牧之原台地

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
牧之原台地の地形図
牧之原台地の茶畑
お茶の郷博物館

牧之原台地(まきのはらだいち、牧ノ原台地)は、静岡県中西部、遠州地方東南部にある台地。現在の島田市牧之原市菊川市にまたがっている。古代の大井川扇状地だったようである。

歴史[編集]

江戸時代までは、麓の村(現在の大字)の入会地、いわゆる草刈り場であった。そのため現在でも、その大字の続きまたは飛び地となっているところが多い。

明治期になって、江戸から静岡に移封された徳川家達に従った新番組などの幕臣に1470(約1455ヘクタール)、大井川の渡船許可により失業した川越人足に204町(約202ヘクタール)払下げられたが、元の入会地を利用していた住民との紛争が多発した[1]。その後農民らによる茶園開墾も進み現在の大茶園が形成されていった。農家一戸あたりの耕作面積は広いが、人口密度は希薄で、車社会になる前は、バス停から二里も歩かなければならないところもあり、きわめて不便なところであった。

第二次世界大戦中に海軍大井海軍航空隊基地が建設され、跡地は矢崎グループの工場などになっている。

農業[編集]

静岡県内のの一大生産地であり、ひいては全国最大の茶の生産地。

標高40-200mで、北側から南側へかけて緩く傾斜している。石が多く、水はけが良い赤土で弱酸性であり、気候が温暖でが降りることも少ないため、茶の育成に向いている。

米作などには向かない不毛の土地であったが、明治維新の後、無禄士族対策の為、牧之原台地に多くの士族が入植し、開拓作業が始まった。茶樹を植える事が推奨されたため、現在のような茶畑が広がる日本一の製茶地帯になった。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 大石貞男著作集2 静岡県茶産地史  農山漁村文化協会 ISBN 4-540-03163-5 p.143-171