殴るが、これは撮影期間の最後の10日間に追加撮影されたものであった<ref name="SlashFilmSouza"/><ref name="VultureTidbits"/>。
[[File:Fox Plaza HD.jpg|thumb|映画で "ナカトミ・プラザ" に使用された[[ロサンゼルス]]の[[フォックス・プラザ]]]]
『ダイ・ハード』の印象的なシーンの多くとキャラクターは[[ロデリック・ソープ]]の小説『[[ダイ・ハード (小説)|ダイ・ハード]]』(原題は ''Nothing Lasts Forever'' 、日本では映画公開後に発売されたため『ダイ・ハード』)に基づいて作られている。もともと ''Nothing Lasts Forever'' は ''The Detective'' の続編小説として書かれたものである。 ''The Detective'' は『[[刑事 (1968年の映画)|刑事]]』として[[フランク・シナトラ]]主演で映画化されている。 ''Nothing Lasts Forever'' はシナトラが続編への出演を断ったため内容が変更された。


俳優の演技力に応じて、いくつかの役柄には柔軟性が持たせられた。すなわち、あるキャラクターはより長く映画に登場する一方で、あるキャラクターはより早く殺された<ref name="SlashFilmSouza"/>。
===原作との違い===
また、テオの「クォーターバックはトーストだ」、ボフナーの「ハンス、バビー、俺はお前のホワイトナイトだ」といったセリフ、またユーリが襲撃してきたSWATを迎え撃つ際にチョコレートバーを盗むシーンなど、俳優たちにはアドリブの余地が与えられていた<ref name="CastBochner"/><ref name="VultureTidbits"/>。
* 主人公が小説では初老であるのに対し、映画では若くなっている。企画当初は原作に合わせて、[[クリント・イーストウッド]]、[[アル・パチーノ]]らベテラン俳優に出演交渉していたが、いずれも断られ、当時、新進俳優だった[[ブルース・ウィリス]]を起用することになり、年齢を30代に変更した。それに伴い、主人公が会いに行く相手が、娘から別居中の妻に変更されている。
マクティアナンは本作の編集にあたってフランスの[[ヌーヴェルヴァーグ]]の影響を受けた。[[フランク・J・ユリオステ]]と{{仮リンク|ジョン・F・リンク|en|John F. Link}}を起用し、当時の主流であった編集スタイルに反して、モーション中の編集などを行った{{sfn|Lichtenfield|2017}}。
* 舞台となるビルは、原作ではアメリカの会社(アメリカン・クラクソン・オイル・コーポレーション)だったが、映画では、[[1980年代]]の[[バブル景気]]の日本企業のアメリカ資産買収ブームを踏まえてナカトミ・コーポレーションになっている。
* 映画と比べると小説のほうが暗く深刻なトーンで描かれ、悪役の目的も小説では政治的なものだったが、映画では金目当てになっている。監督のジョン・マクティアナンはDVDの解説でより明るい内容にしたかったため変更したと語っている。


=== 音楽 ===
=== 音楽 ===
{{Listen|filename=Die Hard 1988 - Assault on the Tower.ogg|title=''Michael Kamen&nbsp;– Assault on the Tower''|description=Kamen used samples from various classic songs and sleigh bells to create a score that highlighted the violence|format=[[Ogg]]}}
* この映画には[[交響曲第9番 (ベートーヴェン)|ベートーヴェンの交響曲第9番]]が使用されている(グルーバーとその一味が[[ライトモティーフ]])。またテオのテーマとして「[[雨に唄えば]]」が使われている。『ダイ・ハード』のDVDでのジョン・マクティアナンの解説によれば、この映画の音楽は[[スタンリー・キューブリック]]の『[[時計じかけのオレンジ]]』(両方の音楽がこの映画でも使用される)へのオマージュであるという。
* 本作および『[[ダイ・ハード2]]』のエンディングでは、{{仮リンク|ヴォーン・モンロー|en|Vaughn Monroe}}の歌で1946年にヒットしたクリスマス・スタンダード・ナンバー“{{enlink|Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!|i=on|p=off|s=off}}”が効果的に使用されている。なお、本作および第2作で使用されているのは、1962年、ヴォーン・モンロー自身によって再レコーディングされたバージョンである(後述の2枚組サントラCD、および[[オムニバス|オムニバス・アルバム]]“Christmas at the Movies”などに収録)。
* 終盤のハンス墜落後の場面に付けられた2つの楽曲は
**[[スコット・グレン]]主演"Man on Fire"(日本未公開)のためにジョン・スコットが書いた曲。この曲をバックに、マクレーンとパウエルが対面する。後述の2枚組サントラCDにも"We've Got Each Other"のタイトルで収録。
**[[ジェームズ・ホーナー]]による『[[エイリアン2]]』のための未使用曲(同作のサントラ盤に収録されている"Resolution and Hyperspace"の冒頭部分)。パウエルが“機転を利かせる”場面に使用。<br>であり、後者は特に音源入手が容易であったが、いずれもマイケル・ケイメンの作曲ではない。なお『ダイ・ハード』は当初、使用楽曲を収録したオリジナル・サウンドトラック盤が公式には発売されなかった(後年、関係するほぼ全曲を収めた2枚組のサントラCDが複数回発売されたが、その都度生産数が極めて少ないため、入手は困難となっている)。


作曲家の[[マイケル・ケイメン]]が雇われる前から、マクティアナンは[[スタンリー・キューブリック]]の『[[時計じかけのオレンジ]]』(1971年)で流れる[[ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン|ベートーヴェン]]の[[交響曲第9番 (ベートーヴェン)|交響曲第9番]](通称「歓喜の歌」)を入れたいと考えていた{{sfn|Stilwell|1997|pp=568–569}}。
=== その他 ===
ケイメンはアクション映画で、この曲を「汚す(tarnishing)」ことに反対し、代わりにドイツの作曲家[[リヒャルト・ワーグナー]]の音楽を悪用することを提案した{{sfn|Stilwell|1997|pp=568–569}}{{sfn|Shivers|1995|p=13}}。
日本公開は当初は正月公開が予定されたが、[[昭和天皇]]崩御に伴い、一カ月遅れの2月公開へとなった。
マクティアナンは『時計じかけのオレンジ』が第9を用いることによって過剰な暴力性(ultra-violence)を強調したことを説明すると、ケイメンはその意図を受け入れ{{sfn|Stilwell|1997|pp=568–569}}、さらにケイメンは『時計じかけのオレンジ』でも使用された「{{仮リンク|雨に唄えば (楽曲)|label=雨に唄えば|en|Singin' in the Rain (song)}}」(1952年)と「[[ウィンターワンダーランド]]」(1934年)も使用することを提案した{{sfn|Shivers|1995|p=13}}。
ナカトミ・ビル(ナカトミプラザ)の外観には、ロサンゼルスにある[[20世紀フォックス]]の[[フォックス・プラザ]]が使用されている。2015年発売の「ダイ・ハード MEGA-BOX」には400分の1スケールのナカトミプラザのフィギュアが同梱されていた。
こうして「歓喜の歌」「ウィンターワンダーランド」、「雨に唄えば」のメロディーが、主に悪役を強調するために音楽に混ぜられることになった{{sfn|Lichtenfield|2017}}{{sfn|Stilwell|1997|p=561}}{{sfn|Shivers|1995|p=13}}。
「歓喜の歌」のサンプルは、より威嚇的に聞こえるように少し低いキーで演奏され、グルーバーがナカトミ商事の金庫を開けた時に、流れるようになっている{{sfn|Shivers|1995|p=13}}{{sfn|Durnford|1995|p=16}}。また他に『LetItSnow!Let It Snow!Let ItSnow!』も使用されている<ref name="FilmTracks"/><ref name="AllMusicreview"/>{{sfn|Stilwell|1997|p=561}}。


当初、ケイメンは本作のほとんど未完成のバージョンを観て感銘を受けなかった{{sfn|Shivers|1995|p=13}}。
主人公のキャスティングは順番に[[アーノルド・シュワルツェネッガー]]、[[シルヴェスター・スタローン]]、[[バート・レイノルズ]]、[[リチャード・ギア]]が候補として挙げられ、中でもリチャード・ギアが最有力とされていた<ref>[https://web.archive.org/web/20091021054804/http://www.ntv.co.jp/kinro/lineup/20091106/index.html ダイ・ハード - 金曜ロードショー]</ref>。
彼は本作の主役は、マクレーンの重要性を低下させる「驚異的な悪者」だと捉えていた{{sfn|Shivers|1995|p=13}}。
また、ケイメンは映画音楽に否定的であり、映画の音楽とは映画から独立したものではないと信じていた<ref name="IndependentKamen"/>。
彼のオリジナル楽曲には、ピチカートやアルコの弦楽器、金管楽器、木管楽器、スレイベル(ジングルベル)が用いられ、脅威が発生する瞬間には祝祭的な意味合いを打ち消すように加えられている<ref name="AllMusicreview"/>{{sfn|Durnford|1995|p=16}}。
他にも本作ではクラシック音楽の仕様が随所に見られ、例えばパーティで演奏される曲は[[ヨハン・ゼバスティアン・バッハ|バッハ]]の[[ブランデンブルク協奏曲]]第3番である{{sfn|Durnford|1995|p=16}}。


マクティアナンは、映画のラストで、カールがマクレーンを殺そうとするシーンのオリジナル曲が気に入らず、既存の未使用楽曲を用いることにし、[[ジェームズ・ホーナー]]の『[[エイリアン2]]』から流用した。また、1987年に公開されたアクション映画『{{仮リンク|燃える男|en|Man on Fire}}』からも楽曲が流用されている<ref name="DevMisc"/><ref name="FilmTracks"/>。
それまでの[[アクション映画]]では、肉体派俳優が正面から巨悪と戦う大味なイメージが強かったのに対し、この作品では「劣勢の状況下にある普通の主人公が頭脳で挑んでいく」という要素を取り入れ成功した。このような路線は後の『[[スピード (映画)|スピード]]』『[[ザ・ロック (映画)|ザ・ロック]]』『[[ミッション:インポッシブル]]』などにも受け継がれ、新しいタイプのアクション映画を生み出したとされる。その結果、従来型のアクション映画や[[アクション俳優]]は人気が下火になりつつあった。
本作では[[Run-D.M.C.]]の『Christmas in Hollis』が使用されているが、本作での使用もあって、後にクリスマスの定番曲とみなされるようになった<ref name="BillboardHollis"/>。


== スタントとデザイン ==
DVD等に収録されている[[オーディオコメンタリー|音声解説]]によれば、落下シーンでのアラン・リックマンの驚きの表情は本物である。監督が事前に打ち合わせていたタイミングよりも早く、リックマンを落下させたからである<ref>{{Cite web |author= |date=2014-12-21 |url=http://www.gizmodo.jp/2014/12/post_16117.html |title= 俳優アラン・リックマンが映画「ダイ・ハード」で「あ"ぁぁー?」な表情を見せた理由 |work= |publisher= [[ギズモード|ギズモード・ジャパン]] |accessdate=2015-06-01}}</ref>。
=== スタント ===
本作の製作直前に、『[[トワイライトゾーン/超次元の体験]]』(1983年)の{{仮リンク|トワイライトゾーンの撮影事故|label=撮影現場で死亡事故|en|Twilight Zone accident}}が発生したことにより、映画のスタントに対する認識が変わり、映画そのものよりも映画のスタッフを優先するようになった<ref name="VultureRoofStunt"/>。
それでもウィリスは自ら階段を転がり落ちたり、稼働中のエレベーターの上に立つなど、多くのスタントを自分で行うことに拘った<ref name=Independent1/><ref name="SlashDeBont"/>。
ウィリスの最初の撮影シーンは、腰に消火ホースを巻き付けてナカトミプラザの屋上から飛び降りるシーンだった。このスタントは5階建ての駐車場で行われ、25フィート(7.6m)の高さからエアバッグの上に飛び降り、同時に背後で60フィート(18m)の爆炎が上がるというものであった。ウィリスはこれを最も過酷なスタントの一つに挙げている<ref name=Independent1/><ref name="LATimesJuly03"/>。
実際に爆風に押されたことでエアバックの端の方に落ち、スタッフは彼が死んだのではないかと心配した<ref name=Independent1/>。
マクレーンがビルにぶら下がるシーンでは、スタントマンのケン・ベイツが代役を務めた<ref name="Curbed"/>。


続いてマクレーンが窓から銃を撃ってビルに再侵入するシーンでもセットが使われた。このシーンでは関係者がスタントの経験を積むために、撮影スケジュールのほぼ半分を用いて撮影が行われた。窓には割れやすい[[飴ガラス]]が用いられたが、設置には2時間を要すためにテイクはわずかであった。巻き上げ機の代わりに、窓の下に配置されたスタントマンのチームがホースを引きずってウィリスを縁の方に向かうように引っ張り、万が一ウィリスが落下してもコントロールしやすいように考慮していた<ref name="VultureRoofStunt"/>。
また、マクレーンと人質のふりをしたハンスの会話シーンは予定されておらず、アラン・リックマンがアメリカ英語を話せることが判明したため付け加えられた(ハンスは普段はドイツ訛りの英語、人質のふりをするシーンのみアメリカ英語)。ちなみにハンス・グルーバーという名前は、1966年の映画『[[電撃フリントGO!GO作戦]]』で使われている。
マクレーンが換気シャフトを移動中に落ちて一段低い開口部に引っ掛かるシーンを、編集のフランク・ウリオステが残したのは、ウィリスのスタントマンが誤って意図した以上に落ちたためであった<ref name="DevMisc"/>。
マクレーンがテーブル越しにテロリストを撃つシーンでは、ウィリスの耳元で大音量の[[空包]]を撃ったために、左耳の聴力の3分の2を失う障害を負った<ref name="GuardianHearing"/><ref name="RadioTimesHearing"/>。

終盤のナカトミプラザからグルーバーが落下するシーンでは、リックマンは20~70フィート(6~21m)の高さから落とされたとされているが、資料に一貫性がない<ref name="DevMisc"/><ref name="SlashDeBont"/><ref name="Thrillist"/>。彼は高所に吊るされた状態から、[[ブルーバック|ブルースクリーン]]([[クロマキー]])のエアバッグの上に落とされた。そしてリックマンの背景にはフォックス・プラザから撮影された映像と、ベアラー・ボンドのように落ちてくる紙吹雪が合成された<ref name="DevMisc"/><ref name="Thrillist"/>。
リックマンはエアバックの上に後ろ向きに落下しなければならなかったが、これは通常のスタントマンであれば、落下をコントロールするために避ける体勢であった<ref name="Thrillist"/>。
マクティアナンは、自らスタントを実演して段ボールの山の上に落ちることで、スタントマンではなくリックマンが実際に演じることを説得した<ref name="VultureRoofStunt"/>。
リックマンには3カウントで落とすと予告されていたが、実際には早めに落とされ、映画でのリックマンの驚きの顔は演技ではなく、本物であった。マクティアナンは「彼がこんな嘘を演じることはできるわけがない」と言い放った<ref name="DevMisc"/><ref name="VultureRoofStunt"/>。
映画で使われたのは1テイク目であったが、マクティアナンはリックマンを説得してバックアップとして2テイク目も演じさせている<ref name="Thrillist"/>。

リックマンは毎秒32フィート(9.8 m)の速度で落下していたために、このスタントを撮影するのは困難であった。また、画像のブレを抑えるためにカメラの焦点を素早く合わせることも、人間の撮影者では不可能であった<ref name="VultureRoofStunt"/>。
視覚効果プロデューサーのリチャード・エドランドの指揮の下、ボス・フィルム・スタジオはコンピュータを使って、フォーカスリングのモーターでカメラのピントを素早く合わせる自動システムを開発した<ref name="Thrillist"/>。
また、毎秒270フレームで撮影できる広角レンズのカメラを使用したことで、通常の10倍のスピードで再生する映像を作成できた。これら革新的技術にも関わらず、リックマンが1.5秒で落下する間、完全にピントを合わせ続けることに苦労し、使用可能な映像がなくなるとシーンはリックマンから切り替えられた。グルーバーの落下シーンを完成させるため、ベイツはフォックスプラザにおいて318フィート(97メートル)の高さからハーネスで急降下させられた(地面に近づくにつれて落下速度は低下する措置が取られている)<ref name="VultureRoofStunt"/><ref name="Thrillist"/>{{sfn|Mottram|Cohen|2018|p=95}}。
フォックス・プラザの住民の中には建物周りの瓦礫や破壊に不満を持ち、プラザの外観撮影の際には、オフィスの照明を消すことを拒んだ者もいた{{sfn|Mottram|Cohen|2018|p=95}}。

フォックス・プラザの階段をSWATの装甲車が上る許可を得るためには何か月もの交渉が必要だった。撮影中に倒された手すりが交換されることはなかった<ref name="DevMisc"/><ref name="Gizmodo"/>。
テロリストがロケット砲で装甲車を破壊するシーンでは、ガイドワイヤーに沿って移動する小さな爆発物を使って撮影を行った。マクレーンが彼らの襲撃を止めるため、C4爆薬をエレベーターシャフトに突き落として爆破させるシーンの撮影では、効果チームが知らず知らずのうちにビルの1階フロアの窓すべてを吹き飛ばしてしまった<ref name="SlashDeBont"/>。
ヘリコプターの最終シーンは6ヶ月間の準備期間を経て、わずか2時間しか撮影時間を確保できなかった。フォックス・プラザ上空での撮影は3回試され、9人のカメラクルーが24台の異なるカメラで撮影した<ref name="DevMisc"/><ref name="SlashDeBont"/>。
デ・ボンは様々なアングルで撮影することによって現場の臨場感を高めたと述べている<ref name="SlashDeBont"/>。

爆発シーンにはプロパンガスを詰めた迫撃砲のようなものが用いられた。設置には10分ほどかかり、6秒間炎を上げることができた<ref name="VultureRoofStunt"/>。
ナカトミビル屋上の爆発シーンは、本作で唯一の[[ミニチュア撮影]]で行われた<ref name="SlashDeBont"/>。
フリッツ役のハンス・バーリンガーは演技経験が浅く撮影が遅れていたため、彼の射殺シーンではスクイブ{{efn|直訳で爆竹。銃撃を浴びたように見せる装備。}}を装備させた[[ネイティブ・アメリカン]]のスタントマンに金髪のカツラを被せ、1テイクで殺すことに成功した<ref name="VultureTidbits"/>。

=== デザイン ===
オフィスの標準的な[[蛍光灯]]の照明によって、ビル内のロケーションがどこも同じように見えてしまうことを防ぐため、デボンは高い位置に小さなフィルムライトを直接は映像に映らないよう設置した。この照明をコントロールすることによってよりダイナミックでドラマチックな照明を実現した。これにより通常とは異なる光の位置関係を利用することが可能となった。また、あるシーンでは蛍光管を床に置いてローアングルの撮影をすることで、そうした照明が無いように見せる演出の工夫をしていた<ref name="SlashDeBont"/>。撮影台本が変化していくために、何に使われるかわからない状態でセットが設計されたこともあった<ref name="DevMisc"/>。

人質が拘束されているナカトミビルの30階は本作では数少ないセットであった<ref name="SlashFilmSouza"/><ref name="DevMisc"/>。ここには[[フランク・ロイド・ライト]]が設計した住宅「[[落水荘]]」が再現されていた。デ・ゴビアの推測では、日本企業がアメリカの企業資産を買収するという時代の流れを反映したものだという。ナカトミのロゴの初期デザインは鉤十字を連想させるものであったが、その後、武士の兜に近いものに作り直された。ビルの30階から見た街の背景には長さ380フィート(120m)の[[マットペイント]]が施されていた。アニメーションライトやその他の照明技術によって動く交通や昼夜両方の再現などが行われていた<ref name="DevMisc"/>。


== 公開 ==
== 公開 ==
=== 批評家評価 ===
=== 当時状況 ===
{{see also|1988年の映画}}
[[Rotten Tomatoes]]が集めた50のレヴューでは94%がこの映画に肯定的だった。隔絶された空間で、1人で大勢と戦う主人公の物語はその後のアクション映画の定番になった。隔絶された空間というプロットは"''Die Hard'' on a_____(○○での『ダイ・ハード』)"と呼ばれるようになる。例えば1994年の『[[スピード (映画)|スピード]]』は "Die Hard on a bus"(バスでの『ダイ・ハード』)と呼ばれ<ref name = "Die Hard on a bus">{{Cite book | last = Weinberger | first = Everett | title = Wannabe: A Would-Be Player's Misadventures in Hollywood | publisher = Macmillan | year = 1997 | page = 52 | url = http://books.google.com/books?id=m6IFlodX4E4C&pg=PA52 | isbn = 0-312-15708-8 }}</ref>、また1996年の『[[ザ・ロック (映画) |ザ・ロック]]』は "Die Hard on an island" (島での『ダイ・ハード』)と呼ばれている<ref>''The Movies of the Eighties'' (1990) by Ron Base and David Haslam.</ref>。しかし[[ロジャー・イーバート]]は副本部長のキャラクターの愚かさを批判し "彼のせいで映画の後半が台無しになっている" と述べた<ref>{{cite news |title = Die Hard |url = http://rogerebert.suntimes.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/19880715/REVIEWS/807150301/1023 |publisher = [[ロジャー・イーバート|Roger Ebert]], Chicago Sun-Times |accessdate = December 17, 2009 }}</ref>。

[[File:Die Hard logo.png|thumb|alt=The logo for Die Hard with Bruce Willis's name positioned above|本作のオリジナル版のロゴ]]

1988年夏の映画興行は、幅広いジャンルの作品が公開されていたものの、映画業界の幹部たちはアクションとコメディが中心になると予想していた<ref name="NYTimesPreview"/><ref name="NYTImesAssessment"/>。また平均的な観客の年齢層が上がっていることを踏まえて、ティーンエージャーよりも、年長の観客をターゲットにした映画が増えていった<ref name="NYTImesAssessment"/>。成功した作品の続編である『[[クロコダイル・ダンディー2]]』と『[[ランボー3/怒りのアフガン]]』は、5月の興行成績を支配し、公開初週末の収益記録を更新すると予想されていた。また、業界幹部はコメディ映画の『[[星の王子 ニューヨークへ行く]]』と『[[ロジャー・ラビット]]』に大きな期待を寄せていた<ref name="NYTimesPreview"/>。

『ダイ・ハード』への期待は、シュワルツェネッガー主演の『[[レッドブル (映画)|レッドブル]]』や[[クリント・イーストウッド]]監督・主演の『[[ダーティハリー5]]』といったアクション映画の競合作より低かった。[[ニューヨーク・タイムズ]]紙は『ダイ・ハード』と、コメディ映画の『{{仮リンク|ピーウィー・ハーマンの空飛ぶサーカス|en|Big Top Pee-wee}}』、『[[さよならゲーム]]』の成否が業界から厳しくチェックされるだろうと指摘した。これは、ウィリスのギャラと、彼の最新主演作で、この年の初めに公開された西部劇『{{仮リンク|キャデラック・カウボーイ|en|Sunset (1988 film)}}』の失敗によって、彼の主役としての能力が疑問視されたためであった<ref name="NYTimesPreview"/>。
ローレンス・ゴードンはスタローンやイーストウッドのようなメジャーなアクションスターを起用しなかったことで、本作に対する観客の関心が低かったことは認めた。これらスターに多額のギャラが支払われるのは、彼らのファンたちが公開初週に劇場を訪れ、またその良い口コミによって興行を支えることに期待するからであったが、ウィリスにはそういった固定客はいなかった<ref name="NYTimesPostRelease"/>。

=== マーケティング ===
ウィリスは本作の初期マーケティング・キャンペーンにも重要な役割を果たしていたが、映画の公開日が近づくにつれ、いくつかの変更が加えられていった<ref name="DevOtherActors"/><ref name="NYTimesPostRelease"/><ref name="LATImesAdvertising"/>。
ウィリスは自分の名声にこだわる「傲慢な」俳優という世評を得ていた。この態度を改めず、また私生活をメディアに明かすことを拒否したことも、こうした評判を強めた。ウィリスはメディアにおいては自分の演技に注目して欲しいと主張していた<ref name="CloserWillis"/>{{sfn|WillisteinD|1988|p=50 D}}。
映画館で『ダイ・ハード』の予告編が流れ、ウィリスが登場すると観客から不満の声があがり、とある映画館チェーンの担当者はこの予告編を流すのを中止したという報道もあった<ref name="LATImesAdvertising"/>。
いくつかの映画スタジオによる調査では、観客は全体的にウィリスに否定的な考えを抱いており、『ダイ・ハード』でウィリスを観ることにほとんど興味を持っていないことは明らかだった<ref name="NYTimesPostRelease"/>。[[ニューズウィーク]]の{{仮リンク|デビッド・アンセン|en|David Ansen}}は、「映画を作って500万ドルを手にした最も不人気な俳優」とウィリスを評した<ref name="VultureRetro"/>。

20世紀フォックスはウィリスを押し出すことに自信を無くし、映画ポスターはナカトミ・ビルに焦点を当てたものに変更され、ウィリスの名前は小さくクレジットされるに留まった<ref name="DevOtherActors"/><ref name="LATImesAdvertising"/>。
また、7月中旬に掲載された最初の新聞紙上での全面広告でもウィリスの写真は掲載されなかった<ref name="NYTimesPostRelease"/>。
20世紀フォックスの幹部[[トム・シェラック]]は、ウィリスを表から隠したことを否定し、建物が俳優と同じくらい重要なキャラクターであることに気づいてマーケティング戦略が変わっただけだと説明した<ref name="LATImesAdvertising"/>。
予想に反して、本作の試写会は観客に好評で<ref name="NYTimesPostRelease"/>、公開翌週には広告にウィリスが大きく扱われるようになった<ref name="NYTimesPostRelease"/>。
インタビュー嫌いであったウィリスであったが、映画のプロモーションのために昼間の番組にもいくつか出演した。ウィリスは『ダイ・ハード』のプロモーションに力を入れた理由について、「この映画にはとても興奮している。僕にとって、なぜ俳優になりたかったかを表しているからだ」と語っている<ref name="CloserWillis"/><ref name="LATImesAdvertising"/>。

=== 興行収入 ===
本作のプレミア上映は1988年7月12日にカリフォルニア州ロサンゼルスのアヴコ劇場で行われた<ref name="Premiere"/>。
北米では1988年7月15日に21館で限定公開され、601,851ドル(1館平均28,659ドル)を稼いだ<ref>{{cite magazine|magazine=[[Daily Variety]]|page=1|title=Fox Pushing 'Hard' Bow Back 2 Weeks|date=May 14, 1990}}</ref>。
この1館辺りの平均興行収入は高く、成功した封切りとされている<ref name="NYTimesDebut"/>。
[[ロサンゼルス・タイムズ]]は、近年の広告の力点の変化とアクション映画の人気低迷は、『ダイ・ハード』に不利に働いたはずと指摘しつつ、その代わり、好意的な評価と限定公開がこの作品を「必見」の映画にしたと述べている<ref name="LATimesDebutWeek"/>。

公開翌週の7月22日に1,276館で公開され、710万ドル(1館平均5,569ドル)の興行収入を記録した。これは公開4週目の『[[星の王子 ニューヨークへ行く]]』(880万ドル)、5週目の『[[ロジャー・ラビット]]』(890万ドル)に次ぐ、3位の記録であった<ref name="TheNumbersWeekofJuly22"/>。
3週目は封切りされた『[[カクテル (映画)|カクテル]]』(1,170万ドル)の登場によって4位に転落した<ref name="TheNumbersWeek3"/>。しかし、4週目の週末には570万ドルを記録し、3位に返り咲いた<ref name="TheNumbersOveralL"/>。
興行収入1位を記録することはなかったが、10週連続で興行収入上位5作品にランクインし続けた<ref name="VultureRetro"/><ref name="TheNumbersOveralL"/>。
最終的には約8,130万ドルから8,300万ドルの興行収入を達成した<ref name="TheNumbersSummary"/><ref name="BOMWorldwide"/>。
これは『[[レインマン]]』(1億7280万ドル)、『ロジャー・ラビット』(1億5410万ドル)、『星の王子 ニューヨークへ行く』(1億2810万ドル)、『[[ビッグ (映画)|ビッグ]]』(1億1490万ドル)、『[[ツインズ (映画)|ツインズ]]』(1億1190万ドル)、『[[クロコダイル・ダンディー2]]』(1億930万ドル)に次ぐ、1988年公開映画の第7位の興行収入となった<ref name="TheNumbers1988Domestic"/>。

北米以外の地域では本作は5770万ドルを稼いだと推定され、累計興行収入は約1億3910万ドルから1億4070万ドルの間とみられている<ref name="TheNumbersSummary"/><ref name="BOMWorldwide"/>。
この記録は1988年の全世界での興行収入としては、『レインマン』(3億5400万ドル)、『ロジャー・ラビット』(3億2900万ドル)、『星の王子 ニューヨークへ行く』(2億8800万ドル)、『クロコダイル・ダンディー2』(2億3900万ドル)、『ツインズ』(2億1600万ドル)、『[[ランボー3/怒りのアフガン]]』(1億8900万ドル)、『[[ワンダとダイヤと優しい奴ら]]』(1億7700万ドル)、『カクテル』(1億7100万ドル)、『ビッグ』(1億5100万ドル)に次ぐ10位であった{{efn|[[ザ・ナンバーズ (ウェブサイト)|ザ・ナンバーズ]]と[[Box Office Mojo]]は北米での興行成績を提供しているが、多くの1988年の作品の全世界での興行成績についてはない。一部作品を除いてアメリカ国外での興行収入を考慮に入れた場合、『ダイ・ハード』は全世界で第8位の成績となる。ただし、バラエティ誌が行った1988年の業界レポートによれば、『カクテル』と『ワンダとダイヤと優しい奴ら』に抜かれて第10位となっている<ref name="BOMWorldwide"/><ref name="TheNumbersWorldwide"/>{{sfn|Groves|1989|p=11}}。}}。

北米における映画界全体の1988年夏の興行収入は17億ドルに達し、これは前年の記録を1億ドル更新するものであり<ref name="NYTImesAssessment"/>、また、北米で1億ドル以上の興行収入を得た作品が3本しかなかった1984年以降、最も成功した夏の興行となった<ref name="LATimesSummerReview"/>。
事前の予想を裏切って『ダイ・ハード』は大成功を収めたと考えられている<ref name=Independent1/><ref name="LATimesSummerReview"/>。
コメディ映画が主流であったこの年、アクション映画の本命は『ランボー3』や『[[レッドブル (映画)|レッドブル]]』であったが、期待されたほどの興行成績を上げられなかったのに対し<ref name="EbertSeitz"/><ref name="NYTimesComedy"/>、『ダイ・ハード』の成功は異例であった。
シーラ・ベンソンは、これは観客の世代交代と嗜好の変化を示していると考え、特に25歳から37歳の男性層はアルコール中毒や性差別、浅はかなマチズモに反発していたと指摘している<ref name="LATimesBenson"/>。
本作は『ビッグ』や『[[ヤングガン]]』(1988年)などの作品とともに、過去数年間ほとんど成功のなかった20世紀フォックスを活性化させたと言われている。また、アクションというジャンルが「死んでいない」ことも示した<ref name="NYTImesAssessment"/>。

== 評価 ==
=== 批評家 ===
本作の公開当初の批評は賛否両論であった<ref name="afi"/>。
一方で観客の反応はかなり好意的で、シネマスコアによる調査では観客の平均評価はA+からFの間で最高の「A+」であった<ref name="CinemaScore" />。

マクティアナン監督の演出は高く評価された<ref name="ReviewLATimes"/><ref name="ReviewChicagoTribune"/><ref name="ReviewCanby"/>。
[[シカゴ・トリビューン]]紙の{{仮リンク|デイブ・ケア|en|Dave Kehr}}は、マクティアナンの「論理的な」演出が映画にスケール感を生み出し、内容以上の重要性を感じさせたと書いている<ref name="ReviewChicagoTribune"/>。
テロリストがビルを占拠するシーンは、{{仮リンク|ケビン・トーマス|en|Kevin Thomas (film critic)}}が「教科書的な模範」と評し、マクティアナンの能力とデ・ボンの撮影技術の両方を強く印象づけるものであった。
デ・ゴビアのセットデザインについては、キーアが「独創的」と称賛している<ref name="ReviewLATimes"/>。
イーバートは、スタントと特殊効果を称賛した<ref name="ReviewRogerEbert"/>。

評論家の間ではウィリスの演技に賛否両論があった<ref name="ReviewDesson"/><ref name="ReviewChicagoTribune"/><ref name="ReviewHinson"/>。
多くの批評家は『ダイ・ハード』はウィリスがブレイクした起点となったものであり、テレビスターから映画スターへの転身に失敗していたウィリスを復活させ、彼の主役としての地位とコメディーの幅を示したと捉えている<ref name="ReviewLATimes"/><ref name="ReviewDesson"/><ref> {{harvnb|Mills|1988|p=5}}; {{harvnb|Denerstein|1988|p=16}}; {{harvnb|Ryan|1988|p=51}}; {{harvnb|WillisteinD2|1988|p=51 D2}}; {{harvnb|Andrews|1988|p=3}}</ref>。
キャシー・ハフハインズとジェームス・ミルズは、ウィリスの演技を『[[こちらブルームーン探偵社]]』のデビッド・アディソン役を進化させ、性差別を減らして男性らしさを強調したものと見なした。ハフハインズは、ウィリスが自分の労働者階級の背景に近づけたことで、演技が向上したと書いている{{sfn|Mills|1988|p=5}}{{sfn|Huffhines|1988|p=22 }}{{sfn|Cidoni|1988|p=3D}}。
テリー・ローソンやポール・ウィリスティンなどの批評家は、予想に反してウィリスがうまく配役されていたと評する。ウィリスは現代のヒーローに必要な弱さとユーモアのセンスを持ち合わせ、過度にマッチョやあるいはコメディチックであったりすることもなく、自責の念や恐怖、優柔不安さを表し、他のアクションスターではできないような独白も披露していた<ref>{{harvnb|Denerstein|1988|p=16}}; {{harvnb|Ryan|1988|p=51}}; {{harvnb|WillisteinD2|1988|p=51 D2}}; {{harvnb|Cidoni|1988|p=3D}}; {{harvnb|Lawson|1988|p=32 8C}}; {{harvnb|Boyar|1988|pp=47,51}}</ref>。
マーク・アンドリューは、ヒーローのこの弱さが、観客にキャラクターの運命を気にさせ、緊張感を生み出すのに不可欠な要素だと指摘した{{sfn|Andrews|1988|p=3}}。
一方でウィリスの最大の才能であるコメディアンとしての能力が十分に発揮されていないと指摘した批評家もいた<ref name="ReviewHinson"/><ref name="RevVariety"/>。

[[File:Paul Gleason.jpg|thumb|upright|alt=Portrait of actor PaulGleason looking at the camera | ロス市警の警部を演じた[[ポール・グリーソン]]。この役は[[ロジャー・イーバート]]から映画の成功を阻む「役に立たない、間抜けな」キャラクターの一例として挙げられた。]]

[[ワシントン・ポスト]]紙に寄稿した{{仮リンク|ハル・ヒンソン|en|Hal Hinson}}は、ウィリスの「人を惹きつけることや肉体的な勇敢さ(grace and physical bravado)」は、スタローンやシュワルツェネッガーのような人物と肩を並べることを可能にしたと称賛している。逆に[[ヴィンセント・キャンビー]]は「タフさ」に欠けていると評した<ref name="ReviewCanby"/><ref name="ReviewHinson" />。
その他、レビューでは、ウィリスのドラマチックな演技は印象に残らないか、限定的という意見が一般的であった。ジェイ・ボイヤーはウィリスの能力はマクレーンにぴったりだと評したが、キーアはテレビレベルのスターに過ぎないと批判した<ref name="ReviewChicagoTribune"/>{{sfn|Ryan|1988|p=51}}{{sfn|Boyar|1988|pp=47,51}}。
{{仮リンク|リチャード・シッケル|en|Richard Schickel}}は、ウィリスの演技を「不機嫌で自己中心的(whiny and self-involved)」であり、映画の結末までにアンダーシャツを脱ぐことが彼の演技の範囲の全てであると述べている。ただ、特殊効果に対して演技することの難しさについては認めている<ref name="ReviewSchickel"/>。

リックマンの演技は絶賛された<ref name="ReviewChicagoTribune"/><ref name="ReviewHinson"/>{{sfn|Huffhines|1988|p=22 }}{{sfn|Ringel|1988|p=189,195,195}}。
{{仮リンク|キャリン・ジェームズ|en|Caryn James}}は、「完璧な蛇{{efn|キリスト教圏でヘビは、狡猾な悪党を比喩する動物。}}」を演じたリックマンがこの映画の最大の特徴と評し<ref name="ReviewNYT"/>、ヒンソンは『[[リチャード三世 (1955年の映画)|リチャード三世]]』(1955年)の[[ローレンス・オリヴィエ]]による「卑屈な」悪意に満ちた演技に擬えた<ref name="ReviewHinson"/>。
カーはグルーバーを俳優[[クロード・レインズ]]の愚かさと俳優{{仮リンク|ジョージ・マクレディ|en|George Macready}}の「微笑む痴呆」を併せ持つ古典的な悪役と評した<ref name="ReviewChicagoTribune"/>。
キャンビーは、リックマンのみが信頼できる演技をしていたと評し、[[ロジャー・イーバート]]はリックマンの一点で評価したと述べた(さもなければ批判的にみた)<ref name="ReviewRogerEbert"/>。
また、批評家たちはベデリアの演技を高く評価する一方で、マクレーンとパウエルの関係が優先されて、彼女の扱いが減ったことに嘆いた<ref name="ReviewHinson"/>{{sfn|Huffhines|1988|p=22 }}{{sfn|Cidoni|1988|p=3D}}{{sfn|Lawson|1988|p=32 8C}}。
シッケルは、マクレーンが妻を助ける前にパウエルに自分の罪を告白するシーンを挙げて、夫婦の再会の意味を奪ってしまったと指摘した<ref name="ReviewSchickel"/>。
イーバートもシッケルもマクレーンとパウエルのキャラクターしか描かれていないと感じた<ref name="ReviewHinson"/><ref name="ReviewSchickel"/>。
マイク・シドーニは本作の成功についてウィリス、リックマン、ヴェルジョンソンの間に築かれた遠隔的な人間関係にあったと評している{{sfn|Cidoni|1988|p=3D}}。
ハフハインズとミルズは、この演技が映画を支えていると評価している{{sfn|Mills|1988|p=5}}{{sfn|WillisteinD2|1988|p=51 D2}}{{sfn|Huffhines|1988|p=22 }}。
イーバートはグリーソンが演じた警部を猛批判し、このキャラクターが映画の時間を無駄にし、プロットを弱める「故意に役に立たない、間抜けな」妨害の例として挙げた<ref name="ReviewRogerEbert"/>。
トーマスは、マイノリティの俳優を何人か起用したことを評価した<ref name="ReviewLATimes"/>。

アクションと暴力描写は多くの批評家から批判を受けた<ref name="ReviewLATimes" /><ref name="ReviewNYT" /><ref name="ReviewCanby" /><ref name="ReviewSchickel" />。
ケビン・トーマスは、この映画にはプロットに欠陥(plot hole)があり、説得力に欠けていると指摘した。ただ、これはできる限り多くの観客を満足させるための工夫の結果だと考え、暴力と虐殺を「麻痺させる」ために知的なスリラーになりうる部分を浪費してしまったと結論付けた<ref name="ReviewLATimes" />。
キャンビーも同様の見解であり、この映画は爆発や大きな音が絶え間なく続くことを必要とする観客にしかアピールできないだろうとした。キャンビーは、彼が言うところの「kidults(子どもじみた大人)」にアピールするために作られた「今の時代にほぼ完璧な映画」と評した<ref name="ReviewCanby" />。
こうした観点でよく挙げられるのが、パウエルがカールを撃ってマクレーンを助けるという場面である。シッケルは、パウエルが自らの過ちを暴力で贖うことで、マクレーンとパウエルの間に形成された人間性を損なってしまったシニカルなシーンだと見なした。また、ヒンソンは、観客がその行為を支持するように仕向ける露骨な場面と捉えた<ref name="ReviewLATimes" /><ref name="ReviewHinson" /><ref name="ReviewSchickel" />。
ニューヨーク・タイムズ紙に寄稿したジェームズが、この映画がアクションの定石に頼りながらも楽しい現実逃避を提供したと述べたのに対し、ヒンソンは容赦のないスリルにも関わらず、この映画は楽しくなかったと反論した<ref name="ReviewHinson" />。

本作は災害映画『[[タワーリング・インフェルノ]]』や『[[ポセイドン・アドベンチャー (映画)|ポセイドン・アドベンチャー]]』(1972年)、あるいは『[[エイリアン (映画)|エイリアン]]』(1979年)、『[[エイリアン2]]』(1986年)、『[[ロボコップ]]』(1987年)などの映画と連想されると指摘されている<ref name="ReviewChicagoTribune" />{{sfn|Mills|1988|p=5}}{{sfn|WillisteinD2|1988|p=51 D2}}{{sfn|Cidoni|1988|p=3D}}。
カーは『ダイ・ハード』は『エイリアン』や『ロボコップ』を真似て、ユーモラスでセンチメンタルなデザインを展開し、アクションというジャンルを完成させたが、その分、独自の個性が欠けていたと評している<ref name="ReviewChicagoTribune" />。
ポキプシー・ジャーナル紙に寄稿したシドーニは、『ダイ・ハード』は、『プレデター』や『[[地獄のヒーロー]]』(1984年)、『ランボー』といった過去のアクション超大作を「タッパーウェアパーティー(tupperware parties)」{{efn|タッパーウェアの販売員がホスト役の自宅に訪問して開く商品説明販売会。}}のように見せているように感じたと評している{{sfn|Cidoni|1988|p=3D}}。

本作は『[[最後の誘惑]]』、『[[さよならゲーム]]』、『ワンダとダイヤと優しい奴ら』と並んで、1988年に[[カトリック教会|バチカン]]が「道徳的に好ましくない」とレッテルを張った作品の一つであった<ref name="NYTimesCatholic"/>。
ロバート・デイヴィはシュワルツェネッガーと一緒に本作を見た。シュワルツェネッガーは好意的であったが、デイヴィはキャラクターの在り方が気にいらなかったようで「お前はヒーローだった! そして今は馬鹿野郎になった!」と言い放った<ref name="VultureTidbits"/>。

=== 栄誉 ===
[[File:Bruce Willis 1989.jpg|thumb|alt=Portrait of Bruce willis looking to his right |[[ブルース・ウィリス]](1989年、[[第61回アカデミー賞]]にて)]]

[[第61回アカデミー賞]]において本作は、[[アカデミー編集賞|編集賞]](フランク・J・ユリオステ、ジョン・リンク)、[[アカデミー録音賞|録音賞]](ドン・バスマン、ケヴィン・F・クレアリー、リチャード・オーヴァートン、アル・オーヴァートン)、[[アカデミー音響編集賞|音響編集賞]](スティーヴン・ハンター・フリック、リチャード・ショア)、[[アカデミー視覚効果賞|視覚効果賞]](リチャード・エドランド、アル・ディサロ、 ブレント・ボーツ、Thaine Morris)にノミネートされた<ref name="Oscars1989"/>。
音楽を担当したマイケル・カーメンは、BMI TV/映画音楽賞を受賞した<ref name="AccoBMI"/>。

== 公開後 ==
=== ホームメディア ===
『ダイ・ハード』は1989年1月に[[VHS]]で販売された<ref name="NYTimesVHS"/>。
レンタルで人気を博し、2月初旬のチャートに3位で登場すると、翌週には1位となった<ref name="LATimesSixWeeks"/><ref name="LATIMESVHSWeek1"/><ref name="LATIMESVHSWeek2"/><ref name="NYTimesRental"/>。
3月末に『ワンダとダイヤと優しい奴ら』に1位を奪われるまで、レンタル開始後7週間のうち、6週間1位の座にあった<ref name="LATimesSixWeeks"/><ref name="LATimesWanda"/>。
1997年までにレンタルで3600万ドルを稼いだと推定されている<ref name="VarietyRentals"/>。

1999年末には続編の『[[ダイ・ハード2]]』(1990年)、『[[ダイ・ハード3]]』(1995年)と共にセットで[[DVD]]化された<ref name="HomeMediaChicago"/><ref name="HomeMedianNYTimes"/>。
2001年にはマクティアナン、デ・ゴビア、エドランドによるコメンタリー、劇場公開時削除シーン、予告編、舞台裏映像なども収録された特別版DVDが発売された<ref name="HomeMediaIGN"/><ref name="HomeMediaBBC"/>。
2007年には[[Blu-ray]]版もリリースされた<ref name="HomeMediaengaget"/>。
2015年には『ダイ・ハード:ナカトミ・プラザ・コレクション(Die Hard: The Nakatomi Plaza Collection)』として、『ダイ・ハード』全5作品のBlu-ray版をナカトミ・プラザの形をした箱に収めたものが発売された<ref name="HomeMediaEbert"/>。
2018年の30周年にはリマスターされた[[4K解像度]]のUltra HD Blu-rayが発売された。このセットには、通常のBlu-ray版とデジタルダウンロードも含まれていた。限定版のスチールブックケース版も発売された<ref name="HomeMediaSound"/>。

=== テレビゲーム ===
1989年に[[コモドール64]]とWindows向けに三人称シューティングゲーム『{{仮リンク|ダイ・ハード (テレビゲーム)|label=ダイ・ハード|en|Die Hard (video game)}}』がリリースされた。また、[[PCエンジン]]と[[ファミリーコンピュータ]]でも、それぞれ異なる仕様のトップダウン型のシューティングゲームがリリースされた。PCエンジン版では、マクレーンがジャングルでテロリストと戦うところから始まり、ファミコン版では割れたガラスを何度も踏むと動きが遅くなる「フットメーター」のシステムがあった<ref name="VideoGameRevolut"/><ref name="VideoGameHardCore"/>。

1996年には[[PlayStation]]用ゲームとして、シリーズの初期3作品を基にした『{{仮リンク|Die Hard Trilogy|en|Die Hard Trilogy}}』がリリースされた<ref name="VideoGameVice"/><ref name="VideoGameEuro"/>。また、1997年には日本のアーケードゲーム『[[ダイナマイト刑事]]』が、欧米用に『Die Hard Arcade』としてリニューアルされリリースされた。プレーヤーはマクレーンと、サブ主人公のクリス・トンプセンのどちらかを選択し、ホワイト・ファング率いるテロリスト集団に乗っ取られたナカトミプラザから大統領の娘を救出する<ref name="VideoGameRevolut"/><ref name="VideoGameVB"/>。
2002年には2つの一人称シューティングゲームがリリースされた。1つは『ダイ・ハード』のシナリオを再現した『Die Hard: Nakatomi Plaza』、もう1つはマクレーンが、後日譚としてグルーバーの息子ピートと戦う『Die Hard: Vendetta』である<ref name="VideoGameRevolut"/><ref name="VideoGameVice"/><ref name="VideoGameVB"/>。

=== その他のメディア展開 ===
映画グッズには、衣類、Funko Pops、塗り絵やゲームブック、食器、クリスマス・ジャンパーや飾り、映画を再現したイラスト入りのクリスマス・ブックなどがある<ref name="ScreenRantMerch"/>。

2018年の映画公開30周年では、これを記念して舞台裏写真やメイキングエピソードを載せた『Die Hard: The Ultimate Visual History』がリリースされた<ref name="MerchBook"/>。
2019年にはUSAopoly社より、映画をベースにしたボードゲーム『Die Hard: The Nakatomi Heist』が発売された。このゲームでは最大4人のプレイヤーがマクレーン、グルーバー、テロリストに扮し、それぞれが対立するタスクの完了を目指して戦う<ref name="BoardGamePolygon"/><ref name="BoardGameAVClub"/>。

日本では[[パチンコ]]において、2009年に[[藤商事]]から本作を題材とした『CRダイ・ハード』がリリースされた{{sfn|藤商事WEBサイト}}。[[野沢那智]]がマクレーンの声を、各演出の読み上げを[[玄田哲章]]が務めている。

== テーマごとの分析 ==
[[File:Lancrenon Ulysse.jpg|thumb|alt=A painting of Odysseus and Telemachus preparing to slaughter the suitors of Odysseus's wife Penelope|[[ギリシャ神話]]の英雄[[オデュッセウス]]が妻への求婚者たちを皆殺しにしているシーン(Joseph-Ferdinand Lancrenon作、1812年)。アレクサンダー・ブーンはテロリストたちから妻を救い出そうとするマクレーンを、オデュッセウスの物語に擬えた。]]

本作は{{仮リンク|リチャード・ブロディ|en|Richard Brody}}やクリス・ヒューイットなどの批評家によって、暴力によって贖罪を得る物語と評されている。マクレーンは夫婦関係を守るためロサンゼルスにやってくるが、ホリーが去ってしまったことと同じ過ちを犯してしまう。ブロディとヒューイットは、マクレーンが暴力によってテロリスト達を倒した後に、初めて2人は和解できたように見えると示唆している<ref name="NewYorkerThemes"/><ref name="EmpireRetro"/>。
同様にパウエルは、かつて拳銃で子供を撃ってしまったことに深い悩みを抱えているが、マクレーンを守るために、再び銃を抜いてカールを撃つことで贖罪を見つける<ref name="NewYorkerThemes"/>。
FBI捜査官、カール、エリス、あるいはグルーバーを撃った後に油断してホリーを失いそうになるマクレーンなど、本作では怒りやエゴに駆られた男性キャラクターたちは苦しむ。イーバートはより冷静なキャラクター(多くの場合、アフリカ系アメリカ人)の方がうまくいっていると述べている<ref name="EbertSeitz"/>。
マクレーンは自分がカトリック(贖罪のために懺悔を必要とする宗派)であることを自覚している。ブロディは、マクレーンはガラスの破片で足の裏を切り、血まみれの「[[聖痕]]」を作るなど、肉体的な罰に耐えていると指摘する。これら犠牲を払うことによって彼は家族を救う。この意味でマクレーンは、現代の労働者階級に属する[[イエス・キリスト|キリスト]]のような人物と見なすことができる<ref name="NewYorkerThemes"/>。

アレクサンダー・ブーンは、マクレーンが暴力的に妻を取り戻したことを、[[ギリシャ神話]]において[[オデュッセウス]]が妻の求婚者たちを皆殺しにした逸話と比較している。マクレーンはネガティブな男性像でありながら、その男性性によって報われている{{sfn|Boon|2005}}。
ジェフリー・ブラウンは、マクレーンのアンダーシャツが彼の男性的な肉体を強調していると考えた。この服装は、ランボーのような他のアクションキャラクター以外にも、{{仮リンク|レイチェル・マクリッシュ|en|Rachel McLish}}(『[[エイセス/大空の誓い]]』)や[[リンダ・ハミルトン]](『[[ターミネーター2]]』)のような男性的な特徴を持つ女性キャラクターの場合も同じである{{sfn|Brown|1996|p=63–64}}。
パウエルとアーガイルは、マクレーンと肉体的には対等な存在ではないが、人間関係が優先し、行動を起こすことを求められた時に成功を果たす{{sfn|Abele|2002|p=449}}。
マクレーンは目を見張る身体能力を持っているが、不器用で即興に頼り、仲間との関係性があってこそ成功している{{sfn|Abele|2002|p=449}}。
マクレーンの成功に特に大きく貢献しているのは彼とパウエルの関係である。2人は恋愛感情とは無関係な親密な関係を築き上げたことで、それによってマクレーンはホリーにはできなかった夫としての失敗を彼に告白でき、人間的に成長することができた{{sfn|Sandell|1996|pp=28–29}}{{sfn|Parshall|1991}}{{sfn|Lucas|1996|p=52}}。
対称的にグルーバーが失敗するのは、彼が孤立し、利己的で、自分の生存のために仲間を犠牲にするからである{{sfn|Parshall|1991}}。

ピーター・パルシャルは、マクレーンとグルーバーは対称的な存在を示しているとみている{{sfn|Parshall|1991}}。
ブロディは、ロイ・ロジャース、ジョン・ウェイン、[[ゲイリー・クーパー]]のような西部のカウボーイ・スターを参照するような、ステレオタイプな古きアメリカ人のマクレーンと、アメリカを「破産した」文化と形容する伝統的な教育を受けたヨーロッパ人の悪役であるグルーバーを対比させている<ref name="NewYorkerThemes"/><ref name="EmpireRetro"/>。
エリザベス・アベレは、『[[スーパーマン (1978年の映画)|スーパーマン]]』(1978年)や『[[レイダース/失われたアーク《聖櫃》]]』(1981年)といった映画における過去10年間のスーパーヒーローたちと比較すると、マクレーンは身体能力の高さはありつつも、現実に存在するような男性として描かれており、それによって、独立した本質的な強さを持つ「本物の男」を伝えることができていると書いている{{sfn|Abele|2002|p=448}}。
ジャスティン・チャンとマーク・オルセンによれば、これは[[アメリカン・ドリーム]]、自立、イニシアチブ、テクノロジーの進歩といった価値を推進するレーガン主義(Reaganism、[[ロナルド・レーガン]]大統領に由来する政治的立場)に対する反応と見なすことができると指摘している<ref name="LATimesHoldUp"/>{{sfn|Crowe|2011|p=15–16}}。

ウィリスは、マクレーンというキャラクターはそれが可能ならテロリストへの対処を他の誰かに任せたいと考えているが、結局、消極的にヒーローとしての役割を果たさざるを得ない状況に追い込まれていると述べている<ref name=Independent1/>。
登場人物らが紹介されるとき、マクレーンは結婚指輪をしている。スコット・トビアスはこれが彼の夫婦関係のコミットメントの象徴であると指摘している。ホリーはその反対に旧姓を名乗り、結婚指輪を外している。その代わりに雇用主から[[ロレックス]]の時計を贈られており、これは彼女の仕事への注力と、結婚の破綻のコミットメントの象徴を示す役割を果たしている。映画の最後において、マクレーンが腕時計を外してホリーをグルーバーから救う時に、2人の別れの象徴(トーテム)は壊れ、和解したように見える{{sfn|Lucas|1996|p=52}}<ref name="TheGuardianThemes"/>。

パーシャルは『ダイ・ハード』における女性キャラクターの否定的な描写について述べている。彼女たちは[[ピンナップガール|ピンナップポスター]]で性的に登場したり、妊娠中の飲酒を示唆したり、クリスマスイブに仕事を優先して家族と離れ離れにいる。ホリーは上司の死後、責任のある立場に就くが、それは同僚を気遣うという伝統的な女性の役割を果たすために、グルーバーから与えられたものである。高木の存在はホリーの人生においてマクレーンという別の支配的な男に取って変わられる{{sfn|Parshall|1991}}。
ダーリン・ペインは、『ダイ・ハード』は女性の社会進出が進み、[[ブルーカラー]]の仕事が外国人に奪われていく中で、主に家計を支える男性の現代的な衰退を反映していると指摘している。こうした事態に対して、アメリカ人のカウボーイが捕らえられた妻を外国人が所有する塔から救い出し、窮地を脱する物語である{{sfn|Payne|2017|p=109}}。

本作には、反政府、反官僚、反企業の要素がある<ref name="NewYorkerThemes"/><ref name="EmpireRetro"/><ref name="VanityFairat30"/>。
テロリスト達は、警察にはルールがあり、自分たちはそのルールを悪用しようとしているために、マクレーンが自分たちに危害を与えることはできないと主張する。一方で彼は「警部はそう言っている」と答え、自分が官僚的に承認された手順の外で動いていることを示唆する<ref name="NewYorkerThemes"/><ref name="VanityFairat30"/>。
ブロディは警察はしばしばテロリストたちよりも大きな障害となっていると指摘している。警察は自分たちが自体をコントロールできていると考えているが、実際にはすべてテロリストたちに行動を読まれていることに気づかない<ref name="NewYorkerThemes"/>。
現場責任者(市警本部次長)は無能に描かれ、FBIはテロリストさえ殺せれば人質の無事には無関心であるように描写される<ref name="NewYorkerThemes"/><ref name="PopMatters"/>。
マクレーンは大都会のエリートに扮したテロリストと戦うありふれた人である<ref name="EmpireRetro"/>。
劇中でエリスが述べる通り、社員たちとテロリストの違いは、片方はペンを用い、グルーバーは銃を使うという点だけである{{sfn|Parshall|1991}}。
警察、FBI、そして横暴なジャーナリストが、それぞれマクレーンの邪魔をして罰せられる<ref name="EmpireRetro"/>。
パーシャルはクリスマスという設定が、社会の伝統的な価値観への攻撃と捉えられると指摘している。企業はクリスマスイブにパーティを開くことで社員たちを家族から遠ざけ、また敵役はクリスマスの象徴(iconography)を皮肉っている。それらを打ち負かすことによってマクレーンは伝統と社会を守ることを示している{{sfn|Parshall|1991}}。

ナカトミ・プラザは、ドイツ人を中心としたテロリストグループとは別に、日本の企業が所有し、人質はアメリカ人だった<ref name="NewYorkerThemes"/>{{sfn|Payne|2017|p=109}}{{sfn|Shivers|1995|p=16}}。
ブロディは、これは日本のテクノロジー企業がアメリカのテクノロジー産業を支配する恐れがあった時代に外国勢力に対するアメリカ人の不安を反映したものだと指摘している<ref name="NewYorkerThemes"/>{{sfn|Crowe|2011|p=15–16}}{{sfn|Payne|2017|p=109}}。
マクレーンの勝利は、アメリカが創意工夫で勝利することを示唆している{{sfn|Shivers|1995|p=16}}。
アメリカの古い敵であるドイツと日本は金銭的利益を追求するために誠実さを捨てたように描かれている<ref name="ReviewCanby"/>。
デイブ・ケアは、この映画がフェミニストや[[ヤッピー]]、メディア、当局、外国人に対する1980年代の「ブルーカラーの怒り」を体現していると指摘している<ref name="ReviewChicagoTribune"/>。
ブロディは重要な役柄で登場するヴェルジョンソン、ギリアード、ホワイトを踏まえて、アフリカ系アメリカ人のキャラクターを描いている点でも本作は進歩的だと言えると指摘している<ref name="NewYorkerThemes"/>。

The A.V. Clubは、1980年代の他の多くの映画とは異なり、『ダイ・ハード』は[[ベトナム戦争]]の寓意ではないと指摘している。劇中ではヘリコプターによる襲撃でベトナム戦争を思い出すと発言し、相棒から自分は当時まだ[[ミドルスクール]]の学生だったと返されるFBI捜査官を揶揄するシーンがある<ref name="AVClubRetro"/>。
それでも[[エンパイア (雑誌)|エンパイア]]誌は、装備のない地元民が、高度な装備を持った外国の侵略者たちに立ち向かうことを描くことで、今回はアメリカが勝つのだと、この映画がベトナム戦争を参照しているとみなしている<ref name="EmpireRetro"/>。
ドリュー・エアーズは、ナカトミ・プラザの複雑なレイアウトを、ベトナムの遮蔽物の多いジャングルに擬えて表現した{{sfn|Ayers|2008|p=53}}。

== 影響 ==
=== 映画産業への影響 ===
[[File:Foxstudiosentrance.jpg|thumb|alt=Entrance to the studio lot of 20th Century Fox in Century City, California | 2013年、映画公開25周年を記念して、センチュリー・シティにあるフォックス・スタジオ・ロットの入り口にはマクレーンが通気口から這い出ている巨大な壁画が設置されていた。]]

『ダイ・ハード』以前のアクション映画は、[[アーノルド・シュワルツェネッガー]]や[[シルベスター・スタローン]]に代表される筋肉隆々の男たちを主役とし、非現実的な設定の中で、無敵かつ完璧で印象的な軽口を叩くヒーローとして描かれることが一般的であった。一方で、本作においてブルース・ウィリスが演じたジョン・マクレーンはアクションというジャンルを再定義し、それまでのフォーマットに反する平均的な体格の普通の人間として表現されている。彼は仕事でもプライベートでも失敗しており、公然とすすり泣き、死への恐怖を隠さず、治らないダメージを抱え、脆弱で親しみのあるヒーローという役割を与えられている。重用なのは彼の気の利いた軽口(one-liners)は、敵に対して優位に立つことを示すものではなく、自分が置かれた極限状態に対する神経質な反応から出たものという点であり、その状況で苦しみに耐え、自身のイニシアチブを発揮することによってのみ危機を克服できることを意味している<ref name=Independent1/><ref name="EmpireRetro"/><ref name="AVNovel"/><ref name="AVClubRetro"/>。

同様にアラン・リックマンが演じたグルーバーもまた、それまでの無個性あるいはエキセントリックな狂人であったアクション作品の悪役を再定義した。グルーバーは賢い宿敵の先駆けであり、教育を受けた知的な悪役であって、ヒーローのアンチテーゼとしての役割も果たしている<ref name="EmpireRetro"/>。
このため、グルーバーは、このジャンルにおけるもっとも印象的な悪役の一人として挙げられる<ref name="AVClubRetro"/>。
エンパイア誌ではグルーバーを[[ダース・ベイダー]]以来の最高の悪役の一人と評した。リックマンはこの役を自分の人生における「大きな出来事」と表現している<ref name="EmpireRetro"/>。
1980年代的な一般的なアクション映画は本作以降も製作は続けられたが、このジャンルは次第により小規模で限定された舞台、普通の人である主人公、優れた計画を持つ魅力的な悪役に焦点が絞られるようになっていった<ref name="AVClubRetro"/>。

本作はウィリスをテレビのスターダムから世界的な知名度を誇る俳優に引き上げ、リックマンにも名声をもたらした<ref name=Independent1/>。
ウィリスの給料は、1980年代の新旧マネージャーが仕事を奪い合う入札合戦のピークとみられていた。ニューヨーク・タイムズ紙は、この給与を「地震」に匹敵するものと表現し、[[メトロ・ゴールドウィン・メイヤー|MGM/UA]]の会長である{{仮リンク|アラン・ラッド・ジュニア|en|Alan Ladd Jr.}}は「ビジネスがおかしくなった…… 街の他の皆と同じように、私もビックリした」と語っている。
トップギャラが200万ドルから300万ドルの時代、550万ドルのギャラであった[[ダスティン・ホフマン]]が『[[トッツィー]]』(1982年)以来、最も大幅なギャラ変更と見なされた。ウィリスのような新しいスターよりも確実に給料がもらえるように、大スターらの給料も大幅に引き上げられることが予想されていた<ref name="NYTimesSalaryAftermath"/><ref name="LATimesSalaryAftermath"/>。
マクティアナンは、この成功をきっかけにして、自身もファンであった小説『[[レッド・オクトーバーを追え!]]』(1990年)の映画化の監督を務めることになった<ref name="NYTimesMcTiernan"/>。
その演技が評価されたベルジョンソンは、1989年から1997年にかけて放送されたシットコム『Family Matters』に出演した<ref name="SlashFilmVelJohnson"/>。

本作の人気を受けてフォックス・プラザは人気の観光スポットになっているが、建物自体を見学することはできない<ref name="Gizmodo"/>。
撮影に使われたフロアは[[ロナルド・レーガン]]のオフィスになったが、撮影当時(すなわち工事中の時)、レーガンのスタッフが内見に来た時には割れたガラスや薬莢が散乱していたという<ref name="THRReagan"/>。
2013年には映画25周年を記念して、センチュリー・シティのフォックス・スタジオの敷地に、マクレーンがナカトミ・プラザの通気口を這っている様子を描いた巨大な壁画が建てられた<ref name="USATOdayPopCulture"/>。

=== 文化的影響 ===
2017年に[[アメリカ議会図書館]]によって、[[アメリカ国立フィルム登録簿]]に「文化的、歴史的、または美術的に重要」として保存されることが決定した<ref name="NationalFilmRegistry"/><ref name="LOC"/>。
2007年7月、ブルース・ウィリスは、映画で着用したアンダーシャツを[[スミソニアン博物館|スミソニアン学術協会]]の[[国立アメリカ歴史博物館]]に寄贈した<ref name="Smithsonian"/>。血と汗で汚れたベストは、典型的な無敵のヒーローと、マクレーンの違いを象徴するものとみなされている<ref name=Independent1/>。

1980年代の最も影響力のある映画の1作である本作は、その後のアクション映画、特に1990年代のアクション映画のフォーマットとなった<ref name="TheGuardianThemes"/>。
「Die Hard on/in a...(~のダイ・ハード)」という言葉は、限定的な舞台で圧倒的な敵に打ち勝たなければならない孤高の主人公を表す略語になっている<ref name=Independent1/><ref name="TheGuardianThemes"/>。
例えば、『[[沈黙の戦艦]]』(1992年)は「戦艦のダイ・ハード(Die Hard on a battleship)」、『[[クリフハンガー (映画)|クリフハンガー]]』(1993年)は「山のダイ・ハード(Die Hard on a mountain)」、『[[スピード (映画)|スピード]]』(1994年)は「バスのダイ・ハード(Die Hard on a bus)」、『[[エアフォース・ワン (映画)|エアフォース・ワン]]』(1997年)は「飛行機のダイ・ハード(Die Hard on a plane)」と呼ばれた<ref name=Independent1/><ref name="TheGuardianThemes"/><ref name="AVClubRetro"/>。
ウィリスは「超高層ビルでのダイ・ハード」の企画が提案された話を思い出し、「それはもうやったはずだろ」と返したという<ref name=Independent1/>。
アクション映画のトーンが大きく変わったのは、1996年のアクション・スリラー映画『[[ザ・ロック (映画)|ザ・ロック]]』(これも「[[アルカトラズ島]]のダイ・ハード」と呼ばれた)以降で、これはCGIエフェクトの使用が増えたことで、実際の場所の制限や実用的なスタントの限界を超えることができるようになったためであった。2018年に[[ガーディアン]]誌に寄稿したスコット・トビアスは、これらの後続作品はどれも『ダイ・ハード』的なストーリーが持つ完璧な有効性を容易には取り込むことができていないと考察している<ref name="TheGuardianThemes"/>。

本作は以下の映画監督たちのインスピレーションの源となっている。{{仮リンク|レクシー・アレクサンダー|en|Lexi Alexander}}、[[ダーレン・アロノフスキー]]、[[ブラッド・バード]]、[[ジョー・カーナハン]]、[[ギャレス・エヴァンス]]、[[バリー・ジェンキンス]]、{{仮リンク|ジョー・リンチ|en|Joe Lynch (director)}}、{{仮リンク|ポール・シェアー|en|Paul Scheer}}、[[ブライアン・テイラー]]、[[ダン・トラクテンバーグ]]、[[コリン・トレヴォロウ]]、[[ポール・W・S・アンダーソン]]<ref name="SlashFilmDirectors"/><ref name="BarryJenkins"/><ref name="RollingStoneBird"/>。
2020年のCOVID-19パンデミックの際には、[[ジェームズ・ガン]]が人々に勧めるアクション映画の1作として本作が選ばれていた<ref name="IGNGunn"/>。
本作の人気はテレビ番組、映画、ビデオゲーム、音楽など、さまざまなメディアで言及され、それには子供向けメディアも含まれる<ref name="USATOdayPopCulture"/>。
1993年に公開されたパロディ映画『[[ローデッド・ウェポン1]]』では、ウィリスがマクレーン役でカメオ出演している<ref name="VarietyLoaded"/>。

『ダイ・ハード』がクリスマス映画であるかどうかについては、多くの議論があった。
賛成派はクリスマスを舞台にしているだけでクリスマス映画として十分だと主張している。一方、反対派はクリスマスを舞台にしただけのアクション映画だと主張している<ref name="BBC3Xmas"/><ref name="CBCChristmas"/>。
5000人以上のイギリス人を対象とした2017年の{{仮リンク|YouGov|en|YouGov}}の世論調査では、本作をクリスマス映画と考えている人は31%に過ぎず、それも24歳以下に偏り、反対している人は主に50歳以上であった<ref name="YouGovPoll"/><ref name="YouGovIndependent"/>。
2018年に[[モーニング・コンサルト]]社が同様の世論調査を2200人のアメリカ市民を対象に行ったが、クリスマス映画とみなす人は25%であった。この調査では映画の人気のピーク時に若かった30~44歳の人たちが最も賛成していた<ref name="MorningCall"/>。
デ・スーザとスチュアートはクリスマス映画という意見を支持しているが、ウィリスはクリスマス映画ではないと感じているようである<ref name="CastNewman"/><ref name="IndependentXmas"/><ref name="EWXmas"/><ref name="WaPoXmas"/>。
2018年の映画公開30周年には、20世紀フォックスが「史上最高のクリスマス・ストーリー」と述べ、伝統的なクリスマス映画のように再編集された『ダイ・ハード』の予告編を公開した。デ・スーザによると、何年も前からシルバーはこの映画がクリスマスに流されるようになるだろうと予測していたという<ref name="WaPoXmas"/><ref name="RadioTimesXmas"/><ref name="ObserverXmas"/>。

=== 現代の評価 ===
『ダイ・ハード』は現在において史上最高のアクション映画の一つであると考えられている<ref name="Empire500"/><ref name="IGNTopACtion"/><ref name="EWTopAction"/>。
[[ハリウッド・レポーター]]は、映画公開30周年となる2018年に、『ダイ・ハード』はアクションジャンルで最も影響力のある映画の一つであることに間違いなく、その影響では現代の作品にも見ることができる、と書いている<ref name="THR2018Retrospective"/>。
ガーディアン誌と[[英国映画協会]]は、本作をアメリカ映画の「典型例(quintessential)」とみなし、また、特に英国映画協会は史上最高のアクション映画10本のうちの1つにも選んでいる<ref name="ActionBFI"/><ref name="TheGuardianThemes"/>。
[[Deadline.com|Deadline Hollywood]]は、本作をアクションジャンルの定番であり、「古典」のシリーズとして画期となったものと評している<ref name="DeadlineClassic"/>。
また、[[ヴァニティ・フェア]]誌の記者K.Austin Collinsは、何度観ても飽きないよくできた作品だと評している<ref name="VanityFairat30"/>。
2003年に出版された映画参考書『1001 Movies You Must See Before You Die(死ぬまでに見るべき1001の映画)』においては、「(略)一人で戦うアクション映画を効果的に再定義した」と記されている{{sfn|Schneider|2013}}。

{{仮リンク|The A.V. Club|en|The A.V. Club}}による回顧レビューでは、ウィリスの普通の人といった個性が成功の鍵であったと述べている<ref name="AVClubRetro"/>。
リックマンは、公開から数十年経ってもファンを獲得し続けているのは、そのウィットとスタイルにあるからだと思うと答えている<ref name=Independent1/>。
レビュー集計サイト「[[Rotten Tomatoes]]」では78件のレビューを基に94%の支持を獲得し、平均評価は8.60/10としている。同サイトの批評コンセンサスでは「多くの模倣作品(および続編)は、休日のアクション映画の決定版である本作の張り詰めたスリルには決して及ばない」としている<ref name="RottenTomatoes"/>。
[[Metacritic]]では、14人の批評家を基に100点満点中72点の加重平均スコアを獲得しており、「概ね好意的な評価」としている<ref name="Metacritic"/>。
ローリング・ストーン誌の2015年の読者投票では歴代アクション映画の部門で10位にランクインし<ref name="ReaderVoteRollingStone"/>、エンパイア誌の読者投票では2017年に20位に選ばれている<ref name="ReadersEmpire"/>。

[[アメリカン・フィルム・インスティチュート]](AFI)による2001年の「[[スリルを感じる映画ベスト100]]」において本作は39位にランクインした<ref name="AFI100Thrills"/>。
エンパイア誌による2008年の「史上最も偉大な映画500」では29位に選ばれている<ref name="Empire500"/>。
ハリウッド・レポーターが2014年に行ったエンターテイメント業界人による投票では史上最高の映画で83位に選ばれた<ref name="THRJun14"/>。
映画の登場人物も評価されており、AFIによる2003年の「[[アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100]]」では、ハンス・グルーバーが悪役で46位に選ばれている<ref name="AFI100HeroesVill"/>。
また、2006年のエンパイア誌における「最も偉大な映画キャラクター100」ではマクレーンが12位に、グルーバーが17位にランクインした<ref name="LegacyEmpire"/><ref name="Empire100McClane"/>。

その他にも複数の出版物で史上最高のアクション映画の一作として挙げられている。エンパイア<ref name="EmpireBestAction2016"/>、IGN<ref name="IGNTopACtion"/>、エンターテイメント・ウィークリー<ref name="EWTopAction"/>では1位に選ばれた。以下、Time Out New Yorkでは10位<ref name="ActionTimeOut"/>、ガーディアン誌は14位<ref name="ActionGuardian"/>、Men's Healthは18位<ref name="ActionMensHealth"/>であった。その他順位付けがないものとしてComplex<ref name="ActionComplex"/>、Esquire<ref name="ActionEsquire"/>、Evening Standard<ref name="ActionStandard"/> がある。

本作がクリスマス映画とみなせるかには議論の余地があるが、クリスマス映画のランキングにおいても本作はトップリストにいくつか選ばれている。エンパイア誌とサンフランシスコ・ゲート誌では第1位<ref name="LegacyEmpireXmas"/><ref name="LegacySFGate"/>。エンターテイメント・ウィクリーとハリウッド・レポーターでは第4位<ref name="LegacyEW"/><ref name="LegacyTHR"/>。Digital Spyは5位であり<ref name="LegacyDigitalSpy"/>、ガーディアン誌では8位であった<ref name="LegacyGuardian"/>。

== 続編 ==
{{main|{{仮リンク|ダイ・ハードシリーズ|en|Die Hard (film series)}}}}

[[File:SDCC 2015 - Jeremy Irons (19524092720).jpg|thumb|alt=Jeremy Irons seated at a table in front of a microphone with his arms crossed | 『[[ダイ・ハード3]]』でハンスの兄サイモンを演じた[[ジェレミー・アイアンズ]](2015年)。]]


本作の成功は1990年の『[[ダイ・ハード2]]』を皮切りに2020年までに4つの続編を生み出した<ref name="AVClubRetro"/><ref name="DOGSequels"/>
『ダイ・ハード』の予算は2800万[[アメリカ合衆国ドル|ドル]]であり、1988年7月15日に21の映画館で上映された。そして次の週末には710万ドルの興行収入を得て1,276館で公開される。そしてアメリカ国内で8300万ドル、世界で1億4千70万ドルの収入になった<ref name="BOM"></ref>。この映画は[[アカデミー賞]]の4つにノミネートされた:[[アカデミー音響編集賞|音響編集賞]]、[[アカデミー編集賞|編集賞]]、[[アカデミー録音賞|録音賞]]([[ドン・ベースマン]]、[[ケヴィン・F・クリアリー]]、[[リチャード・オヴァートン]]、[[アル・オヴァートン・ジュニア]])、[[アカデミー視覚効果賞|視覚効果賞]]である<ref name="Oscars1989">{{Cite web|url=http://www.oscars.org/awards/academyawards/legacy/ceremony/61st-winners.html |title=The 61st Academy Awards (1989) Nominees and Winners |accessdate=2011-10-16|work=oscars.org}}</ref>。


『ダイ・ハード2』は本作の人気に乗じて急遽製作されたものであり、スチュアートとマクティアナンは参加せず、監督は[[レニー・ハーリン]]が担当した<ref name="DOGSequels"/>。
2001年、『ダイ・ハード』は[[アメリカン・フィルム・インスティチュート]]の「[[スリルを感じる映画ベスト100]]」の39位に選ばれている<ref>[http://connect.afi.com/site/DocServer/thrills100.pdf?docID=250 This is the American Film Institute's list of the top 100 Most Heart-Pounding American Movies] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20110716072119/http://connect.afi.com/site/DocServer/thrills100.pdf?docID=250 |date=2011年7月16日 }}</ref>。2007年6月22日に「[[エンターテインメント・ウィークリー]]」で最高のアクション映画に選ばれた<ref>{{citenews|url=http://www.reuters.com/article/entertainmentNews/idUSN1448232520070615|title="Die Hard" tops magazine list of best action films|work=[[Reuters]] | date=June 15, 2007}}</ref>。2003年、悪役ハンス・グルーバーが「[[アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100]]」の46位になった。ハンスは他にも「[[エンパイア (雑誌) |エンパイア・マガジン]]」で17番目に偉大な映画のキャラクターに選ばれている<ref>[http://www.empireonline.com/100-greatest-movie-characters/default.asp?c=17 The 100 Greatest Movie Characters| 17. Hans Gruber | Empire]. www.empireonline.com (2006-12-05). Retrieved on 2011-01-14.</ref>。ここではマクレーンは12位だった<ref>[http://www.empireonline.com/100-greatest-movie-characters/default.asp?c=12 The 100 Greatest Movie Characters| 12. John McClane | Empire]. www.empireonline.com (2006-12-05). Retrieved on 2011-01-14.</ref>。2010年には「エンパイア・マガジン」によって「最高のクリスマス映画」に選ばれた<ref>{{Cite web|url=http://www.empireonline.com/features/30-best-christmas-movies/p30|title=The 30 Best Christmas Movies Ever|publisher=Empireonline.com|accessdate=2011-01-14}}</ref>。
この続編はデ・スーザ、ベデリア、ベルジョンソン、アサートン、シルバー、ゴードンが参加したシリーズ最後の作品である。シルバーとゴードンは、撮影終了後にウィリスと不仲になり、次作の製作が遅れることにつながった<ref name="DOGSequels"/><ref name="DOGLookingBack"/><ref name="LATimesDieHard3"/>。
3作目『[[ダイ・ハード3]]』(1995年)は、数多くの『ダイ・ハード』の模倣作品に使われていないオリジナル・シナリオを脚本化することが困難であったため、製作に時間がかかった<ref name="DOGSequels"/><ref name="LATimesDieHard3"/>。この3作目ではマクティアナンが監督として復帰し、続編で唯一、彼が関わった作品となった<ref name="AVClubRetro"/>。
内容はマクレーンがハンス・グルーバーの兄サイモン([[ジェレミー・アイアンズ]])と対決するという筋書きになっている<ref name="DOGSequels"/>。


2007年に『[[ダイ・ハード4.0]]』が公開された{{efn|原題は『Live Free or Die Hard』で4とはナンバリングされなかったが、通称『Die Hard 4.0』と公式でも銘打たれており、日本版タイトルはそれが用いられた。}}。この作品においてマクレーンはハッカー([[ジャスティン・ロング]])とコンビを組み、トーマス・ガブリエル([[ティモシー・オリファント]])が率いるサイバーテロリストと戦う<ref name="DOGRankings"/><ref name="SequelsScreenRant"/>。
=== 表彰 ===
この続編ではスタジオが若い観客をターゲットにするにあたって、シリーズの特徴であった暴力や下品な表現の多くを排除したことに議論が起こった<ref name="SequelsScreenRant"/>。しかしながら、経済的にも批評的にも成功を収めた<ref name="DOGGoodday"/>。
;[[アメリカン・フィルム・インスティチュート]]のリスト
2013年に公開されたシリーズ5作目『[[ダイ・ハード/ラスト・デイ]]』では、マクレーンは息子ジャックと組んでモスクワを冒険することになる<ref name="DOGGoodday"/><ref name="BOMGOODAY"/>。この作品は経済的には成功したとみなされている。しかし、批評家やファンからは侮蔑され、これら否定的な評判がシリーズを失速させた。5作目はシリーズ最低作とみなされている<ref name="DOGRankings"/><ref name="SequelsScreenRant"/><ref name="RTGoodday"/>。
*[[アメリカ映画ベスト100]] - ノミネート<ref>[http://www.afi.com/Docs/100Years/movies400.pdf AFI's 100 Years...100 Movies Nominees]</ref>
ウィリスは最終作となる第6作目の製作に興味を示している<ref name="DOGSequels"/>。
*[[スリルを感じる映画ベスト100]] - 39位<ref>[http://www.afi.com/Docs/100Years/thrills100.pdf AFI's 100 Years...100 Thrills]</ref>
*[[アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100]]
**ハンス・グルーバー - 悪役で46位<ref>[http://www.afi.com/Docs/100Years/handv100.pdf AFI's 100 Years...100 Heroes and Villains]</ref>
**ジョン・マクレーン刑事 - ヒーローでノミネート<ref>[http://www.afi.com/Docs/100Years/handv400.pdf AFI's 100 Years...100 Heroes and Villains Nominees]</ref>
*[[アメリカ映画の名セリフベスト100]]
**"[[ジョン・マクレーン (架空の人物)#決め台詞|Yippee-ki-yay, motherfucker!]]" - ノミネート<ref>[http://www.afi.com/Docs/100Years/quotes400.pdf AFI's 100 Years...100 Movie Quotes Nominees]</ref>
*[[アメリカ映画ベスト100(10周年エディション)]] - ノミネート<ref>[http://www.afi.com/Docs/100Years/Movies_ballot_06.pdf AFI's 100 Years...100 Movies (10th Anniversary Edition) Ballot]</ref>


第1作目となる本作は、集約されたレビューの中で、シリーズ中最も高く評価されている作品である<ref name="RTSequels"/>。
=== ドイツ版 ===
続編が進むにつれてシリーズは、本作が避けていた1980年代スタイルのアクション映画に近づいていき、マクレーンは無敵の殺人マシンとなって、かつてであれば死んでいたかもしれないダメージを負っても生き延びるようになった<ref name="AVNovel"/><ref name="EsquireSequels"/>。
[[ドイツ語]][[吹き替え|吹き替え版]]では、ドイツ生まれグループの名前がイギリス風に変えられている(それぞれイタリアとフランス生まれのマルコとフランコを除く)。ハンスはジャック、カールはチャーリー、ハインリッヒはヘンリーになっている。
[[ナショナル・パブリック・ラジオ]](NPR)は、『ダイ・ハード』を「純粋に素晴らしい」映画でありながら、精彩を欠いた続編によってその名声が損なわれていると評している<ref name="SequelsNPR"/>。
ガーディアン誌によれば、アクションというジャンルの進化は、マクレーンが普通の人間から超人へと進化していくシリーズの各続編の違いを見ることで追跡できると述べている<ref name="TheGuardianThemes"/>。


コミックとして前日譚と続編が製作されている。『{{仮リンク|ダイ・ハード: Year One|en|Die Hard: Year One}}』は1976年を舞台に、新米警官時代のマクレーンが活躍する姿が描かれる。『A Million Ways to Die Hard』は『ダイ・ハード』から30年後を舞台に、引退したマクレーンが連続殺人犯を追う姿が描かれる<ref name="ComicYearOne"/><ref name="ComicMillion"/>。
== メモリアル ==
*2007年7月、ブルース・ウィリスは[[スミソニアン博物館]]の[[国立アメリカ歴史博物館]]に映画で着用していたシャツを寄贈した<ref>{{cite web |url=http://www.smithsonianmag.com/arts-culture/willis.html |title=Die Hard Donation |last1=Crawford |first1=Amy |date=July 1, 2007 |work= |publisher=Smithsonian.com |accessdate=September 10, 2010 }}{{リンク切れ|date=2017年9月 |bot=InternetArchiveBot }}</ref>。
*2013年1月31日、20世紀フォックス撮影所スタジオに、本作のワンシーンの巨大壁画が描かれ、除幕式がおこなわれた<ref>{{cite web |url=http://www.cinematoday.jp/page/N0049979 |title=ブルース・ウィリス、感激の涙!『ダイ・ハード』巨大壁画、ロスの20世紀フォックススタジオにお目見え |date=Feb 5, 2013 |publisher=シネマトゥデイ |accessdate=Feb 5, 2013}}</ref>。


== 日本語吹替 ==
== 日本での公開 ==
=== 日本語吹替 ===
{| class="wikitable" style="text-align:center"
{| class="wikitable" style="text-align:center"
|-
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351行目: 619行目:
* ソフト版の単品ブルーレイと日本語吹替完全版では登場人物の一部の叫び声が原音になっている。
* ソフト版の単品ブルーレイと日本語吹替完全版では登場人物の一部の叫び声が原音になっている。


== 地上波放送履歴(ゴールデンのみ) ==
=== 地上波放送履歴(ゴールデンのみ) ===

{| class="wikitable" style="text-align:center"
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391行目: 658行目:
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|}
|}

==パチンコ==
'''CRダイ・ハード'''が[[2009年]]に[[藤商事]]から発売。野沢那智がマクレーンの声を、各演出の読み上げを玄田哲章が務めている。


== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
<references />
{{Reflist|group="注釈"}}
=== 出典 ===
{{Reflist|40em|refs=


<ref name="ActionBFI">{{cite web|first=Matthew |last=Thrift |title=10 Best Action Movies |url=https://www.bfi.org.uk/news-opinion/news-bfi/lists/10-best-action-movies |date=July 2, 2015 |publisher=[[British Film Institute]] |access-date=June 22, 2020 |archive-url=https://web.archive.org/web/20191031073527/https://www.bfi.org.uk/news-opinion/news-bfi/lists/10-best-action-movies |archive-date=October 31, 2019 |url-status=live}}</ref>
== 関連項目 ==

*[[ダイナマイト刑事]] - [[セガ]]から発売された[[アーケード]]向け[[ベルトスクロールアクションゲーム]]。元々は本作を意識して開発されており、版権取得に伴い海外版のタイトルが「Die Hard Arcade」と本作のゲーム化と言う扱いになっている。
<ref name="AccoBMI">{{cite web|url=http://www.bmi.com/news/entry/20031119_bmi_mourns_loss_of_composer_michael_kamen |title=BMI Mourns Loss Of Composer Michael Kamen |publisher=[[Broadcast Music, Inc.]] |date=November 18, 2003 |access-date=July 8, 2013 |archive-url=https://web.archive.org/web/20131209183104/http://www.bmi.com/news/entry/20031119_bmi_mourns_loss_of_composer_michael_kamen |archive-date=December 9, 2013 |url-status=live }}</ref>
*[[コマンドー]] - 実現しなかったこの作品の続編として書かれた脚本が本作に流用されている。詳細は[[コマンドー#備考]]を参照。

*[[下北沢ダイハード]]([[日本]]のテレビドラマ。タイトルが当作品に[[オマージュ|あやかった]][[パロディ]])
<ref name="ActionComplex">{{cite web |title=The Best Action Movies Of All Time |url=https://www.complex.com/pop-culture/best-action-movies/ |date=July 17, 2019 |website=[[Complex (magazine)|Complex]] |access-date=June 22, 2020 |archive-url=https://web.archive.org/web/20200519031723/https://www.complex.com/pop-culture/best-action-movies/ |archive-date=May 19, 2020 |url-status=live}}</ref>
*[[コーリー・クルーバー]] - ’10年代を代表するMLBのピッチャーの一人。ニックネームの一つが当作品から「'''ハンス・クルバー(Hans Kluber)'''」。

<ref name="ActionGuardian">{{cite web| title=The 25 Best Action And War Films Of All Time: The Full List |url=https://www.theguardian.com/film/2010/oct/19/action-war-25-list |date=October 19, 2010 |website=[[The Guardian]] |access-date=June 22, 2020 |archive-url=https://web.archive.org/web/20160507114654/https://www.theguardian.com/film/2010/oct/19/action-war-25-list |archive-date=May 7, 2016 |url-status=live}}</ref>

<ref name="ActionTimeOut">{{cite web|first1=Joshua |last1=Rothkopf |first2=Tom |last2=Huddleston |title=The 101 Best Action Movies Ever Made |url=https://www.timeout.com/newyork/film/best-action-movies |date=April 5, 2019 |website=[[Time Out (magazine)|Time Out]] |access-date=June 22, 2020 |archive-url=https://web.archive.org/web/20200418002049/https://www.timeout.com/newyork/film/best-action-movies |archive-date=April 18, 2020 |url-status=live}}</ref>

<ref name="ActionEsquire">{{cite web|first=Emma |last=Carey |title=The Best Action Movies Of All Time Are a Direct Burst of Adrenaline |url=https://www.esquire.com/entertainment/movies/g32783453/best-action-movies-all-time/ |date=June 10, 2020 |website=[[Esquire (magazine)|Esquire]] |access-date=June 22, 2020 |archive-url=https://web.archive.org/web/20200619075856/https://www.esquire.com/entertainment/movies/g32783453/best-action-movies-all-time/ |archive-date=June 19, 2020 |url-status=live |url-access=limited}}</ref>

<ref name="ActionMensHealth">{{cite web |title=These Are The 20 Best Action Movies Ever Made |url=https://www.menshealth.com/entertainment/g26455274/best-action-movies/ |date=February 22, 2019 |website=[[Men's Health]] |access-date=June 22, 2020 |archive-url=https://web.archive.org/web/20200422085233/https://www.menshealth.com/entertainment/g26455274/best-action-movies/ |archive-date=April 22, 2020 |url-status=live}}</ref>

<ref name="ActionStandard">{{cite web|first=Harry |last=Fletcher |title=The Best Action Movies Of All Time: From Die Hard To Con Air |url=https://www.standard.co.uk/go/london/film/the-best-action-movies-of-all-time-from-die-hard-to-con-air-a3667911.html |date=January 10, 2018 |website=[[Evening Standard]] |access-date=June 22, 2020 |archive-url=https://web.archive.org/web/20180110164833/https://www.standard.co.uk/go/london/film/the-best-action-movies-of-all-time-from-die-hard-to-con-air-a3667911.html |archive-date=January 10, 2018 |url-status=live}}</ref>

<ref name="afi">{{cite web|title=Die Hard (1988)|url=https://catalog.afi.com/Catalog/moviedetails/55749|publisher=[[American Film Institute]]|access-date=February 10, 2018|archive-url=https://web.archive.org/web/20180211071728/https://catalog.afi.com/Catalog/moviedetails/55749|archive-date=February 11, 2018 |url-status=live}}</ref>

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<ref name="NYTimesCatholic">{{cite web| first=Aljean |last=Harmetz |title=7,500 Picket Universal Over Movie About Jesus |url=https://www.nytimes.com/1988/08/12/movies/7500-picket-universal-over-movie-about-jesus.html |date= August 12, 1988|website=[[The New York Times]] |access-date=June 8, 2020 |archive-url=https://web.archive.org/web/20200607184804/https://www.nytimes.com/1988/08/12/movies/7500-picket-universal-over-movie-about-jesus.html |archive-date=June 7, 2020 |url-status=live |url-access=limited}}</ref>

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<ref name="PeopleBedelia">{{cite web|last= Fernandez |first=Alexia |title=Die Hard 30 Years Later: Bruce Willis Was 'Distracted' By Demi Moore, Jokes Costar Bonnie Bedelia |url= https://people.com/movies/die-hard-bonnie-bedelia-bruce-willis-distracted-demi-moore/ |website= [[People (magazine)|People]] |date=August 10, 2018 |access-date=June 12, 2020 |archive-url=https://web.archive.org/web/20191001061218/https://people.com/movies/die-hard-bonnie-bedelia-bruce-willis-distracted-demi-moore/ |archive-date=October 1, 2019 |url-status=live}}</ref>

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== 外部リンク ==
== 外部リンク ==

2021年12月30日 (木) 02:46時点における版

ダイ・ハード
Die Hard
監督 ジョン・マクティアナン
脚本
原作ダイ・ハード
ロデリック・ソープ
製作
製作総指揮 チャールズ・ゴードン
出演者
音楽 マイケル・ケイメン
撮影 ヤン・デ・ボン
編集
製作会社
配給 20世紀フォックス
公開 アメリカ合衆国の旗 1988年7月15日
日本の旗 1989年2月4日
上映時間 132分[1]
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 2,500 - 3,500万ドル
興行収入 1億3,980 - 1億4,150万ドル
テンプレートを表示

ダイ・ハード』(原題:Die Hard)は、1988年に公開されたアメリカ映画。監督はジョン・マクティアナン、脚本はジェブ・スチュアートスティーブン・E・デ・スーザ。主演をブルース・ウィリス、敵のリーダーをアラン・リックマンが務める。別居中の妻に会うため、ロサンゼルスにやってきたニューヨーク市警の刑事ジョン・マクレーンが、ドイツ人テロリストのハンス・グルーバー英語版率いるテロリスト集団によって占拠された高層ビルで奮闘するアクション。その他、ボニー・ベデリアレジナルド・ヴェルジョンソンウィリアム・アザートンポール・グリーソンハート・ボックナーらが脇役として出演している。原作は1979年のロデリック・ソープの小説『Nothing Lasts Forever』(日本語タイトルは映画と同じ『ダイ・ハード[注釈 1])。タイトルの「Die Hard」は「なかなか死なない」の意。

脚本のスチュアートは、ソープの原作小説を映画化するため、1987年に20世紀フォックスに雇われた。その後、完成したドラフト版は翌年の夏の大ヒットを期待していたフォックスによってすぐに採用された。当初、主人公マクレーン役には、アーノルド・シュワルツェネッガーシルベスター・スタローンといった当時のアクション映画の人気俳優たちにオファーされたが断られ、主にテレビドラマで活動していたブルース・ウィリスに白羽の矢が立てられた。500万ドルでオファーを受け、これによってウィリスはハリウッドで最も稼いでいる俳優の一人になった。この契約は、当時の業界関係者の間では投資効果が悪いと見なされ、公開前に大きな波紋を広げた。撮影は1987年11月から1988年3月にかけて行われ、2500万ドルから3500万ドルの予算で、ロサンゼルスフォックス・プラザ周辺でほぼすべてのロケが行われた。

公開前、本作への期待は低く、マーケティングチームは主人公マクレーンと同様に舞台が重要だと判断してウィリスの露出を抑えたマーケティングも行われた。1988年7月の封切り時でも初期のレビューは賛否両論であった。暴力表現やプロット、ウィリスの演技に批判が集まった一方で、マクティアナン監督の演出や悪役ハンス・グルーバーをカリスマ的に演じたリックマンの演技は評価された。予想に反して本作は約1億4千万ドルの興行収入を上げ、その年の興行収入ランキングで10位、アクション映画としては首位の記録を達成した。アカデミー賞には4部門でノミネートされたにとどまらず、ウィリスをスターに押し上げ、リックマンを有名にした。

『ダイ・ハード』は再評価され、現代においては最高のアクション映画の一作とされ、また最高のクリスマス映画の一つにも選ばれている。当時のアクション映画では一般的であった筋肉隆々で無敵のヒーローとは対照的な、脆弱で堕落した主人公としてマクレーンを描いたことで、アクションジャンルを活性化させたとみなされている。 本作は多くの模倣作品を生み出し、「ダイ・ハード」という言葉は映画『スピード』が「バスのダイ・ハード」と呼ばれるように、主人公が限定された舞台で圧倒的に不利な状況と戦う物語形式の代名詞となった。続編には『ダイ・ハード2』『ダイ・ハード3』『ダイ・ハード4.0』『ダイ・ハード/ラスト・デイ』があり、そのほかゲームやコミックも含めてシリーズ化英語版している。2017年にはアメリカ議会図書館によって、アメリカ国立フィルム登録簿に「文化的、歴史的、または芸術的に重要」として保存されることが決定した。

プロット

クリスマス・イヴ。ニューヨーク市警の刑事ジョン・マクレーンは別居中の妻ホリーに会うため、ロサンゼルスへとやってきた。そして彼女が勤める日系企業ナカトミ商事が開くクリスマス・パーティに参加するべく、同社が手配し、陽気な運転手アーガイルが運転するリムジンで会場の高層ビル「ナカトミ・プラザ」へ赴く。ホリーのオフィスで彼女と再会したマクレーンであったが和解するどころか口論となってしまう。

パーティ会場のエリアに突如、ドイツ人テロリストのハンス・グルーバー英語版と、彼が率いる武装集団が乱入してくる。彼らは瞬く間にパーティ出席者らを人質にし、また警備員たちを射殺して、ビル全体のセキュリティを掌握してしまう。彼らの狙いは厳重なセキュリティの金庫に保管されている「6億4千万ドルの無記名債券」だった。

偶然、会場から離れていたマクレーンは一人だけ難を逃れ、ハンスらが占拠するフロアから脱出する。そして外部に非常事態を伝えようとして火災報知器を作動させるなどするが、ハンスらに防がれてしまう。一方、謎の男の存在を知ったハンスらはマクレーンを捕まえようとし、銃撃戦が起こる。マクレーンの警察無線の通報で、ビルに確認しにやってきたアル・パウエル英語版巡査部長は、警備員に化けたハンスの部下の嘘で追い返されようとしていたが、マクレーンは返り討ちにしたテロリストの死体をパウエルのパトカー目掛けて放り投げた上、マシンガンを乱射し、外部に非常事態を伝えることに成功する。

マクレーンを脅威と見なしたハンスは部下たちに彼を捜させる一方で、パウエルの報告で集まってきたロス市警やFBIへの対応も迫られる。しかし、ハンスはこれもすべて想定しており、侵入しようとしてきたSWATを返り討ちにする。そして表向きは政治思想的なテロリストらしい要求を出し、合わせてFBIに脱出用のヘリコプターを要求する。

一方のマクレーンはゲリラ戦術でテロリスト達を一人ずつ葬っていく。そんな中、後の計画の準備を直接確認中のハンスと出くわすが、彼は咄嗟に人質の一人の振りをしてマクレーンの目をくらます。途中でマクレーンはハンスの正体を見抜くが、駆け付けたハンスの部下達に襲撃され、裸足の状態でガラスの破片を踏みつけながら窮地を脱する。マクレーンはパウエルと無線通信で会話し、パウエルはかつて子供を誤射してしまい、銃を撃てなくなってしまったトラウマがあることを明かし、マクレーンもまた妻と和解できなかったことを後悔していると明かす。やがてマクレーンは、ハンスらが自分たちの脱出の隙を作るために、屋上を人質ごと爆破しようとしていることに気づく。

FBIは突入作戦のために付近一帯を停電させるが、実はこれがハンスの狙いであり、セキュリティの最終ロックが外れ、金庫を開けて有価証券を奪うことに成功する。また、ハンスは横暴なジャーナリスト、リチャード・ソーンバーグのテレビ中継により、マクレーンがホリーの夫であることを知り、彼女を人質にして彼に投降するように迫る。

弟を殺されて復讐に燃える実働部隊のリーダーであるカールを返り討ちにしたマクレーンは屋上の人質らを避難させ、ハンスの計画を妨害する。そしてホリーの行方を捜して、ハンスらが待ち受けるオフィスへと突入する。ホリーを人質に取るハンスと対峙したマクレーンは機転を利かせて手ぶらであるように見せかけ、隠し持っていた拳銃でハンスとその部下を撃つ。ビルから転落するハンスは咄嗟にホリーの腕を掴むが、マクレーンがハンスが掴んでいた彼女の腕時計のホックを外したことにより、そのままハンスは一人で転落死する。

ホリーと共にビルから出てきたマクレーンであったが、実はまだ生きていたカールが現れ、サブマシンガンで撃とうとする。対して銃にトラウマを持つパウエルはこれを克服して彼を射殺し、マクレーンを助ける。大混乱を極めたロスに、ようやく穏やかなクリスマスが訪れるのであった。

キャスト

ブルース・ウィリス(2018年、左)とアラン・リックマン(2011年、右)
ジョン・マクレーン(John McClane) - ブルース・ウィリス
ニューヨーク市警の刑事[2]
ハンス・グルーバー(Hans Gruber) - アラン・リックマン
ナカトミビルを占拠したテロリストのリーダー。ドイツ人[3]
カール(Karl) - アレクサンダー・ゴドノフ
グルーバーの部下で、実働部隊のリーダー[2]
ホリー・マクレーン(Holly Gennero-McClane) - ボニー・ベデリア
マクレーンの別居中の妻。ナカトミ商事の社員[4]
アル・パウエル(Al Powell) - レジナルド・ヴェルジョンソン
ロス市警の制服警官(巡査)[5]
ドウェイン・ロビンソン(Dwayne T. Robinson) - ポール・グリーソン
ロス市警察本部次長(階級は警視)[6]
アーガイル(Argyle) - デヴロー・ホワイト英語版
マクレーンを送迎する若い黒人のリムジン運転手[5]
リチャード・ソーンバーグ(Richard Thornburg) - ウィリアム・アザートン
WZDCテレビの記者[7][8]
テオ(Theo) - クラレンス・ギルヤード英語版
グルーバーの部下で、電子セキュリティに対するハッカー[4]
ハリー・エリス(Harry Ellis) - ハート・ボックナー
ナカトミ商事の幹部[9]
ジョセフ・ヨシノブ・タカギ(Joseph Yoshinobu Takagi) - ジェームズ・シゲタ
ナカトミ商事社長で、ナカトミコーポレーション副会長[4]

その他の出演者として、グルーバーの部下としてフランコ(Franco)役のブルーノ・ドヨン(Bruno Doyon)、トニー役のアンドリアス・ウイスニウスキー、アレクサンダー(Alexander)役のジョーイ・プルーワ(Joey Plewa)、マルコ(Marco)役のロレンゾ・カッチャランツァ英語版、クリストフ(Kristoff)役のジェラール・ボン(Gerard Bonn)、エディ(Eddie)役のデニス・ヘイデン英語版、ユーリ(Uli)役のアル・レオン、ハインリッヒ(Heinrich)役のゲイリー・ロバーツ(Gary Roberts)、フリッツ(Fritz)役のハンス・バーリンガー(Hans Buhringer)、ジェームズ(James)役のウィルヘルム・フォン・ホンブルグ英語版。また、FBI特別捜査官のビッグ・ジョンソンとリトル・ジョンソン(Big Johnson and Little Johnson)をそれぞれロバート・デヴィグランド・L・ブッシュ英語版が、ソーンバーグの助手役としてトレイシー・ライナー英語版、マクレーン夫妻の子供ルーシーとジョンJr.役として、子役のテイラー・フライ英語版とノア・ランド(Noah Land)が出演している[10]

製作

企画と脚本

Director John McTiernan dressed in a blue shirt and glasses facing the camera
ジョン・マクティアナン監督(2014年)

『ダイ・ハード』の製作は、脚本家のジェブ・スチュアートが経済的に困窮していた1987年に始まった。コロンビア映画が購入した彼の脚本は放棄され、ウォルト・ディズニーとの契約では十分な収入が得られなかった。スチュアートは契約期間が6週間しかなかったため、代理人のジェレミー・ジマー英語版20世紀フォックスの製作部門であるゴードン・カンパニーの開発責任者ロイド・レヴィンに連絡を取った[11]

レヴィンはスチュアートに、元警察官のロデリック・スコープが1978年に書いた小説『Nothing Lasts Forever』(日本版タイトルは『ダイ・ハード』)の映画化を依頼した[11][12]。スコープは、1974年に公開されたディザスター映画タワーリング・インフェルノ』を見た後、ビルの中を武装した男たちに追われる男の夢を見て、小説の着想を得たという[11][13]。フォックスは、1966年に出版されたこの本の前作『The Detective』を1968年にフランク・シナトラがニューヨーク市警の刑事ジョー・リーランドを演じて映画化しており(『刑事』)、『Nothing Lasts Forever』自体も、その執筆前に既に続編の権利を購入していた[11][13]

レヴィンは、彼が映画的に面白いと思ったロサンゼルスクリスマスという設定さえ維持すれば他はスチュアートの自由で良いとした。本作は成功した映画シリーズである『ランボー』にちなんで「オフィスビルの中のランボー」として売り出された[14]。プロデューサーのローレンス・ゴードンジョエル・シルバーは、1987年に公開されたアクション映画『プレデター』で一緒に仕事をしたジョン・マクティアナンを監督に起用した[15][16][17]。マクティアナン他のテロスト映画でよくみられるような単に「卑劣で不快な行為」だけではなく、「何らかの喜び(some joy)」を盛り込むのであれば、という条件で引き受けた[13]

スチュアートは、バーバンクにあるウォルト・ディズニー・スタジオのオフィスで18時間労働するようになり、疲労感から「イライラ」していた[11]。妻との喧嘩の後、ドライブに出掛けた先で自分の車線上に箱があり、結果として空箱ではあったが、避けられずに轢いてしまった。彼によれば、その後にフリーウェイの脇に車を止め、「心臓がドキドキした」という。ここからスチュアートは、「大惨事の前に妻に謝るべきだった男」という物語の中心テーマを構想した。そして妻と仲直りするために帰宅し、その夜に35ページを書き上げた[11]。スチュアートは、マクレーン夫妻の関係を形作るために、離婚や配偶者が旧姓に戻るなど、同僚たちの結婚生活の問題も参考にした[11]

Walt Disney Studios in Burbank, California.
ジェブ・スチュアートはカリフォルニア州バーバンクウォルト・ディズニー・スタジオで初期草稿版を書き上げた。

当初、主人公ジョン・マクレーンの名前はジョン・フォードであったが、これは同名の物故監督ジョン・フォードに失礼だと20世紀フォックスは考えた。スチュアートは彼の出自であるケルト人由来の「善く力強い(good strong)スコットランドの名前」としてマクレーンを選んだ。彼はこのキャラクターを、最悪の状況から教訓を得て、別人というほどではないが良き人間に成長する欠陥のあるヒーローと表現した[11]。 アクション映画を書いた経験がなかったスチュアートは、スリラー映画を書いた経験を生かして、マクレーンとホリー、そして彼らの和解を観客に気にかけてもらうことに注力した。スチュアートが幹部に物語の説明をしていると、ゴードンがそれを遮り、まずはドラフト版を完成させるように言って会議から退出した。スチュアートは6週間かけて脚本の初稿を完成させた[11]

スチュアートは『Nothing Lasts Forever』を理解するのに、レヴィンの助けを借りたと語っている[11]。 彼はC-4爆弾がエレベーターシャフトに投げ込まれるシーンや、主人公のジョー・リーランドが屋上から飛び降りるシーンなど、多くの場面を忠実に再現した[11][18][19]。 しかし、小説はすべてリーランドの視点から語られる形式であり、彼がいなかった場面で起こった出来事については詳しくは書かれていなかった。また、小説のトーンはよりシニカルで虚無的であった。悪役のアントン・グルーバーはクラクソンが独裁政権を支援しているという理由で、世間知らずの男女のゲリラ兵を使ってクラクソン・ビルを襲撃し、また、リーランドは麻薬中毒の娘と会うためにビルを訪ねることになったが、最後には娘はグルーバーと共にビルから落ちて死んでしまう。 そのため、(リーランドの視点では)敵たちの動機がはっきりせず、リーランドは彼ら(特に女性)を殺すことに葛藤していた。またリーランドは、高給取りのセキュリティ・コンサルタントで、経験豊富な年配の男性として書かれていた[11][17][19]。 スチュアートは、この小説のトーンを「悲しすぎる」と否定し、また60歳を超えた高齢のアクションヒーローというのも説得力がないと考えた。彼はマクレーンが登場しない場面において登場人物たちを増やしたり、設定を膨らませた。パウエルには妻子を与え、マクレーンとの関係をより親密にした。また、原作では序盤で姿を消すアーガイルは中盤以降もしばしば劇中に登場し、最後にマクレーンをサポートする。オリジナルキャラクターとしては悪徳ジャーナリストのリチャード・ソーンバーグが登場する[11]

西部劇の名優ジョン・ウェインのファンだったスチュアートは、カウボーイ言葉を含めて、脚本全体に西部劇の要素を盛り込んだ。また、彼はロサンゼルスに建設中だったフォックス・プラザの工事責任者と親しくなり、建物の中に入って登場人物やシーンの配置のアイデアを得ることができた。そして、1987年6月に完成した脚本を提出した。フォックスが1988年の夏の大作映画(ブロックバスター)を必要としていたこともあり、この作品は翌日には許可された[11]

キャスティング

Portrait of Bonnie Bedlia looking directly at the camera
ボニー・ベデリア(1974年)。彼女が出演した1983年の伝記映画『Heart Like a Wheel』を観たウィリスによってマクレーンの別居中の妻に抜擢された。

本作は1968年の映画『刑事』の続編として映画化権を獲得していたために契約上はフランク・シナトラを主役にしなければならない義務があった。しかし、当時70歳であったシナトラはこれを断った[12][13][17]。そして、この役は、シルベスター・スタローンリチャード・ギアクリント・イーストウッドハリソン・フォード[16][20]バート・レイノルズニック・ノルティ[21]メル・ギブソンドン・ジョンソンリチャード・ディーン・アンダーソン[12]ポール・ニューマン[22]ジェームズ・カーン[23]アル・パチーノ[24]などのスターにオファーされた。 当時の有力なアクション映画の典型はアーノルド・シュワルツェネッガーのような筋肉隆々の無敵のマッチョマンであり、実際、シュワルツェネッガーにもオファーを出したが、コメディへの進出を希望していた彼は『ツインズ』(1988年)に出演するために辞退した[12]。 当時ブルース・ウィリスは、主にロマンティック・コメディのテレビシリーズ『こちらブルームーン探偵社』において、シビル・シェパードの相手役として、コメディタッチな役柄を演じていたことで知られていた。オファーを受けたウィリスは、当初『こちらブルームーン探偵社』出演のための契約義務からオファーを断ったが、シェパードが妊娠したことで番組の製作が11週間中断することとなり、オファーを受けるのに十分な時間が生じた[12]

マクティアナンの彼女は、シネマスコアの担当者と偶然出会い、ウィリスを主役にした場合の分析を依頼した。その結果、彼を起用しても悪影響はないと判断され、2週間後にウィリスの参加が正式に決定した[25]。 それまでウィリスが出演した映画は、中程度の成功を収めたコメディ映画『ブラインド・デート』(1987年)の1本だけであったため、この抜擢は物議を醸した[12][26]。 当時、映画俳優とテレビ俳優は明確に区別されていた。『ゴーストバスターズ』(1984年)のような映画ではテレビスターでも大ヒット映画を製作できるとみなされていたが、シェリー・ロングビル・コスビーのような他のテレビ俳優は、映画への転身に失敗していた[16][27]

ウィリスはこの役で500万ドルの出演料を受け取り、これはダスティン・ホフマンウォーレン・ビーティロバート・レッドフォードなど、既に成功を収めている映画俳優に匹敵する額であった[15]。フォックスの社長であるレナード・ゴールドバーグ英語版は『ダイ・ハード』にはウィリスのような可能性のある俳優が必要だったと語り[15]、ゴードンは主人公が失敗するかもしれないという可能性を見せるには、ウィリスのような普通の人であることが重要だったと述べている[28]。フォックス以外の関係者の情報によれば、多くの人気俳優に断られたために、スタジオは必死にスターを探していたという[29]。 ウィリスは「彼らはこの映画と彼らのために価値があると思った額を支払ってくれた」と述べている[30]。また、スタローンやシュワルツェネッガーが描くような大物キャラクターとは違うとし、「ヒーローと言っても彼は普通の男なんだ。異常な状況に放り込まれただけの普通の男にすぎない」と述べている[26]。ウィリスは、サウス・ジャージー英語版で育った労働者階級の人物を参考にして、「その態度や権威への軽蔑、悪辣なユーモアのセンス、不本意なヒーロー」などを表現した[12]

本作の悪役ハンス・グルーバー英語版役には映画未経験のアラン・リックマンが起用された。これはブロードウェイ版『危険な関係英語版』で悪役のヴィコント・ド・ヴァルモンを演じたのを見たシルバーによるものであり、映画デビュー時はすでに40代前半だった[12][31]。 マクレーンの別居中の妻ホリー役にはボニー・ベデリアが起用され、これは1983年に公開された伝記映画『Heart Like a Wheel』に出演したのを見たウィリスの提案だった[32]レジナルド・ヴェルジョンソンがマクレーンを外部から支援するアル・パウエル英語版警官役に抜擢されることになったのは、以前一緒に働いていたキャスティング・ディレクターのジャッキー・バーチ(Jackie Burch)の提案によるものであった。これがヴェルジョンソンのメジャー映画デビューとなった。この役には他にロバート・デュバルジーン・ハックマンローレンス・フィッシュバーンウェズリー・スナイプスなどが候補に挙がっていた[33][34][35]。 ホリーにちょっかいをかける軽薄な同僚エリス役には、シルバーの知人であるハート・ボックナーがあてられた。この役は3週間かけて時系列順に撮影された。マクティアナンは俳優のケイリー・グラントのような洗練された人物として描きたかったが、ボックナーは彼の劇中の行動はコカインと不安から来るものと考えて役作りした。このため、マクティアナンは、ゴードンとシルバーがボックナーのおどけた演技を楽しんでいることに気づくまで、当初は彼の演技を嫌っていた[36]

脚本のリライト

Roy Rogers dressed in cowboy gear.
西部劇俳優のロイ・ロジャースジョン・マクレーンの決めゼリフ「ippee-ki-yay、motherfucker(イッピカイェイ、マザーファッカー)」は彼のセリフ「Yippee-ki-yay, kids」に由来する。

脚本家のスティーブン・E・デ・スーザは、アクションとコメディを合わせた経験を持ち、スチュアートの脚本を書き直した[37]。 彼はグルーバーが主人公であるかのようにアプローチした。「もし(グルーバーが)強盗を計画し、実行に移さなければ、(マクレーンは)ただパーティーに行って、妻と和解するだけだっただろう。本当に物語を動かしている悪役の視点を通して、自分の作品を見ることを時々考えるべきだ」[18]。 デ・スーザは、フォックス・プラザの設計図を使って、物語やキャラクターのロケーションを建物内にレイアウトした[37]

脚本は撮影前から撮影中まで変更が続いた。撮影開始の最初の数週間は、まだウィリスの『こちらブルームーン探偵社』の撮影が行われていたため、彼はその撮影を最大10時間行い、夜に『ダイ・ハード』の撮影をするという生活を送ることになった。マクティアナンはウィリスに休養する時間を与え、その代わりデ・スーザに新しいシーンの追加を任せ、マクレーン以外の登場人物の設定や描写が膨らまされることになった。例えばホリーの家政婦のシーン、高木の死後にグルーバーと対峙するホリーのシーン、ソーンバーグの紹介シーン、パウエルと仲間の警官たちのシーンなどである[37]

シルバーは映画の途中でマクレーンとグルーバーが出会うシーンを入れたいと考えていたが、デ・スーザは、そのための上手いシナリオが思いつけずいたところ、たまたまリックマンがアメリカ訛りの英語を話すところを耳にした。これによってグルーバーがマクレーンと会うときに正体を隠せると考え、マクレーンが彼だとわからないように高木の殺害シーンは撮り直された[注釈 2]。また、このマクレーンとグルーバーが出会うシーンの追加によって、マクレーンがテオを殺す別のシーンは削除された[37]

スチュアートの元の脚本では、物語は3日間にわたるものであったが、マクティアナンはシェイクスピアの『真夏の夜の夢』に触発されて、一晩で終わる物語に変えた。また、彼はテロリストを悪役にするのは「あまりにも悪辣」だと考え、テロリストの政治性に焦点を当てるのを避け、金銭的な追求を目的とした強盗にし、その方が夏の娯楽にふさわしいという狙いもあった[38]

マクレーンのキャラクターが完全に確立したのは、製作のほぼ半分を過ぎた頃であった。マクティアナンとウィリスは、「マクレーンは、自分のことをあまり好きではないが、最悪の状況で最善を尽くす男」と決めた[38]。 マクレーンのキャッチフレーズ「イッピカイェイ、マザーファッカー(Yipee-ki-yay, motherfucker)」[注釈 3]は、カウボーイ俳優ロイ・ロジャースの「Yippe-ki-yah, kids」をはじめとする古いカウボーイ用語を基にしたものであり、マクレーンの古いアメリカ人キャラを強調したものであった[12][18]。 「Yippee-ki-yay, motherfucker」と「yippee-ti-yay, motherfucker」のどちらを使うかの議論もあったが、ウィリスが前者を支持した[12]

撮影

A high-rise building known as Fox Plaza
ロサンゼルスセンチュリーシティ英語版にあるフォックス・プラザが、ナカトミプラザの舞台となった。

本作は1987年11月に撮影が開始され、1988年3月初旬に終了し、予算は約2500万ドルから3500万ドルであった[12][26][39][40][41][42]。撮影はほとんどセンチュリーシティ英語版フォックス・プラザとその周辺で行われ、アベニュー・オブ・ザ・スターズ英語版に位置していた[17][43][44]。 この場所が選ばれたのはプロダクション・デザイナーのJackson De Govia(ジャクソン・デ・ゴビア)が関わった製作の後半からであった[38]。 ほぼ未使用の建物が必要であり、日中の撮影は無理なこと、撮影による爆発の被害がないことの2つの条件[17]で、フォックス・プラザが提供された[43]

撮影監督のヤン・デ・ボンは建物のデザインが特徴的で、それ自体でひとつのキャラクターになりうると評した。遠くからでもはっきりと建物が見えるために、マクレーンがビルに近づいていく際のエスタブリッシング・ショットを作ることもできた。また、建物内部からも周辺の街並みが見えたことは臨場感を増す効果があった[43]。デ・ボンは登場人物をより近くで撮影するため、手持ちカメラを頻繁に使用し、より映画的な「親密さ」を演出した。彼は複雑な絵コンテは自分の仕事を冗長にするとして、事前に絵コンテを切るようなことはほとんどしなかった。その代わり、マクティアナンとその日の撮影について詳細に話し合い、伝えたい感情や感覚について話し合った。デ・ボンは魅力的なショットよりもドラマチックなショットの方に拘った。ただ、本物のフレアを使用したことで予想不能なモヤが生じ、映像が見えなくなることもあったという[43]

ウィリスの撮影初日は、1987年11月2日だった。 『こちらブルームーン探偵社』の撮影現場から直接やってきたウィリスの最初の撮影シーンは、マクレーンが消防ホースを安全綱代わりに屋上から飛び降りると背後で爆発が起こり、助かるという重要な場面であった[12]。彼が本作における演技で難しいと感じたのは、それまでの経験と異なって他人と交わることが少なく、一人でいる場面が多かったことだという[30] 。撮影の合間にはウィリスは他のキャストと一緒に過ごすことを好まず、新しいパートナーであったデミ・ムーアと過ごしており、一方でスクリーン上の役の関係とは対照的にベデリアとヴェルジョンソンは、リックマンと撮影の合間のほとんどを一緒に過ごしていた[45][46]

撮影開始時点では、この映画の結末はまだ確定していなかった。完成版ではテオは大型トラックの荷台に入れて運び込んだ救急車に乗り脱出を図るが、これは後から追加されたシナリオであった。 このため、当初の撮影されたシーンでは、例えば物語冒頭のハンスらがビルに集結するシーンで、彼らが運転しやってきたトラックは、救急車を積み込むには小さすぎたし、また、ハンス達がタグ・ホイヤーの時計を同期させているシーンもあったが、ここでは荷台が空のトラックが映っていた。このため、これらシーンは削除されたり、必要な変更が加えられた。本来の台本では、マクレーンとハンスが出会うシーンでマクレーンが相手の正体に気づくのは、彼が他のテロリストたちと同じくタグ・ホイヤーの腕時計をしているのを確認したからであった。しかし、もはや腕時計のシーンは必要不可欠なプロットポイントではなくなっていた[38][47]。 アーガイルのヒーローシーンを導入する必要が生じ、それはテオの逃亡を阻止するシーンになった。このシーンではデボローがギリアードを実際に殴るが、これは撮影期間の最後の10日間に追加撮影されたものであった[37][46]

俳優の演技力に応じて、いくつかの役柄には柔軟性が持たせられた。すなわち、あるキャラクターはより長く映画に登場する一方で、あるキャラクターはより早く殺された[37]。 また、テオの「クォーターバックはトーストだ」、ボフナーの「ハンス、バビー、俺はお前のホワイトナイトだ」といったセリフ、またユーリが襲撃してきたSWATを迎え撃つ際にチョコレートバーを盗むシーンなど、俳優たちにはアドリブの余地が与えられていた[36][46]。 マクティアナンは本作の編集にあたってフランスのヌーヴェルヴァーグの影響を受けた。フランク・J・ユリオステジョン・F・リンク英語版を起用し、当時の主流であった編集スタイルに反して、モーション中の編集などを行った[48]

音楽

作曲家のマイケル・ケイメンが雇われる前から、マクティアナンはスタンリー・キューブリックの『時計じかけのオレンジ』(1971年)で流れるベートーヴェン交響曲第9番(通称「歓喜の歌」)を入れたいと考えていた[49]。 ケイメンはアクション映画で、この曲を「汚す(tarnishing)」ことに反対し、代わりにドイツの作曲家リヒャルト・ワーグナーの音楽を悪用することを提案した[49][50]。 マクティアナンは『時計じかけのオレンジ』が第9を用いることによって過剰な暴力性(ultra-violence)を強調したことを説明すると、ケイメンはその意図を受け入れ[49]、さらにケイメンは『時計じかけのオレンジ』でも使用された「雨に唄えば英語版」(1952年)と「ウィンターワンダーランド」(1934年)も使用することを提案した[50]。 こうして「歓喜の歌」「ウィンターワンダーランド」、「雨に唄えば」のメロディーが、主に悪役を強調するために音楽に混ぜられることになった[48][51][50]。 「歓喜の歌」のサンプルは、より威嚇的に聞こえるように少し低いキーで演奏され、グルーバーがナカトミ商事の金庫を開けた時に、流れるようになっている[50][52]。また他に『LetItSnow!Let It Snow!Let ItSnow!』も使用されている[53][54][51]

当初、ケイメンは本作のほとんど未完成のバージョンを観て感銘を受けなかった[50]。 彼は本作の主役は、マクレーンの重要性を低下させる「驚異的な悪者」だと捉えていた[50]。 また、ケイメンは映画音楽に否定的であり、映画の音楽とは映画から独立したものではないと信じていた[55]。 彼のオリジナル楽曲には、ピチカートやアルコの弦楽器、金管楽器、木管楽器、スレイベル(ジングルベル)が用いられ、脅威が発生する瞬間には祝祭的な意味合いを打ち消すように加えられている[54][52]。 他にも本作ではクラシック音楽の仕様が随所に見られ、例えばパーティで演奏される曲はバッハブランデンブルク協奏曲第3番である[52]

マクティアナンは、映画のラストで、カールがマクレーンを殺そうとするシーンのオリジナル曲が気に入らず、既存の未使用楽曲を用いることにし、ジェームズ・ホーナーの『エイリアン2』から流用した。また、1987年に公開されたアクション映画『燃える男』からも楽曲が流用されている[38][53]。 本作ではRun-D.M.C.の『Christmas in Hollis』が使用されているが、本作での使用もあって、後にクリスマスの定番曲とみなされるようになった[56]

スタントとデザイン

スタント

本作の製作直前に、『トワイライトゾーン/超次元の体験』(1983年)の撮影現場で死亡事故英語版が発生したことにより、映画のスタントに対する認識が変わり、映画そのものよりも映画のスタッフを優先するようになった[57]。 それでもウィリスは自ら階段を転がり落ちたり、稼働中のエレベーターの上に立つなど、多くのスタントを自分で行うことに拘った[12][43]。 ウィリスの最初の撮影シーンは、腰に消火ホースを巻き付けてナカトミプラザの屋上から飛び降りるシーンだった。このスタントは5階建ての駐車場で行われ、25フィート(7.6m)の高さからエアバッグの上に飛び降り、同時に背後で60フィート(18m)の爆炎が上がるというものであった。ウィリスはこれを最も過酷なスタントの一つに挙げている[12][26]。 実際に爆風に押されたことでエアバックの端の方に落ち、スタッフは彼が死んだのではないかと心配した[12]。 マクレーンがビルにぶら下がるシーンでは、スタントマンのケン・ベイツが代役を務めた[58]

続いてマクレーンが窓から銃を撃ってビルに再侵入するシーンでもセットが使われた。このシーンでは関係者がスタントの経験を積むために、撮影スケジュールのほぼ半分を用いて撮影が行われた。窓には割れやすい飴ガラスが用いられたが、設置には2時間を要すためにテイクはわずかであった。巻き上げ機の代わりに、窓の下に配置されたスタントマンのチームがホースを引きずってウィリスを縁の方に向かうように引っ張り、万が一ウィリスが落下してもコントロールしやすいように考慮していた[57]。 マクレーンが換気シャフトを移動中に落ちて一段低い開口部に引っ掛かるシーンを、編集のフランク・ウリオステが残したのは、ウィリスのスタントマンが誤って意図した以上に落ちたためであった[38]。 マクレーンがテーブル越しにテロリストを撃つシーンでは、ウィリスの耳元で大音量の空包を撃ったために、左耳の聴力の3分の2を失う障害を負った[59][60]

終盤のナカトミプラザからグルーバーが落下するシーンでは、リックマンは20~70フィート(6~21m)の高さから落とされたとされているが、資料に一貫性がない[38][43][61]。彼は高所に吊るされた状態から、ブルースクリーンクロマキー)のエアバッグの上に落とされた。そしてリックマンの背景にはフォックス・プラザから撮影された映像と、ベアラー・ボンドのように落ちてくる紙吹雪が合成された[38][61]。 リックマンはエアバックの上に後ろ向きに落下しなければならなかったが、これは通常のスタントマンであれば、落下をコントロールするために避ける体勢であった[61]。 マクティアナンは、自らスタントを実演して段ボールの山の上に落ちることで、スタントマンではなくリックマンが実際に演じることを説得した[57]。 リックマンには3カウントで落とすと予告されていたが、実際には早めに落とされ、映画でのリックマンの驚きの顔は演技ではなく、本物であった。マクティアナンは「彼がこんな嘘を演じることはできるわけがない」と言い放った[38][57]。 映画で使われたのは1テイク目であったが、マクティアナンはリックマンを説得してバックアップとして2テイク目も演じさせている[61]

リックマンは毎秒32フィート(9.8 m)の速度で落下していたために、このスタントを撮影するのは困難であった。また、画像のブレを抑えるためにカメラの焦点を素早く合わせることも、人間の撮影者では不可能であった[57]。 視覚効果プロデューサーのリチャード・エドランドの指揮の下、ボス・フィルム・スタジオはコンピュータを使って、フォーカスリングのモーターでカメラのピントを素早く合わせる自動システムを開発した[61]。 また、毎秒270フレームで撮影できる広角レンズのカメラを使用したことで、通常の10倍のスピードで再生する映像を作成できた。これら革新的技術にも関わらず、リックマンが1.5秒で落下する間、完全にピントを合わせ続けることに苦労し、使用可能な映像がなくなるとシーンはリックマンから切り替えられた。グルーバーの落下シーンを完成させるため、ベイツはフォックスプラザにおいて318フィート(97メートル)の高さからハーネスで急降下させられた(地面に近づくにつれて落下速度は低下する措置が取られている)[57][61][62]。 フォックス・プラザの住民の中には建物周りの瓦礫や破壊に不満を持ち、プラザの外観撮影の際には、オフィスの照明を消すことを拒んだ者もいた[62]

フォックス・プラザの階段をSWATの装甲車が上る許可を得るためには何か月もの交渉が必要だった。撮影中に倒された手すりが交換されることはなかった[38][44]。 テロリストがロケット砲で装甲車を破壊するシーンでは、ガイドワイヤーに沿って移動する小さな爆発物を使って撮影を行った。マクレーンが彼らの襲撃を止めるため、C4爆薬をエレベーターシャフトに突き落として爆破させるシーンの撮影では、効果チームが知らず知らずのうちにビルの1階フロアの窓すべてを吹き飛ばしてしまった[43]。 ヘリコプターの最終シーンは6ヶ月間の準備期間を経て、わずか2時間しか撮影時間を確保できなかった。フォックス・プラザ上空での撮影は3回試され、9人のカメラクルーが24台の異なるカメラで撮影した[38][43]。 デ・ボンは様々なアングルで撮影することによって現場の臨場感を高めたと述べている[43]

爆発シーンにはプロパンガスを詰めた迫撃砲のようなものが用いられた。設置には10分ほどかかり、6秒間炎を上げることができた[57]。 ナカトミビル屋上の爆発シーンは、本作で唯一のミニチュア撮影で行われた[43]。 フリッツ役のハンス・バーリンガーは演技経験が浅く撮影が遅れていたため、彼の射殺シーンではスクイブ[注釈 4]を装備させたネイティブ・アメリカンのスタントマンに金髪のカツラを被せ、1テイクで殺すことに成功した[46]

デザイン

オフィスの標準的な蛍光灯の照明によって、ビル内のロケーションがどこも同じように見えてしまうことを防ぐため、デボンは高い位置に小さなフィルムライトを直接は映像に映らないよう設置した。この照明をコントロールすることによってよりダイナミックでドラマチックな照明を実現した。これにより通常とは異なる光の位置関係を利用することが可能となった。また、あるシーンでは蛍光管を床に置いてローアングルの撮影をすることで、そうした照明が無いように見せる演出の工夫をしていた[43]。撮影台本が変化していくために、何に使われるかわからない状態でセットが設計されたこともあった[38]

人質が拘束されているナカトミビルの30階は本作では数少ないセットであった[37][38]。ここにはフランク・ロイド・ライトが設計した住宅「落水荘」が再現されていた。デ・ゴビアの推測では、日本企業がアメリカの企業資産を買収するという時代の流れを反映したものだという。ナカトミのロゴの初期デザインは鉤十字を連想させるものであったが、その後、武士の兜に近いものに作り直された。ビルの30階から見た街の背景には長さ380フィート(120m)のマットペイントが施されていた。アニメーションライトやその他の照明技術によって動く交通や昼夜両方の再現などが行われていた[38]

公開

当時の状況

The logo for Die Hard with Bruce Willis's name positioned above
本作のオリジナル版のロゴ

1988年夏の映画興行は、幅広いジャンルの作品が公開されていたものの、映画業界の幹部たちはアクションとコメディが中心になると予想していた[40][63]。また平均的な観客の年齢層が上がっていることを踏まえて、ティーンエージャーよりも、年長の観客をターゲットにした映画が増えていった[63]。成功した作品の続編である『クロコダイル・ダンディー2』と『ランボー3/怒りのアフガン』は、5月の興行成績を支配し、公開初週末の収益記録を更新すると予想されていた。また、業界幹部はコメディ映画の『星の王子 ニューヨークへ行く』と『ロジャー・ラビット』に大きな期待を寄せていた[40]

『ダイ・ハード』への期待は、シュワルツェネッガー主演の『レッドブル』やクリント・イーストウッド監督・主演の『ダーティハリー5』といったアクション映画の競合作より低かった。ニューヨーク・タイムズ紙は『ダイ・ハード』と、コメディ映画の『ピーウィー・ハーマンの空飛ぶサーカス英語版』、『さよならゲーム』の成否が業界から厳しくチェックされるだろうと指摘した。これは、ウィリスのギャラと、彼の最新主演作で、この年の初めに公開された西部劇『キャデラック・カウボーイ英語版』の失敗によって、彼の主役としての能力が疑問視されたためであった[40]。 ローレンス・ゴードンはスタローンやイーストウッドのようなメジャーなアクションスターを起用しなかったことで、本作に対する観客の関心が低かったことは認めた。これらスターに多額のギャラが支払われるのは、彼らのファンたちが公開初週に劇場を訪れ、またその良い口コミによって興行を支えることに期待するからであったが、ウィリスにはそういった固定客はいなかった[28]

マーケティング

ウィリスは本作の初期マーケティング・キャンペーンにも重要な役割を果たしていたが、映画の公開日が近づくにつれ、いくつかの変更が加えられていった[20][28][64]。 ウィリスは自分の名声にこだわる「傲慢な」俳優という世評を得ていた。この態度を改めず、また私生活をメディアに明かすことを拒否したことも、こうした評判を強めた。ウィリスはメディアにおいては自分の演技に注目して欲しいと主張していた[30][65]。 映画館で『ダイ・ハード』の予告編が流れ、ウィリスが登場すると観客から不満の声があがり、とある映画館チェーンの担当者はこの予告編を流すのを中止したという報道もあった[64]。 いくつかの映画スタジオによる調査では、観客は全体的にウィリスに否定的な考えを抱いており、『ダイ・ハード』でウィリスを観ることにほとんど興味を持っていないことは明らかだった[28]ニューズウィークデビッド・アンセン英語版は、「映画を作って500万ドルを手にした最も不人気な俳優」とウィリスを評した[16]

20世紀フォックスはウィリスを押し出すことに自信を無くし、映画ポスターはナカトミ・ビルに焦点を当てたものに変更され、ウィリスの名前は小さくクレジットされるに留まった[20][64]。 また、7月中旬に掲載された最初の新聞紙上での全面広告でもウィリスの写真は掲載されなかった[28]。 20世紀フォックスの幹部トム・シェラックは、ウィリスを表から隠したことを否定し、建物が俳優と同じくらい重要なキャラクターであることに気づいてマーケティング戦略が変わっただけだと説明した[64]。 予想に反して、本作の試写会は観客に好評で[28]、公開翌週には広告にウィリスが大きく扱われるようになった[28]。 インタビュー嫌いであったウィリスであったが、映画のプロモーションのために昼間の番組にもいくつか出演した。ウィリスは『ダイ・ハード』のプロモーションに力を入れた理由について、「この映画にはとても興奮している。僕にとって、なぜ俳優になりたかったかを表しているからだ」と語っている[30][64]

興行収入

本作のプレミア上映は1988年7月12日にカリフォルニア州ロサンゼルスのアヴコ劇場で行われた[66]。 北米では1988年7月15日に21館で限定公開され、601,851ドル(1館平均28,659ドル)を稼いだ[67]。 この1館辺りの平均興行収入は高く、成功した封切りとされている[68]ロサンゼルス・タイムズは、近年の広告の力点の変化とアクション映画の人気低迷は、『ダイ・ハード』に不利に働いたはずと指摘しつつ、その代わり、好意的な評価と限定公開がこの作品を「必見」の映画にしたと述べている[69]

公開翌週の7月22日に1,276館で公開され、710万ドル(1館平均5,569ドル)の興行収入を記録した。これは公開4週目の『星の王子 ニューヨークへ行く』(880万ドル)、5週目の『ロジャー・ラビット』(890万ドル)に次ぐ、3位の記録であった[70]。 3週目は封切りされた『カクテル』(1,170万ドル)の登場によって4位に転落した[71]。しかし、4週目の週末には570万ドルを記録し、3位に返り咲いた[72]。 興行収入1位を記録することはなかったが、10週連続で興行収入上位5作品にランクインし続けた[16][72]。 最終的には約8,130万ドルから8,300万ドルの興行収入を達成した[73][74]。 これは『レインマン』(1億7280万ドル)、『ロジャー・ラビット』(1億5410万ドル)、『星の王子 ニューヨークへ行く』(1億2810万ドル)、『ビッグ』(1億1490万ドル)、『ツインズ』(1億1190万ドル)、『クロコダイル・ダンディー2』(1億930万ドル)に次ぐ、1988年公開映画の第7位の興行収入となった[75]

北米以外の地域では本作は5770万ドルを稼いだと推定され、累計興行収入は約1億3910万ドルから1億4070万ドルの間とみられている[73][74]。 この記録は1988年の全世界での興行収入としては、『レインマン』(3億5400万ドル)、『ロジャー・ラビット』(3億2900万ドル)、『星の王子 ニューヨークへ行く』(2億8800万ドル)、『クロコダイル・ダンディー2』(2億3900万ドル)、『ツインズ』(2億1600万ドル)、『ランボー3/怒りのアフガン』(1億8900万ドル)、『ワンダとダイヤと優しい奴ら』(1億7700万ドル)、『カクテル』(1億7100万ドル)、『ビッグ』(1億5100万ドル)に次ぐ10位であった[注釈 5]

北米における映画界全体の1988年夏の興行収入は17億ドルに達し、これは前年の記録を1億ドル更新するものであり[63]、また、北米で1億ドル以上の興行収入を得た作品が3本しかなかった1984年以降、最も成功した夏の興行となった[78]。 事前の予想を裏切って『ダイ・ハード』は大成功を収めたと考えられている[12][78]。 コメディ映画が主流であったこの年、アクション映画の本命は『ランボー3』や『レッドブル』であったが、期待されたほどの興行成績を上げられなかったのに対し[14][79]、『ダイ・ハード』の成功は異例であった。 シーラ・ベンソンは、これは観客の世代交代と嗜好の変化を示していると考え、特に25歳から37歳の男性層はアルコール中毒や性差別、浅はかなマチズモに反発していたと指摘している[80]。 本作は『ビッグ』や『ヤングガン』(1988年)などの作品とともに、過去数年間ほとんど成功のなかった20世紀フォックスを活性化させたと言われている。また、アクションというジャンルが「死んでいない」ことも示した[63]

評価

批評家

本作の公開当初の批評は賛否両論であった[42]。 一方で観客の反応はかなり好意的で、シネマスコアによる調査では観客の平均評価はA+からFの間で最高の「A+」であった[81]

マクティアナン監督の演出は高く評価された[2][82][83]シカゴ・トリビューン紙のデイブ・ケア英語版は、マクティアナンの「論理的な」演出が映画にスケール感を生み出し、内容以上の重要性を感じさせたと書いている[82]。 テロリストがビルを占拠するシーンは、ケビン・トーマス英語版が「教科書的な模範」と評し、マクティアナンの能力とデ・ボンの撮影技術の両方を強く印象づけるものであった。 デ・ゴビアのセットデザインについては、キーアが「独創的」と称賛している[2]。 イーバートは、スタントと特殊効果を称賛した[84]

評論家の間ではウィリスの演技に賛否両論があった[5][82][85]。 多くの批評家は『ダイ・ハード』はウィリスがブレイクした起点となったものであり、テレビスターから映画スターへの転身に失敗していたウィリスを復活させ、彼の主役としての地位とコメディーの幅を示したと捉えている[2][5][86]。 キャシー・ハフハインズとジェームス・ミルズは、ウィリスの演技を『こちらブルームーン探偵社』のデビッド・アディソン役を進化させ、性差別を減らして男性らしさを強調したものと見なした。ハフハインズは、ウィリスが自分の労働者階級の背景に近づけたことで、演技が向上したと書いている[87][88][89]。 テリー・ローソンやポール・ウィリスティンなどの批評家は、予想に反してウィリスがうまく配役されていたと評する。ウィリスは現代のヒーローに必要な弱さとユーモアのセンスを持ち合わせ、過度にマッチョやあるいはコメディチックであったりすることもなく、自責の念や恐怖、優柔不安さを表し、他のアクションスターではできないような独白も披露していた[90]。 マーク・アンドリューは、ヒーローのこの弱さが、観客にキャラクターの運命を気にさせ、緊張感を生み出すのに不可欠な要素だと指摘した[91]。 一方でウィリスの最大の才能であるコメディアンとしての能力が十分に発揮されていないと指摘した批評家もいた[85][92]

Portrait of actor PaulGleason looking at the camera
ロス市警の警部を演じたポール・グリーソン。この役はロジャー・イーバートから映画の成功を阻む「役に立たない、間抜けな」キャラクターの一例として挙げられた。

ワシントン・ポスト紙に寄稿したハル・ヒンソン英語版は、ウィリスの「人を惹きつけることや肉体的な勇敢さ(grace and physical bravado)」は、スタローンやシュワルツェネッガーのような人物と肩を並べることを可能にしたと称賛している。逆にヴィンセント・キャンビーは「タフさ」に欠けていると評した[83][85]。 その他、レビューでは、ウィリスのドラマチックな演技は印象に残らないか、限定的という意見が一般的であった。ジェイ・ボイヤーはウィリスの能力はマクレーンにぴったりだと評したが、キーアはテレビレベルのスターに過ぎないと批判した[82][93][94]リチャード・シッケル英語版は、ウィリスの演技を「不機嫌で自己中心的(whiny and self-involved)」であり、映画の結末までにアンダーシャツを脱ぐことが彼の演技の範囲の全てであると述べている。ただ、特殊効果に対して演技することの難しさについては認めている[95]

リックマンの演技は絶賛された[82][85][88][96]キャリン・ジェームズ英語版は、「完璧な蛇[注釈 6]」を演じたリックマンがこの映画の最大の特徴と評し[3]、ヒンソンは『リチャード三世』(1955年)のローレンス・オリヴィエによる「卑屈な」悪意に満ちた演技に擬えた[85]。 カーはグルーバーを俳優クロード・レインズの愚かさと俳優ジョージ・マクレディ英語版の「微笑む痴呆」を併せ持つ古典的な悪役と評した[82]。 キャンビーは、リックマンのみが信頼できる演技をしていたと評し、ロジャー・イーバートはリックマンの一点で評価したと述べた(さもなければ批判的にみた)[84]。 また、批評家たちはベデリアの演技を高く評価する一方で、マクレーンとパウエルの関係が優先されて、彼女の扱いが減ったことに嘆いた[85][88][89][97]。 シッケルは、マクレーンが妻を助ける前にパウエルに自分の罪を告白するシーンを挙げて、夫婦の再会の意味を奪ってしまったと指摘した[95]。 イーバートもシッケルもマクレーンとパウエルのキャラクターしか描かれていないと感じた[85][95]。 マイク・シドーニは本作の成功についてウィリス、リックマン、ヴェルジョンソンの間に築かれた遠隔的な人間関係にあったと評している[89]。 ハフハインズとミルズは、この演技が映画を支えていると評価している[87][98][88]。 イーバートはグリーソンが演じた警部を猛批判し、このキャラクターが映画の時間を無駄にし、プロットを弱める「故意に役に立たない、間抜けな」妨害の例として挙げた[84]。 トーマスは、マイノリティの俳優を何人か起用したことを評価した[2]

アクションと暴力描写は多くの批評家から批判を受けた[2][3][83][95]。 ケビン・トーマスは、この映画にはプロットに欠陥(plot hole)があり、説得力に欠けていると指摘した。ただ、これはできる限り多くの観客を満足させるための工夫の結果だと考え、暴力と虐殺を「麻痺させる」ために知的なスリラーになりうる部分を浪費してしまったと結論付けた[2]。 キャンビーも同様の見解であり、この映画は爆発や大きな音が絶え間なく続くことを必要とする観客にしかアピールできないだろうとした。キャンビーは、彼が言うところの「kidults(子どもじみた大人)」にアピールするために作られた「今の時代にほぼ完璧な映画」と評した[83]。 こうした観点でよく挙げられるのが、パウエルがカールを撃ってマクレーンを助けるという場面である。シッケルは、パウエルが自らの過ちを暴力で贖うことで、マクレーンとパウエルの間に形成された人間性を損なってしまったシニカルなシーンだと見なした。また、ヒンソンは、観客がその行為を支持するように仕向ける露骨な場面と捉えた[2][85][95]。 ニューヨーク・タイムズ紙に寄稿したジェームズが、この映画がアクションの定石に頼りながらも楽しい現実逃避を提供したと述べたのに対し、ヒンソンは容赦のないスリルにも関わらず、この映画は楽しくなかったと反論した[85]

本作は災害映画『タワーリング・インフェルノ』や『ポセイドン・アドベンチャー』(1972年)、あるいは『エイリアン』(1979年)、『エイリアン2』(1986年)、『ロボコップ』(1987年)などの映画と連想されると指摘されている[82][87][98][89]。 カーは『ダイ・ハード』は『エイリアン』や『ロボコップ』を真似て、ユーモラスでセンチメンタルなデザインを展開し、アクションというジャンルを完成させたが、その分、独自の個性が欠けていたと評している[82]。 ポキプシー・ジャーナル紙に寄稿したシドーニは、『ダイ・ハード』は、『プレデター』や『地獄のヒーロー』(1984年)、『ランボー』といった過去のアクション超大作を「タッパーウェアパーティー(tupperware parties)」[注釈 7]のように見せているように感じたと評している[89]

本作は『最後の誘惑』、『さよならゲーム』、『ワンダとダイヤと優しい奴ら』と並んで、1988年にバチカンが「道徳的に好ましくない」とレッテルを張った作品の一つであった[99]。 ロバート・デイヴィはシュワルツェネッガーと一緒に本作を見た。シュワルツェネッガーは好意的であったが、デイヴィはキャラクターの在り方が気にいらなかったようで「お前はヒーローだった! そして今は馬鹿野郎になった!」と言い放った[46]

栄誉

Portrait of Bruce willis looking to his right
ブルース・ウィリス(1989年、第61回アカデミー賞にて)

第61回アカデミー賞において本作は、編集賞(フランク・J・ユリオステ、ジョン・リンク)、録音賞(ドン・バスマン、ケヴィン・F・クレアリー、リチャード・オーヴァートン、アル・オーヴァートン)、音響編集賞(スティーヴン・ハンター・フリック、リチャード・ショア)、視覚効果賞(リチャード・エドランド、アル・ディサロ、 ブレント・ボーツ、Thaine Morris)にノミネートされた[100]。 音楽を担当したマイケル・カーメンは、BMI TV/映画音楽賞を受賞した[101]

公開後

ホームメディア

『ダイ・ハード』は1989年1月にVHSで販売された[102]。 レンタルで人気を博し、2月初旬のチャートに3位で登場すると、翌週には1位となった[103][104][105][106]。 3月末に『ワンダとダイヤと優しい奴ら』に1位を奪われるまで、レンタル開始後7週間のうち、6週間1位の座にあった[103][107]。 1997年までにレンタルで3600万ドルを稼いだと推定されている[108]

1999年末には続編の『ダイ・ハード2』(1990年)、『ダイ・ハード3』(1995年)と共にセットでDVD化された[109][110]。 2001年にはマクティアナン、デ・ゴビア、エドランドによるコメンタリー、劇場公開時削除シーン、予告編、舞台裏映像なども収録された特別版DVDが発売された[111][112]。 2007年にはBlu-ray版もリリースされた[113]。 2015年には『ダイ・ハード:ナカトミ・プラザ・コレクション(Die Hard: The Nakatomi Plaza Collection)』として、『ダイ・ハード』全5作品のBlu-ray版をナカトミ・プラザの形をした箱に収めたものが発売された[114]。 2018年の30周年にはリマスターされた4K解像度のUltra HD Blu-rayが発売された。このセットには、通常のBlu-ray版とデジタルダウンロードも含まれていた。限定版のスチールブックケース版も発売された[115]

テレビゲーム

1989年にコモドール64とWindows向けに三人称シューティングゲーム『ダイ・ハード英語版』がリリースされた。また、PCエンジンファミリーコンピュータでも、それぞれ異なる仕様のトップダウン型のシューティングゲームがリリースされた。PCエンジン版では、マクレーンがジャングルでテロリストと戦うところから始まり、ファミコン版では割れたガラスを何度も踏むと動きが遅くなる「フットメーター」のシステムがあった[116][117]

1996年にはPlayStation用ゲームとして、シリーズの初期3作品を基にした『Die Hard Trilogy英語版』がリリースされた[118][119]。また、1997年には日本のアーケードゲーム『ダイナマイト刑事』が、欧米用に『Die Hard Arcade』としてリニューアルされリリースされた。プレーヤーはマクレーンと、サブ主人公のクリス・トンプセンのどちらかを選択し、ホワイト・ファング率いるテロリスト集団に乗っ取られたナカトミプラザから大統領の娘を救出する[116][120]。 2002年には2つの一人称シューティングゲームがリリースされた。1つは『ダイ・ハード』のシナリオを再現した『Die Hard: Nakatomi Plaza』、もう1つはマクレーンが、後日譚としてグルーバーの息子ピートと戦う『Die Hard: Vendetta』である[116][118][120]

その他のメディア展開

映画グッズには、衣類、Funko Pops、塗り絵やゲームブック、食器、クリスマス・ジャンパーや飾り、映画を再現したイラスト入りのクリスマス・ブックなどがある[121]

2018年の映画公開30周年では、これを記念して舞台裏写真やメイキングエピソードを載せた『Die Hard: The Ultimate Visual History』がリリースされた[122]。 2019年にはUSAopoly社より、映画をベースにしたボードゲーム『Die Hard: The Nakatomi Heist』が発売された。このゲームでは最大4人のプレイヤーがマクレーン、グルーバー、テロリストに扮し、それぞれが対立するタスクの完了を目指して戦う[123][124]

日本ではパチンコにおいて、2009年に藤商事から本作を題材とした『CRダイ・ハード』がリリースされた[125]野沢那智がマクレーンの声を、各演出の読み上げを玄田哲章が務めている。

テーマごとの分析

A painting of Odysseus and Telemachus preparing to slaughter the suitors of Odysseus's wife Penelope
ギリシャ神話の英雄オデュッセウスが妻への求婚者たちを皆殺しにしているシーン(Joseph-Ferdinand Lancrenon作、1812年)。アレクサンダー・ブーンはテロリストたちから妻を救い出そうとするマクレーンを、オデュッセウスの物語に擬えた。

本作はリチャード・ブロディやクリス・ヒューイットなどの批評家によって、暴力によって贖罪を得る物語と評されている。マクレーンは夫婦関係を守るためロサンゼルスにやってくるが、ホリーが去ってしまったことと同じ過ちを犯してしまう。ブロディとヒューイットは、マクレーンが暴力によってテロリスト達を倒した後に、初めて2人は和解できたように見えると示唆している[4][17]。 同様にパウエルは、かつて拳銃で子供を撃ってしまったことに深い悩みを抱えているが、マクレーンを守るために、再び銃を抜いてカールを撃つことで贖罪を見つける[4]。 FBI捜査官、カール、エリス、あるいはグルーバーを撃った後に油断してホリーを失いそうになるマクレーンなど、本作では怒りやエゴに駆られた男性キャラクターたちは苦しむ。イーバートはより冷静なキャラクター(多くの場合、アフリカ系アメリカ人)の方がうまくいっていると述べている[14]。 マクレーンは自分がカトリック(贖罪のために懺悔を必要とする宗派)であることを自覚している。ブロディは、マクレーンはガラスの破片で足の裏を切り、血まみれの「聖痕」を作るなど、肉体的な罰に耐えていると指摘する。これら犠牲を払うことによって彼は家族を救う。この意味でマクレーンは、現代の労働者階級に属するキリストのような人物と見なすことができる[4]

アレクサンダー・ブーンは、マクレーンが暴力的に妻を取り戻したことを、ギリシャ神話においてオデュッセウスが妻の求婚者たちを皆殺しにした逸話と比較している。マクレーンはネガティブな男性像でありながら、その男性性によって報われている[126]。 ジェフリー・ブラウンは、マクレーンのアンダーシャツが彼の男性的な肉体を強調していると考えた。この服装は、ランボーのような他のアクションキャラクター以外にも、レイチェル・マクリッシュ英語版(『エイセス/大空の誓い』)やリンダ・ハミルトン(『ターミネーター2』)のような男性的な特徴を持つ女性キャラクターの場合も同じである[127]。 パウエルとアーガイルは、マクレーンと肉体的には対等な存在ではないが、人間関係が優先し、行動を起こすことを求められた時に成功を果たす[128]。 マクレーンは目を見張る身体能力を持っているが、不器用で即興に頼り、仲間との関係性があってこそ成功している[128]。 マクレーンの成功に特に大きく貢献しているのは彼とパウエルの関係である。2人は恋愛感情とは無関係な親密な関係を築き上げたことで、それによってマクレーンはホリーにはできなかった夫としての失敗を彼に告白でき、人間的に成長することができた[129][130][131]。 対称的にグルーバーが失敗するのは、彼が孤立し、利己的で、自分の生存のために仲間を犠牲にするからである[130]

ピーター・パルシャルは、マクレーンとグルーバーは対称的な存在を示しているとみている[130]。 ブロディは、ロイ・ロジャース、ジョン・ウェイン、ゲイリー・クーパーのような西部のカウボーイ・スターを参照するような、ステレオタイプな古きアメリカ人のマクレーンと、アメリカを「破産した」文化と形容する伝統的な教育を受けたヨーロッパ人の悪役であるグルーバーを対比させている[4][17]。 エリザベス・アベレは、『スーパーマン』(1978年)や『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981年)といった映画における過去10年間のスーパーヒーローたちと比較すると、マクレーンは身体能力の高さはありつつも、現実に存在するような男性として描かれており、それによって、独立した本質的な強さを持つ「本物の男」を伝えることができていると書いている[132]。 ジャスティン・チャンとマーク・オルセンによれば、これはアメリカン・ドリーム、自立、イニシアチブ、テクノロジーの進歩といった価値を推進するレーガン主義(Reaganism、ロナルド・レーガン大統領に由来する政治的立場)に対する反応と見なすことができると指摘している[133][134]

ウィリスは、マクレーンというキャラクターはそれが可能ならテロリストへの対処を他の誰かに任せたいと考えているが、結局、消極的にヒーローとしての役割を果たさざるを得ない状況に追い込まれていると述べている[12]。 登場人物らが紹介されるとき、マクレーンは結婚指輪をしている。スコット・トビアスはこれが彼の夫婦関係のコミットメントの象徴であると指摘している。ホリーはその反対に旧姓を名乗り、結婚指輪を外している。その代わりに雇用主からロレックスの時計を贈られており、これは彼女の仕事への注力と、結婚の破綻のコミットメントの象徴を示す役割を果たしている。映画の最後において、マクレーンが腕時計を外してホリーをグルーバーから救う時に、2人の別れの象徴(トーテム)は壊れ、和解したように見える[131][135]

パーシャルは『ダイ・ハード』における女性キャラクターの否定的な描写について述べている。彼女たちはピンナップポスターで性的に登場したり、妊娠中の飲酒を示唆したり、クリスマスイブに仕事を優先して家族と離れ離れにいる。ホリーは上司の死後、責任のある立場に就くが、それは同僚を気遣うという伝統的な女性の役割を果たすために、グルーバーから与えられたものである。高木の存在はホリーの人生においてマクレーンという別の支配的な男に取って変わられる[130]。 ダーリン・ペインは、『ダイ・ハード』は女性の社会進出が進み、ブルーカラーの仕事が外国人に奪われていく中で、主に家計を支える男性の現代的な衰退を反映していると指摘している。こうした事態に対して、アメリカ人のカウボーイが捕らえられた妻を外国人が所有する塔から救い出し、窮地を脱する物語である[136]

本作には、反政府、反官僚、反企業の要素がある[4][17][13]。 テロリスト達は、警察にはルールがあり、自分たちはそのルールを悪用しようとしているために、マクレーンが自分たちに危害を与えることはできないと主張する。一方で彼は「警部はそう言っている」と答え、自分が官僚的に承認された手順の外で動いていることを示唆する[4][13]。 ブロディは警察はしばしばテロリストたちよりも大きな障害となっていると指摘している。警察は自分たちが自体をコントロールできていると考えているが、実際にはすべてテロリストたちに行動を読まれていることに気づかない[4]。 現場責任者(市警本部次長)は無能に描かれ、FBIはテロリストさえ殺せれば人質の無事には無関心であるように描写される[4][137]。 マクレーンは大都会のエリートに扮したテロリストと戦うありふれた人である[17]。 劇中でエリスが述べる通り、社員たちとテロリストの違いは、片方はペンを用い、グルーバーは銃を使うという点だけである[130]。 警察、FBI、そして横暴なジャーナリストが、それぞれマクレーンの邪魔をして罰せられる[17]。 パーシャルはクリスマスという設定が、社会の伝統的な価値観への攻撃と捉えられると指摘している。企業はクリスマスイブにパーティを開くことで社員たちを家族から遠ざけ、また敵役はクリスマスの象徴(iconography)を皮肉っている。それらを打ち負かすことによってマクレーンは伝統と社会を守ることを示している[130]

ナカトミ・プラザは、ドイツ人を中心としたテロリストグループとは別に、日本の企業が所有し、人質はアメリカ人だった[4][136][138]。 ブロディは、これは日本のテクノロジー企業がアメリカのテクノロジー産業を支配する恐れがあった時代に外国勢力に対するアメリカ人の不安を反映したものだと指摘している[4][134][136]。 マクレーンの勝利は、アメリカが創意工夫で勝利することを示唆している[138]。 アメリカの古い敵であるドイツと日本は金銭的利益を追求するために誠実さを捨てたように描かれている[83]。 デイブ・ケアは、この映画がフェミニストやヤッピー、メディア、当局、外国人に対する1980年代の「ブルーカラーの怒り」を体現していると指摘している[82]。 ブロディは重要な役柄で登場するヴェルジョンソン、ギリアード、ホワイトを踏まえて、アフリカ系アメリカ人のキャラクターを描いている点でも本作は進歩的だと言えると指摘している[4]

The A.V. Clubは、1980年代の他の多くの映画とは異なり、『ダイ・ハード』はベトナム戦争の寓意ではないと指摘している。劇中ではヘリコプターによる襲撃でベトナム戦争を思い出すと発言し、相棒から自分は当時まだミドルスクールの学生だったと返されるFBI捜査官を揶揄するシーンがある[139]。 それでもエンパイア誌は、装備のない地元民が、高度な装備を持った外国の侵略者たちに立ち向かうことを描くことで、今回はアメリカが勝つのだと、この映画がベトナム戦争を参照しているとみなしている[17]。 ドリュー・エアーズは、ナカトミ・プラザの複雑なレイアウトを、ベトナムの遮蔽物の多いジャングルに擬えて表現した[140]

影響

映画産業への影響

Entrance to the studio lot of 20th Century Fox in Century City, California
2013年、映画公開25周年を記念して、センチュリー・シティにあるフォックス・スタジオ・ロットの入り口にはマクレーンが通気口から這い出ている巨大な壁画が設置されていた。

『ダイ・ハード』以前のアクション映画は、アーノルド・シュワルツェネッガーシルベスター・スタローンに代表される筋肉隆々の男たちを主役とし、非現実的な設定の中で、無敵かつ完璧で印象的な軽口を叩くヒーローとして描かれることが一般的であった。一方で、本作においてブルース・ウィリスが演じたジョン・マクレーンはアクションというジャンルを再定義し、それまでのフォーマットに反する平均的な体格の普通の人間として表現されている。彼は仕事でもプライベートでも失敗しており、公然とすすり泣き、死への恐怖を隠さず、治らないダメージを抱え、脆弱で親しみのあるヒーローという役割を与えられている。重用なのは彼の気の利いた軽口(one-liners)は、敵に対して優位に立つことを示すものではなく、自分が置かれた極限状態に対する神経質な反応から出たものという点であり、その状況で苦しみに耐え、自身のイニシアチブを発揮することによってのみ危機を克服できることを意味している[12][17][19][139]

同様にアラン・リックマンが演じたグルーバーもまた、それまでの無個性あるいはエキセントリックな狂人であったアクション作品の悪役を再定義した。グルーバーは賢い宿敵の先駆けであり、教育を受けた知的な悪役であって、ヒーローのアンチテーゼとしての役割も果たしている[17]。 このため、グルーバーは、このジャンルにおけるもっとも印象的な悪役の一人として挙げられる[139]。 エンパイア誌ではグルーバーをダース・ベイダー以来の最高の悪役の一人と評した。リックマンはこの役を自分の人生における「大きな出来事」と表現している[17]。 1980年代的な一般的なアクション映画は本作以降も製作は続けられたが、このジャンルは次第により小規模で限定された舞台、普通の人である主人公、優れた計画を持つ魅力的な悪役に焦点が絞られるようになっていった[139]

本作はウィリスをテレビのスターダムから世界的な知名度を誇る俳優に引き上げ、リックマンにも名声をもたらした[12]。 ウィリスの給料は、1980年代の新旧マネージャーが仕事を奪い合う入札合戦のピークとみられていた。ニューヨーク・タイムズ紙は、この給与を「地震」に匹敵するものと表現し、MGM/UAの会長であるアラン・ラッド・ジュニア英語版は「ビジネスがおかしくなった…… 街の他の皆と同じように、私もビックリした」と語っている。 トップギャラが200万ドルから300万ドルの時代、550万ドルのギャラであったダスティン・ホフマンが『トッツィー』(1982年)以来、最も大幅なギャラ変更と見なされた。ウィリスのような新しいスターよりも確実に給料がもらえるように、大スターらの給料も大幅に引き上げられることが予想されていた[15][141]。 マクティアナンは、この成功をきっかけにして、自身もファンであった小説『レッド・オクトーバーを追え!』(1990年)の映画化の監督を務めることになった[142]。 その演技が評価されたベルジョンソンは、1989年から1997年にかけて放送されたシットコム『Family Matters』に出演した[33]

本作の人気を受けてフォックス・プラザは人気の観光スポットになっているが、建物自体を見学することはできない[44]。 撮影に使われたフロアはロナルド・レーガンのオフィスになったが、撮影当時(すなわち工事中の時)、レーガンのスタッフが内見に来た時には割れたガラスや薬莢が散乱していたという[143]。 2013年には映画25周年を記念して、センチュリー・シティのフォックス・スタジオの敷地に、マクレーンがナカトミ・プラザの通気口を這っている様子を描いた巨大な壁画が建てられた[144]

文化的影響

2017年にアメリカ議会図書館によって、アメリカ国立フィルム登録簿に「文化的、歴史的、または美術的に重要」として保存されることが決定した[145][146]。 2007年7月、ブルース・ウィリスは、映画で着用したアンダーシャツをスミソニアン学術協会国立アメリカ歴史博物館に寄贈した[147]。血と汗で汚れたベストは、典型的な無敵のヒーローと、マクレーンの違いを象徴するものとみなされている[12]

1980年代の最も影響力のある映画の1作である本作は、その後のアクション映画、特に1990年代のアクション映画のフォーマットとなった[135]。 「Die Hard on/in a...(~のダイ・ハード)」という言葉は、限定的な舞台で圧倒的な敵に打ち勝たなければならない孤高の主人公を表す略語になっている[12][135]。 例えば、『沈黙の戦艦』(1992年)は「戦艦のダイ・ハード(Die Hard on a battleship)」、『クリフハンガー』(1993年)は「山のダイ・ハード(Die Hard on a mountain)」、『スピード』(1994年)は「バスのダイ・ハード(Die Hard on a bus)」、『エアフォース・ワン』(1997年)は「飛行機のダイ・ハード(Die Hard on a plane)」と呼ばれた[12][135][139]。 ウィリスは「超高層ビルでのダイ・ハード」の企画が提案された話を思い出し、「それはもうやったはずだろ」と返したという[12]。 アクション映画のトーンが大きく変わったのは、1996年のアクション・スリラー映画『ザ・ロック』(これも「アルカトラズ島のダイ・ハード」と呼ばれた)以降で、これはCGIエフェクトの使用が増えたことで、実際の場所の制限や実用的なスタントの限界を超えることができるようになったためであった。2018年にガーディアン誌に寄稿したスコット・トビアスは、これらの後続作品はどれも『ダイ・ハード』的なストーリーが持つ完璧な有効性を容易には取り込むことができていないと考察している[135]

本作は以下の映画監督たちのインスピレーションの源となっている。レクシー・アレクサンダー英語版ダーレン・アロノフスキーブラッド・バードジョー・カーナハンギャレス・エヴァンスバリー・ジェンキンスジョー・リンチ英語版ポール・シェアー英語版ブライアン・テイラーダン・トラクテンバーグコリン・トレヴォロウポール・W・S・アンダーソン[148][149][150]。 2020年のCOVID-19パンデミックの際には、ジェームズ・ガンが人々に勧めるアクション映画の1作として本作が選ばれていた[151]。 本作の人気はテレビ番組、映画、ビデオゲーム、音楽など、さまざまなメディアで言及され、それには子供向けメディアも含まれる[144]。 1993年に公開されたパロディ映画『ローデッド・ウェポン1』では、ウィリスがマクレーン役でカメオ出演している[152]

『ダイ・ハード』がクリスマス映画であるかどうかについては、多くの議論があった。 賛成派はクリスマスを舞台にしているだけでクリスマス映画として十分だと主張している。一方、反対派はクリスマスを舞台にしただけのアクション映画だと主張している[153][154]。 5000人以上のイギリス人を対象とした2017年のYouGov英語版の世論調査では、本作をクリスマス映画と考えている人は31%に過ぎず、それも24歳以下に偏り、反対している人は主に50歳以上であった[155][156]。 2018年にモーニング・コンサルト社が同様の世論調査を2200人のアメリカ市民を対象に行ったが、クリスマス映画とみなす人は25%であった。この調査では映画の人気のピーク時に若かった30~44歳の人たちが最も賛成していた[157]。 デ・スーザとスチュアートはクリスマス映画という意見を支持しているが、ウィリスはクリスマス映画ではないと感じているようである[22][158][159][160]。 2018年の映画公開30周年には、20世紀フォックスが「史上最高のクリスマス・ストーリー」と述べ、伝統的なクリスマス映画のように再編集された『ダイ・ハード』の予告編を公開した。デ・スーザによると、何年も前からシルバーはこの映画がクリスマスに流されるようになるだろうと予測していたという[160][161][162]

現代の評価

『ダイ・ハード』は現在において史上最高のアクション映画の一つであると考えられている[163][164][165]ハリウッド・レポーターは、映画公開30周年となる2018年に、『ダイ・ハード』はアクションジャンルで最も影響力のある映画の一つであることに間違いなく、その影響では現代の作品にも見ることができる、と書いている[166]。 ガーディアン誌と英国映画協会は、本作をアメリカ映画の「典型例(quintessential)」とみなし、また、特に英国映画協会は史上最高のアクション映画10本のうちの1つにも選んでいる[167][135]Deadline Hollywoodは、本作をアクションジャンルの定番であり、「古典」のシリーズとして画期となったものと評している[168]。 また、ヴァニティ・フェア誌の記者K.Austin Collinsは、何度観ても飽きないよくできた作品だと評している[13]。 2003年に出版された映画参考書『1001 Movies You Must See Before You Die(死ぬまでに見るべき1001の映画)』においては、「(略)一人で戦うアクション映画を効果的に再定義した」と記されている[169]

The A.V. Club英語版による回顧レビューでは、ウィリスの普通の人といった個性が成功の鍵であったと述べている[139]。 リックマンは、公開から数十年経ってもファンを獲得し続けているのは、そのウィットとスタイルにあるからだと思うと答えている[12]。 レビュー集計サイト「Rotten Tomatoes」では78件のレビューを基に94%の支持を獲得し、平均評価は8.60/10としている。同サイトの批評コンセンサスでは「多くの模倣作品(および続編)は、休日のアクション映画の決定版である本作の張り詰めたスリルには決して及ばない」としている[170]Metacriticでは、14人の批評家を基に100点満点中72点の加重平均スコアを獲得しており、「概ね好意的な評価」としている[171]。 ローリング・ストーン誌の2015年の読者投票では歴代アクション映画の部門で10位にランクインし[172]、エンパイア誌の読者投票では2017年に20位に選ばれている[173]

アメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)による2001年の「スリルを感じる映画ベスト100」において本作は39位にランクインした[174]。 エンパイア誌による2008年の「史上最も偉大な映画500」では29位に選ばれている[163]。 ハリウッド・レポーターが2014年に行ったエンターテイメント業界人による投票では史上最高の映画で83位に選ばれた[175]。 映画の登場人物も評価されており、AFIによる2003年の「アメリカ映画100年のヒーローと悪役ベスト100」では、ハンス・グルーバーが悪役で46位に選ばれている[176]。 また、2006年のエンパイア誌における「最も偉大な映画キャラクター100」ではマクレーンが12位に、グルーバーが17位にランクインした[31][177]

その他にも複数の出版物で史上最高のアクション映画の一作として挙げられている。エンパイア[178]、IGN[164]、エンターテイメント・ウィークリー[165]では1位に選ばれた。以下、Time Out New Yorkでは10位[179]、ガーディアン誌は14位[180]、Men's Healthは18位[181]であった。その他順位付けがないものとしてComplex[182]、Esquire[183]、Evening Standard[184] がある。

本作がクリスマス映画とみなせるかには議論の余地があるが、クリスマス映画のランキングにおいても本作はトップリストにいくつか選ばれている。エンパイア誌とサンフランシスコ・ゲート誌では第1位[185][186]。エンターテイメント・ウィクリーとハリウッド・レポーターでは第4位[187][188]。Digital Spyは5位であり[189]、ガーディアン誌では8位であった[190]

続編

Jeremy Irons seated at a table in front of a microphone with his arms crossed
ダイ・ハード3』でハンスの兄サイモンを演じたジェレミー・アイアンズ(2015年)。

本作の成功は1990年の『ダイ・ハード2』を皮切りに2020年までに4つの続編を生み出した[139][191]

『ダイ・ハード2』は本作の人気に乗じて急遽製作されたものであり、スチュアートとマクティアナンは参加せず、監督はレニー・ハーリンが担当した[191]。 この続編はデ・スーザ、ベデリア、ベルジョンソン、アサートン、シルバー、ゴードンが参加したシリーズ最後の作品である。シルバーとゴードンは、撮影終了後にウィリスと不仲になり、次作の製作が遅れることにつながった[191][192][193]。 3作目『ダイ・ハード3』(1995年)は、数多くの『ダイ・ハード』の模倣作品に使われていないオリジナル・シナリオを脚本化することが困難であったため、製作に時間がかかった[191][193]。この3作目ではマクティアナンが監督として復帰し、続編で唯一、彼が関わった作品となった[139]。 内容はマクレーンがハンス・グルーバーの兄サイモン(ジェレミー・アイアンズ)と対決するという筋書きになっている[191]

2007年に『ダイ・ハード4.0』が公開された[注釈 8]。この作品においてマクレーンはハッカー(ジャスティン・ロング)とコンビを組み、トーマス・ガブリエル(ティモシー・オリファント)が率いるサイバーテロリストと戦う[8][194]。 この続編ではスタジオが若い観客をターゲットにするにあたって、シリーズの特徴であった暴力や下品な表現の多くを排除したことに議論が起こった[194]。しかしながら、経済的にも批評的にも成功を収めた[195]。 2013年に公開されたシリーズ5作目『ダイ・ハード/ラスト・デイ』では、マクレーンは息子ジャックと組んでモスクワを冒険することになる[195][196]。この作品は経済的には成功したとみなされている。しかし、批評家やファンからは侮蔑され、これら否定的な評判がシリーズを失速させた。5作目はシリーズ最低作とみなされている[8][194][197]。 ウィリスは最終作となる第6作目の製作に興味を示している[191]

第1作目となる本作は、集約されたレビューの中で、シリーズ中最も高く評価されている作品である[198]。 続編が進むにつれてシリーズは、本作が避けていた1980年代スタイルのアクション映画に近づいていき、マクレーンは無敵の殺人マシンとなって、かつてであれば死んでいたかもしれないダメージを負っても生き延びるようになった[19][199]ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)は、『ダイ・ハード』を「純粋に素晴らしい」映画でありながら、精彩を欠いた続編によってその名声が損なわれていると評している[200]。 ガーディアン誌によれば、アクションというジャンルの進化は、マクレーンが普通の人間から超人へと進化していくシリーズの各続編の違いを見ることで追跡できると述べている[135]

コミックとして前日譚と続編が製作されている。『ダイ・ハード: Year One英語版』は1976年を舞台に、新米警官時代のマクレーンが活躍する姿が描かれる。『A Million Ways to Die Hard』は『ダイ・ハード』から30年後を舞台に、引退したマクレーンが連続殺人犯を追う姿が描かれる[201][202]

日本での公開

日本語吹替

役名 俳優 日本語吹替
ソフト版 テレビ朝日 フジテレビ 機内上映版
ジョン・マクレーン ブルース・ウィリス 樋浦勉 野沢那智 村野武範 樋浦勉
ハンス アラン・リックマン 小林勝彦 有川博 内海賢二
カール アレクサンダー・ゴドノフ 大塚明夫 玄田哲章 秋元羊介
ホリー ボニー・ベデリア 駒塚由衣 弥永和子 吉田理保子
パウエル レジナルド・ヴェルジョンソン 内海賢二 坂口芳貞 富田耕生
ロビンソン ポール・グリーソン 嶋俊介 小林修 屋良有作
アーガイル デヴロー・ホワイト 島田敏 江原正士 竹村拓
ソーンバーグ ウィリアム・アザートン 江原正士 安原義人 村山明
エリス ハート・ボックナー 納谷六朗 石丸博也 朝戸鉄也
タカギ ジェームズ・シゲタ 宮田光 阪脩 藤本譲
フランコ ブルーノ・ドヨン 田原アルノ 荒川太朗 中博史
トニー アンドリアス・ウイスニウスキー 牛山茂 真地勇志
テオ クラレンス・ギルヤード 小室正幸 田中亮一 小野健一
アレクサンダー ジョーイ・プルーワ 稲葉実 田原アルノ 桜井敏治
マルコ ロレンゾ・カッチャランツァ 広瀬正志 喜多川拓郎 大滝進矢
クリストフ ジェラール・ボン 沢木郁也 飛田展男
エディ デニス・ヘイデン 有本欽隆 池田勝 若本規夫
ユーリ アル・レオン 田原アルノ 広瀬正志 鈴木勝美
ハインリッヒ ゲイリー・ロバーツ 津田英三 沢木郁也 相沢正輝
フリッツ ハンス・バーリンガー 沢木郁也 曽我部和恭 飛田展男
ジェームズ ウィルヘルム・フォン・ホンブルグ 笹岡繁蔵 郷里大輔 笹岡繁蔵
ビッグ・ジョンソン ロバート・デヴィ 広瀬正志 麦人 有本欽隆
リトル・ジョンソン グランド・L・ブッシュ 星野充昭 谷口節 伊藤栄次
ミッチェル マット・ランダース 有本欽隆 千田光男 大滝進矢
ハーヴェイ・ジョンソン デヴィッド・アーシン 宮田光 徳丸完 広瀬正志
ルーシー・マクレーン テイラー・フライ 小林優子 坂本真綾 中沢みどり
ポーリーナ ベティ・カルヴァロー 片岡富枝 竹口安芸子 荘司美代子
ジニー ダスティン・テイラー 羽村京子 伊倉一恵 叶木翔子
博士 ジョージ・クリスティ 稲葉実 登場シーンカット 原田一夫
ゲイル・ウォーレンズ メアリー・エレン・トレイナー さとうあい 横尾まり 鈴鹿千春
コンビニ店員 キップ・ウォルドー 稲葉実 広瀬正志 亀井三郎
サム マーク・ゴールドスタイン 嶋俊介 小島敏彦 上田敏也
オペレーター主任 ダイアナ・ジェームズ 羽村京子 佐々木優子 種田文子
オペレーター シェリー・ポゴダ さとうあい 小林優子 塚田恵美子
メアリー トレイシー・ライナー 小林優子 速見圭 中沢みどり
スチュワーデス ステラ・ホール さとうあい 叶木翔子 鈴鹿千春
セールスマン ロバート・レッサー 江原正士 小島敏彦 伊藤栄次
ガードマン リック・チケッティ 沢木郁也 幹本雄之 中博史
演出 伊達康将 小山悟 春日正伸 福永莞爾
翻訳 岡枝慎二(字幕) 島伸三 平田勝茂 宇津木道子
効果 リレーション 猪飼和彦
調整 小野敦志 山田太平
録音 東北新社スタジオ ニュージャパン
スタジオ
プロデューサー 圓井一夫 山形淳二
担当 向井士郎
岩渕昇
熊沢博之
関口未來子
小川眞紀子
解説 淀川長治 高島忠夫
制作 東北新社 ムービーテレビジョン
初回放送 1990年10月7日
日曜洋画劇場
21:02-23:24
1992年4月4日
G洋画劇場
正味 約123分 ノーカット
  • ソフト版はVHSDVDBDに収録されている。
  • 2013年7月3日発売の吹替の帝王シリーズ『ダイ・ハード 日本語吹替完全版 ブルーレイ・コレクターズBOX』および2018年5月18日発売の『ダイ・ハード 製作30周年記念版[4K ULTRA HD + Blu-ray]』には、機内上映版を除く、3バージョンの吹替音声を収録。
  • ソフト版の単品ブルーレイと日本語吹替完全版では登場人物の一部の叫び声が原音になっている。

地上波放送履歴(ゴールデンのみ)

回数 テレビ局 番組名 放送日 放送時間 放送分数 吹替版 視聴率
初回 テレビ朝日 日曜洋画劇場 1990年10月7日 21:02~23:24 142分 テレビ朝日版 29.0%
2回 フジテレビ ゴールデン洋画劇場 1992年4月4日 21:03~23:39 156分 フジテレビ版 22.6%
3回 テレビ朝日 日曜洋画劇場 1995年6月25日 21:02~23:28 146分 テレビ朝日版
4回 フジテレビ ゴールデン洋画劇場 1996年12月28日 21:00~23:39 159分 フジテレビ版 19.0%
5回 テレビ朝日 日曜洋画劇場 1998年8月30日 21:02~23:23 141分 テレビ朝日版 20.5%
6回 1999年10月3日 21:00~23:22 142分 16.7%
7回 2002年3月24日 21:00~23:21 141分 15.9%
8回 日本テレビ 金曜ロードショー 2004年10月1日 21:03~23:24 11.7%
9回 テレビ朝日 日曜洋画劇場 2007年6月24日 21:00~23:19 139分 19.4%
10回 日本テレビ 金曜ロードショー 2009年11月6日 21:00~23:09 129分 9.8%
11回 テレビ東京 最強シネマ特別企画 2011年3月30日 21:00~23:18 138分 8.2%
12回 テレビ朝日 日曜洋画劇場 2011年10月9日 21:00~23:10 130分 9.8%
13回 TBS 水曜プレミアシネマ 2013年2月6日 21:00~22:54 114分 9.1%

脚注

注釈

  1. ^ 探偵ジョーゼフ・リーランドを主人公とする作品で、映画は大きく翻案されている。ただし、日本語翻訳版の発行にあたっては、本作の人気を踏まえて『ダイ・ハード』とタイトルされた。
  2. ^ 完成版におけるこのシーンではマクレーンは物陰に隠れて様子を伺っており、ドイツ訛りの英語を話すグルーバーの声は聞けても彼の顔や姿は確認できなかった。
  3. ^ "Yipee-ki-yay"は西部劇でみられる喜びを表す間投詞で、しばしば「ヒーハー」で意訳される。"motherfucker"はアメリカのスラングでの悪態の1つ。
  4. ^ 直訳で爆竹。銃撃を浴びたように見せる装備。
  5. ^ ザ・ナンバーズBox Office Mojoは北米での興行成績を提供しているが、多くの1988年の作品の全世界での興行成績についてはない。一部作品を除いてアメリカ国外での興行収入を考慮に入れた場合、『ダイ・ハード』は全世界で第8位の成績となる。ただし、バラエティ誌が行った1988年の業界レポートによれば、『カクテル』と『ワンダとダイヤと優しい奴ら』に抜かれて第10位となっている[74][76][77]
  6. ^ キリスト教圏でヘビは、狡猾な悪党を比喩する動物。
  7. ^ タッパーウェアの販売員がホスト役の自宅に訪問して開く商品説明販売会。
  8. ^ 原題は『Live Free or Die Hard』で4とはナンバリングされなかったが、通称『Die Hard 4.0』と公式でも銘打たれており、日本版タイトルはそれが用いられた。

出典

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参考文献

外部リンク