炭酸ベリリウム

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炭酸ベリリウム
識別情報
CAS登録番号 13106-47-3
PubChem 61577
RTECS番号 DS2350000
特性
化学式 BeCO3
モル質量 69.0211 g/mol
外観 無色結晶
密度 g/cm3
融点

分解

への溶解度 0.36 g/100 g水(0℃)
熱化学
標準生成熱 ΔfHo −1025 kJ mol−1[1]
危険性
引火点 不燃性
関連する物質
その他の陽イオン 炭酸マグネシウム
炭酸カルシウム
炭酸ストロンチウム
炭酸バリウム
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

炭酸ベリリウム(たんさんベリリウム、beryllium carbonate)は、化学式 BeCO3 で表されるベリリウム炭酸塩である。

製法[編集]

水酸化ベリリウムを水に懸濁させて二酸化炭素を通じながら、二酸化炭素中で濃縮すると四水和物の結晶が析出する[2]

Be(OH)2 + CO2 + 3 H2O → BeCO3·4H2O

水酸化ベリリウムをアンモニア水に懸濁させて二酸化炭素を通じて飽和させ、放置すると塩基性塩Be2CO3(OH)2が沈殿する[3]

性質[編集]

四水和物は水に難溶性の白色結晶で200℃の加熱により二酸化炭素を半分失い、塩基性塩となる。塩酸および硫酸に溶解してそれぞれ塩化ベリリウムおよび硫酸ベリリウムとなる[2]

BeCO3·4H2O + 2 H+ → Be2+ + CO2 + 5 H2O

塩基性塩は白色粉末で強熱により分解して酸化ベリリウムになる。

Be2CO3(OH)2 → 2 BeO + CO2 + H2O

脚注・参考文献[編集]

  1. ^ D.D. Wagman, W.H. Evans, V.B. Parker, R.H. Schumm, I. Halow, S.M. Bailey, K.L. Churney, R.I. Nuttal, K.L. Churney and R.I. Nuttal, The NBS tables of chemical thermodynamics properties, J. Phys. Chem. Ref. Data 11 Suppl. 2 (1982).
  2. ^ a b 『化学大辞典』 共立出版、1993年
  3. ^ 日本化学会編 『新実験化学講座 無機化合物の合成II』 丸善、1977年