熟女AV女優
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熟女AV女優(じゅくじょエーブイじょゆう)とは、アダルトコンテンツ(主にAV)における熟年女性を主役とした作品などで活躍するAV女優のことを指す。
概要
[編集]1960年代より小説、ピンク映画、ポルノ映画などのエロ分野では「団地妻」や「○○夫人」といった人妻・未亡人ジャンルは流れの一つとしてあった[1]。アダルトビデオ業界において意図的に熟女を主演とし、それを押し出して発表された作品の嚆矢は1990年6月、『ババァー! こんな私でもAVでれますか?』(マスカット)である[2]。1994年にはビッグモーカルが「マダム倶楽部」レーベルを開始。第1作では32歳、35歳、39歳の清潔感ある女性が出演した[3]。1999年に溜池ゴローは『義母〜まり子34歳〜』(ソフト・オン・デマンド)というのちに「美熟女モノ」と呼ばれるAVを制作し、熟女ジャンルを開拓した[4]。
またコスプレジャンルの一つであった「若妻」が2010年代より人妻ジャンルの細分化として確立してくる[5]。以降、20代で人妻メーカー専属、人妻専門といった女優も現れ始めた[5]。
日本語で「熟女」というと成熟した大人の色気を持った女性を意味し[6]、必ずしも年齢で定義された女性を示す表現ではないが、40代以降を想起する場合が多い[7][8]。しかしAVジャンルとしての「熟女」は前述のように人妻、未亡人と同義で扱われるため、20代前半でも出演歴があれば人妻女優として扱われる。
AV男優のしみけんは、「熟女」を「年齢で区切るものではなく、母性を感じられる女性」と定義している[9]。「熟女」が年齢で区分される表現ではなく、AV女優の実年齢にも依らないため、そのような女性がメインとなるAV作品は、抽象的・概念的ジャンルとなっている。また、2018年にアダルトコンテンツを多数抱えるFANZAが発表した「FANZA REPORT2018」によると、人気検索ワードとして「熟女」がトレンドワード1位になり、「熟女」というジャンルがある一定の人気を博していることが判明した[10]。
ジャンルの定義や歴史などは「アダルトビデオ#熟女」も参照。
活動媒体
[編集]アダルトビデオ
[編集]シチュエーション
[編集]AV女優が熟女として活躍するシチュエーションには、「叔母」、「義母」、「女将」、「女教師」、「女上司」、「主婦」などがある。
90年代までは企画扱いであったため、ドキュメント作品、プレイ作品と言われるも多く見受けられたが、これらの設定を生かすためにはドラマ仕立てにするのが有効であり、圧倒的にドラマ作品が多い。
この要素のため、芝居を要求されるんだと気づき勉強していったむとうあやか[11]、「人妻・熟女作品だとドラマパートをしっかり撮影することで、見ている方を作品の世界に引き込める」と舞台出演で演技力を磨く加藤あやの[12]、ピンク映画ベストテン2020において助演女優賞および桃熊助演女優賞を受賞した加藤ツバキ[13]など、熟女女優には演技力が最低限必要となり、それゆえに力を入れる女優も多い傾向にある。
前述の溜池ゴローによれば設定は偏りがあり、概ね「熟女が若い男を誘惑」「夫以外の男に犯され、最初は抵抗するが次第に喜びに目覚める」パターンの2つに分けられるという[5]。
超熟女
[編集]80代でデビューするAV女優も存在し、熟女がメインとなる作品の年齢層は幅広くなっている[14]。
メーカー
[編集]熟女専門を謳うメーカーは多く、FANZAによると80社以上にもなる。FALENOグループでは近似の美淑女レーベルとしてDAHLIAを立ち上げている。
代表例
[編集]熟女AV雑誌
[編集]成人雑誌の読者対象が高年齢になったこと、制作予算の低下に伴い、2010年代以降はDVD本と呼ばれる雑誌のAVメーカーからの写真、動画提供が多くなり、熟女誌となる例が多くなった[15]。
1987年創刊の『マドンナハウス』(インフォメディア)は2023年で創刊35周年を迎え、人妻熟女雑誌として最古の部類となった[15]。
海外
[編集]アメリカのポルノ業界では、「熟女AV」と類似した用語として、「MILFポルノ」が存在し、多くのMILF女優が活躍している。「MILF」とは、「Mom I'd Like to Fuck」の頭文字に由来し、熟年になっても性的魅力に溢れる艶やかな女性のことを指している[16]。
また、世界最大級のポルノ動画サイトであるPornhubが発表した2022年の検索ワードにおいては、「hentai」や「japanese」に次いで、「MILF」は第3位に位置している[17]。
賞
[編集]2006年から2020年にかけて、スカパー!アダルト放送大賞にて各参加チャンネルの推薦を受けた熟女AV女優の中から選ばれた女優に、「熟女女優賞」が贈られていた。
代表的な女優
[編集]脚注
[編集]- ↑ 安田理央『痴女の誕生 アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか』(2021年、鉄人社・鉄人文庫)89‐90頁
- ↑ 藤木TDC 2011, p. 215.
- ↑ 安田理央『痴女の誕生 アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか』(2021年、鉄人社・鉄人文庫)100‐104頁
- ↑ “カリスマAV監督の考察『軽自動車に乗る人妻はなぜ不倫に走るのか?』”. エキサイトニュース (2013年5月27日). 2026年2月14日閲覧。
- 1 2 3 安田理央『痴女の誕生 アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか』(2021年、鉄人社・鉄人文庫)112‐125頁
- ↑ 熟女 - コトバンク
- ↑ “女子は何歳まで? おじさんは何歳から? 年齢の境界線にみる男女差”. at home VOX. at home (2015年5月26日). 2023年1月13日閲覧。
- ↑ “女性が「熟女」になるのは何歳から?”. マイナビニュース (2015年8月24日). 2023年1月13日閲覧。
- ↑ “年齢ではない”熟女の定義” しみけんは「自撮りをしている人は熟女じゃない」と主張”. ABEMA TIMES (2021年2月16日). 2023年1月13日閲覧。
- ↑ “【FANZA REPORT 2018】 今年のエロトレンドは!?「性に関する統計調査」結果発表!”. ABEMA TIMES (2018年10月11日). 2023年1月13日閲覧。
- ↑ ジーオーティー『月刊FANZA』2025年10月号 89-92頁「SUPER SEXY LEGENDS Vol.7」
- ↑ 蒼樹リュウスケ (2026年2月11日). “病院の管理栄養士からセクシー女優に転身した女性が「まったく見たことがなかった」業界に飛び込んだ理由 | 日刊SPA! | 3ページ目”. 日刊SPA!. 2026年2月14日閲覧。
- ↑ Inc, Natasha (2021年6月17日). “ピンク映画ベストテン第1位は「よがりの森」、あべみかこと可児正光が主演賞に輝く(コメントあり)”. 映画ナタリー. 2021年6月17日閲覧。
- ↑ “84歳の超熟女AV女優 80歳超で初撮り、息子は「好きにやってくれ」”. AERA dot. (2020年1月10日). 2023年1月13日閲覧。
- 1 2 安田理央「絶滅したと思いきや今も残るエロ本のココがスゴい」『実話BUNKAタブー』(コアマガジン)2023年3月号 123-126頁
- ↑ “MILF, Definition of MILF in English by Oxford Dictionaries”. Oxford Dictionaries. Oxford University Press. 2016年10月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月11日閲覧。
- ↑ “The 2022 Year in Review”. Pornhub. Pornhub INSIGHTS (2022年12月8日). 2023年1月13日閲覧。